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【映】チェイサー

B002FHSDY6チェイサー ディレクターズ・エディション【初回限定生産2枚組】 [DVD]
角川エンタテインメント 2009-10-02

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うーーーん、すごく面白い!!
こう言う映画は私の一番好きなタイプの映画です。
並べてみるなら、「殺人の追憶」「オールドボーイ」のような感じ。
韓国の映画は良く出来ている!と思わずにいられない作品。

実際にあった事件を元にしているようで、こんな猟奇事件があったら、韓国は大きな騒動だったろうな、と驚きを感じます。主人公ジュンホは、元刑事なんだけど、今は女の子を斡旋する売春業者に転落しています。たびたび、女の子が消えてしまうので、きっと「売られてしまう」んだと思っていたのが、実はそうではなく・・・と言う話。
とてもとても怖いです。犯人があっさりと捕まって自白してしまうと、そこで話が「惰性」になるのかと思ったら、全然そうじゃなくて、これでもかー!みたいな怖さが付いてくる。
捕らえられた「女の子」には、小さな娘がいて、彼女が無事に帰ってくるのを待っています。ジュンホはその娘のためにも必死に、母親の行方を探すんだけど・・。嫌な性格で、誰からも嫌われているジュンホの真剣な姿や、韓国のメディアに対する警察の腰砕けの様子など、色んな要素が詰まっていてスピーディーで飽きさせない。
衝撃のラストは忘れられません。万人向けじゃないけれど、オススメです。
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10:55 : [映画タイトル]た行トラックバック(0)  コメント(2)

【映】ラースとその彼女

ラースと、その彼女 (特別編) [DVD]
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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2009-08-05
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ダウト ~あるカトリック学校で~ [DVD] ダイアナの選択 [DVD] フロスト×ニクソン [DVD] リリィ、はちみつ色の秘密 (特別編) [DVD] ミルク [DVD]



ラースは内気で信心深い独身男。本家に兄夫婦が住んでいるので、自分はガレージに住んでいます。引きこもりがちになってきている生活を心配し、義姉が世話を焼こうとしたり、職場や教会の人たちが好意を見せても、頑なに心を閉ざしてます。そんなラースが「恋人」にしたのは、ネットで自由に自分の好みにカスタマイズできる「リアル(ラブ)ドール」と言う、いわば「オトナのおもちゃ」の等身大の人形。
だけど、ラースはいたってマジメ。周囲の戸惑いや驚き心配をよそに、その彼女、ビアンカとプラトニックな愛情を育み真剣交際するのですが・・・・。

アブナイ男の物語か?と、一瞬思うのだけど、ビアンカに優しく話しかけるラースの姿を見ているうちに、だんだんとラースの心の痛みや悲しみ、寂しさが伝わってきて、とても切なくなります。
ビアンカの言葉は、すべてラースが代弁しているのだけど、その「代弁」を通して実はラースが本心を語っていることが分かってきます。それほどお喋りじゃないし、語ることは沢山はないけれど、見ているものには不思議なほど、ラースの気持ちが伝わってくる。切なくて泣かされました。
最初は奇人を見るように接している、ラースの兄夫婦や町の人たちが、次第にラースとその彼女を受け入れていく。それがとても可笑しいんだけど、温かくてほろりとさせられます。私はとくに、ラースとの今までの関わり方をじっくりと考えてみる兄の姿に、感じるところがありました。自分の過ちを認めること、それがオトナだという兄。
自分が孤独だと感じていたに違いないラースの気持ちが変わっていく、その具体的な決定的なシーンはほとんどない。説明的な部分はほとんどないのにこちらにわかってくると言うのが、この映画のとてもいいところだと思いました。
じんわりじんわりと、優しさとか温かさと言うものが胸に沁みてくるような、そんな映画。
オススメです。

女医を演じた女優さんは、「エイプリルの七面鳥」の母親の人です。今回も素敵でしたよ。



10:47 : [映画タイトル]ら行トラックバック(0)  コメント(0)

【映】SWEET SIXTEEN

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アミューズ・ビデオ 2003-08-22
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タイトルからしてとても甘い物語なのかと思ったら、とんでもない。甘くもない・・どころか、辛い辛い16歳の少年の物語です。刑務所に入っている母親に面会に行く場面から物語が始まります。一緒に行くのは、どうやら父親ではなく母親の恋人らしい。なにやら、悪い企みがあるようで、主人公リアムは協力させられそうになり断り、結果殴られると言う、寒々しいスタートを切る作品。
母親の恋人はヤクの売人で、まもなく出所する母親とその男との縁を切らせたいリアム。そのために、なんとか自分たちの家を持ち、母と幸せに平穏に暮らしたいと思う。その一心で、法に背く仕事に手を染めていく姿を描きます。
本末転倒・・・・だけど、リアムにはそれしかない。結局どんどん、ホンモノの「悪」に染まっていくリアム。
あまりにも切ない物語ですが、これが世界の現実なんでしょうね。
やるせないし、救いがない。悲しい物語です。
10:29 : [映画タイトル]英数トラックバック(0)  コメント(0)

【映】ベルサイユの子

ベルサイユの子 [DVD]
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アミューズソフトエンタテインメント 2009-11-27
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子どもが(中学生+大学生)冬休みに入り、自分の時間が必然的になくなってバタバタしています。
年末年始、本はまぁまぁ読む時間もあるだろうけど、映画を見る時間はもうないなぁ。
PCの時間すら、ないです。そんな暇に掃除の一つもしろと言う話になってきますが、そこんとこはムニャムニャ・・・。ということで、ここのところ見た映画の感想など、順次アップします。ずいぶん前に見たものもあり、感想と言っても忘れているかも・・・・(^^ゞ
とりあえず、「ベルサイユの子」の感想から・・・。

フランスのとある、母と幼い子の二人連れ。仕事がなく住む所もなく途方に暮れた挙句に、福祉の世話になることに。働き口を見つけそうになった母は、ベルサイユの森の中で偶然に、そこで暮らす浮浪者に出会う。子どもをその男に託し、母は働きに・・・。残された子どもは、その浮浪者に育てられる事になります。

母親もその浮浪者も、社会からはみ出した人間たちで、どんな先進国でもそういう人たちはいるんだろうな~と思いながら暗い気分になって見ました。男なんかは、実際自分の家があり働こうと思えば働く事も出来る。自ら社会からはみ出している感じ。そういうふうにしか生きられない人もいると言うことかな、と思いました。それでも、その子の母親が押し付けて行った幼子を、自分の息子同様に可愛がり(男なりに)育て、二人の間には確たる絆が出来上がっていく。それが悲しくも温かいのです。でも、唐突にその絆は断ち切られます。子どもにとって、何がいいのか・・。私には良くわかりませんでした。自分がこの母親だったら・・・また、捨てられた子どもだったら・・・そして、森に住む男だったら・・・また、その男の家族だったら・・・。立場が違えば感じ方も違う。だけど、どの立場の人間も子の映画の中では、自分に出来る最大限のことをしてきたように感じました。

主演のギョーム・ドパルデューの遺作だそうです。(父親は、ジェラール・ドパルデュー。私は「仮面の男」や「あるいは裏切りという名の犬」ぐらいしか記憶がなく、この息子はもっと見たことがない)
これが評判いいみたいで、今度見て見たいです。↓
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ポニーキャニオン 2000-11-15

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10:20 : [映画タイトル]は行トラックバック(1)  コメント(0)

【他】ブルーチップ

ブルーチップってご存知ですか。
今はどこでも、もう、もらわないけど。
何十年も眠っていたブルーチップ、15冊、景品と交換するにしても
これだけのブック数じゃ、大した景品ももらえないなぁと思ってうっちゃっていました。
しかし、ふと思いついて調べたら、楽天ポイントになるって言うので、さっそく交換。
送料はかかったけど、楽天ポイントが増えてラッキーです。
また本でも(マンガ)買おうかな~♪
と思っていたら、娘がさっそく「プロフィール帳」をねだってきました。
かわいいのがあったようで、さっそく購入。
まぁいいでしょう・・・(~_~;)

詳しくは、ブルーチップのサイトへ。
眠っているブルーチップ、ありませんか?(笑)
ほかにも、TポイントやANAマイレージとも交換できますよ。

http://bc-onlineshop.com/

ブルーチップ

↑ これが  ↓これに・・・(~_~;)
でもまだ余っているから、自分にもなんか買おうかなと思ってます♪




10:15 : [そのほか]もろもろトラックバック(0)  コメント(0)

【他】時短メニュー

めずらしく、お料理の話など・・。
たまたまテレビで、くりいむしちゅーの番組を見て、(土曜日の昼間)
「時短」っていうバラエティだったみたいですが、ご存知でいらっしゃいますか?
時短っていうのは、時間短縮の事らしく、おそらく何をするのも時間の削減、時間の節約って言うテーマコンセプトの番組らしいのでした。
余談だけど、くりいむしちゅーは大好き。特に有田くん。面白い。
私が好きなのは、月曜日の夜の「しゃべくり」ですね。有田と泰造のミョーなコンビネーションが大好きです。
泰造も好きなので、見られるときはいつもネプリーグを見ます。月曜は結構テレビを見ますね。
って言う話は置いておいて・・・(笑)
この「時短」テレビのゲストが杉浦太陽君。なんと、お料理を披露していました。
すっごく手早く5品か4品を作っていて、その手際のよさに感激!
20分で下ごしらえから盛り付けまで、ワープなしでやってのけましたよ。
その中で、自分でもさっそく試したメニューがあります。
ビーフストロガノフです。
太陽くんは玉ねぎの中にマッシュルームを埋め込んでスライサーで一緒に
スライスして時間を短縮してましたが、
私の場合、マッシュルームはないし、そこまで時間短縮しなくてもいいので、玉ねぎだけ自分で切りましたが
あと、牛肉と炒めて、野菜ジュースをドバドバと入れて、なんと、コーヒーゼリーを入れるんです。
それをコトコトと少しの時間煮込んで出来上がり・・・みたいな感じでした。
でも、それだとちょっと甘すぎました。
だから、私はそこにケチャップを加え、コンソメの素も入れて煮込みましたよ。
結構美味しく出来て、子どもたちも喜んで食べてくれました。

調べたら、TBSの「時短生活ガイドSHOW」って言う番組らしいです。
http://www.tbs.co.jp/jitan-seikatsu/index-j.html



お笑いのついでに書くけど、昨日は「M1グランプリ」でした。
去年ノンスタイルに衝撃を受けてから、番組で見られるときは喜んで見てきました。
今年もなんと、敗者復活から決勝へ・・ってことで、すっごく応援したんですけど
残念でした~。
でも、パンクブーブーの優勝も納得。面白かったもんね。
ノンスタイルはやっぱり面白いけど「見慣れた」感じがします。
それに比べてパンクブーブーは、去年のノンスタイル同様、新鮮でインパクトが強烈だったもんね。
また新たな笑いを提供して下さい!
頑張って!
15:56 : [そのほか]もろもろトラックバック(0)  コメント(0)

【本】日本人の知らない日本語

4840126739日本人の知らない日本語
メディアファクトリー 2009-02-18

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図書館に予約してから、5ヶ月待って手元に届きました。。長かった(~_~;)
日本に来た「ガイジン」さんに、日本語を教えている海野凪子さんのエピソードを、蛇蔵さんがマンガにしたエッセイマンガ。すごく面白かったです。日本人でありながら本当に正しい日本語を使っている人はかなり少ないと思います。むろん、私も。敬語なんか難しいですよね。ガイジンさんたちの鋭い質問の数々に、きちんと答えているこの先生は、かなり日本語の達人です。日本人にも勉強になる一冊。言葉の起源なんかも教えてもらって、すごく為になりました。
たとえば、「しゃもじ」なんかが、平安時代のギャルたちが流行させた言葉だとか、「しかと」が花札が起源のことばだとか・・・全然知らなかったですよ。シカトなんて、若者の造語だと思ってましたもん。
そして、なによりも、登場する生徒さんたちがかわいいんですよ!教室の生徒に片思いして、すごい美文のラブレターを送った趙さんとか、お上品なフランス語を話すフランス人の奥様が、日本語を喋ると任侠の世界だったり。
中国の人が、三国志を知らないって言うのも驚きだけど、海外から見た日本の不思議なんかも、色々書かれてて改めて、日本の姿に気付かされたり。
楽しかったです♪また続編も出るようで、楽しみですね。
次はさっと予約しなくっちゃ!!
いっそ買おうか。買えよな(笑)



20:29 : [本・タイトル]な行トラックバック(0)  コメント(0)

【本】この世でいちばん大事な「カネ」の話

4652078404この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)
理論社 2008-12-11

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漫画家の西原理恵子さんが、自身のかなり悲惨な生い立ち境遇から、今の位置に来るまで・・そして、人間にとって「お金」というものがどんなに大事なものか、自分の体験を赤裸々に告白しつつ、じっくりと考えさせてくれる一冊。
衝撃的なことがたくさん、書かれてます。とくにその西原さんの育ってきた環境の悪さとか、どれだけ貧乏だったとか・・・おなじような世代だと思うけど、そこまで??って言うぐらいで、絶句してしまう。
だけど、だからこそ、普段見過ごしがちなお金のありがたみを切々と説いてて、頭が下がって何度も涙が出ました。
いろいろ思うところがあったけど、自分の生活に照らし合わせてみたら、私なんて何も言う資格がないなぁ・・と、かなり凹みましたが、子どもたちには読ませたい。手元におきたい一冊です。
とくに、賭け事に関して。西原さん自身が、マンガのネタにする為に始めて、挙句のめり込んだ話なんていうのは、ものすごい説得感。
テレビで爽やかに国家公認の賭け事のCMなんかしているけれど、ハマってしまったら・・破産しても破滅してもお国は責任取ってくれない。賭け事は本当に怖い・・っていうことが、子どもにもちゃんと分かるように書かれてる部分なんかもよかったです。
なによりも、文章全体が語りかけるように普段の言葉で綴られてて、ほんとに身に沁みてきました。だんなさんとのエピソードなども涙なくては読めなくて。。
一度読んでみて下さい。オススメです。
20:18 : [本・タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(0)

【本】身の上話/佐藤正午

4334926711身の上話
光文社 2009-07-18

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どう言う物語に分類されるのか、やっぱりミステリーでしょうか。
主人公の古川ミチルは、書店店員だが、あるとき上司(というより、仕事上の先輩か)に、お遣いに行くように頼まれる。二人ぶんのお遣いを済ませたミチルは、そのまま出張してきた不倫相手が東京に帰るのに一緒について行ってしまう。そのまま、東京にいる故郷の後輩(男)を頼ったりしてズルズルと東京に居続けて帰ろうとしない。
そしてあるとき、ミチルの運命が大きく変わる出来事が起きる。

書式としては、ミチルの夫であるとする人物の語りによる物語になっています。この夫なる人物が誰なのか?を含めて、なかなかにハラハラさせるミステリー仕立てになっていて、先を急がせられる物語です。
いかんせん、登場人物の誰にも好感も共感も持てず、主人公のミチルにいたっては、冒頭の突飛な行動からそのあとのズルズルとだらしない周囲への対応から、嫌悪感しか持てないし、また中盤いきなり「常識人」のような言動をしようとするのは冒頭のミチルからはちょっと心外な気もして。

しかし、一挙に思いがけぬ幸運を手に入れた人間がどうなっていくか・・・ということが、かなりじっくりと綿密に書かれていて読ませられました。常々私も思っている。その幸運にあやかった場合、きっと自分は幸せになるのではなく、不幸になるのではないかと。マイナス思考の私だからか、リアリティを感じなかったが、物語としてとても面白く読めました。
10:26 : [本・タイトル]ま行トラックバック(0)  コメント(0)

【本】我思うゆえに我あり 死刑囚・山地悠紀夫の二度の殺人

4093897220我思うゆえに我あり 死刑囚・山地悠紀夫の二度の殺人
小学館 2009-10-16

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「我思うゆえに我あり 死刑囚・山地悠紀夫の二度の殺人」小川 善照 (著)

自分の母親を惨殺して少年院矯正施設に入り、出所後またなんの関係もない姉妹二人を惨殺して死刑になった、山路悠紀夫の短い生涯を描く。本作は、小学館ノンフィクション大賞の優秀賞を獲得したもので、本になるのを待っていました。作者の思うところあって、小説仕立てになっていますが、ノンフィクションとしてとても読み応えがありました。

最初に、山路が母親を殺害した頃、愛知豊川市で17歳の少年が「人を殺してみたかった」と言って何の関係もない主婦を殺害したり、佐賀ではやはり17歳の少年がバスジャックをして乗客を殺害したりと、少年たちの犯罪が多発していて、この事件もその流れで言えば同じように心に残している人もいることと思います。
アスペルガー症候群と言う言葉が一般に知れ渡るようになったのも、これらの事件を介してだったようです。
この少年たちが総じて「アスペルガー症候群の疑いあり」という診断を受けているようなのです。

アスペルガーと言う発達障害が、事件と結び付けられて考えられがちですが、本書を読み、山路悠紀夫の生涯を見るとその発達生涯よりも深刻なのは、生い立ちの影響だと断じられるのでは。

実の所本心を、ありていに言わせてもらえば、こんな人間がもしも身近なところに住んでいたら、怖くてたまりません。
自分の知り合いがこう言う被害にでも合おうものならきっと「死刑に!」と思うでしょう。
3人の命を奪ったこの山路悠紀夫ですから、その生い立ちがどうであれ、同情するなどもってのほか、被害者の命に対して冒涜するようなものです。
・・・そうは思っても、同情せずにいられないほどかわいそうな人生なんですね、これが。
父親が酒乱で暴力、母親との不和、それでも酒気のないときには良い父親であったから大好きだった、でも酒がたたり早死にしてしまう、その後、母親にも見捨てられたような生活になり、お金の苦労もあり、学校ではいじめられ不登校になり・・・と・・・。惨憺たる子ども時代。
同じような境遇で育ったからと言って、即ち犯罪者に誰もがなるのかと言うと、決してそうではないのだから、生い立ちを言い訳にしてはいけないだろうけど、それでも、何とかならなかったのか?と思わずにいられません。
先日読んだ『橋の上の殺意』のときも同じように、小学校時代の担任の心無い仕打ちに絶句しましたが、山路が家庭の調理実習で「君は教材費を支払ってないから食べることは出来ません」などとクラス全員の前で言うなど、今回もそういったものが育つ上で心の傷になったんじゃないかと察せられます。
それだけが原因ではないだろうにしても、いろんなマイナスが相乗して、まずは自分の母に圧倒的な憎しみを抱き惨殺し、少年院に送致され、出院の後、ゴト師という裏の家業に身を落とすが、それでもなんとか「まともに」生きようとするも、何がきっかけか二人の姉妹を惨殺、と結果3人の命を奪ってしまう。
どこかで、なんとかなったかもしれない。姉妹が被害にあわずにすむような、そんな道が山路にあったかもしれない。それが本書を読んでいるときに切ないまで感じられて、辛いほどなのです。
なによりも悲しかったのは、彼のことをちゃんと理解しようとしている人々(弁護士など)に対しても、決して心を開くことなく、そして、自分の犯した罪や手にかけた人たちに対して何の罪の意識も呵責もなく「自分は生まれるべきではなかった。死刑でいいんです」と言い放った山路の絶望の深さ。いや、絶望し徒労感に浸ったのは数少ない支援者だったかもしれません。その人たちの悲しみが伝わってくるようです。自分の命を愛せない人間は、他人の命をも尊重できないのか・・・・。

でも、裁判で言った事が本心だとは誰にも分からない。山路は罪を受け止め、罪の意識を感じていたのかもしれません。表面にださなかっただけで。そう思わないとやりきれない。本当に救いがない辛すぎる事件でした。
22:02 : [本・タイトル]わ行トラックバック(0)  コメント(3)

【本】浅間山荘事件の真実

430901349X浅間山荘事件の真実
河出書房新社 2000-04

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日テレのワイドショーのニュース解説で知られている、久能靖さんの書いた、マスコミ側から見た連合赤軍の手記。

正直言って疲れてきたので(続けざまに連合赤軍を読んで来て)浅間山荘の部分は流し読みしてしまった。

興味深かったのは、救出された後の浅間山荘の管理人奥さんのこと。
人質となりタダでさえ恐ろしい気持ちの10日間をすごし(坂口の手記によれば、人質ではないとしたらしいけど、緊縛やトイレも見張られていたと言う)、犯人逮捕の際の強行突撃に巻き沿いをくらい、水浸しになるわ、被弾の恐怖にはあうわ、モンケンが別荘を壊していて自分にも被害が及ぶかもしれないわと言うあれだけひどい思いをさせられたうえに、救出後に記者会見で言ってしまった何気なく出た一言から揚げ足を取られたり、言ってもいないことが言ったこととして報道されたりと言うことで言われない糾弾や罵倒を浴びるという、実に気の毒な二次被害が大きかったようです。
その後、マスコミには黙して語らない姿勢を貫かれているそうで、さもありなんと同情してしまいます。


13:58 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)

【本】連合赤軍「あさま山荘」事件

4163517502連合赤軍「あさま山荘」事件
文藝春秋 1996-06

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当時現場で連合赤軍のたてこもりにたいし、指揮を務めた警察幹部(肩書きはよく分からない)の佐々淳行氏の書いた手記です。
先日読んだメンバー幹部の坂口弘から見たのとは正反対側から見たこの一連の事件に関する記述。
警察幹部と言う堅苦しい立場の人ながら、なかなかにユーモアのある文章で、エンタメ風に書かれていて読みやすいです。事件に対して、当然こちらのほうがわに立って判断してしまいます。
坂口の手記を読んだときは、坂口たちにもそれなりの言い分、大義があったんだろうと思えたけど、やっぱり国民の「公共の福祉」に反してまで、自分たちの主義主張、権利を押し通すことは断じてあってはならない・・とつくづく思わされます。とくに、警察幹部の奥さんが自宅に送りつけられた爆発物で亡くなっていたり、あるいは立てこもりメンバーの父親が逮捕後に自殺していたり、もちろん事態に当たった警官たちも殉職していたりして、人命よりも重いものはないのだと思いました。

逮捕のとき、メンバーたちがものすごい悪臭を放っていたということだったし、あるいは坂口が逮捕連行のとき、見苦しいほど泣き叫んでいたということで、こういうことは坂口の手記にはなかったので興味深かった。坂口の手記に寄れば、自分が逮捕のときどう言う状態だったか記憶が飛んでいるらしいけど。

あと、警察内部の軋轢・・・警視庁と長野警察との連係プレーのまずさとかも書かれていて興味深かった。
カップヌードルが現場で重宝したとのことだけど(当時カップヌードルは新発売されて間がなかった。現場は零下10度とか15度とかの極寒の地であったので、お弁当なども冷たくて困ったらしい。新登場のカップヌードルがだから重用されたらしい)それが、警視庁メンバーには食べられて、長野県警には回らなかった・・・とか、キャラメルの配給も警視庁のみ、長野県警の人員にはその場でスルーされたなどという人間臭すぎる内情も書かれていて唸ってしまった。

この時代、警察戦国時代と呼ばれたそうで、M作戦と呼ばれた銀行や郵便局を襲って資金を強盗したりということが頻繁に行われたり、銃器店を襲って武器を強奪したりという、一般市民から見たらとても恐ろしい事件が続発したらしい。警察はその対応に追われてたいへんだったようです。

後藤田さんとか、亀山静香さんとか、国松さんとか、当時の様子が書かれているのも興味深く読みました。
ロクな感想になってなくてごめんなさい。

引き続き今度はマスコミ側から見た連合赤軍、久能靖著『浅間山荘事件の真実』も読みました。
あまりにも立て続けにこれらの映画と本に浸かったのでほとほと疲れ果てました。

13:46 : [本・タイトル]ら行トラックバック(0)  コメント(0)

【本】あさま山荘1972

4882022524あさま山荘1972〈上〉
彩流社 1993-04

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4882022532あさま山荘1972〈下〉
彩流社 1993-05

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4882023385続 あさま山荘1972
彩流社 1995-05

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本作は、連合赤軍リンチ大量殺人事件と、その後の「あさま山荘」事件に深く関係した幹部メンバーであり、死刑判決を受けて収監中の坂口弘による、事件を「総括」した手記です。
読んでみてまず思うのは、文章がなかなかスマート。時代背景の説明や自分たちとの関わりなども、淡々としながら分かりやすく書かれていて、読み易い。。。ということはこの著者は頭が良いのですね。
最初は本当に純粋に、労働者の立場に立って、労働環境を改善していこうとしたり労働者の味方になろうとしていた事が分かります。自分の人生をかけて運動に身を投じると言う決意は、まだ20そこそこの若者がそこまで考えるとは、今の世の中との違いを痛感しました。安保闘争、沖縄返還にまつわる政府の策謀など、こう言う風に言われると、彼らの言っている事はもっともであり至極当然のことを言っているのだ・・と言う気持ちになります。
ある意味、武力闘争に走ったわけも、本書を読めば共感はできなくても、なんとなく得心に近いものは得られるような。。。。いや、決して納得はできず、銃や爆発物での暴力に突き進んでいく恐ろしさが感じられるのですが、なぜ、それが度を越して行き、大量殺人になっていったか。順を追ったり、後先になりつつ、詳しく書かれているのですが・・。
本の中で他の人の手記にも言及していて、訂正や加筆解説があったのですが。正直に言いますと、リンチ殺人の主犯であり、赤軍のリーダーの森恒夫の言ってる事は私なんかにはあんまり分かりませんでした。。(^_^;)
坂口もそれに対して丁寧に考察解説してくれているんだけど、森の言う事が分からないので、いくら丁寧に解説してあっても、読めなくて・・・斜め読みしちゃいました。。。これで読んだとは言えないかもしれませんけど・・。
でも、やっぱり映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」よりももっと残酷さが出ていて、怖かったです~!特に印象的なのは、やっぱりやっぱり遠山さんへのリンチなんですけど、永田が鏡を・・・この一連の出来事の中で、あの「鏡」は特に印象的です。実際にもしも自分の知り合いがあんなことになったなんていうのは、想像を超える衝撃があっただろうな・・と改めて思います。
坂口の逮捕後の取調べの中で、金子みちよさんと嬰児の遺体が並べてある写真を見せられるくだりは、また、それも絶句してしまう恐ろしさがありました。

たった一年で自殺してしまった森恒夫に比べて、国外脱出もせずに死刑を待ちながら、こうして事件に真摯に向き合おうとする著者の姿は、評価できる一面もあるんじゃないか・・と思わずにいられませんでした。

続きまして、 当時現場で指揮を取った警察官の佐々淳行氏の『連合赤軍「あさま山荘」事件』、そして、マスコミからは久能靖さんの『浅間山荘事件の真実』を読む予定です。



14:23 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)

【映】実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

B001MSXHN6実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 [DVD]
CCRE 2009-02-27

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子どもの頃のニュース映像をなんとなく覚えている程度の知識。ときどき、特番「昭和の大事件を振り返る」みたいな番組でも目にした事があるので、自分の記憶だけではないですが。。。
ものすごく恐ろしい映画で、衝撃を受けました。ホラーもスプラッタも平気で、ばっちこい!の私ですが、その私が怖かったって言うんだから、本当に怖かったんですよ。(と、ヘンな自信)
まず、実録映像を交えて、1960年の安保闘争から、世の中が騒然としている中で、ブント、革命左派、赤軍がアメーバのように融合分裂をくりかえして、ついには「連合赤軍」が出来上がっていく様子が描かれます。
そして、逃亡の末に山岳ベースを基点に潜伏を図る、その山岳ベースで「総括」という名目での、リンチ殺人が続発するようす。そして、ついにはメンバーのなかで最後まで残ったものが、あさま山荘に立てこもり逮捕されるまで。という、全体の様子がよく分かるような、ドキュメンタリー仕立ての映画です。登場人物たちの名前も、被害者も犯人も実在の人物の名前です。
特に怖かったのは、なんといっても山岳ベースで起きたリンチ殺人。もともとは本人たちは崇高な理念を持って活動していたはずなんですが、一体なぜこんな事態になってしまったのか。リーダーの森恒夫や永田洋子の考え方に反論を持つ人たちがいても、それを口に出せないであまつさえ、殺人に加担してしまうという、暗い心理。マインドコントロールと言う側面もあっただろうし、ひとたびリンチに手を染めれば、その罪によって身動きが出来なくなり、罪に罪を重ねてしまうという悪のスパイラルにハマってしまったのか・・・。本当に怖いことです。
リンチ殺人の被害者、遠山という女性に対する仕打ちなどは、目を背けたくなるほどで(その割りにこのシーンを何度も見てしまいました)残酷この上なかったです。それを坂井真紀さんが熱演してて、ほんとうに彼女がリンチされているような悲愴感でした。自分で自分の顔を殴れ・・と言ってですね、ぼこぼこにしておきながら、永田はその顔を鏡で確認させるんです。全編通して、このシーンが一番印象的で残りました。女の怖さがこれでもか!っていうほどに感じられました。坂井真紀さんのほかに、登場人物の誰もが、リアルでした。永田洋子の冷たく睨みつける氷のまなざし、森恒夫の相手を震え上がらせるほどの恫喝の声、迫真でした。
例のあさま山荘のシーンでも、管理人の奥さんの受難には言葉もありません。あれは奥さんの身の安全をちゃんと考慮しての突撃だったのか・・・。山荘をメチャクチャに破壊され、自身の身の安全も危うくさせられては、もしも私だったら助けられたとしても人間不信になってしまいます。PTSDなんかも大きかったのではないでしょうか?今のように「心のケア」などと言わなかった時代なのでは・・と思うと、その後の奥さんの心身が心配になってしまいました。

子ども時代、確かに「連合赤軍」メンバーを指名手配するポスターがあちこちに貼られていて、ニュースでもよく聞いたものです。いつの間にか遠い記憶の底に沈んでいたけど、ああそうだったなぁと思い出した次第です。

山岳ベースリンチ殺人主犯の森恒夫は、このあと獄中で自殺します。
あさま山荘のリーダーの坂口弘は手記を発表しています。
その手記を読みましたので、次の記事はその感想を書きます。


13:58 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)
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