女工哀歌

B001UEGE7S女工哀歌 [DVD]
ドキュメンタリー映画, ミカ・X・ペレド
CCRE 2009-06-03

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今まで何も考えず、何も知らずジーパンをはいていたのが、申し訳なくなるようなドキュメンタリーです。
主人公のジャスミンは、四川省の農村から、丸2日かけて工場のある町に出てきます。
そこで朝の8時から働き、残業は夜の7時から、遅いときは2時3時まで働いてもらう・・と、言われます。彼女は17歳ですが、一緒に働いている少女は14歳。
ジーンズの山に埋もれて働くジャスミン、段々と疲労の色が濃くなっていくのが分かります。
とくに、納期前になると、徹夜の連続。
中国には労働基準法みたいなものはないのか?と思いますが、あるんだそうです。それを無視しているようですね。そんな工場の経営者は元警察署長。でも、少女たちを違法に働かせコキ使います。
タイトルの「女工哀歌」は、かつて「野麦峠」で知られる「女工哀史」を彷彿とさせますが、まさにそんな感じなんです。

そして「女工哀史」と同じく、それほどに一生懸命働いても、工場で働く少女たちが手にする賃金はごく僅か。ごくごくごくごく僅か。こちらの理解の範囲を超える低さです。
中国の女性はおとなしく、従順なので、無理を言っても聞く。だからこう言う工場では主に少女たちを雇うと言うのです。
見ていると、工場長が憎く見えてくるんですが、その工場長とて、ジーンズのブランド会社から、買値を叩かれています。
私たちが買っているジーンズの値段とのあまりの違いに、一体その差額はどこに行くんだろう?と疑問に思いますが、ほとんどがメーカー側が儲けにしているんですと。なんとがめつい。
映画を見ている間中、あまりの過酷な労働と低賃金に憤りを覚えずにいられないのですが、自分がどの立場にいるのかと考えると、居心地が悪くて仕方がない。
低賃金→低所得→安いものしか買えない→安いものしか売れない→コストダウン→賃金を下げる→低所得→安いものしか・・・と言う悪循環の発端はどこにあるのか。

「わたしたちが作ったジーンズは、誰が買うの。同じ世代の子が買うのかな。その子たちは働かなくても良いの?なんて運がいいんだろう。」という少女たちの呟きが胸に痛かったです。
そして、映画の終わりにジャスミンは「ジーパンに手紙をしのばせたい」と思いつきます。
いつか、私が買うジーパンにもジャスミンが書いた手紙が入っているかも。
入っていなくても、彼女たちが作ったかもしれないジーパンを、大事にはこうと思いました。
すごく稚拙な発想だけど、それしか、自分に出来ることがないから。

特典の監督インタビューがまた見応えあり。なんとこの1本撮るのに4年かかったと言うのです。逮捕されたり、没収されたり、退去勧告を受けたりで、すごく困難な撮影だったそう。
是非とも皆さんにも見ていただきたい一本でした。

★★★★★
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宮廷画家ゴヤは見た

B001PRR8C0宮廷画家ゴヤは見た [DVD]
ハビエル・バルデム, ナタリー・ポートマン, ステラン・スカルスガルド, ミロス・フォアマン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2009-04-22

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面白かったです!
「ベルサイユのばら」で、フランス革命はよく知っているけれど、(いや、実際は「よく」は知らないんだけど)同じ時代、スペインでもやはりこんなに激動の時代があったのだと、まるで目からうろこが落ちるように感じました。そうだ、この時代は激動の時代だったのだ、と改めて実感しました。
魔女狩りと呼ばれる、異端審問。徹底的に弾圧される「魔女」たち。その犠牲者となったのは、ナタリー・ポートマン演じる、裕福な商家の娘、イネスでした。イネスへの残酷な拷問からは、この時代のカトリックがもつ傲慢さが窺えます。
カトリック、絶対王政、民主化、ナポレオン・・・善と悪の間を行きつ戻りつして、権力や勢力のあり方がコロコロと目まぐるしく変わった時代を垣間見て、とても感慨深かったです。
ゴヤ自身は、イネスを見守ると言う立場であり、この時代の趨勢を見守ると言う立場で、まさに「見た」人なのですね。ゴヤがその時代の活版印刷をするシーンがあるんだけど、印刷物が出来上がる手間暇の掛かった過程を見るも、とても面白かったです。

★★★★
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森の写真動物記/宮崎学

森の写真動物記〈6〉樹洞 (森の写真動物記 6)
森の写真動物記〈6〉樹洞 (森の写真動物記 6)宮崎 学

偕成社 2008-10
売り上げランキング : 436412

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森の写真動物記〈5〉クマのすむ山 (森の写真動物記 5) 亜熱帯の森 (森の写真動物記 4) 森の写真動物記〈8〉肉食獣(にくしょくじゅう) (森の写真動物記 8) 森の写真動物記〈7〉草食獣(そうしょくじゅう) (森の写真動物記 7) ワシ・タカの巣 (森の写真動物記 3)


先日、この著者の「森の365日」を読んで、森の動物を被写体とする写真家の苦労と言うか、努力を垣間見てすごく感心しました。(エラソーですが・・)そしたら、こう言う写真集を出されている写真家さんだと、改めて分かり、さっそく手にとって見ました。
さてこの写真集はシリーズとなっていて、
1 「けもの道」
2 「水場」
3 「ワシ・タカの巣」」
4 「亜熱帯の森 」
5 「クマのすむ山」
6 「樹洞」
7 「草食獣(そうしょくじゅう)」
8 「肉食獣(にくしょくじゅう)」
と、あります。
今回読んだのは「樹洞」と「草食獣」の2冊。
色んな迫力ある写真があって見ごたえがあるんだけど、写真だけではなく、宮崎氏がその目で見て、感じ、経験から考察したいろんな事が書かれていて、とても勉強になります。
たとえば、今シカやキョン(シカよりも小型、台湾原産のシカの外来種)が増えすぎて、高山植物が食べられてしまうと言う被害などが深刻化してるそうだけど、それはなぜか・・・元来草食動物は、食べられる側にあるので、食べられても食べられても種が残っていくようにプログラミングされている(つまり、たくさん産み、たくさん育つ)。近年環境の変化や、天敵であるオオカミがいなくなったり、人間が狩りをやめてしまったことで、増える一方になったらしいです。
自然は絶妙なバランスを保てるように、うまい具合になっているみたい。そのバランスを崩しているのは人間ですよね。本当の自然保護って一体どう言うことか、考えたい・・・と、そういうことや、自然の仕組みのなんとも上手く出来ていることが子どもにもわかるように易しい言葉で書かれているので、オススメです。
「樹洞」も、樹に穴が開いて、それを10年のスパンでシジュウカラが使い、その後小型フクロウが使い、その後は大型フクロウ、そしてモモンガ・・・最後にはクマが使う・・・と言うように、1000年ぐらいのスパンで森が生きているという、気が遠くなるような、でもとても宇宙的な神秘さを感じさせる解説文が、とてもいいです。
「森の365日」で、著者が観察していたシジュウカラの巣が、あるとき蛇にやられていてショックだった話があったのですが、この写真集にそれが載っていて「ああ、これは!!」と、思わず唸ってしまいました(笑)。でも、蛇も生きてるもんね。食べたいもんね(^_^;)
他の本もまた読んでみたいです。


森の365日の感想はこちら
21:15 : [本・タイトル]写真集などトラックバック(0)  コメント(0)

実録闇サイト事件簿/渋井 哲也

4344981235実録闇サイト事件簿 (幻冬舎新書)
渋井 哲也
幻冬舎 2009-05-27

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ときどきこの手の本を読んで、インターネットは便利で大好きだけど下手したらおっそろしいものだということを、自分自身に喚起しないといけないと思いまして・・。そして、子どもたちにも「こう言うサイトにアクセスしてはいけない」と言う具体的なことを教えてやれるように・・・。
ひところは「出会い系サイト」に登録してはいけない、と言っていましたが、それが「プロフィールサイトに登録してはいけないよ」になり、今では「一部のSNS」がその手の温床になっているらしく・・・。
情報は日々更新されているので、こちらもなるべく新しい情報で子どもに注意を呼びかけないといけないと思いまして。


しかし、思った以上に怖い本でした。
闇サイト、というと、忘れられないのは2007年の「闇サイト殺人事件 名古屋OL拉致殺人事件」です。あの事件を知ったとき、誰もがその内容の恐ろしさに慄然としたはずです。犯人たちは「じゃあ、誰でもいいから襲っちゃう?」という、軽いのりで犯行に及びます。
その犯人たちが集まったきっかけと言うのが「闇の職業安定所」と言う「闇サイト」だったのは、記憶に新しいと言うか強烈な印象がありますが・・・。
第一章:闇サイトと殺人依頼
第二章:自殺系サイトとネット心中
第三章:出会い系・家出サイトに潜む罠
第四章:ネットで流通する合法ドラッグと大麻

と言うように、本書の内容である各章のタイトルを見ただけでも、ネットの怖い面ばかりが実感として迫ってきます。
ひとつひとつ詳しく書くのはやめておきますが、これらを読んで思ったのは、今の世の中のなんと病んでいる人々がたくさんいることか・・・と言う事。インターネットが普及して、病んだ人々が表面化して来ただけに過ぎず、本来も病んだ人々は沢山いたのかもしれないけれど・・・。
妻が邪魔だ・・・弟を殺したい・・・父親を殺したい、で闇サイトに殺人を依頼する。
振られた腹いせに元彼復讐しようと「復讐サイト」に殺人を依頼する。
それが「呪いサイト」の場合もあるらしい。みんな真剣にそういうことを考えるんだ・・と思うと、そのことにビックリ。世の中こんなにも絶望に満ちているのか。
もちろん、依頼を受けるほうも・・・。
それは「自殺サイト」の章でも強く思います。死にたい人が多すぎます。こんなに生きにくい世の中でいいんだろうか・・。日本の自殺者は1998年以降、年間3万人を越えているらしいです。リストラにあった中高年などの自殺者も増加しているらしいですが、30代などの若い人たちの自殺もすごく増えているようです。自殺サイトにはそういった人たちが心中相手を求めてやってきたり、あるいは死にたい心境を吐露して分かち合ったりもするようですが、中にはそういった人を利用して自分の異常嗜好のために連続殺人を犯した犯人のことも書かれていて、恐ろしいとしか言いようがなかったです。
著者は、だからと言ってネット規制をしても、そういった人たちの問題は別の場所で形を変えて噴出するに違いなく、ネットを規制して安心できるものではないと言います。
報道によって加熱し、模倣する形で、より多くの事件や自殺者が激増する場合もあるし、色んな問題点が複雑に絡み合っているのがよく分かりました。
ネットリテラシーと言うけれど、冒頭に書いた名古屋のOLの事件などは、いくら自分が気をつけていても巻き込まれる可能性があるのでどうしようもない・・・。
一体世の中はどうなるのか、暗澹としてしまいますが、本書はいたって冷静に問題点を分析しているので、一読の価値ある良書と思います。
全然うまく紹介出来てないです、ゴメンなさい、でも本書はオススメ。
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森の365日/宮崎学

ふくろうの森

森の365日―宮崎学のフクロウ谷日記
森の365日―宮崎学のフクロウ谷日記宮崎 学

理論社 1992-08
売り上げランキング : 181289

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野生動物が見つめるゴミ列島―宮崎学のカメラ・アイ (TAROブック・JIROブック) けもの道 (森の写真動物記 1) 動物と話せる男―宮崎学のカメラ人生 (シリーズヒューマンドキュメント) 森の写真動物記〈5〉クマのすむ山 (森の写真動物記 5)


ふくろうつながりで、こんな本を手にとって見ました。
著者は(ノンフィクションライターの同姓同名の宮崎学さんとは別人で、こちらは自然写真家。ホームページはこちら⇒宮崎学(がく)写真館 森の365日

著者が「フクロウ谷」と呼ばれる、長野県上伊那郡中川村の奥地の山中。
昔は田んぼがあったらしいが、機械が入らないほどの山奥だった事、減反政策の為に野生化したその土地に、著者はフクロウを観察する為に機材を持ち込み、小屋を立て、まさに365日そこに住みフクロウやその他の動物たちや自然を観察したようです。
生物学者ではないので、フクロウの生態については詳しく書かれていない。でも、実際にそばに暮らし観察したその日記風の文章は、フクロウたちの姿をとてもユーモラスに、愛情深く伝えてあり、微笑ましく面白く読みました。
フクロウは以前はカエルもよく食べたようだけど、今はもっぱらネズミが主食だそうです。一晩に多いと一羽で20匹のネズミを食べるらしい。
人間のいる所にネズミはわくので、フクロウも案外人間に近いところにいるようです。
ところが、人間がたとえばカラスよけに張った網などに、フクロウが引っかかって死んでしまう。
親フクロウが死ねば、巣の中で親が持ち帰る餌を食べられなくなったヒナも死んでしまう。
フクロウが減れば、ネズミは天敵がいなくなって爆発的に増える。
ネズミが増えれば・・・病気の蔓延やら、住まいへの侵食など、人間は困りますよね。
結局人間は自分で自分の首を絞めているということですよね。
この本が書かれたのが1992年、あとがきに、フクロウ谷はひょっとするとゴルフ場が建設されるかもしれないとあります。その後どうなったんだろう?
しかし、私がアウトドアを想像するとき、トイレはどうするんだろう?とか、買出しは何日おきに行くのだろう?とか、なんとなく主婦目線で見てしまうんだけど、
トイレは・・・やはり、自然の中で、自然のバクテリアの分解能力に頼ってるらしい。
蚊はいないんだろうか?と思うけど、アブに刺されるとたまらなく痒い・・という記述はあるけど、蚊のことは書かれてない。ちょっと不思議。蚊って山奥にはいないんだろうか?栗拾いにいったとき、すっごい蚊がいて困ったことがあったんだけど。
小屋に、色んなネズミが来ると言うのも面白かった・・・自分ならイヤだけど。蛇も来るし、カメムシも来る、そしてカマドウマ。
なかなか覚悟のいる山中生活。
本書を読んで、少しなりとも、自然の中で生活したような気分を味わえました。
13:02 : [本・タイトル]ま行トラックバック(0)  コメント(0)

雪冤/大門 剛明

404873959X雪冤
大門 剛明
角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-05-29

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平成5年、司法試験の合格を目指しながらホームレス同等の暮らしをしている石和は、ある殺人事件の現場に出くわす。そこで二人の若者が殺され、のちに仲間の一人が犯人として逮捕された。
石和はその15年後、弁護士として、殺人事件の被告である青年の弁護を引き受けていた。その青年は、死刑判決を受けながら冤罪を主張していたのだった。

「雪冤」とは、無実の罪を晴らすと言う意味。タイトルの通り、死刑判決を受けた息子の為に真犯人を探そうとする父親八木沼を主人公に、あるきっかけから八木沼に協力するようになった津田というストリートミュージシャン、そして石和弁護士の必死の奮闘を描く。そして八木沼(息子)を無条件で憎む遺族たちの姿を描きながら、15年前の事件の真実に迫る。
被害者側、加害者側、二組は真っ向から対立していたのだけど、真犯人と言う人物から接触があったことから物語は意外な方向に進む。一体八木沼は本当に冤罪なのか、接触してきた「真犯人」なる人物は誰なのか、本当に真犯人なのか。今頃になり接触してきた理由は何か・・・。
八木沼(父)も、元弁護士だった事から過去の事件も含め、目まぐるしく物語は展開しする。
死刑は是か、非か。その論争が本書で展開されるけれど、それが一番読み応えのある部分でありまた著者の訴えたかった事だったのではないだろうか。

・・・・と言う意図はよく伝わったし、実際死刑の廃止か存置かということで考えさせられたけれど、物語としては少々読みづらく、人物関係もある部分把握しにくく混乱したし、最終の結末に至るまでの「フリ」が余りにも長く展開に納得できかねた。
12:20 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

ふくろうの森/横田雅博

ふくろうの森 (Seiseisha photographic series)
ふくろうの森 (Seiseisha photographic series)横田 雅博

青菁社 2002-10
売り上げランキング : 177684

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愛しきものエゾフクロウ―横田雅博写真集 (SEISEISHA PHOTOGRAPHIC SERIES) フクロウにあいたい (Seiseisha minibook) フクロウ―その生態と行動の神秘を解き明かす 2009ふくろう (Yama-Kei Calendar) いっしょがいいね。


ふくろうは憧れの「とり」です。
なぜだろう?
きっと、不思議な動きや生態、愛らしい表情と、時おり見せる猛禽類の猛々しさが
絶妙にいいバランスを持っているからかなと思います。

ハリーもふくろうをペットにしてるけど、そういうところにもあの作品の人気の秘密があると思う。。。

「ふくろうの森」は、ふくろうの愛らしい写真も沢山あるんだけど
ふくろうたちが住む森の風景の美しさも見応えありますね♪
12:20 : [本・タイトル]写真集などトラックバック(0)  コメント(0)

レスラー

wrestler1

監督  ダーレン・アロノフスキー
音楽  クリント・マンセル
脚本  ロバート・シーゲル
主演  ミッキー・ローク (ランディ・ロビンソン)
出演  マリサ・トメイ (キャシディ)
     エヴァン・レイチェル・ウッド (ステファニー)

期待していなかったからなのか・・すごく感動しました。
今年見た映画の中で一番よかったと思います。
特にプロレスが好きではなくファンでもない、そんな私が見てもそう感じるんだから、プロレスに思い入れのあるひとは尚の事なんじゃないかな。
ランディと言うひとりのプロレスラーの「いきざま」を、ありのままに描いてあり、ものすごく感情移入してしまいました。思いの外に人間関係が温かくて「義理人情」の世界っていうのもツボでした。
たしかに、家庭的にはいい父親でも、きっといい夫でもなかったんでしょう。けれど、若いレスラーに尊敬され、同世代のレスラーたちとはごくごく普通に仲良くやっているのを見ると、この人の生きる世界は家庭ではなく「ここ」にあったんだろうと思えます。
多分全盛期のとき以外は、ファイトマネーもそんなに大きくなくて、裕福とかセレブとかとは縁のない生活だったんだろうなぁ。だけど、ランディは自分がプロレスラーであることに自信とプライドを持って、選手生活を続けていたんだろうな。
プロレスはショーである。試合はやらせである。そんなことを聞いて「なーんだ」と思ったこともある。だけど、この映画を見ると、やらせでもショーでも、彼らはその試合にとても真摯に打ち込み、真剣で、観客に「見せる」ことを一番にしている、流血さえもサービスであり、プロとしてそのショーにまさに「命」をかけている・・・ということが伝わってきました。
ランディはその世界が好きだったんだろうな。何を捨ててもそこで生きたかったんだろうな。
その結果として、家庭も、幸せで安穏な生活も、何も残ってなくても、彼は後悔していないんだろうと思えます。
試合のときの演説には滂沱の涙。
ちょっとカッコ悪くて、だけど、とってもカッコイイ男の生き様に、しびれました。
できたら、もう一度劇場で見たいぐらいです。
ひょっとして、見る側の年齢にも関係あるかな。
ストリッパーのキャシディを演じたマリサ・トメイにも拍手喝采を送りたいです。

★★★★★

↓ おっさんになっても、レスラーになっても足が長いミッキー・ローク。
西洋人においては平均的なのかも知れんけど・・・うらやましい限りです。
wrestler2

14:13 : [映画タイトル]ら行トラックバック(0)  コメント(0)

ターミネーター4

期待通りに面白かった。
だけど、1と2ほどの感動はない・・・でも、そんなに悪くなかったよ。ものすごい映像には、ジェットコースターに乗っているようなすごさが味わえました。見てソンはなかったです。だけど、何度も言うけど、1と2ほどの事はない。(3よりは100倍面白い)
と言う感じの作品。
クリスチャン・ベイルがジョン・コナーを演じ、過去の作品であれだけ執拗に守ろうとしたそのジョン・コナーだったこともあり、すごく期待されたんだけど、蓋を開けてみれば主役はジョン・コナーではなく、ましてやカイル・リースでもなく、マーカスと言う謎の男でした。
ジョン・コナーに関しては、今までの作品から、ものすごいカリスマ性のある圧倒的な存在感のある男だと思い込んでいたので、結構フツーの男だなぁと拍子抜けするぐらいでした。
懐の大きさを感じさせないのはいただけません。
そのぶん、マーカスが映画のいいところをさらっていった感じ。
まぁ、こんなもんじゃないですか?
スカイネットとの戦いはいつまで続くのか?
そのたび、こんなことがあって・・・同じ事を繰り返すだけになるのか。
過去と未来を行き来して、歴史を変えていく話になると、合わせ鏡で覗いた景色のように延々と続く物語が現れる気がします。
ま、面白かったです。
★★★☆

それにしても、このジョン・コナーが↓
John1
こんなになっちゃって↓
John2
でまた、こんな風になるんですねぇ・・・↓
John3
13:15 : [映画タイトル]た行トラックバック(1)  コメント(0)

三たびの海峡/帚木 蓬生

4101288046三たびの海峡 (新潮文庫)
帚木 蓬生
新潮社 1995-07

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久しぶりに再読した本。唐突にコレが読みたくなり、図書館で借りてきた。
図書館の本は、なんと「閉架」に置かれており、棚には陳列されてない。
こんな名作なのに、とても残念な処遇ですね。

近頃、トシのせいで変なところで涙もろくはなっているけど、本を読んでいて涙が出てくると言う事が、滅多になくなってしまった私ですが(「サイのクララ」↓は泣けましたぞ)、この本は再読に関わらず、冒頭から涙なしで読むことが出来ません。

主人公の河時根は、日本統治下の朝鮮で、苦しいながらも家族と共に生きていましたが、日本軍の強制連行により、日本で炭坑夫として強制労働させられます。
物語は、強制労働から辛くも生き残った主人公が、帰りついたふるさとで長い年月を過ごした後に、あることが耳に入り、みたび目となる海峡を渡り、日本にやってくるところからはじまります。
耳にはいったあることとは、自分たちが強制労働を強いられた炭坑の象徴とも言える「ボタ山」をなくし、合理的で近代的な施設を建ててしまおうという、政治家の動きがあるということ。
その政治家とは、自分たちを無理矢理日本に連れてきて、人間以下の扱いの中で労働を強いていた、かつての責任者だったのです。
風化させてはならない、その象徴のボタ山をなくしてはならない、と、主人公は日本に渡る決意をしました。そして、もう一つの理由は、主人公が日本女性との間にもうけた、息子に会うため。そしてもうひとつの理由とは・・・。再び日本に渡った主人公が、なしえた事とは・・・。

主人公が振り返る苦渋の思い出が、とても衝撃的です。この本を読んで、確かに原子爆弾を落とされたし、ものすごい空襲を受けた日本は戦争の被害国である。だけど、それと同時に、加害国でもあるんだと言うことをまざまざと突きつけられます。
原爆資料館、平和記念公園・・・それらも大事です。戦争は被害を受けたからこそ「二度と戦争をしてはいけない」と、痛切に思えるのかもしれないけれど、自分たちの国が、かつてファシズム国家であり、他国を蹂躙してきたと言うことも、同じくらいきちんと受け止めて次の世代に引き継がなければならないのでは・・・と、本書を読むと、そんなことを思えます。

それだけではなく、帚木さんらしく、そこかしこに、「思いやり」があるのが泣かせる一因。
連れ去られた主人公が、ふるさとを思う気持ち、両親を思う気持ち、また両親が主人公を思う気持ち、労働者同士の連帯感や、極限の中でもちゃんと友だちを思いやる気持ちが、とても帚木さんらしい優しい筆致で書かれていて、前半は読んでいる間中、泣けて泣けて仕方がなかった。

こう言うのを読んでしまうと、また、未読の帚木作品を是非とも読まねば・・・と思えてしまい、またしても読みたい本が増えますね。
とりあえず、「逃亡」あたりは是非とも読みたい。
そして、「逃亡」つながりで・・・。結構多いですね「逃亡モノ」。

逃亡〈上〉 (新潮文庫)
逃亡〈上〉 (新潮文庫)帚木 蓬生

新潮社 2000-07
売り上げランキング : 28905

おすすめ平均 star
star『憲兵』の実態と戦犯逃れの逃亡記。
star国家・戦争・個人
star戦争の“愚か”さ

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逃亡〈下〉 (新潮文庫)
逃亡〈下〉 (新潮文庫)帚木 蓬生

新潮社 2000-07
売り上げランキング : 29190

おすすめ平均 star
star考えさせられる1冊
star戦犯
star『憲兵』の実態と戦犯逃れの逃亡記。

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長英逃亡
長英逃亡吉村 昭

毎日新聞社 1997-07
売り上げランキング : 437567


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逃亡「油山事件」戦犯告白録
逃亡「油山事件」戦犯告白録小林 弘忠

毎日新聞社 2006-03
売り上げランキング : 360571

おすすめ平均 star
star復刊のような味わい
star逃亡「油山事件」戦犯告白録

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誘拐児/翔田 寛

誘拐児
誘拐児翔田 寛

講談社 2008-08-07
売り上げランキング : 185315

おすすめ平均 star
star前半はすごくよかったのですが、後半わかりにくかった
star実にくだらない
starちょっとこれは

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内容(「BOOK」データベースより)
終戦翌年の誘拐事件。身代金受け渡し場所、闇市。犯人確保に失敗。そして十五年後、事件がふたたび動き出す―。人間の非情と情愛を見つめる魂の物語。第54回江戸川乱歩賞受賞作。


感想・・・・・
なんという、Amazonカスタマーたちの評価の低さ。
しかし、私は面白かったです。評価の低さの原因は、単行本の末尾に掲載されている、選評委員たちの書評でおおむね納得。だけど私はこの著者の文章の読みやすさに、すごく好感が持てた。ともかく先を急がせる引力があり、サクサク読めてしまった。
たしかに、登場人物たちの誰にも感情移入できなかったし、犯行の手口やトリックがあいまいだなと言うイメージはあったけど、一気に飽きることなく読めたので、私にとっては「面白い本」でした。
次作にも期待します。
10:32 : [本・タイトル]や行トラックバック(0)  コメント(0)

マリリン・モンローという女/藤本 ひとみ

4048739492マリリン・モンローという女
藤本 ひとみ
角川グループパブリッシング 2009-04-29

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藤本ひとみさん、お久です。
マリリン・モンローって私にはあまり馴染みがない。映画も見てないと思う。
でも、波乱万丈な人生を送った事は聞き知っている。その人生はこんな感じだったのか、とよく分かる内容でした。恋多き女・・・なかでも、クラーク・ゲーブルの最後の作品となった「荒馬と女」にまつわるエピソードや、ジョー・ディマジオとの関係(結婚生活が短く終わった理由や、その後の復縁など)などがとても読み応えあった。
でも、やっぱりこう言うのはノンフィクションで読みたいほうですね。
映画「ノーマ・ジーンとマリリン」と言うのがありますが、マリリン・モンローって本当に多重人格だったのでしょうか。色んな出来事を「多重人格だったから」で済ませてしまっては不服に感じてしまいます。ちょっと胸に迫るというところまでは来なかったかな。
15:29 : [本・タイトル]ま行トラックバック(0)  コメント(0)

用もないのに/奥田 英朗<

4163713905用もないのに
奥田 英朗
文藝春秋 2009-05

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いま、一番好きな作家はと訊かれたら、私は「奥田英朗」と答えます。
その奥田さんのエッセイは初めて読みました。
口が悪いですね。(笑) 「泳いで帰れ」とか「バカ」とか。
北京五輪で野球観戦のようすや、楽天イーグルスが出来たときの仙台球状での観戦のようす、不二ロックフェスティバル、あとは・・・愛・地球博の感想などが書かれてます。
さらっと読めて面白かったです。
15:16 : [本・タイトル]や行トラックバック(2)  コメント(0)

介護現場は、なぜ辛いのか―特養老人ホームの終わらない日常/本岡 類

4104083046介護現場は、なぜ辛いのか―特養老人ホームの終わらない日常
本岡 類
新潮社 2009-05

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私にとってはミステリー小説家の著者が、なんといつの間にか介護士に?
ご自身のお母さんの病気がきっかけで、介護の資格を取りった著者(ヘルパー2級)。
実際に、特養老人ホームで週2日の非常勤職員として働くことになります。
その期間は5ヶ月間でしたが、その間の老人ホームでの出来事をレポートしながら現在の介護のあり方やシステムに問題提起を投げかける一冊。
ともかく、3Kと呼ばれ、低賃金(時給850円、月収正規職員でも手取り12万とか15万とか18万とか!!)重労働の印象が強い介護の現場。それがどうしてなのか、「なるほどなー」と思えるほど丁寧に書かれています。(さすがに、とても読み易く分かり易い。スルスルと2~3時間で一気に読めました。)
読めば読むほど介護士さんたちの大変さに頭が下がってばかりでした。
たとえば、老人ホームでの入所者に対する職員の虐待、虐待まで行かなくとも入所老人への「拘束」、あるいは職員同士のイジメ、あるいは介護士が夜勤明けに起こす交通事故、などなど、一概に事件や事故を起こした方をだけ糾弾しても、問題は解決しないと言う事がよく分かります。
それと同時に、トシを取って死ぬって言うことは・・・ラクじゃないなぁ、壮絶だなと思ってしまいました。
シモのせわを誰か他人にしてもらわなくちゃならない日が来るんだろうか・・・まぁそれまで生きているかどうかも分かりませんが。
著者は自分の姿を美化せずありのままに描いてあり、決して一般的に言う「出来のいい」介護士ではないのだけれど、好感が持てました。
色々と自分の身に置き換えて、考えさせられる一冊。介護するほうとしてもされるほうとしても。
行政の今後の対応にも期待したい。このままじゃダメです。絶対に。
20:58 : [本・タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(0)

猫の品格/青木 るえか

4166606956猫の品格 (文春新書)
青木 るえか
文藝春秋 2009-04

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るえかさんの本は久しぶりですね。この人の「主婦」シリーズは絶品です(笑)。いったい、青木るえかってナニモノなんだろう?このひとのご主人も強烈なインパクトがあるんですけど、どんな方なんだろう?っていつも、エッセイを読みながら思ってしまいます。
今回はタイトルの通り、猫について。品格って言うか、猫について書かれた本で、るえかさん曰く、「愛猫家」じゃないとのこと。「猫飼い家」と自称しています。好きで飼ってるんじゃない、飼わずにいられないのだ、と自嘲をこめて。でも、どう見ても猫が好きなんですよね、るえかさん。
冒頭、20歳の猫に夜中に起こされる場面にまず、絶句。
マンガやテレビに出てくる有名な猫たちの分析が面白い。たとえば、トムとジェリーのトムは、ずるがしこいようで肝心な所でマヌケ・・とか、ひみつのアッコちゃんのシッポナは、その名前がよく出来ているとか、「動物のお医者さん」のミケねえさんは、猫らしい猫だとか、そうそうその通り!!と頷ける部分がたくさん。
「グーグーだって猫である」の小泉今日子について、ダメ出ししていたりしてるのも興味深く読みました。るえかさんに映画撮ってもらいたい。でも、やらないでしょうね(笑)。
るえかさんの一番の魅力は、気取りもないし、自分をよく見せようというところが微塵もないところだと思う。偽善もないし、偽悪に近いんじゃないかと思うほど露悪的ですらある。
でも、村上春樹さんの魅力をしっかりと捕らえてて解説してくれてる辺りが、そんじょそこらのタダのだらしない主婦とは違うなぁと思わせられます。
「1Q84」で社会現象を巻き起こしている村上春樹、猫がすきなんですってね。るえかさんが村上さんの、猫のことを書いたエッセイをひとつひとつ紹介してくれてるので、たいへん面白く読みました。
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言えない秘密 ( 不能説的秘密 )

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Secret ジェイ・チョウ・フォトエッセイ集 D調的華麗 僕はとっても忙しい(DVD付) 龍戰騎士 (2DVD) (台湾版) Still Fantasy


ジェイ続きです。

とある音楽学校に転校してきたジェイ(英語字幕による)は、卒業式のあとには取り壊される予定の旧校舎から流れるピアノの旋律に誘われて、レインと言う女子生徒に出会う。
出会いから二人は急速に近付き、惹かれあっていく。しかし、レインはどこかミステリアスだった。
そのわけは・・・・。


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ジェイ・チョウを探して

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「ジェイ・チョウ」ってタイトルに付いてるから、とりあえず観る!!みたいな・・・(笑)。
でも、肝心のジェイはそんなに・・というか、ほとんど出て来なかったですけどね。
主人公のポポは彼氏に振られて、彼氏との思い出を風化させないために、思い出の曲を探しに町に出てきます。思い出の曲と言うのが、ジェイの歌。ただ、どのCDに入っているなんと言うタイトルの歌なのかわからない。中古CDショップに行って、店主に歌って見せてやっとその曲がわかるんだけど、隠しトラックという特殊な歌なので(CDが終わってから何分後かに現れる歌らしい)知名度も低いらしい。店主のつてから、めぐりめぐって色んな人たちのもとを、その曲を探しに行くうちに、新しい恋を見つける・・・という、案外他愛のないドラマです。
でも、見せ方がとても面白く、ポポのチャーミングな魅力や、全編にポップで可愛いセンスが生かされていて、楽しめる作品。ちょっと「恋愛睡眠のすすめ」を思い出したなぁ。
中古CDショップの店主、ショーン・ユーの気弱そうな、犬好き加減がとても好感が持てました(笑)。
ジェイは最後にチラッと、ファンサービス??みたいな登場のしかた。そりゃそうでしょう。このタイトルで、ジェイ本人が全然出てなかったら、ちょっとアレですよね・・・(笑)。

ジェイ関連の記事↓

すきなひとができました(音楽CDやMVなど)
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 インコンペラブル・コンサート・ライブ [DVD]
 ジェイ・チョウ・フォトエッセイ集 D調的華麗
 ジェイ・チョウ in 「カンフー・ダンク!」 OFFICIAL BOOK など・・・
カンフー・ダンク!
頭文字[イニシャル]D
王妃の紋章
ジェイ・チョウをさがして
言えない秘密(不能的説秘密)
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マルタのやさしい刺繍

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みなさん絶賛されているので楽しみでしたが、本当に素敵な映画でした。

旦那さんに先立たれて気落ちしている主人公のマルタ。友だちはなんとか元気付けようとするんだけど、一向に元気が出ない。もう80歳だし、亡くなった夫のところへ行きたいと願ってしまう。
ある日、村の旗の修繕を頼まれて、街に材料を買いに手芸洋品店に行きます。そこで、きれいな布やレースを見て、かつての「夢」を思い出し、後押しする友だちにも助けられ、マルタは「夢」を実現させていきます。
その夢とは・・・・マルタの若かりしころからの夢とは・・ランジェリーのお店を持つことだったのです。

おばあさんが80歳になって、いまさら夢を追う?
しかも、レースたっぷり、スケスケのエッチなランジェリー?なんて恥知らずな!!
・・・なんて、とても保守的な村の人々からは総すかんを食らったり(友だちでさえも理解してくれない)、牧師である息子からもやめるように言われてしまう。
おばあさんが夢を追い求めたらいけないのか、ランジェリーってエッチなのか!
見ている私は憤慨しながら、マルタを応援していました。
店を出す事に反対するだけじゃなく、運転免許を取るな、介護の必要のある親はさっさと施設に入れろ、家から出て行け・・・・とまぁみんな勝手な事を言い放題。子どもは自分が一人で大きくなったとでも思っているのか・・・と、泣けるやら腹立たしいやら悲しいやら・・・と言う気持ちになったのは、私もそれだけ年を取ったからなのでしょうね(笑)。
そんな中で、めげないマルタの姿に、とても感動しました。

おばあさんが登場して、印象的な映画って言うとまずは先日見た「ラヴェンダーの咲く庭で」があります。韓国映画の「おばあちゃんの家」は、思い出しただけでも涙、涙の名作。
「ドライビング・missデイジー」も元気で頑固なおばあさんが面白く感動的でした。「フライドグリーン・トマト」も、面白かったです。「8月の鯨」も、地味だけどしみじみした映画でした。
「カレンダー・ガールズ」は実話ベースで、老女のヌードを出す物語で、これも印象に残っていますね。
自分の行く末、老いた先に、こんな姿が待っているとしたら、老いることも全然悪くない・・・って思える映画ばかりです。

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イーグル・アイ

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平凡なコピー会社に勤めるジェリーの双子の兄が死んだ。その後なぜか、ジェリーの元へ大量の銃器や爆弾の原材料などが運び込まれる。それがなぜかFBIに分かっていて、今から逮捕されると言う謎の予告電話が入る。一旦は逮捕されるも、その「謎の声」に従って(従わざるを得なくなり)謎だらけのまま、シングルマザーのレイチェルと行動を共にするジェリー。二人は何をさせられようと言うのか・・。

う~~ん、そこまで面白いとも思えなかったけど、緊迫感はあり、飽きずに見られた。
電波を発するもの全てが、「誰か」に掌握されていて、自由に操られているとしたら、というこの先実際に起きそうな感じが怖かったけど、イマイチ現実的に臨場感がなかったような・・。

★★★
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ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢

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マイケル・ベネット, ドナ・マケクニー, ボブ・エイヴィアン, バイヨーク・リー, ジェイムズ・D・スターン;アダム・デル・デオ
松竹 2009-03-27

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「コーラスライン」と言うミュージカルに出演する為に3000人がオーディションを受けます。
そこから、8ヶ月にわたり、第一次から第二次第三次と、最終選考までの模様と、かつての「コーラスライン」の出演者たちの肉声によるこぼれ話や、思い出話などをまとめたノンフィクション。
私はあんまり「シカゴ」や「ムーラン・ルージュ」が好きではないので(見ているときはそれなりに面白く感じるんだけど、後でもう一度見たいと思えないし、見てよかったとも思えない)映画になった「コーラスライン」も、見ておりません。
が、オーディションの風景などをまとめたこの作品は、とても面白く見ることが出来ました。
厳選され、淘汰されていく役者たちの演技やダンスは、やはりとても見応えがあります。
受かるか、受からないか・・・天国か地獄か・・・とは言え、受からなかった役者たちもそれでもまた次に希望を託して、未来を夢見る表情からは、元気のパワーが伝わるようで、とても清々しかったです。
特に、オーディションの最中に、審査員たちを泣かせた役者さんがいたんだけど、彼の演技は圧巻で、見ていて「これが『演技する』っていうことなんだ」と、胸を打たれました。あの場面だけでも必見です。思い出しても泣けるほど。

★★★★
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サイのクララの大旅行―幻獣、18世紀ヨーロッパを行く/Glynis Ridley 矢野 真千子

4887217528サイのクララの大旅行―幻獣、18世紀ヨーロッパを行く
Glynis Ridley 矢野 真千子
東洋書林 2009-02

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想像してみる。インターネットはおろかテレビもない、写真集もない時代。情報と言えば噂だけが風に乗って聞こえてくるような、幸運なら何かの折に絵を見ることができるかもしれない、でもその絵だって正確なものじゃなくて、絵師ですら想像で描いたものかもしれない。情報と言えばそういう不確かなものしかなかった時代、もしも、自分だったらサイと言う動物をどんな風に考えていたんだろう。

そんな時代、1740年のはじめに、本書の主人公とも言えるオランダ人船長であったヴァン・デル・メールと言う若い男が、たまたま人間によく慣れたサイを譲り受ける機会に遭遇しました。商才にあふれたヴァン・デル・メールはこのインドサイを連れ帰り、一儲けする事を思いつきます。
サイはヴァン・デル・メールとともに、ヨーロッパを巡業し、17年間の間、人々の常識を覆しながら、目と知識を楽しませた。そのサイの名前はクララと言う。メスのインドサイでした。
実際に存在したヴァン・デル・メールとクララの17年の足跡を描いてあるノンフィクションが本書だけど、実の所確かなことはあんまり分かってない。と言うのもヴァン・デル・メールは日記をつけていなかったため、詳細なことは、巡業先でまかれたチラシやポスター、物販商品(!)当時の画家たちが書いた絵や、周囲の人たちの記録文書などから掘り起こすしかなかったらしいから。
そういった手がかりから、クララの物語を見事に再現して見せた著者の手腕に、まず驚かされます。観ていたような臨場感、まさにその通りだったに違いないと思わせられる洞察力。部分によっては完全に著者の「想像」なのだけど、読むほどに説得させられ、納得してしまう。
ノンフィクションでありながら、物語であるのです。
クララとヴァン・デル・メールは、ヨーロッパの権力者たち・・フリードリヒやら、マリア・テレジアやら、ルイ15世といったセレブ中のセレブたちにも、クララを見せて歩いたらしく、そのつどに発揮される興行主としての才覚を披露しつつ巡業は大成功を収めていく様子がスリリングですらあります。
しかし、どこか不安が募る。ヴァン・デル・メールはクララをちゃんと可愛がったのか?ただの金づるとして捕らえていて、全然愛情を注いでいなかったのではないんだろうか?あまりにも商魂が逞しいので、愛情なんてない、金儲け主義の薄情な男だったのじゃないか?
・・・そんな杞憂が一気に晴れるラストは圧巻。
読み終えたときには、深く結びついていたに違いないクララとヴァン・デル・メールの情景が目に浮かび、その微笑ましさに思わず涙がこぼれてしまう。意外にも胸の温かくなる読後感を味わったのでした。

※ 時々、この時代に書かれた絵を参考にして、掘り起こしている記述があるんだけど、その絵が観たかった。画像もあるんだけど、もうちょっと沢山欲しかった。是非、それらの絵を挟んだものを再販して欲しいぐらいです。


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ボーダータウン 報道されない殺人者

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ジェニファー・ロペス, アントニオ・バンデラス, マヤ・ザパタ, マーティン・シーン, グレゴリー・ナヴァ
アミューズソフトエンタテインメント 2009-04-24

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実話に基づいた話のようで、衝撃的な内容でビックリした。
こんなことがあるんだという、事実を知ることができただけでも映画を見た価値があったと思う。
メキシコのファレスと言う街では、アメリカ向けに様々な工業製品を作っているらしい。日本で言えば、何でもかんでもメイドインチャイナ、みたいに、アメリカではメイドインファレスって言う印象を受けた。中国でも賃金がとても低く、それが一般的に商品の値段が安くて済んでいる理由だろうが、このファレスと言う街の工場で働く女性たちも、驚くほどに低賃金。日当で5ドルだそうな。
それだけではなく、彼女たちの環境の悪さが問題。常にレイプ殺人の危険と隣り合わせの毎日。いつも常にどこかで誰かが死んでいる。すでに5000人の女性が人知れず殺されていて、誰もるというのだから、驚きだ。そんなことってあってもいいの?
この問題が公になり難いのは、自由貿易協定と言うもののためらしい。問題を暴いてしまうと、アメリカの国としても都合が悪い、メキシコも都合が悪い。なんといっても大事なのは権力を持つ人たちの「お金儲け」だから。
このことを知ったからと言って私たちに何ができるということはなく、自分もやはり高いものより安いものを買い求めてしまう。だけど、その行為の意味をもっと真剣に考えるべきだと思う。

是非とも皆さんにオススメしたい作品です。★★★★☆



12:34 : [映画タイトル]は行トラックバック(0)  コメント(0)

ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場

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ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場 [DVD]クリント・イーストウッド, マーシャ・メイスン, マリオ・バン・ピーブルズ, クリント・イーストウッド

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クリント・イーストウッドの主演、監督作品。
「グラン・トリノ」の頑固爺さん、ウォルターの原型がここにいる!と言う感じの、がちがちのアメリカ的?軍人を描いてあります。
そうなれば、私の好みではないかも・・・と思いながら観たんだけど、どうしてなかなか面白い。
クセ者ぞろいの海兵隊部隊に古参の鬼軍曹が帰って来た。それが、イーストウッド。
上部からは時代錯誤の古い軍曹と煙たがられ、兵士たちにはバカにされ、最初は敵意むき出しの拒否反応。だけど、そんなクセ者たちを力で抑え込んで、有無を言わさず厳しい訓練を続けます。
段々と、それが単なる「チカラづく」ではないというのが兵士たちに伝わり・・・。
タイトルには「戦場」とありますが、戦争映画ではなく、軍隊の内部の様子を描いた明るい軍隊モノ。訓練の様子、反発しあう上官と兵士たちが段々と近寄っていく様子、そして強く逞しい「兵隊」になっていく様子が、感動の押し付けとか、友情とか、国家を守るとか、平和やとかという七面倒な大義や御託抜きで、明るく描かれていてとても楽しめました。
後半には実践に出向きますが、そこには戦争映画にあるべき緊迫感などもきちんとあって、その場面も含めて面白かった。
男らしい、クリント・イーストウッド。さすがです。

★★★★

12:10 : [映画タイトル]は行トラックバック(0)  コメント(0)

王妃の紋章

B001CPPUNE王妃の紋章 デラックス版 [DVD]
チョウ・ユンファ, コン・リー, ジェイ・チョウ, リウ・イェ, チャン・イーモウ
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北京五輪の華々しいオープニングそのままのイメージ、豪華絢爛と言う言葉以外に出てこない、壮大なスケールの豪華さのある映画でした。
ストーリーは宮殿の中で繰り広げられる、骨肉の権力争いってところで、庶民は「そんなに毒を飲むのがイヤなら逃げればいいのに」と思ってしまうけど、高貴な人々には選択肢がなく、死ぬのが分かっていても運命の流れに身をゆだねねばならないと言う部分が分かりにくいというか、まだるっこしいと言うか。
長男の役を演じた俳優のおどおどした演技がとても印象に残っている。
宮廷の中で、とても孤独な王妃の姿も。
そして、ジェイ・チョウはとても良い役だった。観てよかった♪
11:35 : [映画タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)