氷上の光と影 知られざるフィギュアスケート/田村 明子

4103040319氷上の光と影 知られざるフィギュアスケート
田村 明子
新潮社 2007-02-24

by G-Tools


昨日から「2008年全日本選手権」始まりましたね。
男子では小塚君と無良君を応援しています。女子ではもちろん真央ちゃん。
だけど、皆さんにいい演技をして欲しい。世界大会でお目にかかれない選手たちの演技も見られるのが嬉しいですね。

さて、この「氷上の光と影」と言う本。
著者の田村明子氏はこのようにフィギュアスケートのブームが来る前、伊藤みどりさんの引退後、世間のフィギュアに対する関心が低くなっていた時期から地道にこの世界を取材されていたそうで、付け焼刃ではないその内容は迫真、的確で要所を突いていて、とても読みやすく分かりやすいです。
近年のフィギュアを変えた二つの大きな事件、ひとつは1994年、リレハンメル冬季五輪の前に起きた「ケリガン襲撃事件」。もうひとつは2002年のソルトレイク冬季五輪でのペア決勝で、二組のチームに「金メダル」が与えられた事。どちらも、記憶に刻みつけられている事件でしたが、深い内容までは知らなかった(もしくは忘れていた)ので、本を読んで再確認し、それよりもこの事件がフィギュアスケート世界に与えた影響の大きさがどんなものであったかということが良く分かります。
賞金制度のこともよく知らなかったのだけど、ケリガン襲撃により加熱した北アメリカのフィギュア熱が、めぐりめぐってアマチュアへの賞金制度をもたらしたという深い因縁には、そうだったのかと言う驚きがありました。
そして新採点方式。普段「また回転不足か!見た目がキレイならいいじゃないか、そこまで厳密なジャッジがいるんだろうか」と思ってしまいがちですが、この本を読むとなぜそうなってきたか、そしてその必要性がよく分かりました。同時に「フィギュアから『美』を奪った」と言う、その欠点にも選手たちの意見を聞きつつ言及していて、考えさせられるのでした。
過去からの各有名選手たちの、エピソードや著者に語った言葉、選手だけじゃなく、コーチ陣、コリオグラファー(振り付け師)などにも焦点をあて、表裏どちらからもフィギュアに迫っていてとても読み応えがありました。
個人的には「世界最高のジャンパー」は「伊藤みどり」と言う言葉に感銘を受けました。
他にも、五十嵐文男氏がジャッジの採点にたいしては決して異を唱えないと言う事、タラソワコーチのスケートに対する姿勢など、テレビで見ているだけでは分からない「影」の部分も含めて、これがフィギュアスケートなのだと思わせてくれる一冊でした。




スポンサーサイト
10:04 : [本・タイトル]は行トラックバック(0)  コメント(0)

ワールド・オブ・ライズ

reo

この年末の忙しない時期に、これだけはどうしても観たかったので、レディスデイでもないのに行ってきました。そして、その甲斐あった面白い映画で堪能しました。もう一度観に行きたいです!!


詳しい感想はまた改めて書くつもりですが(これから掃除をしようと思うので)今回、どうしても言いたいことは、レオくんのカッコよさです。
以下、ちょっとネタバレもあるかもしれないので。ご了承下さい。
観るつもりの人は読まない方がいいかも。

最近、富に男くさく渋みを増してきて一時のメタボ感がかなりなくなって来たとは言え、やっぱりちょっと油断すると太ってしまう体質のようで、ファンとしてはいつもハラハラしながら見守ってるんですが、今回のこの映画、予告編とか見ると決して「カッコイイ」カンジには見えず、どっちかと言うと「むさくるしい」やっぱりちょっと「でぶい?」とか(ゴメンなさい~)思ってたんだけど、いざふたを開けてみたらもう、カッコよいことこの上ないの!!
最初は、ラフな私服でカッコよさを隠してて、そのうちスーツやジャケット姿でピシッと決めて、あれれれ??カッコよいじゃん??と、思わせてくれるその意外性にやられましたね。リドリー監督、ひょっとしてそこまで計算して?女心を分かってるねと思います。
今回の映画ではまず、「ディパーテッド」「ブラッドダイヤモンド」の時に「おお、エエ男になってきたのう♪」と思わせてくれた「男臭さ」がすっかり板につきました。
そして、今回、イスラム女性とのラブロマンスがあります。これ、これが今回の私の一番の戦利品。
イスラム女性って男性とお付き合いするまでに絶対に保護者の同意を得ないといけないんですね。この辺は「君のためなら千回でも」なんかにも登場しました。
レオくんが、アメリカ式に彼女にフレンドリーに接しようとしても、それはイスラムの中ではタブーらしく、二人の仲はプラトニックもプラトニック、ストイックですらあります。なので、なおのこと彼女を見つめるまなざしがものを言うわけ。で、レオくんの目にもう、胸キュン!!となりました。手も握らないんですよね。これって、昭和50年代の少女マンガで育った世代には、ストレート剛速球ど真ん中!!です。実際二人に濃厚なラブシーンでもあったら、ちょっと妬いてしまうかもしれませんが、今回のような恋愛は親になった気分で応援しながら見守ってしまいます。
また、日々の殺伐として命スレスレの仕事の合間に感じる彼女とのひと時に、癒されて素に戻るレオくんの笑顔がまたもうたまらん、萌え~~!!です。彼女のタメに真剣に走るレオの姿の愛しい事よ。好きな女のために一生懸命になる男の姿。思わずにやけてしまいました。あの緊迫の場面でね(笑)。私のためにも走って!と思ってしまいました(笑)。
「ディパーテッド」や「ブラッドダイヤモンド」のような、渋くて男っぽいだけの映画ももちろんいいです。でも、今回それにプラスされたのはレオくん本来の魅力である「キュート」さ。母性本能を刺激する可愛さなんですね。
あとねー、ぶっちゃけた話・・拷問に苦しむレオくんも・・いいわぁ♪私は特にその傾向はないんだけど、本や映画の中でなら拷問を受ける男には、なんと言うか、惹かれるものがありますね・・。
と言うわけで、オバサン、本当に堪能しました。
レオくんをこんなにも素敵に撮ってくれて、リドリー監督ありがとうと言いたい。
内容的にも充分面白かったのですが、それはまた後日付け足します。ほんとに付け足し程度になるかもです。(笑)


まだまだ言い足りないくらいですが・・・さ。掃除掃除!!(笑)

10:41 : [映画タイトル]わ行トラックバック(0)  コメント(0)

クローズZERO

B0012OR6H8クローズZERO プレミアム・エディション [DVD]
小栗旬, 山田孝之, 黒木メイサ, 高岡蒼甫, 三池崇史
Happinet(SB)(D) 2008-04-18

by G-Tools


ヤクザの二代目を継ぎたい組長の息子が、その父親(組長)の卒業した高校に転入し、そこでトップになったら二代目を襲名させると言う約束を得て、鈴蘭高校という類稀な荒れ方をしている高校で、仲間を作り仲間とともに、その学校の現在ナンバーワンの男と最終決戦に持ち込む。
このヤクザの息子が小栗旬、現役ナンバーワンが山田孝行。
迫力あるケンカのシーンと、そんな中で友情を得ていく主人公たちの姿になぜか爽やかな感動を覚える物語。とくに、ヤクザの舎弟の拳と言う男がいい。
男くさい映画ですが、ヤクザ任侠ものと違いどこかやっぱり「キレイ」な映画。小栗旬って好みじゃないけど、きれいな顔立ちですよね。女の子みたい。
ま、、、ケンカばっかりだったな。でも、拳さんとか、仲間とのつながりは良かったな・・というくらいの感想ですね。スミマセン★★★



22:45 : [映画タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(0)

なぜ君は絶望と闘えたのか/門田 隆将

4104605026なぜ君は絶望と闘えたのか
門田 隆将
新潮社 2008-07-16

by G-Tools


光市母子殺害事件(ひかりしぼしさつがいじけん)は、1999年4月14日に山口県光市で発生した凶悪犯罪。当時18歳の少年により主婦(当時23歳)が殺害後暴行され、その娘(生後11カ月)の乳児も殺害された。(ウィキペディア)

ほんとうに痛ましい事件で、テレビのインタビューに答える本村さんの姿は随分前から記憶に留まっています。さぞかし辛い思いをされただろうと想像したことよりも、やはり本書に書かれていることははるかにつらい事でした。冒頭、事件の詳細が描かれているところは涙なくしては読めません。本村さんが弥生さんに書いたと言う手紙や、弥生さんがお母さんに書いた手紙なども掲載されているのですが、辛すぎて読めませんでした。
本村さんの絶望の深さは、どんなものだったのか。。想像なんてできません。
自分だったらと思うことすら出来ません。きっと死にたくなるでしょう。本村さんもそうだったようです。だけど、本村さんは死にませんでした。苦しみながらもそんな中で敢然と法の矛盾に立ち上がって闘い続けた本村さんの記録。
事件の全貌も書かれていて、衝撃を受けますが、本書は決してそれだけではないのです。
本村さんがどんな風に、その悲しみ辛さ絶望に向き合い、生きてきたのか。
本村さんの強さにこそ感動するのです。
絶望のどん底から這い上がった本村さんを支え励まし一緒に運動した人たちの気持ちのつながりが、深い感動をよぶのです。特に本村さんが会社を辞めようとしたときに上司の人が言った「社会人たれ」と言う言葉は、深い感銘を受けました。
一審二審の供述を翻し、「母に甘える気持ち」だとか「あやす気持ちで首に紐を巻いた」とか「ドラえもんを信じているから」とか、よくまぁそんなことを言うと世間が呆れるような事を平気で言った厚顔さは記憶に新しく、日本全国民が怒りに震えたと言っても良いでしょう。
同時に弁護士同士の確執や、前代未聞の最高裁ボイコットと言う異色の騒動も、本事件の異様振りを示していて、翻弄された原告側が気の毒で、それだけとってみてもとても印象に残る事件です。
少年法についても色々考えさせられますが、死刑についても考えさせられる本。安易に反対賛成どちらかに決められないこの問題。しかし、「万死に値する」と思う気持ちはやっぱり同感してしまいます。
本書の中で、本村さんがアメリカの死刑囚に会いに行くくだりがあるのだけど、そのアメリカ人死刑囚は深く反省していて、死刑がそぐわないような印象を受けるのです。でも、それは「死刑判決」を受けたからこそ自分の罪の深さに慄き、そこから出た反省なのかもしれません。
この光市母子殺人の犯人、文中ではFとなっていますが、彼が最終判決の後著者との面会で、それまでの彼とは全然違う様子を見せ、深く反省しているようであったと書かれているのですが、本当のところはどうなのでしょうか。


12:02 : [本・タイトル]な行トラックバック(0)  コメント(2)

聖女の救済/東野 圭吾

4163276106聖女の救済
東野 圭吾
文藝春秋 2008-10-23

by G-Tools


こちらも、ガリレオシリーズの新作、そして長編。ラムちゃんにお借りしました。ありがとうございました!

長編のガリレオシリーズは「容疑者Xの献身」があるので、弥が上にも期待してしまいます。
物語は、夫から離婚を言い渡された妻が夫に「死んでもらう」と決心して、そしてその後夫が変死すると言う事件。実際には誰が殺したのか、どうやって殺したのか・・・。まったくスキのない犯行に、捜査陣は立往生するのだったが、湯川が今回は快く捜査に協力する。それは内海刑事の「草薙さんは容疑者に恋をしています」と言う一言があったから・・・。

どちらかと言うと、登場人物間の人間模様を楽しみました。
しかし、トリックはかなり「ありえない」。帯に湯川の同じ言葉が書いてあるし、作中でも「これは完全犯罪だ。君たちは負ける。僕も勝てない」と言うのだけど、そこまでたいそうなものかと、ネタが分かってみればちょっと苦笑してしまいました。逆の意味で「ありえない」です。
↓ネタバレ
一年間、浄水器の水を使わない??ありえません。
現実的に考えて、どう考えても、変です。
トリックは色んな可能性の中で(たとえば最初のほうの水を流したとしたら?など)かなり成功率が低いと思う、あんまり「賢いトリック」とは言えないのでは。それなのに湯川の「すごいトリックだ」みたいな言い方は、ちょっと納得できませんでした。

ただやっぱりそこまでの流れや人物の心理描写などは、東野さんらしく楽しませてくれましたが。
ともかく、東野作品ははずせないので、読めて満足です。

こないだ、「百夜行」再読したのですよ。面白かったですねぇ。
やっぱり「百夜行」「幻夜」あたりが東野作品のハードルを上げてしまってますね・・。


19:53 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(2)

ガリレオの苦悩/東野 圭吾

4163276203ガリレオの苦悩
東野 圭吾
文藝春秋 2008-10-23

by G-Tools


ガリレオシリーズの最新作。図書館ではとっても待たされるところ、友に貸していただき早々に読むことが出来ました。ありがとう、ラムちゃん!
本格風のトリックが駆使された短編5編。
「落下る」おちる
「操縦る」あやつる
「密室る」とじる
「指標す」しめす
「撹乱す」みだす
一番面白かったのは「操作る」です。
正直言ってトリックのほうは面倒でよく吟味しなかったのだけど(理解できなかったと言う・・)動機や人間関係に釣り込まれた作品。「容疑者Xの献身」を髣髴とさせるラストに、思わずジーン。
「指標す」のダウジング少女は、面白かったです。
相変わらず東野圭吾、サクッと読める。
ドラマは全然見たことがないのだけど、それでも、頭の中では福山&柴崎に変換されました。
元々のモデルは佐野史郎さんだと言う話じゃないですか。ちょっとビックリ。福山とは全然違う~。

19:31 : [本・タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(4)

最高の人生の見つけ方

B001CUI55O最高の人生の見つけ方 [DVD]
ジャック・ニコルソン, モーガン・フリーマン, ショーン・ヘイズ, ロブ・モロー, ロブ・ライナー
ワーナー・ホーム・ビデオ 2008-09-25

by G-Tools


病気でわずかになった余命を「好きなことをして楽しく過ごす」と言う感じ。。主人公の二人がビッグスター同士の共演でそれだけでも見応えがあります。ともかくお金持ちなんで、ハデに「楽しみ」ます。スカイダイビングや、海外旅行、高級スポーツカーをポンコツにしたり・・。
人生の終焉と言うことは、感慨深く思うけど、なんとなくそれほど心に残るものはないかな。
「ノッキンオン ヘブンズドア」と言うドイツ映画がありまして、設定はそっくりです。先に「ノッキンオン」を見ているので二番煎じと映ってしまいました。スマヌ・・。
10:54 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(4)

ラスベガスをぶっつぶせ

B001E5GH6Gラスベガスをぶっつぶせ [DVD]
ジム・スタージェス, ケヴィン・スペイシー, ローレンス・フィッシュバーン, ロバート・ルケティック
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2008-10-22

by G-Tools


天才的な頭脳で、数字を予想してブラックジャックで儲けようとする集団に抜擢された主人公。学費を稼ぐために始めたその「ゲーム」に次第にのめりこみ・・。
地味で勉強一辺倒の人生を歩いてきた主人公が、ラスベガスで「楽しみ」を見つけて段々派手な生活に溺れていく様子がリアルで面白いです。でも、彼らのやっていることがそんなに凄い事には思えない。訓練風景なんかも、二桁の足し算と、21までの数字にそれぞれ言葉を関連付けて覚えるんだけど、そんなの「MIT」とか「ハーバード」じゃなくても可能な事のように思えます。私はムリだけど。日本人にはソロバンもあるので、この程度の暗算の達人ぐらいゴマンとおりましょう。「レインマン」でのダスティン・ホフマンなんて、この人たちがグループでやっていることを一人でやってたわけでしょう。それを思うと全然凄くない。極めつけはラストです。「大団円、みんな儲けてハッピーはエンディングとしてとてもスカッと気持ちがいいけど、それだったらそれまでのグループの訓練や連携はなんだったの」?
でもまぁ、飽きずに見られるし話は面白いので、見てもソンはないと思える作品でした。
しかし、ケビン・スペイシーが嫌な役。悪徳ですね。
10:46 : [映画タイトル]ら行トラックバック(0)  コメント(2)

アメリカを売った男

B001CSMH0Uアメリカを売った男 [DVD]
クリス・クーパー, ライアン・フィリップ, ローラ・リニー, デニス・ヘイスバート, ビリー・レイ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2008-10-03

by G-Tools


タイトルが「でかい」でしょうが、話はそこまで「大きさ」を感じさせず。スパイとそのスパイを逆スパイする男二人の話ですが、「アメリカを売った男」と言う触れ込みのクリス・クーパーが全然その「偉業」と関連が分からず「ほんとうにこの男がそこまで大胆な事をやったのか?」と始終疑問が。。
実話らしいけど、殆ど盛り上がらず、す~~~っと終わって言った感じで、それを楽しむ作品と言われたらそこまでですが、私は楽しめませんでした。
10:37 : [映画タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)

モダンタイムス/伊坂幸太郎

4062150735モダンタイムス (Morning NOVELS)
伊坂 幸太郎
講談社 2008-10-15

by G-Tools


伊坂さんの本、こないだ読んだ「ゴールデンスランバー」もそうですが、発想が凄い。ほんとうにありそうで、手が届きそうにリアルな設定を思いつきますね。「ゴールデンスンバー」では、近未来、人はみな街中に設置してあるカメラによって「監視されている」と言う設定でしたが、今回はもっと身近なリアル。インターネットの検索です。ある言葉を検索する事で、当局のアンテナに引っかかるという。
こんなことがほんとうになったらどうしよう?と思わず背筋が寒くなり、イヤひょっとしてもう始まっているのかもとも思わせられます。
ただ、登場人物たちにイマイチ思い入れが出来ず、むしろあんまり好きじゃない。軽快なテンポやこじゃれた会話なんかは伊坂さんのさすがなところではありましょうが、私個人としてはそこまで心に残らず。
読んでる最中はサクサク行くが、後に残らず。私には伊坂さんは大体そんな感じ。あしからず。
10:32 : [本・タイトル]ま行トラックバック(0)  コメント(0)

役にたたない日々/佐野洋子

4022504250役にたたない日々
佐野 洋子
朝日新聞出版 2008-05-07

by G-Tools


言いたいことをズバズバと言ってるのに、嫌な気分にならないどころか、そうそう、そうですよ、もっと言ってやって下さいという気分になる本。と言う意味では結構群ようこさんの感覚にも似ているのかと思いましたが、全然やっぱり違うかな。(どっちやねん。そう言えばどちらも「ようこさん」ですね)
世の中が便利になって簡素化して、どんどん失われていくものがあるなぁ・・と言う感慨があったり、トシ取るとこんな風に考えるのかな、私もそうなりそうだなと共感したり・・・そんな本。
人生が間違いなく終焉に向かっている。誰でもそうです。諸行無常、月満つれば即ちかく、とっくに人生は下り坂。トシとか病気とか具体的に提示されると、もっと切実にそれを感じる。私も目がダメになったり、ヤル気がなくなったり(それは前からだけど)、物忘れは酷いわ、やたら脂肪が巻いてきたり、、なんとなく、ため息が出る毎日ですが、佐野さんのように潔く、人生を受け入れたいなぁ。目をそらせずに。
こんな風に「叱ってくれる」系のエッセイが胸に来るのはなぜでしょうか?(笑)
10:26 : [本・タイトル]や行トラックバック(0)  コメント(0)

君は誰に殺されたのですか/江花優子

4103131810君は誰に殺されたのですか―パロマ湯沸器事件の真実
江花 優子
新潮社 2008-11

by G-Tools


あるとき遠く離れて東京で暮らす息子と連絡がつかなくなり・・・タイトルの通り、パロマの給湯器の改造事故で一酸化炭素中毒で亡くなってしまっていたという最悪の事態に・・。本としては、ちょっと読みにくかったんですが、書いてある内容というのは他人事ではなく、胸ふさがれると言うか、胸をかきむしられるようなものでした。
ご家族は10年の間本当の死因を知らずに、発見当時、警察に「親の監督不行き届き!何をやっていたんだ!」と言う罵倒を浴びたこともあり、自分たちのせいだとずっと苦しみ、離婚もしてしまった。結局、改めて死因を聞いてみたら「心臓発作などの病気で死んだ」と聞かされていたのに、「一酸化炭素中毒だった」と言う事で、ビックリするわけです。それを知らずに10年間なぜ過ぎたのか?なぜ教えてもらえなかったのか?なぜ一酸化炭素中毒と言う事で死んでしまったのか?ひょっとして殺されたのではないだろうかとさえ思うお母さん。大事な友達も疑いの対象に。
もっと驚く事にパロマ給湯器の一酸化炭素中毒事故は過去多発していたと、その時になってわかるのです。
分かってからも、その原因となった「給湯器の改造」は誰がしたのか、責任はどこにあるのかでまた心かき乱されるご家族たち。まるで息子さんが勝手に改造して勝手に死んだような言い草もあったようです。
当時、親を罵倒したうえに、きちんと死因を探ろうとしなかった(明らかに初動捜査の間違いがあったはず)警察側は謝罪はしないし、罵倒したと言う件の刑事にも連絡が取れない。
やっと取れたら、その刑事の言い草たるや・・・。
子どもを亡くすということがどんなにつらい事か・・。本書を読みながら他人事ではなく、企業のあり方や警察の怠慢などにも憤りを覚えたのですが、やっぱりなんといっても、自分だったら・・と思うと涙が流れてしまうのでした。
お母さんのブログはこちらです。
山根敦・死の真実
16:25 : [本・タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(0)

レッドクリフ part1

巷でうわさの「レッドクリフ」を見てきました。
三国志って言うものを全然知らない私ですが、映画の冒頭、大変分かりやすい解説があり「三国志ってこんなハナシだったんだ」と、大いに納得。
スケールは壮大、迫力満点、物語も起伏に富み飽きさせず、とても面白い2時間半でした。
元々を知らないので、俳優たちがその役に合ってるかどうかって言うのは、全然考えられず。そのまま全て受け入れて楽しみました。
part2も楽しみです。それまでしっかり覚えておかなくては!!
11:59 : [映画タイトル]ら行トラックバック(0)  コメント(2)

トロピック・サンダー/史上最低の作戦マシュー・マコノヒー

ベン・ステイラー監督による、おばか映画の決定版、とでも言いましょうか。
出演は、ベン・ステイラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニー・jr、マシュー・マコノヒー、ニック・ノルティなどそうそうたるメンバー。そのほかにもあっと驚くような俳優さんたちが出ています。
「ズーランダー」でも、ビックリするようなカメオ出演がありましたが、ベン・ステイラーの人徳なのか、人脈の広さを感じます。

私は残念ながら諸事情により、最初の数分を見逃したんですが、劇場内に入ったとき「予告編」をやっていたんです。この「予告編」がまた凄い・・・。全部見られなかったのが惜しまれます。

物語は、とあるベトナム帰還兵の手記をモデルに映画を作ると言うもの。落ち目だけどもプライドが高く、自己主張の強い役者立ちなので、撮影はなかなか上手くいかない。
業を煮やした投資家がはっぱをかけたため、監督はついに本場ジャングルでのゲリラ撮影に踏み切る。しかし、そのジャングルには思いもかけない危険が潜んでいた。。
と言う感じでしょうか。

まず、冒頭から本当かどうか分からないような、エグくてグロいシーンが続きます。結構グロは見慣れている私も思わずゲーッとなるような場面。でもそれはこの物語の中で、役者たちが撮っている映画のシーンなんですね。そのときから「なんちゅう、バカな映画だ」と思いました。
ジャングルでのゲリラ撮影は、なんとも言えない迫力満点です。その撮影の最初に、事件(事故)が起きるのですが、それも相当えぐいシーンで、何度も言うけど慣れているはずの私なのに「見続けられるだろうか?出ようか?」と思ってしまう。なんだろう、あれは。自分がスプラッターに弱くなりつつあるのか、それとも、ギャグとスプラッターの見事な融合に当たってしまったのか?って感じです。
ところが、見続けるうちに物語の内容に引っ張られてグイグイと釣り込まれてしまうんです。
ジャングルには麻薬の密売組織があり、そっちから見たら完全武装した役者たちが「麻薬捜査官」に見えてしまい、両者の戦いが始まる。わけの分からない役者たちと、勘違いした麻薬組織たちの攻防に、思わず身を乗り出してしまう。でも、そこにもともかく「笑い」があるのです。
勘違いもおかしいし、妙にマジメになっている役者たちもおかしいし。。
ベン・ステイラーって元々、すっごくバカな役をマジメ~~な顔をして演じて、それが妙ーに面白いんだけど、今回ベンの十八番を取ってしまう感じで熱演したのが、ロバート・ダウニー・jrですね。
この二人の演技対決だけでも見応え充分。
あと、麻薬組織の「親分」が最高でした。
ラストのほうになると、ばかばかしい、と言う気持ちをどこかに抱えつつも、それを忘れてドキドキハラハラするわ、感動するにはなんかちょっと違うような?と思うんだけど、どうしても感動的だわ、そして全てに笑えるわ・・何が何やら分からない興奮に包まれます。
見終えた後、なんとも清々しいのは何故??(笑)
最後のジョン・ボイトの名演技にも拍手を送りたいです。

レンタルが出たら今度は夫と一緒に見ようと思います。
11:55 : [映画タイトル]た行トラックバック(0)  コメント(2)