大人が知らない ネットいじめの真実/渡辺真由子

4623052265大人が知らない ネットいじめの真実
渡辺 真由子
ミネルヴァ書房 2008-07-25

by G-Tools



「ネットいじめ」と、ふつうの「いじめ」との違いは・・?
特にはないと思います。どっちも加害者側はホンの悪戯心で、軽い気持ちで「いじめ」てしまう。
だけど、被害者側はひょっとしたら一生を台無しにされるぐらい大きな傷になったり、いじめられたことで対人恐怖性になったり、引きこもりになったり、人生に影響を及ぼす影を落とされたりもするのです。
ただ、インターネットが普及して、誰もがケータイを持つ今日では、その匿名性と手軽さからいじめが以前よりも「お手軽」になってしまいました。そして内容も巧妙で陰湿、過激でわいせつなものが増えていて、子どもたちに被害を及ぼしている。それはもう「いじめ」ではなくれっきとした「犯罪」としかいえないような手口も多いようなのです。
このあたりのことは以前「教室の悪魔/山脇由貴子著」を読んだ時にも詳しく書かれていました。が、「教室の悪魔」を読んだ後にも、こうしたいじめは後を絶たず、事実ネットいじめが原因で自殺してしまった子どもたちがニュースに上ることも珍しくはなくなってしまった。
たとえいじめがなくても、そもそもケータイに振り回されたり、縛られたりする生活が、子ども達にとって良い生活であるわけがない。
本書は、そういう「ネットいじめ」の実態や、問題点をわかりやすく説いてくれてます。そしてこの状況をなんとかしようと、教師や保護者、周囲の大人に出来る事があるのではないか、もっと大人はこのことに真剣に向き合うべきではないかと問題提起をしています。
ケータイを子どもが持っていたほうが安心・・・と言う意見もよく耳にしますが(実際わたし自身もそう思えるときがある)いじめられて自殺してしまった子どもの親の「なぜ、ケータイを持たせてしまったのか」と歎く声もあります。それはもちろん結果論かもしれません。いじめで命を経ってしまった子供は、ケータイをもっていなくてもいじめられたかもしれない。でも、ケータイを持っていなかったら、死ぬ事はなかったかもしれないというケースがたくさんあるのです。
条例や法律で「子どもにケータイを持たせない」と決めるのではなく、親が、我が子にケータイを持たせないという気持ちを持ってもいいのだと、本書にも書かれているし、その意見に納得もします。
本書に書かれていることで、印象的だったのは「ネット・リテラシー」と言う言葉です。これは、「インターネットがもつ特性を理解し、そこにあふれる情報の善悪・真偽を自分の頭で判断し、使いこなす能力」のことです。これを持たないでネットをしていれば、ネットがらみの犯罪に巻き込まれたり、気軽にいたずら心でいじめ行為に加担してしまうこともあるのです。「メディア・リテラシー」と言うテレビなどのメディアが子どもに与える影響を(たとえば、お笑い番組で流される『弱いものいじめ』に近いものや、あまりにも軽々しく扱われたり間違っている性情報など)ネットリテラシーと同じように自分たちのちからで判断する能力とともに、今の子どもたちには必要なことだと痛感しました。
あと、「いじめられる側にも問題があるのでは」「いじめられる子どもは弱い子ども」という固定観念について。いじめは、たとえどんな理由がいじめる側にあったとしても、決して許されないということ。どんな理由も「いじめてもいい」ということにはならないこと。いじめられる子どもは決して弱いのではなく、逆にいじめられていても極限まで我慢したり相手を思いやったりする強い心の持ち主である事が多いこと。などなど、分かっているつもりでもこうして説得力ある文章によって、あらためて確認できた事も多々ありました。
そして、どうしたら可愛い我が子を守れるか、家庭はどう対応するべきなのか、もしも子どもがいじめにあったらどうするべきなのか、きちんとした対処法が書かれていて参考になります。いじめは決して許されない事だと子どもに教え、もしもいじめられたら、それは自分が悪いのではないし恥ずかしい事でもないから親に言うように、その環境をもともと調えておくべきだということ。
いじめる子どもたちにはそれはそれで、問題があるのだから、「いじめるな」と言うだけではなく、なぜその子が「いじめないではいられないのか」を探って原因を取り除く事。いじめの解決法は、いじめられている子どもに我慢を強要したり、いじめられた子にメンタルケアを施すのではなく、まず、いじめる子どもをなくすことなのです。
巻末には、いじめている子どもいじめられている子ども双方への呼びかけがあり、子どもたちにも是非読ませたい一冊。相談窓口もこのように載っています。
たいへん参考になる一冊でした。

インターネットホットライン協議会
http://www.iajapan.org/hotline/
警察サイバー犯罪相談窓口
http://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm
社団法人テレコムサービス協会
http://www.telesa.or.jp/
法務省人権擁護機関インターネット相談
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken113.html
迷惑メール相談センター
http://www.dekyo.or.jp/soudan/index.html
@いじめ
http://ijime.playzm.net/
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ハプニング

シャラマン監督の話題の「ハプニング」見てきました。
先日映画館で予告を見たとき、この後どうなるんだろう、気になる!!と。
思うつぼですわ(笑)。

ストーリー的に予想ができず、(主人公たちは助かるんだろうという予想はつくのですが)
なかなか引っ張られる感じはありました。そういう意味では決してつまらなくないんですけど。
しかし、後に残るものが何も無い。
いきなり、みんなが残忍な方法で自殺してしまうという以外に、何も覚えてないんです。
消化不良気味なのがこの映画のテーマでもあるのかなと思うのだけど。それにしてももやもやっとした感じの後味。非常にはっきりしない後味です。
冒頭の5分はそりゃ衝撃です。でも、その衝撃がこの映画の全て。
夫婦愛や子供を守らねばならないという使命感なども織り込まれてはいるんだけど、イマイチ伝わってこない。
怖い映画なのかと言うと、たしかにある程度は怖いけど、インパクトは最初で終ってしまっているし。
途中でヘンな老婦人が出てきて不気味な雰囲気をかもしてますが、それもなんか唐突だしストーリーとは関係ないところの不気味さだったし。
この映画のなかで主人公、マーク・ウォールバーグは教師で、授業内容の中に「蜂が大量に消えている」と言うんです。それはつい先日NHKの「クローズアップ現代」で見た、「CCD」の事ではないですか。あれは実際科学者たちが原因を究明していましたけど。。。

とにもかくにも「ビミョー」ってカンジ。。。


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