母のそだてた蓮

hasu
今年もキレイに咲いてくれました。ありがとう。
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崖の上のポニョ

ほのぼのしていい映画でした。
ほのぼのしすぎているというか・・・、今までの、いろんなパニック映画を見ていると、こういうのちょっと物足りないと感じてしまうんですが、これはこれで愛のある作品でした。
ゲドのときになかった「掴み感」は充分で、冒頭から釣り込まれました。
水の描き方がとても斬新で、自分では絶対に体感できない感覚が、うまく表現されていて「この中に入ってみたい」と思わされるような。

ちょっとネタバレ・・・↓







老人ホームに勤める母親と、船乗りの父親の間の子どもソースケが主人公なんですが、この子がすっごくイイコ。
老人たちに優しくする場面や、ケンカする両親の間(ケンカというより一方的に母親が怒ってた)にはいって取り持つ場面なんか、なーんか胸がジーンとして泣けた。両親のケンカも、船の上の父親とモールス信号ですか?灯りの合図で言葉のやり取りをするんだけど、ケンカしてるんだけどアイがあるなぁという感じで泣けてしまいましたよ。
魚の子、ポニョがソースケを慕い、人間になろうとする話ですが、人間になってソースケのところにやってくるシーンがまたよかった。こんな迫力のある海を見たことがなく、こんな風に海をデフォルメする宮崎さんはやっぱり天才!と思いました。海の凄さだけじゃなく、これも、ポニョの一生懸命さに打たれて泣けた。
しかし、泣けたのは前半で、後半はやたら話がほのぼのしてて、世界の危機とか言われてもピンとこず、世界の危機は免れたと言われてもそれもピンとこず。緊迫感とか危機感とかもうちょっと欲しかったなぁ。何が危機で何が救いとかも、あんまり良く分からないうちに終っていった。
悪者は出てこないので、トトロっぽい。しかし、メイちゃんが迷子になりネコバスで・・・という、言わば「ただの迷子」なんだけど、スピード感にあふれた感動的なあのシーンのような、絶対的に胸を掴まれるようなカンジはちょっとなかったかな。
でも、こう言うほのぼのした映画を楽しめないなんて、あまりにも悲しい。こう言う映画を「面白かったよ、よかったよ」と堂々と言える自分でいたいと思う、思わされる映画でした。

一茂氏が思いのほかよかったですよ。

★★★★
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ジェシー・ジェームズの暗殺

B0018O3OWIジェシー・ジェームズの暗殺 特別版(2枚組)
ケイシー・アフレック, サム・ロックウェル, メアリー=ルイーズ・パーカー, サム・シェパード, アンドリュー・ドミニク
ワーナー・ホーム・ビデオ 2008-07-09

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重厚で見応えのあるドラマでした。
タイトルの通り、ジェシー・ジェームズなる人物が暗殺されるまでと、その後日談が描かれた物語です。というところで、ジェシー・ジェームズと言う人物の事ですが、アメリカ南部ではとても高名で英雄のように語り継がれている人物なんだそうです。私はこの映画を実話に基づくドラマとは知らなかったし、ジェシー・ジェームズの誰だかも知らずに見ていたのですが、その辺のことはもっと事前に知っていればおもしろかったかなぁと思います。映画の中では殆ど説明がなく、南北戦争のことも多少は説明があるけれど、その戦争を経て「北軍の圧政に苦しむ南部人民には、北軍に対する抵抗の象徴として英雄視されていた」のだそう。とてもとても人気の高い人物だったようです。
今からご覧になる人は、このことを念頭に置いてご覧になるとよろしいかと。
なぜならば映画の中では、ご多聞にもれずジェシーに憧れた若造が、すでにジェシーの仲間である兄のつてをたよってジェシーに取り入ろうとするのですが、その若造(この物語の主人公ともいえるボブ・・ケイシー・アフレック)の視点で描かれているため、残忍で容赦ない恐ろしい男としか伝わってこないのです。新聞記事やら風評によって出来上がっていたジェシーの姿と、ボブが見たジェシーの姿とはあまりにも違うのですね。
長年による逃亡生活に疲れ切ったジェシーの、スレスレのところで均衡を保っている精神状態。有無を言わさぬ威厳と言うよりも、恐怖感を抱かせるジェシーの姿をブラッド・ピットは熱演をしていました。画面のこちらも身をすくめてしまう怖さがあります。笑顔が叉怖いんですよ。
ボブが、暗殺をするまで二人の間にどのようなことがあったのか、なぜ崇拝していたはずのジェシーをボブが暗殺するに至るのか。。。二人の間に漂う緊迫感がとても見応えがありました。
そしてわたしがおもしろかったのは、その後日談。
お尋ね者で、懸賞金も多額掛けられているジェシーを暗殺した「ヒーロー」であるはずのボブのその後が、あまりにも「予想外」だったのです。この後日談こそ、わたしは好き。
長い映画でしたが、美しい風景をスタイリッシュに切り取ってあるシーンのひとつひとつが好ましく、前編見飽きず見ることができました。

★★★★
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団塊ボーイズ

B0017KL4VGWILD HOGS/団塊ボーイズ
ジョン・トラボルタ, ティム・アレン, マーティン・ローレンス, ウィリアム・H・メイシー, ウォルト・ベッカー
ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント 2008-07-02

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日常生活から離れたいと思ったオジサンたち四人が、ハーレーでアメリカを横断するロードムービー。
気ままなツーリングのはずが、思わぬアクシデントに遭遇しててんやわんやの大騒ぎ。
果たしてこの旅は無事にいくのか??

もっと爽やかで面白いのかと思ってたら、それほどでもなかった。
評判はかなりいいですけどね。
つまらなくもなかったけど、、、、可もなく不可もなく・・・・程度。
ともかく、一番イヤだったのは「シモネタ」が多すぎること。
女の子が悪態をつくときもそっち系のシモネタだし、メイシーがウン●袋をぶら下げて見せたときは(たとえ中身がホンモノじゃないと分かっていても)辟易してしまいました。その上、「ソレ」をどうするかということで、話が長すぎるし・・・。ゲンナリ。
ホモのネタも結構ちょこちょこあったけど、これも特に笑えず。
そして、この主人公のトラボルタの演じるウディが、あんまり好感の持てる人じゃない。
誠実さに欠けていると思いました。
弱虫でもケンカに弱くてもいいんだけど、一本筋の通った所が欲しいのに、それがなかった。
トラボルタ祭りで何本かこの人の出演作を見ましたが、一番よくない役柄です。
なので、4人の連帯感と言うモノに説得力がなかったと思う。
後半、ヤサグレどものトップがレイ・リオッタなのは笑った。まつげバチバチの愛くるしい瞳なのに、チンピラ風情が良く似合ってて迫真だったと思いました。
マリサ・トメイも久しぶりに見たけど、ちょっと老けたものの、相変わらずスタイル良く可愛かった。西部劇風のファッションもとても良く似合ってて、見ていて楽しかった。
この映画で一番よかったのは、広大な大地を走る4機のハーレーの美しい隊列。
これは見応えあるし、劇場の大きなスクリーンで見たかった。
見たらもっと楽しく見られたのかも。
20:31 : [映画タイトル]た行トラックバック(0)  コメント(4)

さよなら渓谷/吉田修一

4104628042さよなら渓谷
吉田 修一
新潮社 2008-06

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俊介は、奥団地と呼ばれる古びた市営住宅に、内縁の妻かなことひっそりと暮らしていた。
が、隣に住む母子家庭の主婦が、子ども殺しの容疑を掛けられ、世間やマスコミに注目されてしまう。
隣に住むものへも影響は免れず、俊介は思いがけずマスコミがらみの古い知り合いに会ってしまう。
古い知り合いが、事件を追う記者の尾崎に漏らした俊介の過去とは・・・。
そして、尾崎が調べた事件の結末とは・・・。



やりきれない実在の事件をモデルにして取り扱っているので、感想も書きにくいです。
本筋の事件(過去)の詳細が、冒頭の事件をきっかけとしてだんだんと明らかになっていく。
その中で描かれる、男の気持ちと女の気持ち、自分だったらどうだろう?と思うと良く分かりませんが、小説としては面白かったです。

以下ネタバレで↓

隣の主婦が起こした事件というのは、秋田の我が子を含めた連続児童殺人事件のことで、主人公がかつて起こした事件とは、よく似た事件がたくさんあってどれの事やらわからないぐらいですけど、大学の野球部が起こした集団レイプ事件。
どっちの事件が展開に大事かというと、主人公側の事件です。はっきり言えば、隣の主婦が起こした事件は何も実際の事件になぞらえて描く必要を感じませんでした。
主人公側の起こした事件は、これも許しがたい事件。自分がこの事件の被害者だったら、というのは置いておいて、俊介とかなこふたりの関係は、切なさと哀れさと痛さとその他もろもろ入り混じった複雑な関係で、その辺が読みながらも釣り込まれた部分です。
とにもかくにもかなこの生涯が哀れで悲しい。そしてそれをかなこに与えたのは、ほかでもない俊介だったという事に、複雑な気持ちを抱きます。
同じグループで同じ犯罪を犯したひとりに、社長の息子がいて、その人物はその後とくに事件の影響も受けずに、まさにのうのうと暮らしている。その姿を見たときに俊介は「自分のあるべき姿」というのを悟ったんではないでしょうか。
罪を犯したものは、その後の人生をどう生きればいいのか。そんなことがなかなかリアルに描かれていると思います。




20:57 : [本・タイトル]さ行トラックバック(1)  コメント(6)

俺たちフィギュアスケーター

B0012ZN6YE俺たちフィギュアスケーター スペシャル・エディション
ウィル・フェレル, ジョン・ヘダー, ウィル・アーネット, エイミー・ポーラー, ウィル・スペック;ジョシュ・ゴードン
角川エンタテインメント 2008-05-23

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男子シングルのトップスケータである二人、ジミーとチャズはタイプも正反対のライバル。
犬猿の仲である二人はあるとき失態を演じてしまい、スケート協会から永久追放されてしまう。
3年後、フィギュアへの夢を諦めきれない二人は、ひとを介して男子同士のペアを組む事に・・!!
それでも、犬猿の仲のふたりは反目しあってばかりいて、大会出場に間に合うのか・・??

めっちゃ面白い、って程でもないです。
こんなモンだろうと、期待しないで見ればそれなりに楽しめる。
チャズもジミーも強烈な個性を持っているので、その辺は面白いです。
でも、フィギュアのファンから見ればあまりにも演技が下手。
まず、体が硬すぎます。
あんなに体の硬いフィギュア選手はいませんよ。
そういうとこ、たとえおバカ映画だとしてもリアリティが欲しい所。
チャズも太りすぎ。あそこまで肥えたフィギュア選手はいませんよ。
もうちょっと絞って欲しかったな~~。
演技がCGなのはいいんですよ。でも、もうちょっと見せて欲しかったと思う。
CGでも吹き替えでもなんでも、映画の中のスケートシーンが少ないように感じました。
フィギュアのファンとはいっても、それほどのことはないわたし。
もっとファンのひとが見たら・・・・案外楽しめたりして(笑)。

思いがけぬ「本物」が何人も登場するのが一番笑えるところ。
あの選手が、あんな演技を!!もともと好きな選手だったけどもっと好感度アップ。
懐かしいスコット・ハミルトン。スピンは目に焼きついていますよ。
特典映像のインタビューでも結構言いたい放題で面白かったです。

★★★

12:51 : [映画タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(4)

結婚のアマチュア/アン・タイラー

4167661985結婚のアマチュア (文春文庫)
Anne Tyler 中野 恵津子
文藝春秋 2005-05

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歳月の梯子」が面白かったので、もうひとつこの作者のをと思い借りました。
これもおもしろかった~。
些細な日常の中の、見過ごしに出来ないこと・・・それは各人それぞれに違う感覚があるんでしょうけど、そういうものが積み重なって長年経つと、夫婦の間は修復しがたいものになっていく。とういのが、上手く描かれています。
パールハーバーの年、1941年、主人公の二人マイケルとポーリーンは衝撃的に出会い、弾みがついた形で結婚。
物語は、その数年後、そしてまた数年後、それからだいたい10年程の時間を飛び越え飛び越え、この夫婦の一生を描くのです。
誰もがお似合いだと思った二人の結婚生活は、決して「ラブラブ」ではなかった。双方が「この結婚は間違いだったのじゃ?」という煩悶を内に秘めながら暮らしていくんです。表面的には、でも普通の夫婦に見えたと思う。まぁ普通よりも起伏があるかな?
夫が妻のことを、そしてまた妻も夫の事を「ここが気に入らない、あそこが嫌い」と思うのだけど、それがまたどっちの気持ちに対しても「わかるわかる!」となるのが面白いんですよ。
各章ごとの視点(主役)は、マイケル、ポーリーン、カレン(二人の二女)、ジョージ(ふたりの長男)と、様々で、物語をより立体的に眺める事が出来て、それも面白いんです。
どんな夫婦にも歴史がある。
よいときも悪い時もある。
でも、過ぎ去ってみればやっぱりどんな形であれ「夫婦」だったね・・・という、しみじみとした感慨。後味はほろ苦くもあり、さばさばとしたものもありで自分たちの結婚生活について、自分たちの夫婦の形について、深く考えさせられてしまいました。
この二人が歩んだ歴史は、予想外の展開で驚かされ、グイグイと引っ張られました。
結婚20年前後の主婦などが読んだら、身につまされるのでは?(わたしのことです!)
12:36 : [本・タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(0)

越境捜査/笹本陵平

4575235881越境捜査
笹本 稜平
双葉社 2007-08

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警視庁捜査一課の鷺沼は、配置換えのあと暇をもてあまして、時効間際の殺人事件を洗いなおすことにした。それは悪質な詐欺事件の被疑者が殺害された事件であり、その折には殺された被疑者が被害者から騙し取った12億円という大金が忽然と姿を消しているという事件だった。この殺人事件を再び追い始めたとき、鷺沼はなにものかに付けねらわれ、闇討ちに合う。
消えた12億円をめぐって熾烈な争いが水面下で始まる。
鷺沼に事件を託した神奈川県警監察官室長の韮沢、なぞのちょいワル風刑事の宮野、誰が味方で誰が敵か、何が本当で何が嘘か、、裏金にまみれた醜い警察という組織の実態を明らかにしつつ、鷺沼は「正義のために」事件の真相を暴こうと思うのだったが・・・。
+++++++++
半分ぐらいまではとても面白く、息つく暇も与えられずに読まされた気がしますが、三分の一ぐらいから話が込み入りすぎて混乱してしまいました。
スピード感があって・・というより、緩急、の急ばかりでグイグイと引っ張られるので、半分ぐらいからすこし疲れてしまったというのもあり。
しかし、全体的に面白い小説でした。
主人公の鷺沼がカッコイイのです。上司の韮沢や、宮野とのやりとりなどに、男らしさをにじませていて、硬派な男前を堪能したカンジ。
物語は二転三転、四転五転・・・・?さすがに疲れますが、だからこそドキドキハラハラもさせてくれてグッド。
ラスト間際の展開はかなり盛り上がりました。最後の最後は「賛否両論?」と思ったけど、にやりとさせられる。わたしは支持!好きなラストです。硬派なエンタメとして楽しめました。


ひとこと:
金髪でピアスで家事をマメにするオネエことばの刑事、宮野がお気に入りだったので、終盤事件に介入する人物があっちからこっちからと増えてきたために、宮野の印象が薄れてしまったのが残念でした。

ひとことその2:
主人公鷺沼を柴田恭平で2時間ドラマになっているんだそうです。まだ放送していないのかな。非ドラマ体質なので見ることはないかもしれませんがキャストは気になります。宮野は誰がやるんだろう?
23:08 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

明日もまた生きていこう  十八歳でがん宣告を受けた私/横山 友美佳

4838718713明日もまた生きていこう 十八歳でがん宣告を受けた私
横山 友美佳
マガジンハウス 2008-05-22

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バレーの全日本入りを嘱望され(実際、ワールドグランプリでベンチ入りを果たしています)希望にあふれ充実の真っ只中にいた18の頃、ガンを宣告され過酷な治療も残念ながら効果なく、21歳でこの世を去った横山友美佳さんの手記です。

驚いたのはこのひと、中国で10歳まで過ごしてきた「中国人」だったのです。でお父さんの転勤で日本にやってきます。
日本人として過ごしてきたのは11年ほど。それまで日本の事、殆ど知らずにいたのです。(中国と日本の学校の子どもたちの姿の違いなど興味深い記述もありました)
それなのに、なんと言う文章力!
バレーを病気のために諦めなければならないかもしれないと、闘病生活と並行して大学入試を受験するんだけど、それも早稲田の推薦。
それまで殆どバレー漬けの生活だったのに。
エッセイや小論文などの受験です。
病気の体を押して、書いて書いて書きまくったそう。
だからこんなにも文章が上手いし、人の胸を打つ深みのある文章が書けるんだ・・・。
そして、バレーや受験に向けた頑張りと同じように、治療にも本当に精一杯頑張った様子で、ただひたすら頭が下がりました。

生きたい、今日もまた生きる事が出来てうれしい。明日もまた生きていこう。そのシンプルで尊い気持ち。これは病気じゃなくても、本来誰もが思わねばならないことなのでは・・。病気になり辛い治療に挫けるのではなく、そこから人にとって大事なことを学び取っていく友美佳さん。

病気になってもとにかく前向きで、バレー以外のことに目を向けようと大学受験、バイトもしたいし、旅行にも行く、そういう「楽しみ」があって「生きたい」と思う気持ちが、とっても過酷な治療に立ち向かう原動力になったようです。

ガンの治療って本当に辛いものなんですね。
幸い、自分も周囲も(祖母ぐらいしか)ガンの経験者がないので、患者の治療をあまり見たことがないのです。
最初はガンは自覚症状が少ないので、一見元気なのですね。
でも、手術と治療(抗がん剤投与、放射線照射)によって体力を奪われ体調を崩していく。
そんなにも苦しい治療を乗り越えても、元気にはならず、どんどん大きくなるがん細胞。
「やっぱり治らない。何をしても無駄なんだ」と思うときの絶望感とは。。。
せっかくものすごい努力をして合格した大学を去らねばならない無念とは、どれほどだっただろうと思います。

それでも友美佳さんは、苦しみもがきながらもその事実を静かに受け入れます。
その姿は神々しいほどです。
そして、やっぱり自分の「目標」を定めます。
「成人式の写真を撮ること」「本を出版する事」。
最後の最後まで、希望を捨てず、でも事実を受け入れじたばたせず、目標を持ち「生きた」友美佳さん。

あとがきが書かれたのが今年の4月1日。
そして17日に亡くなっています。
本の完成は見ることが出来なかったようです。

命を大事にしてください
今という瞬間を大事にして下さい

振り絞るように書かれた友美佳さんのメッセージを、忘れてはいけないと思いました。
17:48 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(2)

生けるパスカル/松本清張

4041227275生けるパスカル (角川文庫 緑 227-27)
松本 清張
角川書店 1974-10

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珍しく松本清張を読みました。
先日父が急に松本清張の「遠い接近」と言う本を図書館で借りてきてくれ、というので(新聞のコラムで紹介されていたそうです)文藝春秋社の「松本清張全集」の、その作品が載っているのを借りてきて、父が読んだ後でわたしも読んでみました。

物語は第二乙種でありながら徴兵された印刷工が、自分を徴兵に選んだ人間に復讐すると言う話。ミステリーとしてより、当時の世の中の様子や人々のおかれた立場、軍隊の中の様子など、とてもリアルで戦争体験がある人間ならではの描写が読み応えありました。徴兵のいい加減さとかも、そんなもんだったのか、やっぱりね!という感想。普通のサラリーマンであれば曲がりなりにも出征後の家族の生活は会社からの手当てで保障されるのだそうですが、この主人公のように職人ではそれがないわけです。主人公が出征中、印刷業は休業するしかなく(主の手腕によって成り立っているので)家族の生活はまさにどうにもならず。結局父親の出身地である広島に、縁者を頼って疎開するのです。広島といえば、結末がおのずと知れます。そんなわけで、戦地から生きて戻った主人公は、自分を戦場に送り出した人間に復讐を考えずにおれないという・・。骨太で力強い物語で、グイグイと読ませられました。

全集の中に「生けるパスカル」と言うのがあって、最初チラッと読んだら止まらなく、最後まで読んだ。短編ですが。こちらのご紹介をします。
もともとイタリアのノーベル賞作家のルイジ・ビランデルロというひとの「死せるパスカル」という小説(作中では「死せるパスカル」と紹介されていますが、Amazonで探したら「生きていたパスカル」となっていました)に題材を得たミステリーなのですが、この元になった「死せるパスカル」というのがそもそも、面白い。
映画にもなっているようで、本当にある作品なのですね。
あらすじは、パスカルという主人公が不幸な結婚生活に嫌気が差し、家出をします。どちらが先であったか忘れましたが(^^ゞ、郷里では自殺者の死体をパスカルのものと間違い、パスカルが死んだことになってしまいます。パスカル自身は家出先でふとした弾みに大金を手にし、自分が亡き者となったのをこれ幸いと、姓名を偽って新しい自分となって生活する。しばらくはその生活を謳歌するんだけど、戸籍がない彼は、恋人が出来ても結婚できず泥棒にあっても被害届けも出せない、自分が掴んだ自由はまやかしであったと悟るのです。
そこで、いったん郷里に帰り決着をつけようと決心すると、郷里では元妻は他の男と再婚している。勝手にパスカルが死んだことにしてしまった妻側は、妻側で後ろ暗いのです。そこで、改めてパスカルは堂々と戸籍を自分の手に戻し今の恋人と一緒になる、という話。
そして作者のビランデルロという人はそもそも私生活でも精神に病を持つ妻との生活で、苦労した作家だったようですが、清張のこの物語は妻がほぼ統合失調症のようで異常な嫉妬や猜疑心を持ち苦しめられている新進画家が主人公なのです。
パスカルに自分をなぞらえて、だんだんと妻への殺意が募っていく主人公の内面が読み応えありです。女から見ると、この浮気ばっかり性懲りもなく繰り返す主人公も、同情出来ない。
罪を犯してまで手に入れようとした「自由」。しかし、そうは問屋が卸さないよという、こう言う終わり方は胸がすく思いがします。どうやって犯行が暴かれていくのか、そこのところが一番の見所です。「松本清張傑作短篇コレクション〈下〉 (文春文庫)」に収録されているようです。↓


4828830650生きていたパスカル (福武文庫―海外文学シリーズ)
米川 良夫
福武書店 1987-11

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松本清張傑作短篇コレクション〈下〉 (文春文庫)
松本清張傑作短篇コレクション〈下〉 (文春文庫)宮部 みゆき

文藝春秋 2004-11
売り上げランキング : 58478

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松本清張傑作短篇コレクション〈中〉 (文春文庫) 松本清張傑作短篇コレクション〈上〉 (文春文庫) 三面記事の男と女 (角川文庫 ま 1-34 Matsumoto Seicho Showa) 失踪―松本清張初文庫化作品集〈1〉 (双葉文庫) 危険な斜面 新装版 (文春文庫 ま 1-111)


15:38 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)

裁判官が日本を滅ぼす/門田 隆将

4101231419裁判官が日本を滅ぼす (新潮文庫)
門田 隆将
新潮社 2005-10

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これが日本の裁判の実態か?と、目を疑い呆れる判例の数々。
検察側がコツコツ集めた証言や資料なども目を通してないのが明らかだったり、どうも「それでいいのか?」と尋ねたくなる例がたくさん。
多分ここに上げられているのは、特に極端な例だと思いたい。
「ちゃんとした」裁判官もたくさん居ると思う。
でも、驚き呆れるような裁判官の発言や考え方、裁き方を見せられると、裁判員制度はやはり必要なのでは?こんな裁判官に日本の司法をゆだねてはいけないのでは?と思われてきました。
差し戻し控訴審判決公判で死刑判決が出た光市の母子殺人事件、あるいは山形県の中学で起きたマット圧死殺人事件など有名な事件も、地裁の判決が素人目に見ても審議不十分だと感じたり不当な判決だと感じたり、これで良い訳がない・・・と思う例ばかりでした。

ただ、出版が随分前なので、情報の古さは仕方がないところです。わたしが読んだのは文庫ではなく単行本なので、出版後にその内容と大きな逆転のある裁判もありました。
文庫版ではあとがきによって裁判のその後の行方などが書き足されているのではないでしょうか。
14:46 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

プラネット・テラー

B0011DTTBQプラネット・テラー プレミアム・エディション
ジェフ・フェイヒー, ステイシー・ファーガソン, ジョシュ・ブローリン, マーリー・シェルトン, ロバート・ロドリゲス
ジェネオン エンタテインメント 2008-03-21

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前の記事「デス・プルーフ」とこの「プラネット・テラー」が一つの作品「グラインドハウス」として劇場公開された。グラインドハウスとはB級映画ばかりを2本立て、3本立てで上映するアメリカでかつて流行った映画館だそうです。それをクエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスでホラー映画を競作した形。
こちらはロドリゲス監督の「プラネット・テラー」
要するには、ゾンビ映画です。ホラーといったらゾンビでしょ、みたいな。過去に数あるゾンビ映画の中でも、ここまで血なまぐさくおぞましいものもなかったのではないかというぐらい、徹底的に血が流れ肉片飛び散り凄まじい出来になっています。
主演の女性ダンサーがカッコイイ、日本人なら手塚作品の百鬼丸を彷彿とするのではないでしょうか。

「デス・プルーフ」と「プラネット・テラー」比べてみればわたしは「デス・プルーフ」の方が好み。
ゾンビ映画はもう飽きたかなと思う。「28日後...」「28週後...」が良いと思うので。
11:01 : [映画タイトル]は行トラックバック(0)  コメント(4)

デス・プルーフ

B0011DPBZYデス・プルーフ プレミアム・エディション
クエンティン・タランティーノ, ヴァネッサ・フェルリト, ローズ・マッゴーワン, ゾーイ・ベル, クエンティン・タランティーノ
ジェネオン エンタテインメント 2008-02-22

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普通の元気な女の子たちが、狂気を持った愉快犯の餌食になる物語。
特にストーリーはないと。
作品の大半は女の子たちがたわいないお喋りをダラダラとしていて、その点見ていて飽きる。
カート・ラッセルが演じる殺人鬼が、自分も含めて女の子たちを血祭りに上げるシーンがまず、凄い。見所の一つです。
そして一番は後半、牙をむく「ヤツ」と彼女たちとの地獄のカーチェイス。これは見応え満点。
スタントマンをしている女優さんだけあって、体当たりの「演技」(演技?)は迫力ある!!
とにもかくにも彼女(ゾーイ・ベル)のカッコよいこと。女も惚れます。
酷い映画と思うけど(笑)スカッとする事は間違いない。
ここまで徹底しているのは見事と思いました。
10:53 : [映画タイトル]た行トラックバック(0)  コメント(2)

ミッドナイト・クロス

B0011GIENMミッドナイト・クロス
ジョン・トラボルタ, ナンシー・アレン, ブライアン・デ・パルマ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2008-03-05

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監督・脚本ブライアン・デ・パルマによるサスペンスです。主演はこれまたジョン・トラボルタ。1982年の公開作品です。

映画の音響効果技師をしている主人公のジャック(トラボルタ)は、夜中に森の中で映画に使える音を収集しています。そこである自動車事故を目撃、湖に沈む車の中から女性を救い出します。しかし同乗の男は死亡。その男はなんと知事選に出馬する政治家だったのです。
その事故に作為を感じたジャックは、真実を探ろうとして・・・という政治がらみのサスペンスです。

事件そのものは、政治サスペンスと猟奇殺人ミステリー、その二つのつながりにスマートさが感じられずすこし残念な気がしましたが、見所はやはりトラボルタ。とても誠実そうで優しい包容力のある男を演じていて、劇中の彼にとても魅力を感じます。
もともと警察の内務捜査官として自分の不注意から同僚を死なせてしまったという悲しい過去を持っていることなど、彼の人物像に深みがあるのも物語に引き付けられるポイント。
音響の技師であることから、事件の夜の拾い集めた音を技術加工するシーンなど、今ならコンピューター処理によりもっと簡単に済むのかもしれませんが、地道な作業をする彼の姿もまた職人気質風味をかもし出していて良い感じ。その作業も面白く見応えありました。

ここから結末に触れるネタバレです。

一度、警察の内務捜査にて同僚を死に至らしめる(彼だけの責任ではないにしろ)という過去を持ちながら、またも同じように今度は恋人になろうとする女性を死なせてしまうというオチは、とてもとても辛すぎるラストです。彼女のいまわの際の叫び声を映画の中で使うなどとは「まさか」と思ったけれど、彼はそうすることで生涯自分を戒めよう、この「罪」を一生背負っていこうという決意をしたのではないかと思います。あまりにも悲痛で、主人公にこう言う人生を与えた監督は、ほんとに鬼、残酷なひとだなぁとしばし余韻が去らないのです。

トラボルタのなんともいえない表情が印象的な、名作です。

10:38 : [映画タイトル]ま行トラックバック(0)  コメント(0)

グリース

B000GM4CCEグリース スペシャル・エディション
ジョン・トラヴォルタ
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2006-09-08

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なぜか「サタデー・ナイト・フィーバー」に続き、トラボルタ祭り。
グリースです。
これは1978年製作公開の作品。監督はランダル・クレイザー。先の記事にも書いた「プラスチックの中の青春」や「刑事スタスキー&ハッチ」(ひょ~!懐かしい!)「青い珊瑚礁」などの監督でもあります。

夏休みに知り合ったダニー(トラボルタ)とサンディ(オリビア・ニュートン・ジョン)夏が終れば二人はそのまま別れてしまう筈だったが、サンディが父親の転勤で同じ学校に転校してきた。思いがけない再会に喜ぶ二人だけど、ダニーはツッパりクールに決めていたので、仲間の手前素直に喜んだりできない。しかし、すれ違いながらもやっぱり二人は恋人になっていく、そうして高校最後の年が終わっていく・・・という話で、他愛のない青春ドラマなのですが、なんといっても軽快で楽しいミュージカルの魅力が満載。
「サタデー・ナイト・フィーバー」よりも「グリース」のほうが、文句なく楽しめるし、トラボルタのセクシーダンスもパワー全開。男同士の友情も気持ちよく描いてあり、楽しめる映画です。
当時、オリビア・ニュートン・ジョンはすごく人気があり、「恋人にしたい女性」№1だったとか。この映画を撮ったころはすでに30歳ぐらいで、とても高校生の役をする年齢ではなかったのに、見事に?高校生になりきっています。
これもわたしには映画の公開当時に、トラボルタの魅力が分からなかったので、そんなに面白い映画とは思いませんでした。リーゼントとかがかっこいいとも思わなかった少女だったし(^_^;)
でも、今見ると本当にトラボルタの魅力とカリスマ性にやられてしまいます。
自動車の修理のダンスシーンや、高校内のダンスコンテストのシーン、卒業フェスティバルの全員ダンスのシーンなどは特に好きで、何度も見てしまうほど。
その当時にこの魅力がわかっていたら、違う人生になってたかもね(笑)
つくづく、人生出会いときっかけが大事だなぁ。
なーんて、呟いてみて。
近頃、ミュージカルは色々あるけど、トラボルタのような俳優さんは出てないなと、気付いたりもしました。

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サタデー・ナイト・フィーバー

B000666Q6Kサタデー・ナイト・フィーバー スペシャル・コレクターズ・エディション
ジョン・トラボルタ
パラマウント ジャパン 2004-11-26

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ジョン・トラボルタの一世を風靡した映画です。
1978年公開作品、監督はジョン・バダム(「ニック・オブ・タイム」「バード・オン・ワイヤー」「張り込み」「ドロップ・ゾーン」など)です。

ディスコキングとして成功する主人公を描いたサクセスストーリーなのだと思っていたのですが、記憶と違い、案外にも暗くマジメな内容で、しかもそれほどスカッとするようなサクセスストーリーではなかったです。
賃金も低く将来の展望のない若者たちが、エネルギーを持て余している。それを発散させるのは友達と一緒につるみバカ騒ぎをしたり、敵対するグループとけんかをしたり、、、その中でも一番が土曜のディスコで踊る事。トニー(トラボルタ)はダンスの才能があったので、ダンスにたいしては真摯なのです。ディスコのコンテストに向けて、パートナーを見つけレッスンし、コンテストに臨むというストーリーです。
トニーの両親にとって、牧師になった兄だけが自慢であり誇りだったので、しがないペンキ屋の店員でダンスに現を抜かしているようなトニーは言わば「できそこない」。家の中でも見向きされず、かといって街でも誰にも相手にされない。ディスコだけがトニーの「居場所」なのです。ディスコでは「キング」だったし、女にもモテモテ。でも一歩外に出れば・・・・・。
そんな主人公の、やり場のない苛立ちは、映画公開時の若かったわたしにはよく分からなかったと思います。今は分かる。そんな目で見るとこの映画は、現代にもちゃんと通じるところがあるんじゃないかと思いました。
コンテストのパートナーに選んだ女性が、正直ダンスが上手いとも思えず、しかも性格が悪い。ここまでコケにされてもなお、トニーがこの女に執心なのがちょっと解せない、というか、同じ女としてみるといやーなカンジ(笑)。
ディスコキングと言うので、かなり軽薄なイメージがあるんですが、トラボルタはスタイルもよく、きれいな瞳と甘い声、誠実で優しそうなところも今のわたしにはとても魅力的に思えます。当時は彼の魅力も分からなかったですね、精神的に子どもだったんですね(笑)。
コンテストでは優勝するんだけど、自分たちよりも上手いカップルに優勝杯や賞金を譲ってしまいます。だから、コンテストに優勝→プロのダンサーとして花開く、と言う単純なストーリー展開ではないのです。相変わらず彼の将来は、よくも明るくもない。だけど気持ちだけは晴れ晴れとして爽やかな、そんなラストが却って印象的な映画なのです。
ちなみに、トニーの部屋にはブルース・リーやロッキー(スタローン)やアル・パチーノやファラフォーセット・メジャーズのポスターが貼ってあって、そんなところを見るのも楽しかったです。

この映画の前にトラボルタはTMV「プラスチックの中の青春」という作品に出ています。「サタデー・ナイト・フィーバー」が流行っていた頃だと思うけど、日本でもテレビ放映されてわたしも見ました。病気でプラスチックのカーテンのような囲いの中で無菌状態で生きている少年が初恋を知って・・・と言う映画です。この映画で共演したダイアナ・ハイランドという女優さんとは実生活でも恋人になったそうです。彼女はガンで「サタデー・ナイト・フィーバー」の撮影中に亡くなったそうです。そのことでこの映画の撮影は一時中断するほど、トラボルタは気落ちしてしまったとか。そのほかにも人気沸騰中だったトラボルタはどこに行ってもファンが寄ってきたので、撮影に支障をきたしたとか。結構難産で生まれた映画のようです。

トラボルタのことに詳しいファンサイトを見つけました。
ジョン・トラボルタ(トラヴォルタ) 非公式ファン・ページ



21:59 : [映画タイトル]さ行トラックバック(1)  コメント(0)

刑事コロンボ

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コロンボ警部大好き!
親がたまたま借りてきた、完全版の2巻を見ました。
「構想の死角」と「指輪の傷あと」の二本立て。
「構想の死角」は、スピルバーグの脚本です。
共著で人気ミステリーを執筆していたふたり、このたび分かれることに。共著と言っても、書くのはもっぱら片方だけで、もう片方はマスコミや雑誌など目立つ所ばかりの「いいとこどり」。分かれてしまうと、今まで書いてなかったほうは今後収入の見込みがない、出版できないのだから。ということで、相方を殺してしまいます。コロンボは完全犯罪にも近いその犯行を、崩す事ができるのか?
と言う話ですが、これはまぁまぁ、そこまで面白くないかな?犯行が「完全犯罪」とコロンボが舌を巻くほど、完全ではないのです。コロンボが引導を渡す瞬間が好きなのですが、この話では「がつん」というパンチに欠けたかなと。
「指輪の傷あと」は名作と思います。
依頼人に妻の素行調査を頼まれた探偵が、妻の浮気を知りつつ依頼人に嘘をつき、影で妻の方に取引を持ちかけると言う話です。
この探偵とコロンボの火花散る対決が迫力あって面白い!じわじわと真相に迫るいつものパターンも冴えまくっています。追い詰められる犯人の姿も申し分なし。
探偵の事務所で働く若手探偵がまた、チラッと登場するだけなんだけど、おもしろかった。お喋りをとがめられて怒られたのに、懲りずにぺらぺら喋るんですもん。
ただ、この解決方法、今ならモンダイになりますが。
それから、コロンボはいつも葉巻プカプカ。それが彼のスタイルなんだけど、これも今はNGかも。現場に灰をこぼしまくるなんて、ライムが知ったら激怒するぞ、と思ってしまいましたわ。あと、「ウチのカミサンがね」というお決まりの台詞、この2巻ではまだ「家内が」と言っています。
あ、もちろん、吹き替えで見たのですが、吹き替えがいいよね、コロンボは(^^)

「刑事コロンボ」のコンプリートDVDBOXは7月10日発売予定。予約受付中です!!!
17:38 : [映画タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(2)

長岡ナス

お友達から、珍しいナスをいただきました。
あまりに珍しくビックリしたのでアップさせていただきます。

最初、箱を開けたとき、一体何が入っているのかわかりませんでした。
よくよく見れば、ナス?
なんと珍しい、こんな形のナスは初めて~~!!!
長岡ナス

友にメールで「珍しい!!」と伝えると「こちらではスーパーで普通に売っていて珍しくない」とのこと。
こんなに情報がいきわたってるの今日でも、まだまだ知らないことばかりだなぁと改めて感じました事よ。
そして、ウチでは揚だし風に、焼きナスに、と2種類のお料理でいただきました。
長岡ナス2 長岡ナス3

揚だし風、こんな焦げ目をつけてはいけないのですが、美味しかったです(^^ゞ美味しそうに見えないかもしれないけど、美味しかったです!!(断言)
ありがとうございました。そしてご馳走様でした(^^)

長岡野菜のページ。さすが米どころ新潟、お野菜もたくさんあります。
17:19 : [そのほか]もろもろトラックバック(0)  コメント(3)

金メダルへの道/荒川 静香

4140811269金メダルへの道
荒川 静香
日本放送出版協会 2006-09

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北京五輪が近付き、図書館に「五輪コーナー」が出来ていました。
その中にあったので、借りてきました。

NHK総合テレビで2006年2月25日放送のNHKスペシャル「荒川静香 金メダルへの道」をもとにして、NHK取材班がまとめたものに荒川静香さんが加筆訂正を加え、長時間インタビューとともに構成したものです。(冒頭本文)

トリノオリンピックで日本人としてただ一人のメダル獲得者である、荒川静香さん。彼女の金メダルはみんなの記憶に刻まれた事でしょうが、荒川さんはそれまで以前の大会では決して、優勝争いと言われるほどの順位を上げてはいませんでした。2004年世界選手権で優勝するも、翌2005年はグランプリシリーズを含め、あまり芳しい結果は得られなかったのです。それは、トリノオリンピックの前(2004-2005年)に変更になった採点方法のせい。なかなかこの新しい採点方法になじめず、得点が得られないで順位を上げられずにいたのです。その彼女が何故、優勝候補であったライバルたちを圧倒して優勝したのか、その過程と彼女の内面が、インタビューと取材を通してとてもリアルに伝わってきます。
どんなに頑張っても、なかなか到達しないレベル4。それを取ると言う事は、こうも難しい事なのだと改めてわかり、選手の努力のすごさを垣間見ました。
荒川さんはファンの「選手だから得点を狙うのは当然だけど、優雅に舞う姿が素敵だなと思う」という言葉に刺激を受けます。技の難易度が高くてもそのすごさが観客には伝わりにくい技を無理してまで、レベル4狙いで入れなければならないというシステムになじめなかった葛藤がよくわかります。
でも、結局は、採点には殆ど関係のないイナヴァウワーを演技に入れることで、観客たちに大きなインパクトを与えて、そして見事に優勝。誰もが、新採点方法の得点狙いだけの演技をしなかった荒川さんのフィギュア選手魂とでも言うか、その心に感動したはずです。
金メダルは自分にたくさんのチャンスをくれた。切符と同じで、たくさん持っていても使うか使わないかは自分次第、どう使うかをコーディネートしてくれる人はいないのでその先は自分で考え、自分で成長して行かねばならないという意味のコメントが印象的です。
彼女は外見だけではなく、内面もクールビューティー、とても強くしなやかな素敵な人だと、改めて感じました。
そして、ライバルのスルツカヤ選手、彼女はお母さんの看病のため大会を欠場したり、自分の心臓病のためにワンシーズン棒に振ったりと、波乱の選手生活を送ったとの事。金メダルを目指して、取れない選手一人ひとりにドラマがあり涙があると、これもまた改めて思います。それだからこそ、価値がある金メダルなのでしょう。

ちなみに、わたしは浅田真央ちゃんのファンです。先日のドリーム・オン・アイスではすごく感動的な演技でした。これからも、日本のフィギュア選手に頑張ってもらいたい、日本だけじゃなく世界のフィギュア選手に素敵な演技をして、見せてほしいと思います。
17:06 : [本・タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(0)