暗闇のヒミコと/朔 立木

4334925871暗闇のヒミコと
朔 立木
光文社 2007-12-14

by G-Tools



人里はなれた郊外にある、高級老人ホームで老人カップルが不審死。容疑者に上がったのは老人ホームのベテラン介護士だった。事件の真相を追う新聞記者は、個人的に容疑者に惹かれていくが・・・。

リンメイ先生シリーズの番外編といったところでしょうか。
冤罪をテーマにした所は「死亡推定時刻」と同じような感じだったけど、容疑者と言うか被疑者に肩入れできないので(これも、「暗い日曜日」だっけ、のときに感じたんだけど)どうしても弁護士等に「無罪を勝ち取るために頑張れ」と思えなかったので、読んでる間テンションが上がらなかった。
この物語は主人公が新聞記者で、彼が被疑者との関わりの中で事件に対して感じた心象や、被疑者への思いなどが中心になってるのだけど、被疑者にいい感じを抱けないから、この主人公に対しても感情移入ができない。またこの記者には、ちょっとイラっとさせられたし。
裁判の様子はたしかに詳しく、リアルに描かれてて臨場感もあったけど、ちょっとくどいと言うか飽きてきてしまった。
つまらなくはなかったけど、可もなく不可もなく、と言うカンジ。やっぱり「死亡推定時刻」みたいな「鷲づかみ感」は無かったです。残念でした。
僭越ながら、朔立木氏の書く物語は、読者心理を無視している部分があると思うなぁ。エラソーだけど。どうも読んでて共感ができないんですよね。物語は面白いんだけどね。

★★★



これは↓★★★★★

4334924360死亡推定時刻
朔 立木
光文社 2004-07-21

by G-Tools

11:24 : [本・タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(0)

北尾 トロ/裁判長!シリーズ

4167679965裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)
北尾 トロ
文藝春秋 2006-07

by G-Tools


4163675604裁判長!これで執行猶予は甘くないすか
北尾 トロ
文藝春秋 2007-04

by G-Tools



雑誌に連載するために、裁判の傍聴をはじめ、それにはまってしまった著者の裁判傍聴記録。
最近は裁判員制度開始時期が迫ってるので、よくこう言う本が出てると思う。今まで裁判傍聴録というと、佐木隆三氏のとか、固い系のしか読んでいなかったので、こう言うちょっぴりファンキーで野次馬根性丸出しの本を読むのは新鮮でした。しかし、著者が裁判傍聴にのめりこんでいくように、裁判には「ドラマ」がある。人間のおかしみや悲しみ、人生、あらゆるものが凝縮されているのだと思う。
特筆すべきは、傍聴を趣味にしている熱心で裁判を知り尽くした「傍聴マニア」たちの存在。彼らは裁判の行方を殆どぴたりと当てると言う。事件のケースの内容よりも裁判に携わる人たち、裁判官や弁護士や検察官に目が行くようになり、裁判所の「人事」が気になりだしたら一人前なんだとか。
裁判の行方は、ひとえに「人間」が決めているものだと言う事も、改めて実感させられる。
映画「それでもぼくはやってない」の中にもこういった「傍聴マニア」と呼ばれる人が登場するが、モデルはこの著者なんだと、周防監督が言ったとかいう「裏話」も書いてある。
また、映画「それでもぼくは」のモデルケースとも言うべき、冤罪裁判と思われたケースは後にやっぱり被告人がわいせつ行為をしていたのが明らかになったとか、まぁ色んな裏話にビックリさせられます。
「4年でどうすか」のほうは、右も左も分からない著者がだんだんと傍聴のコツを会得していくあたりの流れや、オウムや山田みつ子、佐木隆三というビッグネームも登場し、非常に興味深い。
そして、「執行猶予はあまくないすか」のほうは、そのタイトルにもなった警官の嬰児殺し事件など、インパクトのあるものもあり、また傍聴マニアの筆頭であるダンディ氏の行方が大変きになるところ。ダンディさん、トロさんに連絡して下さい!!

裁判所が近かったら(地裁じゃなくて、高裁ぐらい)わたしもマニアになりそう。なんか、私の求めているのはこう言うことなのかもしれない。野次馬ですみません。

4652078153気分はもう、裁判長 (よりみちパン!セ)
北尾 トロ
理論社 2005-09

by G-Tools

4101282528危ないお仕事! (新潮文庫)
北尾 トロ
新潮社 2006-05

by G-Tools

410128251X怪しいお仕事! (新潮文庫)
北尾 トロ
新潮社 2006-03

by G-Tools

4344407997キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか (幻冬舎文庫)
北尾 トロ
幻冬舎 2006-06

by G-Tools

11:20 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)