穴


B000091LFO穴〈デジタルニューマスター版〉
ジャック・ベッケル ジョゼ・ジョヴァンニ ジョゼ・ジョヴァンニ
東北新社 2003-05-23

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えらい昔の映画です。白黒で、地味な映画。ところがこれがとっても面白い!!
刑務所からの脱獄の話で、実話を元にしているのです。
それが、音楽も特に無く、全編地味。淡々とメンバーたちが脱獄のために穴を掘るシーンが続くのです。ただそれだけといったら、それだけなのです。
それなのに、なぜこんなに怖いのか。目が離せないというよりも、逆に直視していると胃が痛くなるような、見てられない!もうやめて!と言いたくなるような。
セリフも少ない。男は行動で勝負という気迫が伝わってくる。男同士の友情や駆け引きもいい。
ただ、彼ら、悪い事をしたから刑務所に入ってるんですよねぇ。それは考えないように、考えない方が楽しめるかな?
実際に脱獄に加わった元囚人が役者として登場しているのが驚きです。

★★★★
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プライドと偏見

B000HT2N4Kプライドと偏見
ドナルド・サザーランド ダリオ・マリアネッリ
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2006-11-30

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監督 ジョー・ライト
原作 ジェーン・オースティン

キーラ・ナイトレイ
マシュー・マクファディン
ドナルド・サザーランド
ブレンダ・ブレシン
ロザムンド・パイク
ジュディ・デンチ

18世紀のイギリス。貧乏貴族の娘と、大金持ちの青年貴族とが互いのプライドと偏見を押し付けあいながらも、やがては惹かれあうまでの軌跡。

イギリスの田園風景の美しさは、それだけでも映画一本一見の価値アリと思う。本当にキレイ。
最初のうちはそれほどには、ロマンチックなときめきは感じられなかった。ただ、当時の男女の、今からでは考えられないような、慎ましやかな接近具合や、当時の雰囲気が楽しめた。
後半、ダーシーの気持ちがエリザベスに分かってからはすごく良くなっていったと思う。ただ、このダーシーの態度の豹変がちょっと唐突なカンジ。最初のイメージと違いすぎて、あれ?って言う感じもしました。でも馬車に乗り込むときの「手」なんかは、その布石と言うか気持ちの表れだったんでしょうね、あの時の二人の表情がよかった。思えば随所にこう言う細やかなシーンや設定があって、それが説得力になって言ったのだと思う。後半のダーシーはとってもよかった。あんなふうに思われたら、女は参ってしまいますよねぇ!
あと、大御所たち、ジュディ・ディンチの嫌なオバサン(それこそ高慢)の迫力といったら、画面のこちらも身を固くしてしまうほどだったし、また本当に娘を思う父親の役のドナルド・サザーランドの押し殺した愛情表現がとってもよかった。一番よかったのはサザーランドのオジサマでした。

★★★★
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ディスタービア

ディスタービア
ディスタービア

監督: D・J・カルーソー
シャイア・ラブーフ
キャリー=アン・モス
デヴィッド・モース

現代版「裏窓」と言われるとおり、教師を殴って保護観察処分?を受けた少年が、自宅から一歩も出られないと言う、GPS装置をつけられてしまい(自宅から出ると警察がすっ飛んできて拘束する)仕方がなく始めた「覗き」の中で、現在進行中の猟奇事件に遭遇する。

退屈しないで見られた。
と言うだけの話。
先生を一度殴っただけで、あのGPS装置。あれって、実際にアメリカなどでは使われていると言う話だけど(電子追跡システム、とか、GPSアンクレット、などというらしい。主に性犯罪者に対して使われているような感じです)非常事態の時にはどうするんですか。たとえば、通りで誰かが助けを求めていたら、どうすればいいんだろうか。あまりにも非人道的、人権無視。この映画のような使い方をするのならば、見ていて気分が悪かったです。
しかし、その装置があるからこそ「裏窓」になるわけです。
本家「裏窓」も、刺激的なサスペンスに慣れてしまった現代人には、きっと、まったりしすぎて物足りないのに、「現代版『裏窓』」と言われても…みたいな。
大したことは全然ない、ごく普通のサスペンスでした。
逆にツッコミどころがたくさんで、たとえば前出の監視装置もそうだし、隣に越してきた美人とのお約束の「発展」(根拠が無さ過ぎて逆に笑える。少女が逆に感動してしまうシーンなど、あまりにも男に都合よい展開で、あれれーってカンジでした)や、ちょっと間抜けなカンジの韓国人の友達、などなど、そういう本筋とは違う所で結構楽しめて、それだから見飽きなかっただけ良かったのかもしれません。

★★★
00:28 : [映画タイトル]た行トラックバック(0)  コメント(2)

サルバドールの朝

サルバドールの朝

監督: マヌエル・ウエルガ

ダニエル・ブリュール
トリスタン・ウヨア
レオナルド・スバラグリア

フランコ政権下で地下活動をしていた反政府組織の一員、サルバドールが警官を死に至らしめてしまい、死刑を宣告される。サルバドール側は正当防衛だったことや、きちんとした捜査をしていない事を不当だと訴え、死刑を回避しようとするのだけど。。。


なんでしょう、この感動の無さは。。。
このテーマでこの内容、どう考えても感動しない方がうそでしょうと思って見たんだけど、まったく感動は無かったです。
と言うのも、前半の展開は、サルバドールの反政府活動が中心となるんですが、その活動がなんだか「違う」ってカンジ。
たしかに時代背景が今とは全然違っているから、同じように考えてはいけないのだろうと思います。
ファシズムに対抗するには、やっぱりチカラ(武力)持ってして、なのかも知れないけど、それでも主人公側の活動に同調できなかった。まったく!これっぽっちも。
多分、政府側がいかに理不尽を民衆に押し付けているかということが充分に描かれてなかったと思う。主人公側の活動が唐突に、乱暴に、野蛮にしか感じられなかったです。
後半は、話の流れがぶち切れたように全く違う展開、つまりサルバドールの助命活動になっていく。死刑に反対の立場の人間だったら、同調できるのかと言うと多分そうでもないと思う。そういう視点ではないから。ただ、延々とサルバドールの助命についての弁護士や姉妹たちの様子が描かれているだけで、これまた「だからなんなの」と言いたくなるような展開でした。
この人は本当にいた人のようだけど、だからなに?こう言う人がいたよ、と言うだけで終わり。
そんな感想しかない映画だった。。。。

★★
20:50 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(2)

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

ネタバレ部分あります。ご注意ねがいます。

娘が見たがったので一緒に見に行ったのですが
世間の高評価とは裏腹に、我ら親子は案外辛口感想。
カスピ庵(こんな変換出た)王子も角笛もたいして活躍してなかったね、と。
何よりも思うことは、子ども向けのファンタジーで、ディズニー作品の割には
あまりにも暴力的で残酷だったように思うのだけど
そういう感想はあまり見かけず。
ファンタジーの中で「争い」が起きて「殺し合い」をしても
それは相手が人間以外、魔女だったり、泥から生まれた兵士だったり
と言う設定だから「殺しあう」ことに抵抗がないのではないかと思うのです。
今回は魔女に操られているわけでもなく、
ある瞬間に雲散霧消してしまうような兵士たちでもなく
相手が生身の人間だった事
そして主人公の少女が得々と殺しまくると言う描写に、わたしは抵抗がありました。
敵方の大将はたしかに「悪」だと思うのだけど、その部下や雑兵たちは
同じように殺されても良いのかなぁ。
しかも「生かしてやる」と命を「奪わない」シーンがあるのだけど
それ以前にアンタが殺した兵士たちはどうなるの、と問いたかったです。
なんだかすっごく残酷な映画を見たような感じです。
同じ残酷でも「パンズ・ラビリンス」なんかとは異質。
残酷さを厭うのか、奨励するのか。
描きたい事はなんだということです。

★★


ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛
11:53 : [映画タイトル]な行トラックバック(0)  コメント(0)

狐火の家/貴志 祐介

4048738321狐火の家
貴志 祐介
角川書店 2008-03

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「硝子のハンマー」の続編(のようなもの)。
例のかっこいい泥棒さんの榎本が、弁護士の青砥純子をサポートするという、前作同様の設定ですが、今回は短編集だったのでイマイチ乗り切れなかった。
二人のビミョーな距離感みたいなのが、ちょっと前作ほどトキメキをかもし出してないような気がしました。ストーリーよりもこの二人の関係がわたしには重視ポイントになってるので、その点含めて今回は思ったよりも面白みに欠けたような気がしましたが。
でも、やっぱり榎本の活躍は続けて見て行きたい。
純子さんがもうちょっと榎本に翻弄される様子が見たいな。
この続編も切に望みます。
出来れば長編で。(「新世界より」ほどじゃなくてもいいから)
よろしくお願いします、貴志せんせ。

13:50 : [本・タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(0)

生きさせろ! 難民化する若者たち/雨宮 処凛

4778310470生きさせろ! 難民化する若者たち
雨宮 処凛
太田出版 2007-03

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きつい本でした。
日本の将来に何の期待も希望も持てない。
世の中は、すべて企業の利益のために回ってるカンジ。
とにもかくにも、労働力を使い捨てにしているような。
しかし、わたしもその世の中で暮らしている。
っていうことは、それを踏み台にして生活しているのですよね。
だから、怒ってみても結局自分も「その」中の一人なんだと思う。
なんか虚しい。
安い商品をさがして、ちょっとでも安いものを買い、高いと文句を言う、、
そんな自分に、この世の中の仕組みをどう非難する資格があるか
などと思う。
いろんな意味で、きつかった。
13:41 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)