財布のつぶやき /群 ようこ

404883987X財布のつぶやき
群 ようこ
角川書店 2007-12

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いつもながらユルユルと楽しめるエッセイになっております。
群さんもお年を召されてきて、最近は老後のご心配をなさる文章が多いようですが、今回も「老い」ははずせません。そして、そこが読者の共感を得る部分でもあるんですよね。
独身でいらっしゃる群さんは、老後は仲良しの女性ばかり3人で、長屋のように住まいたいと思ってらっしゃる。独身女の老後はさぞかし寂しいだろうと言う人は、昔はいたかもしれないけど、今はいないんじゃないでしょうか。この群さんの計画を聞いて「いいなぁ」と言う気持ちが、全くない人などいないでしょう。最近の心境の変化としては、以前は何が何でも東京にいたいと思ってたのに、最近は東京じゃない方がいい、と思うようになったそうです。
老後のためにせっせと持ち物を処分されているらしいんだけど、それが大変なんだって。その点はこころして読みました。なんたって、わたしもすっごい貯め魔だもんね。でも、物欲っていうか、ブランド物が欲しいと思ったりと言う「買い物癖」は全然なく、むしろ人よりもずっと少ないので、その部分はこの路線で頑張りたいと思います。
群さんって売れっ子作家なのに、いつも「お金がない」って言う感じです。彼女のエッセイを読むと、いつも「弟さんは何をやっているんだろう」と、ちょっと非難めいた気持ちになってしまいますよね。年収1000万円の独身の男性なら、姉のお金を当てにしなくても充分、立派な家を建てられるだろうしお母さんにもお小遣いをふんだんに上げられるだろうし。他人の家庭のことにくちばしを挟むなんていけないわ、と思いつつも、どうしても「なにをやっとるんだー!」って言う気持ちになってしまうんですよねぇ。そうじゃないでしょうか、みなさん。
17:15 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(2)