自閉症ボーイズジョージ&サム/シャーロット・ムーア

475721443X自閉症ボーイズジョージ&サム
シャーロット・ムーア 相原 真理子
株)アスペクト 2008-01

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すっごくよかったです!!オススメ!

3人の息子のうち上のふたりが自閉症。そんなシングルマザーの奮闘記です。冒頭に、この著者の「とある朝」の様子が描かれている。それを読むと、わぁ大変だなぁ…と思ってしまう。
しかし、本書を読めば読むほどに、その気持ちは大きく変わってゆきます。
もちろん大変なことは変わりません。この著者(お母さん)には頭が下がる気持ちでいっぱいです。でも、ここにあるのは、自閉症を抱えたお母さんの苦労話を、涙ながらに語るものでは決してありません。自閉症の子どもたちとの毎日が、リアルに、ハツラツと、生き生きとユーモア混じりに描かれているのです。
全編にわたってわたしが感じたのは「暗くない」ということ。明るいと言うよりともかく「暗くない」んです。暗くなければ「明るさ」は、おのずと後から付いてきます。
そして、著者が冷静だということ。二人は自閉症と言う点では同じだけど、タイプが全然違うのです。そして3番目の息子は自閉症ではない。三人三様の息子たちの様子を目の当たりにして、その違いを楽しんでいるようにすら感じられるのです。
彼女はこのように、冷静に自分の子どもたちの個性を観察して、分析して、どうすれば子どもたちにとって一番なのかを最優先する努力をしています。そして事実から目を背けず、子どもたちをありのままに受け止めている様子が伝わります。もちろん、常にあるのは母親としての深い愛情。
子どもたちが、どんな事をしでかしても、どんなに自分が大変な思いをしても、それをくよくよしない。くよくよしているよりは前向きに受け止めて、その状況の中で出来る限り子どもたちとの生活を楽しもうとする著者のすがたが、本当の子育てとはこうあるべきだ、こう言う母親でありたい、と感じさせてくれるのです。それは自閉症とか自閉症でないとか、その枠にとらわれず、万人に感じさせるはずです。
最後に著者は、自閉症の子どもを抱える人が周囲にいたとして、その家族に手を差し伸べる方法を、具体的に提示しています。日本人はシャイなのでなかなか積極的に自発的に動くことが出来ませんが、そのときはこの本を思い出したいです。

このジョージとサムの弟ジェイク(自閉症ではありません)が、最後に母親に訴える言葉があります。ジェイクの言葉を聞いて、このお母さんの子どもたちへの接し方が、本当に愛情深いものなんだと、確信できます。そのジェイクの言葉は、是非とも本書で、実際に読んでみて下さい。

すべてを読んだ後、もう一度冒頭の「ある朝」のエピソードを読み返しました。最初に読んだ時とは全然違う目で、彼らの様子を読むことが出来ます。
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ヒトラーの贋札【映画】

監督 ステファン・ルツォヴィツキー
原作 アドルフ・ブルガー
音楽 マリウス・ルーランド 脚本 ステファン・ルツォヴィツキー
出演 カール・マルコヴィクス  (サロモン・ソロヴィッチ(サリー))
   アウグスト・ディール  (アドルフ・ブルガー)
   デーヴィト・シュトリーゾフ  (フリードリヒ・ヘルツォーク)
   マリー・ボイマー  (アグライア)
   ドロレス・チャップリン  (カジノの令嬢)

++++++++++++++

1936年のドイツ、ベルリン。パスポートや紙幣など、あらゆる偽造を行うプロの贋作(がんさく)師サリー(カール・マルコヴィックス)。犯罪捜査局の捜査官ヘルツォーク(デーヴィト・シュトリーゾフ)に捕らえられた彼は、マウトハウゼン強制収容所に送られる。そこは犯罪者の送られる刑務所ではなく、ユダヤ人を対象にした収容所だった。(シネマトゥデイ)

++++++++++++++

映画を見る直前に原作を読んだので、冷静に映画を映画として楽しむことは出来ませんでした。原作との微妙な設定や人物像の違いなどが、ちょっと気になったりして。
でも、物語はさすがに吸引力があり、そらされずに最後まで見ることが出来ましたが。
特にサリーの人物造形などは、美大生の青年を可愛がったり、ブルガーたちとの軋轢などをおりこむことで、原作にはない深みが出ていて物語を盛り上げたように思います。(ブルガーたちとの意見の食い違い見たいなのは原作にも書かれているんだけど、映画にはブルガーたちとの間に生じる軋轢に苦悩する様子があるけど、原作ではどっちかと言うとサリーは『偽造バカ』というか『職人バカ』というか、ともかく偽造のプロとしての意識だけで生きているように感じられた。)

それと、ブルガー役のアウグスト・ディール、結構硬派な感じのイケメンでよかった~。原作に本人の写真も載っていて、こちらも整った顔のハンサムですけど。

時間をおいて、レンタルリリースになったらもう一度見てみたい。
そして映画を見た人には是非とも原作をオススメしたいです。
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それでも生きる子供たちへ

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ジョン・ウー スパイク・リー ジョーダン・スコット
ギャガ・コミュニケーションズ 2008-02-01

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監督 メディ・カレフ 、
エミール・クストリッツァ 、
スパイク・リー 、
カティア・ルンド 、
ジョーダン・スコット 、リドリー・スコット 、
  ステファノ・ヴィネルッソ 、
  ジョン・ウー

決して幸福な境遇ではないところで、だけど健気に生きている子供たちをテーマにした7つのオムニバス映画。
たとえば、ほんの子どもなのに、ライフル銃を携帯する少年兵の日常。あるいは、ゴミ拾いをして生計を立てている子どもたち。または、エイズに冒された子ども…。それぞれの監督が、全世界に向けて、今もどこかでこう言う子どもたちが必死に生きていると言う問題提起をする。
一つ一つの物語は短いけれど、ゴミ拾いをする兄妹(ブラジル)や、花売りの少女などその表情がとっても明るく可愛い。辛い話が多いけど決して暗いだけではなく、見たものは心を動かされてしまうだろう。。。

わたしが個人的によかったのは、最後のジョン・ウーによる「桑桑と子猫」と言う物語。お金持ちで不自由のない暮らしをしている桑桑は両親の不和で悲しい顔をしている。一方、子猫は捨て子で足も不自由だけど、育て親のおじいちゃんと愛情に包まれた暮らしをしている。この二人がある人形を通して交差する物語ですが、子猫ちゃんの可愛い顔、おじいちゃんとの愛情の深さにもう、涙があふれてとまりません。DVDのジャケットになっているのもうなづける(ジャケットは桑桑のほうかな)ほんとに胸に沁みる物語です。こんな短い物語でここまでの作品が作れるなんて、ジョン・ウー監督、僭越ながら見直しました!!ブラヴォー!!!(涙)
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ヒトラーの贋札 悪魔の工房/アドルフ・ブルガー

4022503866ヒトラーの贋札 悪魔の工房
アドルフ・ブルガー 熊河 浩
朝日新聞社 2008-01-11

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アカデミー賞外国映画賞を受賞した同名映画の原作です。
タイトルの通り、ヒトラーは敵国の経済に打撃を与えるために紙幣の贋造を史上最大の規模で行っていました。本書はその贋札作りを強制させられたアドルフ・ブルガーという元印刷技師の回顧録です。
本書のメインテーマは、紙幣贋造の「ベルンハルト作戦」ですが、著者がその計画に加担させられるまでにも、体験させられた地獄---突然ナチスに連行され、アウシュビツに押し込まれ、常に死の隣り合わせの恐怖の中での収容所暮らし---ホロコーストの地獄を、体験談だけではなく、史実も交え、時々刻々と順を追って丁寧になぞっています。
ホロコーストの悲劇は、今までに何度もいろんなところで読んだり見たりしてはいるけれど、改めてその残虐非道さに慄然としてしまいます。まるでゲームのように人を殺す様などは、映画「シンドラーのリスト」にも登場するが、著者はそれをその目で見て、体験してきたのです。
明日は(一瞬先にも)我が身か、という絶望と恐怖の中で、それでもホンのわずかな幸運が重なり生きながらえていく著者の運命(運の強さと言うか)には驚き。本書のなかで一貫しているのは「生への執着」。それは「生きて、ナチスのこの蛮行を世の中に訴えたい」と言う強い気持ちがあったから。
また、本書には当時の囚人たちの写真やイラストが掲載されていて、ものすごいインパクトです。人間、ここまで痩せるものだろうかというほどにガリガリの人たち、彼らはムールゼンと呼ばれたそうですが、一日に1500キロカロリーほどの栄養で10時間以上の重労働、そして意味もなく繰り返される虐待や暴力のはてにそんな姿に。。。写真を見れば言葉を失ってしまうのです。
この本の読み応えある部分は、そのようにホロコーストの体験者による生々しい当時の体験談(ブルガー氏のほかにも生き延びた人たちの体験談が載っています)、中には親衛隊員たちに一矢報いたダンサーの話や、逃亡に成功した囚人たちの話など(こうして逃亡に成功した人たちの告発があってナチスのユダヤ人迫害が世界に知られる事になったのです)、ひとつひとつがたいへん読み応えがあり印象深かったです。
そして、なんといっても贋札造りの模様。
ものすごく細部にこだわり、本物と寸分違わない贋札を作り上げていく過程や、贋札だけではなくパスポートや政府の書類など、ともかくありとあらゆる書類を贋造したそうで、その過程なども読み応えがありました。彼らは徹底的に管理され、命と引き換えに、贋物つくりをさせられたのです。ナチスを憎みながらもナチスに協力をしなければならない、ましてや犯罪に加担させられた著者たちの苦悩と葛藤が痛々しい。
贋札作りに加担させられた囚人たちは、国家機密の一端を担ったわけだから、二度と生きて開放される見込みはなかったのです。でも、うまく生き延びる事ができた。それは僅差だったようです。初めてこの強制収容所のやせこけた囚人たちを見たアメリカ兵たちは、そのあまりの残酷さに絶句したとか。
贋札工房の証拠品一式はオーストリアのトプリッツ湖に今も沈められているらしい。2000年には著者ブルガー氏もそこを訪れ、湖に沈んでいた偽ポンド紙幣などを引き上げたりしています。が、全部ではないらしい。その点は本書を読んでもよく分かりませんでした。今もナチスが隠した財宝や証拠品は各地に眠っているのだそうです。そして驚く事に作戦の主任、ベルンハルト・クリューガーは生き延びた!!

さて、映画になったのは無論贋札造りの様子。
ここで登場するのがロシア系のプロの紙幣贋札職人、サラマン・モスリアノフ。(映画ではサロモン・ソロヴィッチ)非常に腕のいい贋札つくりで、ナチスに協力だろうがなんだろうが、自分のプロ意識のために贋札作りに専念します。作戦主任ベルンハルト・クリューガー(映画ではフリードリヒ・ヘルツォーク)はポンド紙幣の次はドル紙幣を作れと言う。しかし、工房の心意気ある囚人たちは密かにサボタージュを決行します。映画では原作著者のブルガーがその先導者として描かれていたけれど、実際にはアブラハム・ヤコブソンという人物が先頭に立ったと書かれています。彼らの必死の抵抗が、ナチスの敗北に大いに影響したのです。

映画になった部分だけではなく、全編にわたって衝撃の連続で、非常に感慨深い一冊でした。

冷戦の闇を生きたナチス―知られざるナチス逃亡の秘録
冷戦の闇を生きたナチス―知られざるナチス逃亡の秘録レーナ ギーファー トーマス ギーファー Rena Giefer

現代書館 2002-10
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4062144719ヒトラー・マネー
ローレンス・マルキン 徳川 家広
講談社 2008-01-11

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4062132664ヒトラー・コード
エーベル.H ウール.M 高木 玲
講談社 2006-01-27

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顔なし子/高田 侑

4344013727顔なし子
高田 侑
幻冬舎 2007-08

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東京での生活に見切りをつけて、20年以上離れていた古里へ戻った修司。義理の弟である桐也は、ここ数年音沙汰がないという父の言葉に、修司の思いは忌まわしい事件のあった昭和55年へと馳せる。修司の父親は妻を亡くして喪の明けないうちに、桐也の母親を連れてきたのだ。すべてはそこから始まった。昭和55年に何があったのか。そして、その事件が現代にも禍々しい影を落とす。次々と起こる不審な事件は、過去の事件に関連するのだろうか。

陰湿な寒村を舞台に、泥臭くじめじめと陰気な物語が続くのだけど、なかなか読ませます。55年当時の話は、閉鎖的な村社会でありそうな事件だけに説得力がある。妻の喪が明けないうちに新しい女を連れ帰る父親、その新しい女であるセリ、そして昭和55年の修司・・・修司には気を許す女友達である麻樹と、孤独な少年桐也などのそれぞれの心理描写もていねいに描かれていて釣り込まれます。
排他的で残酷な村人たちにたいして、主人公たちは根底に人を思いやる気持ちを持ってるというのが、この物語の魅力だと思う。じめっとしている割に暗くなりすぎずに読めるのはそのおかげかもしれない。
だんだんとミステリー色が濃くなっていくのは、前回読んだ「鉄槌」とよく似た感じがしました。
ただ、ラストのミステリーのオチはそれほど意外性もなく、平凡な感じで拍子抜けしてしまった。もっと、胸震えるような真実が隠されているのでは??という期待を抱かせられる展開だっただけにちょっと残念。でも中盤が面白かったし、おどろおどろしくもオカルトではないかんじが好みだったので、また次も読んでみたいと思わせられる作家さんです。わたしは割と好きなタイプ。
個人的に言いたいのは「桐也に対して、結婚した事を義理の父親になぜ言わないのか?セリが死んだのは義父のせいだと恨んでいるのだろうか?でもその後も血のつながりのない桐也を育てたのは義父なのだから、せめて結婚した事ぐらいは伝えても良かったのでは」と言う事。
しかし、ああ言うラストはそれはそれで良いとおもうけど。
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コフィン・ダンサー/ジェフリー ディーヴァー

4163195807コフィン・ダンサー
ジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver 池田 真紀子
文藝春秋 2000-10

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ライム・シリーズの2作目です。
今回は、コフィンダンサーと言う異名を持つ殺し屋が登場。実はそいつは、かつてライムの部下を殺した事のある因縁の相手。そしてものすごく周到で、誰もその正体を知るものはないどころか、指紋の一つさえも残したことがない。
そのコフィンダンサーが狙うのはある民間航空機の未亡人(夫は既に殺されてしまった)とその仕事上のパートナー。ライムは彼らを守り抜く事ができるのか??

この本では、今回、コフィンダンサーという殺し屋とライムの頭脳戦がスリリングに描かれていて、気を抜けない。(これは前に読んだのもそうですが)ライムが殺し屋の裏をかけば、また殺し屋もライムの裏をかこうとする、と言うように、どちらの頭の中もどうなってるんだろうと思うほど賢いです。
そして、アメリアとライムの気持ち。これがくっつきそうでくっつかなかったりという、読者をジリジリとじらすもので、その部分も目が離せない。
殺し屋に狙われているパーシーとの三角関係にも似た感じが、かなり面白いです。またこのパーシーが最初はすごく傲慢でワガママで嫌な女!と思っていたんだけど、段々と好感が持ててしまう辺りの人物描写もうまい!面白かったです。

しかし、ライムシリーズにどんでん返しはつき物のようですが、今回はちょっとやり過ぎって言う感じも。「えーそりゃないよ」と思ってしまいました。それじゃぁあの時のあれはなんだったの、みたいな。たとえばケータイのところなんか・・。突っ込みたくなってしまうんですよね。突っ込んだところできっと、完璧に跳ね返されてしまうんだろうけど。そこまではすっごく面白かったのに、ちょっと白けてしまったのが残念。でも、面白い事は確かです。
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死のロングウォーク/スティーブン・キング

4594004539バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク
沼尻 素子 リチャード・バックマン スティーヴン キング
扶桑社 1989-07

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キングの初期の作品のようです。なんとも暗澹たるロードムービーのような、いや、小説だからロード・ノヴェルとでも言うのでしょうか。近未来、アメリカでは「ロング・ウォーク」というゲームが開催され、全米中を期待と興奮の坩堝に落とします。100人の少年を無差別に集め、ルールに従って銃殺してゆく、最後の一人になるまで逸れは続けられる、歩いている間は眠る事はおろか、立ち止まる事もできず、速度が落ちただけでも警告を与えられ、警告が1時間に3回発せられたら4回目には…。なんとも残酷でショッキングな内容です。読んでいるうちに段々と辛くなってくると同時に、目が離せない物語。結末は予想が付くのですが、予想が裏切られる事を切望して読んでしまった。甘かった。。。

見知らぬ100人の少年たちがロング・ウォークを通じて友情を育み、極限の中でも相手を思う気持ち、あるいは思い出話の中にある少年たちの思春期など、キングらしい爽やかな部分もありますが、いかんせんあまりにも残酷な設定。キングの好きな人にしかすすめられないかも。「バトル・ロワイヤル」はこの小説を元にして作られたに違いないですね。

21:54 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

今宵、フィッツジェラルド劇場で

B000O4Y22E今宵、フィッツジェラルド劇場で
ロバート・アルトマン
東宝 2007-07-27

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監督 ロバート・アルトマン
脚本 ギャリソン・キーラー
出演 メリル・ストリープ (ヨランダ・ジョンソン)
  リリー・トムリン (ロンダ・ジョンソン)
  ギャリソン・キーラー (ギャリソン・キーラー)
  ケヴィン・クライン (ガイ・ノワール)
  リンジー・ローハン (ローラ・ジョンソン)
  ヴァージニア・マドセン (デンジャラス・ウーマン)
  ジョン・C・ライリー (レフティ)
  マーヤ・ルドルフ (モリー)
  ウディ・ハレルソン (ダスティ)
  トミー・リー・ジョーンズ (アックスマン)
  メアリールイーズ・バーク (ランチレディ)
  L・Q・ジョーンズ (チャック・エイカーズ)
  ロビン・ウィリアムズ

+++++++++++++

ミネソタ州セントポールのフィッジジェラルド劇場では、ラジオの公開生放送が始まろうとしていた。司会者のギャリソン・キーラー(ギャリソン・キーラー)や姉妹のカントリー歌手ロンダ(リリー・トムリン)とヨランダ(メリル・ストリープ)らおなじみのメンバーが続々楽屋入りする。だが、その晩は長年続くラジオショーの最終日で……。(シネマトゥデイ)

++++++++++++++

ロビン・ウィリアムズ、どこに出てましたか?あの人?

感想としては、ふつー。
あまりにも淡々としていて眠くなりました。
雰囲気を味わう作品で、多分ストーリー性を楽しむ作品ではないと思いました。わたしには、それほど面白く感じなかった。
舞台で繰り広げられる、ショーの様子は見応えがあったけど、本編はほぼそれだけで進行していきます。
だからどうした、って言う感じ。と言ったら怒られるでしょうか。
メンバーの中ではジョン・C・ライリーが好き。彼は顔に似合わず(おっと失礼)すごい美声で聞きほれちゃうので、楽しかったんですが、おかしな歌もいいんだけど、マトモな歌ももっと聞きたいぐらいでした。

★★★
 
 
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シー・ノー・イーヴル 肉鉤のいけにえ

B000OVLAXGシー・ノー・イーヴル 肉鉤のいけにえ デラックス版
ケイン グレゴリー・ダーク
ジェネオン エンタテインメント 2007-06-22

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監督 グレゴリー・ダーク
製作総指揮 ピーター・ブロック 、マット・キャロル 、ヴィンス・マクマホン
音楽 タイラー・ベイツ
脚本 ダン・マディガン
出演  ケイン (ジェイコブ)
   クリスティナ・ヴィダル (クリスティーン)
   マイケル・J・ペイガン (タイ)
   サマンサ・ノーブル (キーラ)
   スティーヴン・ヴィドラー (ウィリアムズ)

++++++++++++++

減刑を交換条件に老朽化が進んで閉鎖されたホテルに修繕の労働奉仕にやってきた8人の犯罪者たちは、週末をそこで過ごすことになっていた。彼らの他にはふたりの監察官とホテルの女主人以外いないはずだったが、ジェイコブという名の巨体の殺人鬼が現われ、チェーン付の肉カギを振り回し、彼らを次々と血祭りに上げていく。(シネマトゥデイ)

++++++++++++++

オーソドックスな「殺人鬼」系のホラーです。
「13金」とか「フレディ」とかの系統。
いつレンタルショップに行っても、常に貸し出し中という、ホラーにしては異例の人気作品。しかし、見た感じそれほどでもなかった。インパクトという点で、やっぱり昔見た「13金」みたいな映画のほうが印象が強い。
でも、つまらなくはない。そこそこ楽しめました。

★★★


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スモーキン・エース

B000RVOSM8スモーキン・エース
ベン・アフレック.ジェイソン・ベイトマン.コモン.アンディ・ガルシア.アリシア・キーズ.レイ・リオッタ.ジェレミー・ピヴェン.ライアン・レイノルズ ジョー・カーナハン
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2007-09-13

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監督 ジョー・カーナハン
製作総指揮 ロバート・グラフ
音楽 クリント・マンセル
脚本 ジョー・カーナハン
出演 ライアン・レイノルズ (リチャード・メスナー)
  レイ・リオッタ (ドナルド・カラザーズ)
  アリシア・キーズ (ジョージア・サイクス)
  アンディ・ガルシア (スタンリー・ロック)
  ジェレミー・ピヴェン (バディ・“エース”・イズラエル)
  ベン・アフレック (ジャック・デュプリー)
  ピーター・バーグ (“ピストル”・ピート・ディークス)
  タラジ・ヘンソン (シャリス・ワッターズ)
  クリス・パイン (ダーウィン・トレモア)
  マーティン・ヘンダーソン (ホリス・エルモア)

++++++++++++++

あらすじ: FBI捜査官のメスナー(ライアン・レイノルズ)と、カラザーズ(レイ・リオッタ)は、大物ギャングに命を狙われる人気マジシャン、エース(ジェレミー・ピヴェン)を司法取引のため逮捕することになった。そんな中、女殺し屋のサイクス(アリシア・キーズ)ら、賞金目当てにエースを狙う暗殺者たちが世界中から集まり始める。(シネマトゥデイ)

+++++++++++++++

つまらなくはないし、テンポもスピーディーだし、飽きるって言うわけでもなかったのだけど、何度も睡魔に襲われてしまった。
どうも疲れてしまうのですよ、こう言うのは。
みんながみんなそれぞれに、このマジシャンを狙って一箇所に集結するんだけど(主人公のふたりはマジシャンを守るため)、微妙に目的が違うので、少し混乱した。誰が誰で何が何だか。
ラストのどんでん返しにいたっては、一度で理解できず、3回くらい見直した。
そういうものを求める映画ではないので仕方がないだろうけど、誰にも感情移入が出来ない。
FBIの二人には最後あたりで、ちょっと感情移入できたけど。


★★★


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ドリームズ・カム・トゥルー

B000V200SOドリームズ・カム・トゥルー
ローレンス・フィッシュバーン; アンジェラ・バセット; キキ・パルマー ダグ・アッチソン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2007-10-24

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監督 ダグ・アッチソン
製作総指揮 マイケル・バーンズ[製作] 、マーク・バタン 、マーク・キューバン 、トム・オーテンバーグ 、マイケル・パセオネック 、トッド・ワグナー
音楽 アーロン・ジグマン
脚本 ダグ・アッチソン

キキ・パーマー(アキーラ)
ローレンス・フィッシュバーン (ララビー)
アンジェラ・バセット(アキーラの母)
カーティス・アームストロング (アキーラの中学校長)
リー・トンプソン・ヤング

++++++++++++++++

綴り方大会と言うモノがアメリカにはあるらしい。「スペリング・ビー」って言うらしいですね。メチャクチャ難しい単語のスペルを間違うことなく、聴衆の前で言わなくてはならない、日本人にはちょっと感覚がつかめない大会です。
この映画はそれを舞台にした作品です。
主人公のアキーラは、いわゆるオチコボレたちのあつまる中学では屈指の秀才、飛び級もしているし綴り方など国語の成績はいつもトップ。
そんな彼女が、中学の校長や大学教授の後押しで、全米綴り方大会の優勝を目指す物語です。
ワタシに言わせれば「勉強版ロッキー」って言う感じ。
スポーツでもなく、派手な部分のまるでない「スペリング」と言うモノをテーマにしていながら、地味になりすぎず、だれたり飽きたりする事なく、気持ちよく全編見終えることが出来ました。
主人公が、スペリング大会に出る事によって、教授や母親、友だちと関係を見直し、または築きあげていく過程が、いい感じでした。
ライバルのいけ好かない男の子、父親がいくら男の子が頑張っても拍手一つするでなく喜びもしない、それどころか頑張っても叱られてばかり、幼いころに父親を亡くしたアキーラはそれが気になって仕方がない。そんなエピソードのひとつひとつに、アキーラの気持ちが上手く現れてて見応えがあります。
ラストは分かってるけど、感動!上手い!!みんな頑張れ!と、気持ちよく応援できるハートウォーミングな物語。

★★★★
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ルワンダの涙

B000TCU4JGルワンダの涙
ジョン・ハート
AVEX GROUP HOLDINGS.(ADI)(D) 2007-09-19

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監督 マイケル・ケイトン=ジョーンズ
製作総指揮 リチャード・アルウィン 、ルース・キャレブ 、デヴィッド・M・トンプソン 、ポール・トライビッツ
音楽 ダリオ・マリアネッリ
脚本 デヴィッド・ウォルステンクロフト

ジョン・ハート (クリストファー神父)
ヒュー・ダンシー (ジョー・コナー)
クレア=ホープ・アシティ (マリー)
ドミニク・ホルヴィッツ (デロン大尉)
ニコラ・ウォーカー (レイチェル)

+++++++++++++++++++++++++++++++++++

ルワンダの虐殺を、白人の神父と現地駐在の学校教師の視点から描いたものです。
同じように、映画「ホテル・ルワンダ」や、イマキュレー著作の本「生かされて」なども、ルワンダの大虐殺をテーマに描いていますが、今回の「ルワンダの涙」はルワンダ国民、ツチ族でもなくフツ族でもなく、白人の視点から描いてあるので、われわれ日本人が見て一番身につまされるものになっていると思います。
現地で取材をするイギリスのレポーターが言うのです。サラエボの取材の時は、迫害されたり殺された人を見て自分も泣けた、でもここでは泣けない、それは人種が違うから、というような事を。それを、冷たいと思うのか同感するのか・・。ともかく容赦ないその表現には居た堪れない居心地の悪さを感じました。しかし、所詮は「ひとごと」になってしまう、そう思わなければ生きていかれないのでは。。。
そこに生じる物凄く大きな葛藤や罪悪感、友人たちを捨てる哀しみなど、それはやっぱり体験した人にしか分からないと思うのだけど、映画を見ていると、画面から流れてくるそれらの感情に圧倒されます。
今回の映画の主人公と言えるのはジョン・ハートの演じる神父なのですが、彼と教会で子どもたちを教える教師役(これが、オーラの少ないオーランド・ブルームみたいだった)を通じて、わたしはこの物語を見ていました。見捨てないでと哀願するツチ族の友人たちを、見放さなければならないその気持ち、一番辛いのがこれでした。
先日見た「ラストキング・オブ・スコットランド」も、同じように白人医師の目を通して、ウガンダの独裁政治の模様を描いたものでしたが、あの青年医師とこちらの教師とは、気持ちのありようやヒューマニズムがまったく違う。違うんだけど、結局「逃げ出す」という事で「同じ」になってしまう。なんとも悲しい、後味の悪さは似ています。似てるけど、それが「真実」であり、きれいごととして収めてないのが良かった。
そして、神父。。。。
彼については是非とも見て下さい。

★★★★☆




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スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

監督 ティム・バートン
製作総指揮 パトリック・マコーミック 原作 スティーヴン・ソンドハイム 、ヒュー・ウィーラー
脚本 ジョン・ローガン
出演 ジョニー・デップ (スウィーニー・トッド)
   ヘレナ・ボナム=カーター(ミセス・ラベット)
   アラン・リックマン (ターピン判事)
    ティモシー・スポール(バムフォード)
   サシャ・バロン・コーエン(ピレリ)
+++++++++++++++++++++++++++
やっと見てきましたよ。
レディスデイじゃない日に行ったので、あわや貸しきり状態か?夢の、念願の「貸しきり状態か?」と、喜びましたが、直前にペアが一組入ってきました。ちょっと残念。

うーん、率直な意見としては、イマイチだったかな。
なんと言っても、ミュージカルが苦手。歌ってる間にさっさとやれ!って言う感じ。
まだ、「チャーリーとチョコレート工場」みたいな、ファンタジックな設定ならいいんだけど、サスペンスタッチのをミュージカルって言うのが、間延びした感じがするので。(同じ理由で「オペラ座の怪人」もダメ。歌ってる暇に逃げろよ~~とか、思ってしまう)
正直、前半から睡魔が襲ってきて、我慢したけど途中で意識を失いました。
復活したけど、意識がない間に大事な場面があったらどうしようと思った。どうしようもないけど・・・(^_^;)

街の雰囲気とか衣装とかメイクとか雰囲気とか、冒頭のいかにもティム・バートンって言う感じの映像は大好きだったけど。
それと、容赦ない「ドズンと落ちる」描写は面白かったけど。
アラン・リックマンの「愛の歌」も違和感がありすぎで面白かったけど。
海辺のバカンスの様子も笑えたけど。

あと、あの「娘」もかわいくなかった。金色の眉ってあんまり慣れてないよね、我らは。
子ども(小僧)のボーイソプラノはよかったね、うん。

このコンビの映画だったらやっぱ一番は「スリーピー・ホロウ」ですね、あと「シザーハンズ」。でもティムの映画だったら一番は「ビッグ・フィッシュ」です。

というわけで★★★
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死のロング・ウォーク/S・キング

4594004539バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク
沼尻 素子 リチャード・バックマン スティーヴン キング
扶桑社 1989-07

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キングの初期の作品のようです。
なんとも暗澹たるロードムービーのような、いや、小説だからロード・ノヴェルとでも言うのでしょうか。
近未来、アメリカでは「ロング・ウォーク」というゲームが開催され、全米中を期待と興奮の坩堝に落とします。
100人の少年を無差別に集め、ルールに従って銃殺してゆく、最後の一人になるまで逸れは続けられる、歩いている間は眠る事はおろか、立ち止まる事もできず、速度が落ちただけでも警告を与えられ、警告が1時間に3回発せられたら4回目には…。
なんとも残酷でショッキングな内容です。読んでいるうちに段々と辛くなってくると同時に、目が離せない物語。
結末は予想が付くのですが、予想が裏切られる事を切望して読んでしまった。甘かった。。。

見知らぬ100人の少年たちがロング・ウォークを通じて友情を育み、極限の中でも相手を思う気持ち、あるいは思い出話の中にある少年たちの思春期など、キングらしい爽やかな部分もありますが、いかんせんあまりにも残酷な設定。
キングの好きな人にしかすすめられないかも。
「バトル・ロワイヤル」はこの小説を元にして作られたに違いないですね。
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リトル・チルドレン

B000XSL026リトル・チルドレン
ケイト・ウィンスレット.パトリック・ウィルソン.ジェニファー・コネリー.ジャッキー・アール・ヘイリー トッド・フィールド
NIKKATSU CORPORATION(NK)(D) 2007-12-21

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監督 トッド・フィールド
原作 トム・ペロッタ
音楽 トーマス・ニューマン
脚本 トッド・フィールド 、トム・ペロッタ
出演
ケイト・ウィンスレット(サラ・ピアース)
パトリック・ウィルソン(ブラッド・アダムソン)
ジェニファー・コネリー(キャシー・アダムソン)
ジャッキー・アール・ヘイリー(ロニー・マゴーヴィー)
ノア・エメリッヒ (ラリー・ヘッジス)

++++++++++++++
娘一人持つ普通の主婦が、満たされない毎日の中で知り合った男と不倫に陥る物語。

「こわれゆく世界の中で」に続いて不倫物になりました。
惹かれあう二人が一線を越える、越えるのか、越えないのか、やるのかやらないのかどっちだ??って言うドキドキハラハラ感がイマイチだったでしょうか。「運命の女」みたいな圧倒的なエロスや胸苦しくなるほどのハラハラ感がなかったなぁ。
いくらケイトが体当たりで濡れ場を演じても、見てて恥ずかしくなるような「ひゃー・・」と絶句するような、手に汗握るようなドキドキする凄みはなかった。しつこいですが「運命の女」ほどには。。。
また男も、ジェイソン・パトリックは好みの顔ですが(ケビン・コスナー系。ジョシュ・ルーカスとかも)フェロモンって言う点でもオリヴィエ・マルティネスには遠く及ばないしね。そもそも、おでこが広すぎる。画面からはみ出てました。

そもそも、母性の少ないサラという「母親」に感情移入できません。幼い可愛い娘が、あんなに母親を求めているのに、なぜ子どもを見てやらないのかと思うと、すごく悲しくなった。たしかに変態の夫を持ち結婚生活が満たされてなくてむなしいのは分かる。近所の奥さん連中もイジワルだし。でも、友達ができないのはサラにも問題あると思った。少なくとも子供の事を考えていると言う点で、イジワルだけど公園仲間の主婦の方がマシではないのか?

映画の中でブラッドは、サラよりも妻のキャシーの方がずっときれいだといっています。わたしはジェニファーよりもケイトWのほうがずっと美人だと思うんだけど・・・。小柄だし少年のようだって言うんですよ。たしかにジェニファーのほうがスタイルなんかは完璧だけど。まぁ個人的な見解ですけどね。
このブラッドは妻が完璧すぎるゆえに、気後れ、居心地の悪さを感じて不倫に走ってしまう。「こわれゆく世界の中で」と同じく、男が不倫に走る場合はいつもゲンナリしてしまう。あんまり説得力のある不倫ってないなぁ。やっぱり惹かれあっていても一線は越えない、だけど心の中では熱く求めている、でも肉体的には綺麗なまま・・・って言うのがいいのじゃないでしょうか。「彼女とは何もないんだ」って妻に言い「そっちの方がもっと悪い」とかなんとか、余計に怒られる場合もありますけど。

しかし、それよりなにより、わたしがこの物語の中で感動したのはロニーの母親。
異常性愛の犯罪の前科を持つロニーという男が、サラやブラッドの生活圏にいて、それが物語を少々複雑にしていたのだけど、そんな息子をいつまでもかばい続けるロニーの母親があまりにも気の毒だった。

ラストは拍子抜けする顛末だったけど、ホッとできるのでアレで良いと思う。

とは言え飽きずに見られたので合格点ですね←ナニサマ
★★★☆
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こわれゆく世界の中で

B000RZEIECこわれゆく世界の中で
ジュード・ロウ.ジュリエット・ビノシュ.ロビン・ライト・ペン.マーティン・フリーマン.レイ・ウィンストン.ヴェラ・ファーミガ.ラフィ・ガヴロン.ポピー・ロジャース.ジュリエット・スティーヴンソン アンソニー・ミンゲラ
ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント 2007-09-19

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監督脚本:アンソニー・ミンゲラ
製作総指揮 :ボブ・ワインスタイン 、ハーヴェイ・ワインスタイン 、コリン・ヴェインズ
音楽 ガブリエル・ヤレド 、UNDERWORLD

出演:ジュード・ロウ (ウィル)
    ジュリエット・ビノシュ (アミラ)
     ロビン・ライト・ペン(リヴ)
+++++++++++++++++
「ロンドンを舞台に、2人の対照的な女性の間で真実の愛を求めてもがく男性の姿を描いたラブストーリー。」ということです。
予告を見たときやタイトルからして、もっとこう、サイコものとかサスペンスタッチの物語を、想像してしまった。しかし見てみればコレはジュード・ロウの不倫モノでした。
不倫をする時点で、ゲンナリしてしまうのが常ですが、これは妻や不倫相手の気持ちがリアルに伝わってきて、その点でけっこうおもしろかった。
パートナーのウィルとリヴは10年来同棲している夫婦同然のカップルだけど結婚はしていない。結婚したいウィルと躊躇するリヴ。
今二人の間には静かに日々が入りつつある。自閉症の娘が一人いて、3人の関係がすごくビミョーです。リヴもウィルもお互い「遠慮」みたいなものがあって、イマイチ心を開ききれない。一時の「激しい恋愛」の後の「倦怠期」みたいな感じ。今一歩相手の気持ちの奥に踏み込めないということが、見てて段々と分かってくる。
そんな中でウィルの前に登場する、サラエボからやってきたアミラ親子。ストレートにアミラの肉体を求めるウィルには正直ゲンナリしましたが(笑)その求めに応じるアミラの気持ちは、分からなくもなかった。子どものためならなんだってする、その気持ち。
二人の女に挟まれた感じのウィルだけど、どっちも「母親」だという事がこの物語のなかで、いちばん共感を覚える部分です。

よかったのは、ウィルの事務所の強盗事件を捜査している刑事。最初はちょっと嫌な感じの刑事だと思ったんだけど、この作品中で彼が一番「いい人」だったなぁ。
ラストはかなりご都合主義みたいな感じだったけど、わたしはコレで良いと思った。ホッとできるラストで、こう言う終わり方は好きです。

★★★☆
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アメリカン・ギャングスター

ものすごく面白かった!!!
わたしの中では同じ監督の今まで見た映画の中で、「アメリカン・ギャングスター」は、ベストとなりそうです。見終えたとき、スタンディングオベーションでもしたいぐらい、面白い映画だった~。
ベトナム戦争の頃を舞台に、麻薬ビジネスでマフィアを押しのけて暗黒街のトップに躍り出た黒人と、彼を追う刑事とが対決する話、実話だそうです。
マフィアとかドラッグとかの話だけど、それほどには血なまぐさくなく、カーチェイスなどの派手なアクションもなく、それでいてぐっと引き付けられ、手に汗握る本当に重厚で渋くて男くさく、面白いドラマでした。見終えたとき爽快感もあり、それ以上にものすごい充実感があった。滅多にない感覚でした。

+++++++++ここから追記になります++++++++++

Yahooの映画コンテンツで「この作品をお気に入りに入れている人は、ほかにこんな作品もお気に入りに入れています。」って言うやつに「ボーン・アルティメイタム」「ダイ・ハード4.0」「ディパーテッド」の3本が上がってて、まさにビンゴビンゴ、ワタシのことです。分かりやすいのねぇやっぱり・・(^_^;)

+++++++++++++++++++++++++++++
監督:リドリー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン (フランク・ルーカス)
   ラッセル・クロウ (リッチー・ロバーツ)
   キウェテル・イジョフォー(ヒューイ・ルーカス)
   キューバ・グッディング・Jr (ニッキー・バーンズ)
   ジョシュ・ブローリン (トルーポ刑事)
    テッド・レヴィン (ルー・トバック地方検事)
   アーマンド・アサンテ (ドミニク・カッターノ)
   ジョン・オーティス (ジェイ・リヴェラ)
   ジョン・ホークス (フレディ・スピアマン)
    カーラ・グギーノ(ローリー・ロバーツ)
+++感想(ネタバレアリ)+++++++++++++++++++++
みなさんの批評の中には、デンゼルWが「善人」にしか見えないとか、役が似合わないというご意見もあるようだけど、わたしは良かったと思う。
なんせ、このギャング王のフランクは、品行方正で礼節正しく親孝行、まさにある意味「善人」なんです。
平気で人を殺し、純度の高い麻薬を売りまくり、麻薬中毒を蔓延させておきながら、弟たちには「ビジネスで大切なのは『誠実さ』『勤勉さ』『正直さ』だ」とかなんとか説教をして、家族や母親を大事にする。これが善人でなくてなんであろう?
方やそれを追う刑事のリッチー。まるでボーイスカウトのように正直極まりない正義漢。賄賂なんて絶対に受け取らない。たとえ家族との間に亀裂が入ろうと、妻以外の女たちと浮気を繰り返そうと。仕事上の「正直さ」というのが徹底していて、事実は事実、曲げられない男であり、また司法試験なんかも頑張ってるし、こちらもやっぱりある意味「善人」。
実はこの二人の直接対決は、そんなに早い時期にはない。世間に麻薬を蔓延させているのがフランクだということに気付くまでが長い。
そこまでが冗長だと感じる人もいると思うけど、わたしはその時代背景や、それぞれの人生の生きて越し方なんかのドラマも見応えを感じ、楽しめたです。
ラストの何十分かはすごい緊迫感で、ふたりの初顔合わせのときはしびれるほどにぞくぞくしてしまった。本当にカッコよかった。最後に彼らがその後どうなったのか、字幕で紹介されますが、まさしくドラマティック。

見終えて、というか見ている間も思ったことは、ベトナム戦争っていうのは本当にアメリカに大きな傷を残したのだということ。麻薬の蔓延とかここまでひどかったなんて、ちょっと想像できない。ニューヨークの刑事たちの汚職がまたひどくて、75%とかなんとか(実は数字を忘れました。トリ頭でスミマセン)の殆どの刑事が賄賂をギャングから受け取っていたとか。
この映画に登場する刑事4人組があり、リッチーの対極にあるような刑事なんだけど、刑事というよりもまるでヤクザ。ギャング以上に柄が悪く、まぁ面白かったですけど。

久しぶりに映画を見え終えた後に、ものすごく満足して、充実感を味わえた作品。
20:48 : [映画タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(4)

28週後... 

監督: フアン・カルロス・フレスナディージョ
出演: ロバート・カーライル ドン
   ローズ・バーン スカーレット
   ジェレミー・レナー ドイル
   ハロルド・ペリノー フリン
   キャサリン・マコーマック アリス
   マッキントッシュ・マグルトン アンディ
++++++++++++++++++
「28日後...」の続編です。
前作のストーリーとは全然違う主人公たちの、「前作」と同じ時期から始まってその28週後。
冒頭、28日後の、そのあとのことを解説する場面があります。
なるほど、ゾンビたち(感染者たち)は、飢餓に倒れたのね。
感染の危険はないと判断されたイギリスに、主人公ドンの子どもたちが、海外から帰ってくる。
しかし、迎えに出たのは父親だけで母親の姿はなく、感染者たちに襲われたのだという父の説明に、「パパが生きていてくれてよかった」と、娘たちは涙を流すのだけど。
++++++++++++++++++
「28日後」がゾンビモノとしては、わたしの中では出色の面白さだったので、続編も楽しみにしていました。
このシリーズの面白みは「怖いのは、病気より(ゾンビより)生きた人間なのだ」というところが容赦なく描かれているから。
今回も軍隊が怖かった。
「怖いシーン」で流れるこのテーマ音楽の、美しく物悲しく絶望感にあふれた感じがすごくいいです。音楽や映像の使い方の上手さも、このシリーズの魅力。ただ怖がらせるだけじゃなく、本当に絶望的なことが哀しさを伴って伝わってくるとおもう。
ラストはまた、いい感じで「気味悪い」終り方。ご都合主義な感じがないところもいい。
ループしている?また「28日後」に戻ったかのような。
この世界は逃げ場なく、囚われた世界のようで、その虚無感が非常に好きです。

★★★★

18:00 : [映画タイトル]英数トラックバック(0)  コメント(4)

テラビシアにかける橋

監督:ガボア・クスポ
出演:ジョシュ・ハッチャーソン
アンナソフィア・ロブ
ズーイー・デシャネル
ロバート・パトリック
ベイリー・マディソン
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絵を描く事が大好きな主人公のジェスは、姉妹3人と両親とあまり裕福ではない家庭に暮らしている。
父親は末の妹ばかりを可愛がり、寂しい思いをしているジェス。
姉妹たちは気が強くおのずと無口にならざる環境で育ったためか、学校でも自己主張できず、いじめっ子たちにいじめられる毎日。
そんなジェスのクラスにある日、転校生が来る。
レスリーというその一風変わった美しい少女は、ジェスの隣の家に越してきたのだ。
ふたりはいつしか仲良くなり、森の中に自分たちの王国「テラビシア」を作ってゆく。
++++++++++++++++++
子ども向けのファンタジーかと思ってましたが、これがなかなかヒット!
孤独な少年に、パッと明かりがともるように現れた「親友」の存在。
この少女の役は、「チャーリーとチョコレート工場」のバイオレット(ガムをかんでいた生意気な子)なんだけど、教室に入ってきたときからその綺麗な金髪と可愛い表情で観客の目をぐいっと引き付けます。
彼女にぐいぐいと引っ張られて、行動的になって行く主人公。そして、彼女につられて観客たちも、どんどん「冒険の世界」に入ってゆくのです。
彼女と二人で作り上げて行く空想の「テラビシア」の楽しみは、子どもの頃にはわたしもあんなふうに遊びたかったという、童心を思い出させてくれます。

中盤思わぬ事件が起きますが、そこでともかく号泣してしまった。
人がいなかったら声をあげて泣いただろうと思うぐらい。
その後の展開も。

ラストの締めくくり方は、どこか「ビッグフィッシュ」を思い出させたけど、ジェスのやさしさに胸打たれるラストです。妹がまた、ブサ可愛くっていい味でした!

もう一度見てもいいかなと思う。
子どもたちにも是非、見せたいと思う作品です。

★★★★☆


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