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14歳/千原 ジュニア

406213799214歳
千原 ジュニア
講談社 2007-01-13

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麒麟田村氏の「ホームレス中学生」と共に読みたかった本。
今テレビで見ている著者、千原ジュニアとはずいぶんイメージが違うような気がする…いや、納得できる気もする。
せっかく合格した中高一貫教育の中学に通ううちに、自分を見失い、不登校になり、屋根裏部屋に鍵を掛け終日パジャマ姿で過ごすようになった千原ジュニア。
そのことで親は言い争いもするし、母親は泣いている。
千原ジュニアの心の中は、いろんな言いたいことや想いが渦巻いているのに、それを言葉で親に伝えられない。そして、爆発して壁に穴を開ける。すると余計に母は泣く。そんな毎日が綴られていきます。
読んでいてかなり重苦しかったです。
田村の「ホームレス中学生」みたいな感じかと思って読んだけど、ユーモアと人情あふれる「ホームレス中学生」とは全然違ってキツかった。延々と自分でもどうにもならない内面が描写されているんだもん。こう言うのは読んでいて伝染しそうな気がして、こちらも不安定な気分になってしまう。
自分のこどもがこう言う自体になったとき、親としての真価が問われる気がするけど、なかなか立派な対応は取れそうにないわたし。やっぱりご飯に薬を混ぜ込むかもしれません。
ただ、突破口が開けるのは「おばあちゃん」のお陰なのですが、(引きこもりの子どもの気持ちをほぐしたのはおばあちゃんだった…どこかで聞いたような話です)そこから、兄とコンビを組んで漫才師として生きていく道を見つけるくだりは、かなり感動的でした。
真っ暗な中にいたんですね。
でも、その暗い洞穴の先に一条の光が差し込み始め、やがて光射す世界に…。
ラストにすくわれます。
今は明るく笑ってるひとも、ちょっと前は辛い時期があったんだと、今辛い人も、今は見えない光が壁の向こうほんの1センチの所まで来ているかもしれないんだと思える作品。
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12:23 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(2)

ああ知らなんだこんな世界史/清水 義範

4620317764ああ知らなんだこんな世界史
清水 義範
毎日新聞社 2006-08

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世界史音痴のわたしも充分楽しめました!
面白かった~!
世界史と言えばわたしが知ってる(かじってる)のは「フランス革命(ベルサイユのばら)」とか「ロシア革命(オルフェウスの窓)」とか、そんなモン。
どっちにしろ「西洋史」と言うモノ。
本書では著者が実際に海外旅行で足を運んだ所の「歴史話」を、エッセイ風にまとめたものです。面白かったです。教科書もこれぐらい読んで楽しければ、もっと真剣に勉強したのに!!(ウソか本当かしらないけど、そんな風に言いたくなる)
しかしこの本、ちょっと偏ってます。世界史と言いながらも西洋史はほとんど出てこなくて、イスラム圏の国々を旅行したおりに聞いて見ての体験を綴ってあります。
自分に耳なじみがない部分も、文章が面白いので読まされるけど、頭にはなかなか残りませんね。
読んだ時は「へー」とか「ほー」とか、思うんだけどなんせ頭の中に留まり続けてくれないもんね(^^ゞ

面白かったのはやっぱり「人物伝」みたいな部分。
クレオパトラや、イスラムの英雄サラディン、
ムガール帝国の代々の王様の話とか、その中でもタージ・マハルに関する話とか
イギリスに唯一反旗を翻したマイソール王国と言う所のティプー・スルタンという王様の話とか。
今度こう言う人たちのもっと詳しい話を読みたいな~知りたいなと思わせてくれる作品。

で、今借りて読んでるのがこれ。
んーーーーちょっと難しい、わたしには(^_^;)
いきなりコレはちょっと無謀だったかも・・・!(笑)
もうちょっと頑張って無理だったら諦めますが(笑)
サラディン、気になる今日この頃です。
4062580756イスラームの「英雄」サラディン―十字軍と戦った男
佐藤 次高
講談社 1996-05

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ラストキング・オブ・スコットランド

B000S5K4TEラストキング・オブ・スコットランド
フォレスト・ウィテカー ケヴィン・マクドナルド
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2007-10-05

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先日見た映画(レンタルで)は「フランドル」と「消えた天使」ニ作品がはずれだったのと、ネット上の評価があんまり高くなかったのであんまり期待しないで見たのが良かったと思うけど、そこそこ楽しめた作品。

主人公はスコットランドの青年医師。彼は「自分探し」のために安易な気持ちでウガンダの僻村に働きに行きます。そこでひょんなことから大統領に着任したばかりのアミンに気に入られ、主治医になることに。やがては側近としてかなり美味しい思いをするようになります。
しかし、アミン大統領は主人公青年医師の計り知れない「ばけもの」だったのです・・・。

++++++

主人公の青年医師、「ナルニア」の「タムナスさん」でした!
で、この人が全然「いい奴」じゃないのです。
赴任地を探す時にからしていい加減、なんのポリシーも高邁な精神などもなく、なんとなくウガンダにやってくる。それは彼の「女にだらしない」と言う部分からも、嫌悪感をかもし出します。
彼がアミンに魅せられてしまい、周囲の実情も見ようとせずに、いつの間にか「アミンの白いサル」と呼ばれるほどにアミンの側近としてのし上がってしまいます。
でも、本人はそんなことを望んではいないんですよね。ただ、流されやすい人だっただけ、ただ現実をしっかり見ようとしなかった、見る必要を感じなかった。
彼が自分でも気付かないうちにそんな存在になって行く過程に、共感はなくても魅入ってしまいました。
アミン大統領と言う人がどんな人物だったかというのは、この映画ではそれほど描かれてないと思う。もっと残酷な部分があっただろうし、それを映画なんだから映像として見せてもらいたかった。
最後はヘタなサスペンスになってしまっているのですが、ワタシとしてはそれはそれでオッケー。楽しめました。
でも、あの ネタバレ→「主人公を救った地元医師が殺されてしまい、あの主人公が助かるのはなんとも後味の悪い展開」。
アフリカンサスペンスとしては、描きたかった事が曖昧すぎたと思うけどそこそこ楽しめた作品。

★★★☆
11:43 : [映画タイトル]ら行トラックバック(0)  コメント(2)

earth アース

劇場で見る映画、2008年第二弾はこちら、「earth」を。
これも娘と一緒に見ました。
かつて「野生の王国」を好きだったわたしは、とても楽しめました。
なんといってもその映像の美しかった事。音楽の使い方も上手くナレーションも良かったので、心地よすぎて途中で睡魔に襲われましたが((笑)アフリカの最後のほう)全編迫力があり見応え充分でした。
地球の温暖化への警鐘と言うテーマかもしれませんが、地球と言うのは素晴らしい星なんだなぁと改めて感じた気持ちのほうが大きかったかな。
ただ、不満だったのは、残酷なシーンを極力避けていた事。
小さい子どもも見るからと言う配慮かもしれませんが、たとえば、ライオンが小鹿(とかインパラとかそんなの)を捕まえるシーンでは、捕まえたところで「終了」です。絶命させるシーンも、食べるシーンもない。血の一滴も見せないのです。
他の弱肉強食の場面も同じで、せいぜいピューマが鹿(とかインパラ??)の喉首にかぶりつくまで。そのほかにも動物の「死」が映像的にあいまいで、「その後この動物は死んだのだ」と観客の想像に任せると言う感じです。
でも、野生の生物たちに限らず生きていると言う事は過酷で残酷な部分を持っているのに。それをなぜぼかすのか、すごく残念に思いました。生きるといことはこんな風に、ほかの「命」を奪っていると言う事なんだと、小さい子どもも考えるチャンスなのにと。
テーマはそれよりも「地球環境」なので、それでも良いのかもしれませんが。。。
そんな感じで、全体にストーリー的な盛り上がりを期待すると、がっかりするかもしれませんが、映像の美と生物たちの愛しさをじっくり味わうためには大画面で見て欲しいなと思う映画です。(眠くなっても復活して見てね!)

★★★★
11:25 : [映画タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(2)

スマイル 聖夜の奇跡

森山未來くんのファン(と言っても情熱は下火)の娘(中一)といっしょに、劇場でコレ見てきました。
アイスホッケーの弱小チームが、ド素人の監督に導かれ勝利への道を進んでゆく、その影に淡い初恋があり、挫折したタップダンサーの葛藤があり、そのタップダンサーと恋人の結婚の行方がある、と言うサブストーリーが上手く絡み合っていて、とっても楽しめました。
見る前から、ストーリーは見えていたし、予想の範疇の展開だったし、ベタと言ったらベタなんだけど、まぁ、見ているほうが「そうじゃなくちゃつまらない」と、思うと、ことごとく良い意味で期待にこたえてくれる映画というか。気持ちのいい映画で気持ちよい感動が残りました。
とくにアイスホッケーの試合がかなり迫力があり、リアルに面白かったです。
ただ、強いチームが「嫌なヤツラばかりでいじめっ子たち」と言う印象は、あまりにもステレオタイプな気がしていかがなものかと思うけど、それもやっぱり「予想の範疇」なので、「そうじゃなくちゃつまらない」って言う感じでしょうか。
あと、最初の試合の控え室の場面など、カメラワークに懲りすぎてて酔いそうでした。おねがい、全国の監督さんたち、無駄なハンドカメラの多用はやめてください。効果よりも不快感が勝ってしまいます。
森山未來くんは演技派だしダンスも上手いし、見ていて安心感のある役者さん。ぱっと釣り込まれる魅力がありますよね。
劇場で見て、充分に満足出来ました。

★★★★
11:14 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(2)