2008'01.16
![]() | 14歳 千原 ジュニア 講談社 2007-01-13 by G-Tools |
麒麟田村氏の「ホームレス中学生」と共に読みたかった本。
今テレビで見ている著者、千原ジュニアとはずいぶんイメージが違うような気がする…いや、納得できる気もする。
せっかく合格した中高一貫教育の中学に通ううちに、自分を見失い、不登校になり、屋根裏部屋に鍵を掛け終日パジャマ姿で過ごすようになった千原ジュニア。
そのことで親は言い争いもするし、母親は泣いている。
千原ジュニアの心の中は、いろんな言いたいことや想いが渦巻いているのに、それを言葉で親に伝えられない。そして、爆発して壁に穴を開ける。すると余計に母は泣く。そんな毎日が綴られていきます。
読んでいてかなり重苦しかったです。
田村の「ホームレス中学生」みたいな感じかと思って読んだけど、ユーモアと人情あふれる「ホームレス中学生」とは全然違ってキツかった。延々と自分でもどうにもならない内面が描写されているんだもん。こう言うのは読んでいて伝染しそうな気がして、こちらも不安定な気分になってしまう。
自分のこどもがこう言う自体になったとき、親としての真価が問われる気がするけど、なかなか立派な対応は取れそうにないわたし。やっぱりご飯に薬を混ぜ込むかもしれません。
ただ、突破口が開けるのは「おばあちゃん」のお陰なのですが、(引きこもりの子どもの気持ちをほぐしたのはおばあちゃんだった…どこかで聞いたような話です)そこから、兄とコンビを組んで漫才師として生きていく道を見つけるくだりは、かなり感動的でした。
真っ暗な中にいたんですね。
でも、その暗い洞穴の先に一条の光が差し込み始め、やがて光射す世界に…。
ラストにすくわれます。
今は明るく笑ってるひとも、ちょっと前は辛い時期があったんだと、今辛い人も、今は見えない光が壁の向こうほんの1センチの所まで来ているかもしれないんだと思える作品。








