2007'09.10
![]() | ボビー BOBBY アンソニー・ホプキンス;デミ・ムーア;シャロン・ストーン;イライジャ・ウッド;リンジー・ローハン;ヘレン・ハント;クリスチャン・スレーター;ウィリアム・H・メイシー;ヘザー・グラハム;ローレンス・フィッシュバーン エミリオ・エステヴェス 東宝 2007-08-10 by G-Tools |
むちゃくちゃ感動した。
最後に本当に涙がだ〜だ〜だった。
ベトナム戦争の最中に大統領に立候補したロバート・F・ケネディ。彼がやってくる予定のアンバサダー・ホテルでの16時間を描いた群像劇で(だから、このひと!と言った主人公はいないんですが)ともかく、いろんな人のドラマが描いてある。
選挙事務所の人たちが先にこのホテルに待機しているんですが(一時事務所になってるのかも)そこでケネディのために寝ずに働く若い人たち、(その中には抜け出してLSDでハイになる輩もいたりするが)でもみんながケネディを心底支持している。
かたやホテルの従業員たち。
野球の試合に行きたくても行けない下働きのコック、嫌味で人種差別主義のマネージャー(これがわたしの好きなクリスチャン・スレーター、ティモンズ)不法就労者たちにも選挙に行かせろと人権派に見えるが無理を言う支配人、その妻はそのホテルで美容師をしていて、そこにはもうすぐ結婚式を挙げる若い女の子が来て、ホテルの歌手は飲んだくれで・・・と、色んな人たちの目線で物語が進む。
でも、それが決して「うるさく」はなかった。
随所にバランスよく埋め込まれた当時のフィルム、そこからにじみ出る「ボビー」の人柄が大変すばらしく、このような圧倒的な支持を得るのもうなづける。
また人間模様にしても「老」あり「人種差別」あり「不倫」あり「ベトナム戦争」ありと、いろんな問題がそこここにあった。人間の悩みや問題っていつの時代も大して変わらないのかもと思えた。
ボビーは選挙に圧倒的な強さで勝つか・・・と思われたそのとき、凶行に倒れてしまう。喜びから一転、阿鼻叫喚、悲しみと混乱に包まれるホテル。
その中で、しずかにボビーの演説が流れます。
この演説が本当に素晴らしい。
わたしが泣けたのはひとえにこの演説に対して。
ボビーが呼びかけたのは「暴力はいけない」と言う単純な事。
「暴力は人の命や、積み上げてきた大切なものを奪い、国家の品格を貶めるもの。暴力は人間性や文明社会を無視して、幸せに豊かに生きたいという人の願いを奪うもの。暴力は暴力を生む。抑圧は報復を生む。しかし、暴力を抑えるのは法律などではない。一人ひとりが、ともに暮らす人々はみな同胞だと思い出すことが唯一の方法なのだ」という、(←さわりのみ)この切々とした呼びかけが感動以外の何ものでもない!
世界中の人たちがこの演説を「今」聞くべき。政治家たちだけじゃなく、アメリカ人だけじゃなく、世界中の人たちが。
映画が良かったのか、演説が良かったのかと言われたら、モチロン演説が良かったと言いましょう。でも、そこに持ってくるまでの群像劇をこんな形でつなげて、退屈させずに見せたのは、監督お見事と思う。
前評判はそんなに良くなかったようなので、期待しないで見たのですが、ここまで感動するとは思わなかった。
★★★★☆
以下ちょっと思ったことなど。ちょっと恥ずかしい(~_~;)





