まだまだ

レンタルが半額サービスをしているので、ついつい借りちゃって「ドリーム・ガールズ」やら「ラッキーナンバー7」やら見てしまった。「オール・ザ・キングス・メン」も見た。これは新作なので安くなかったけど。映画館は今日が最終日なんだなぁ。行きたかったけどパス。「華麗なる女たち」を感想アップしなくっちゃ。
図書館に予約の本が来ているのでそれも取りに行かなくちゃ。

それよりも、今日で最後なのは郵便局ですよ。
何かやりのこしたことはないのか?
ちょっと不安。
いちごの「教育積立貯金」って言うのを、始めておこうかどうか思案中。と、今頃思案しているようじゃ遅いですか!

あ、ガソリンも来月にはまた上がるので今日のうちに入れておかねばね。やる事一杯。(shortさんの「やる事」は半分以上、どうでもいいことで出来ています)
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キサラギ

B000WDTFECキサラギ(プレミアム・エディション)
小栗旬 ユースケ・サンタマリア 小出恵介
キング 2008-01-09

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アイドル歌手が焼身自殺、熱烈なファンがインターネットの掲示板を通じて命日の2月4日(関係ないけど管理人の誕生日です)に特設会場に集結。発起人の「家元」はただ亡きアイドル歌手を偲び、思い出やお宝コレクションを見て盛り上がるつもりだったのだが、終結した4人のうちオダユージという男が「ミキは殺されたのだ」と言い出し、そこからミキの死の真相に迫ってゆく事になる。。。。

奇をてらった発想の映画で注目を集めた作品です。上手いシナリオ、出演者たちの個性が光り、ぶつかり合い、見応えのあるドラマとなっていました。特にネッターとして見逃せないのは、オフ会で初めて集う人たちの「出会い」の瞬間など。そうそう!そんな感じ!分かる~!というおかしみがあり、冒頭は非常に面白かった。小栗旬の演じる家元が、ひときわミキに入れ込んでいる感じも、各種反応がイチイチ面白かった。
でも、いかんせん、都合よすぎる展開に飽きてしまった。最初のうちは意外な展開で「え?そうだったの?」と言う驚きが新鮮だったけど、次々明らかになる「事実」に「そんな都合よく、その人たちがここに集まるなんて」と言うありえなさに、ちょっとがっかり。

最後のみんなで「盛り上がってる」シーンは楽しかったけどね。

ミキは幸せだった、と言う結論にみんなが納得していたけど、それも私はどうかと思った。若くしてあんな死に方をしたらやっぱり不幸だと思う。事故なら尚の事。

★★★
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ルポ正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場/小林 美希

4877143696ルポ正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場
小林 美希
影書房 2007-05

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今日は、朝から『民間企業で働く会社員やパート労働者の昨年1年間の平均給与は435万円で、前年に比べて2万円少なく、9年連続で減少したことが国税庁の民間給与実態統計調査で分かった。年収別でみると、200万円以下の人は前年に比べて42万人増え、1023万人と21年ぶりに1000万人を超えた。一方、年収が1000万円を超えた人は9万5000人増加して224万人となり、格差の広がりを示す結果となった。(asahi.comから抜粋)』と言うニュースを何度もテレビでも見ました。
この「ルポ正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場」と言う本書の内容は、この事態に深く関連していると思います。
著者は2000年の3月に大学を卒業。当時は超・就職氷河期と呼ばれた時代で新卒の就職率は60パーセント未満、著者の周囲にも労働環境が悲惨な同世代の若者が多かった、週刊「エコノミスト」の契約社員(記者)として働きながら、自身や周囲の友人たちの労働環境に疑念を抱き、統計や過去の労働法の移ろいなどから、今現在の非正規、低賃金、重労働を鋭く分析、問題提起する一冊です。
最近景気は回復しているとの事ですが、要は大幅な人件費の削減の上に成り立つ景気回復と言えると言う事を丁寧に解説してくれてます。株価が大暴落→構造改革→リストラ→人件費削減→株価回復。このからくりは「株価対策にはリストラを」と言う図式があり、しかもそれを経済アナリストやら政府やらが奨励していると。企業や政財界は「コスト削減」と「人件費削減」と同じ扱いをしている、ということは労働力、労働者は企業にとって捨て駒であるとはばかりなく言っていると同じこと。企業に都合の良いのは派遣労働者で、彼らを保護していた派遣労働法を次々と改定し、派遣労働の規制緩和を進めていった。そのことで景気は回復して潤っているのが、今日のニュースにもあったように企業や一部の高額所得者で、働きたくても非正規雇用しか道がない若者たちは、苦しい生活を強いられていると言うのです。
若者たちは「フリーター=パラサイトシングル」と呼ばれているけれど、それが決して若者たちの怠慢だとか、無気力だけのせいではないと諄々と訴えてあるのが本書で、読めば読むほど人間よりも利益が大事、営利優先のために人をどんどん切り捨てていく社会(企業や政治)のあり方に、怒りがこみ上げる。
特に「ホームヘルパーと請負の実態」が描かれている第5章は、言葉もないほど読んでいて辛かった。介護の問題は、働く側だけじゃなく受ける側としても興味深い所です。
雇用改善が言われているそうですが、実態はどんなものなのかと言う事がよくわかり、この本書を読んでやるせない気持ちになりました。「新卒採用が改善」とか「転職市場にも明るい兆し」と言ううたい文句が、まったく別の色で見えてきました。一体日本はどうなるのか・・。
「基本的人権の尊重」って?
09:58 : [本・タイトル]ら行トラックバック(0)  コメント(0)

ミス・ポター

今週はわたしにとって映画ウィーク。
今日はレディスデイということで、「ミス・ポター」を。
世界中でいちばん有名な兎、ピーターラビットの産みの親、ビアトリクス・ポターの物語です。
何気なく目にしたり読んだりしている物語、このピーターラビットシリーズもその一つかなという感じですが、その作者には作者の人生があるんですよね。ポターにも。それもかなりドラマティックな。

映画の感想を一言で言えば、もうね、すっごく面白かったし感動しました。パンフまで買ってしまったと言えば、気に入り度がわかっていただけるでしょうか。



たくさんの筆が入った筆立てから一本の筆を選ぶ
水に濡らす
水を入れたびんに筆が当たるコンコンと言うリズミカルな音
筆をパレットの絵の具につける
白いパレットの上で色を混ぜあわせる
筆を洗う
透明の水があっという間に青に染まる
画用紙に色を置いて見る
何度も何度も置いて見る
白い画用紙を青く塗る、塗りつぶしてゆく・・・

この冒頭から釣り込まれて、絵を描く喜びが見ているものに伝わり、早くも胸が熱くなる。
ポターが絵本を持ち込んだ出版社で、会社が「採用」「不採用」のどちらを言い渡すか、まな板の上の鯉状態で待っている時の緊張感、採用された時の喜びなど主人公の気持ちが手に取るように伝わるし、ともかくそういう場面の一つ一つに感動して、やっぱり胸が熱くなり、早くも涙が。。。
その後編集者のユアン・マクレガー演じるノーマンとの出会いと恋。いいトシした男女の初々しすぎる恋模様が、非常にいじらしくほほえましいし、ポターの家族とのやり取りも良かった。いっつもくっついてくる監視役の女中さん?とかね(笑)。
ポターが絵を描く場面が好きで、もっと見せて欲しかった。ところどころ絵のピーターたちが動き出すのも可愛いし(違和感がない!)印刷工場の様子も興味深かった。手作業だもん。工具の一つ一つが骨董品のようで、見ているだけでも楽しかった。
何よりも良いのは、イギリス湖水地方の美しい風景。「カレンダーガール」を見たときも思ったけど、イギリスの自然の風景は本当に美しいのだな、と思い魅入ってしまいます。この風景を見るだけでも癒し効果が望めます。それにロンドンの町の風景とか建物や調度品や衣装なんかも凝っていて見応えあった。

チョっとだけネタバレ→順風満帆なだけのポターの人生ではなかったようだけど、どんな悲しみからも立ち直ったこと、そしてそれを長年にわたって待っていてくれる人がいたことが、最後にホッとさせてくれます。一瞬、なんだよ、生涯ノーマンを思って生きたのじゃないのかとがっかりしそうになったけど、8年ですって。8年と言う長さを考えたら、この二人を温かい目で見ることが出来ます。何様?ですが。←終わり

絵を描くのが好きで、絵を描くよろこび、絵本を、物語を作り出す喜び、人を愛する喜び、人を思う喜び、思われる、愛される喜び・・・自然に包まれる喜び、それを守ることが出来る喜び・・・悲しみもあるけれど喜びにあふれた物語で、こう言う映画こそ「幸せな気分になる映画」と言えるかも知れない。わたしはともかく、最初から最後までずっと泣いていた。
他の人も何人もパンフレットを求めていました。
オススメです!!!

★★★★★



追記++++++++++

わたしはピーターラビットって何の思い入れもない。すかしてる感じで好きでもなかった。子どもの頃はこんなウサギを知らんかったし。でも、これからは見る目が変わりそうです(笑)。

++++++++++

ポター家の父さんのひげ、パンフ見たら本人もあんなひげですねー。リンカーンみたいなの?頬ひげっていうかもみ上げがもじゃもじゃになったひげ。うちの夫、近頃あごひげと鼻下のひげを伸ばしててひじょーにイヤです。しかし、この頬ひげタイプに比べたらマシかもね。いや、いっそこんなひげなら面白くっていいかも?(笑)
(夫の場合、グレイと言うか白いひげで大変年寄りくさい。本人はダンディーだと思っているらしい。またお世辞だと思うが無責任に誉める他人がいる「カッコイイですね」とか。やめれ、と思うのですよ。)

そのひげの父親との別れのシーン、はぐするのじゃなく、肩の埃を優しく払うポターのしぐさも良かったなぁ。

++++++++++

いろんな予告を見たけど、「クローズド・ノート」について一言。
どっちでもいいじゃん。
って言うかどっち「も」いいじゃん。沢尻エリカと竹内結子だったら。どっちかに決められなくて選べなくて悩む話なんだろうか?
「わたしじゃダメですか」とかあんなキレイな子に言われて、拒否する男がいるとは思えない。


ボーンシリーズのマットデイモンが嫌いだという人は多いです。でもわたしは結構好き。なので、第三部も見に行くつもり!タイトルがイマイチ覚えられないけど。ボーン・アルティメイトだったかな。
19:04 : [映画タイトル]ま行トラックバック(0)  コメント(2)

ビルとテッドの大冒険

B0002ZEVE4ビルとテッドの大冒険
キアヌ・リーヴス アレックス・ウィンター スティーヴン・ヘレク
ハピネット・ピクチャーズ 2004-11-10

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うわさの「ビルとテッドの大冒険」をやっと見ました。長かった。最初にこの作品のことを知ったのは、耕野裕子さん(漫画家)がぶ~け連載の「CLEAR」だったと思うけど、登場人物に語らせていたんですよね、たしか。思い違いだったらゴメンナサイね。どんな映画だろうとずっと気になっていました。

で、見てみたら1988年ごろの映画。長女が生まれた年です。主人公はキアヌ・リーブス。マトリックスなどの彼からは想像もできないほど若くって可愛い!そしてお茶目です(笑)。ムダに明るいです。やたらエアギターです。動きが変です(笑)。
主人公、ビルとテッドはロックバンドを組んでロックに夢中。勉強をしていないので歴史の単位を落としそう。単位を落としたら留年だし、留年を許さないビルの父親にアラスカの軍隊に入れられてしまう、でも、明日発表の歴史の人物に関するレポートを「ナポレオン」すら知らない二人が書けるわけも無く、、、絶体絶命の絶望に沈む二人。
ところが600年の未来から、二人を救うために男がタイムマシンでやってきます。そのタイムマシンを使って、二人は歴史のレポートを完成させようとするのですが・・・!!
過去に行き、また過去に行き、行く先々でおばかな騒ぎを起こしながら、調子よく歴史上の有名人物に会いそして、みんなを「現代」に連れてきちゃうふたり。つれてこられた人物たちもやっぱり「現代」でおばかな騒動を起こしてしまったりして、全編バカらしい笑いが満載でテンションが高い!!。
ばからしいんだけど、でも面白いからいいや!みたいなノリで、結構楽しめます。特に最後のレポート発表の時のスカッと気分の良い笑いが良いです。

最後にふたりが、過去の偉人に出会った事で自分たちに喝を入れるところとか、未来の男が明かす二人の未来とか、だから男がたかが高校生の単位取得にここまで協力的だったのかとわかるオチがよく効いてたと思います。結構好き!「ビルとテッドの地獄旅行」も見なくては!!


ところで、この作品、今までレンタル店では見かけなかったので、Yahooのぽすれんでスポットレンタルしてみました。登録していなくても単品で借りる事ができるので良いかなと思って。でも、到着までに時間がかかったな~。13日に「発送通知」がメールで届き、現物が家に着いたのは18日。でスポットレンタルに関しては返却期限があり、それが22日ぽすれん側に必着なのです。こっちに来るのにそれだけかかったと言う事は、こっちから戻すのにもひょっとしてそれだけ時間がかかるのか?なので、見てすぐの19日にポスト投函。たった1泊しか借りられなかったことに。
あまりにもレンタルのタイトルが少ない行きつけのレンタル店。今どうしても見たい作品も全然なかったりするので、もう一度ネットのレンタルに申し込もうかと思っているんだけど、うーん、どうしたもんか。
田舎だとほんと、レンタルの数が少なくてイヤになりますね。。。

★★★★
14:54 : [映画タイトル]は行トラックバック(0)  コメント(0)

2番目のキス

2番目のキス (特別編)
2番目のキス (特別編)ドリュー・バリモア ボビー&ピーター・ファレリー兄弟

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2007-10-26
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FOXのプリティ・ピンク・コメディ・シリーズ。。。略して「プリピン」だって。なんでも略すのはやめたいところですね・・・。

ドリューのキスシリーズ第3弾。(1、2弾は「25年目のキス」「50回目のファーストキス」順位をつけるとしたら・・1:50回目、2:2番目、3:25年目と言う所です)
今回ドリューが演じるのは、やり手のキャリアウーマン、リンジー。仕事に熱中していて彼氏とは長続きしません。あるとき会社見学に子どもをつれて来た学校教師のベンと、付き合うことになります。今までと違うタイプの男と付き合ってみるのも良いという、友達からの勧めもあり。最初は乗り気じゃないんだけど、付き合ううちにベンのユーモアや明るい人柄に段々と本気で惹かれていくリンジー。だけど、実はベンは熱狂的なレッド・ソックスファンだったのだ。

と言う話ですが。

ストーリーの流れは予想の範疇。ああなってこうなって最後はハッピーエンドでしょ?みたいな。
でも、面白かったけど。主役二人の演技とか脚本とか、上手かったと思う。飽きずに、ラブロマンスだけどサッパリ系で、首がかゆくなったりせずに、ニマニマと笑いながら見ていられたので。特にベンを演じたジミー・ファロンがよかったなぁ。顔としてはユアン・マクレガーをくどくした感じ。トータス松本系?
最後は爽やかな印象もあって、充分楽しめましたですよ。

印象に残ったシーンは・・・
試合を見ていて「ファウルってなに?」というリンジー。まるで黒柳徹子さんなみの野球音痴なのねと思ってしまったが、そんな野球のやの字も知らないリンジーが、ベンの影響で自身も熱烈なソックスファンになっていく。そんな彼女に友人の一人が言うのです。「侵略されている」と。「文明先進国が後進国を侵略してきたように、アナタは彼に侵略され自分らしさを失いつつある」だったかな?なんかそんなことを言われるシーンがあった。うーん、それが「イヤ」なことじゃなく「喜び」になるっていうのが、恋のなせる業なんですよね。でも大概の場合「侵略される」のは女性だと言う気がするんだけどなぁ。
ビルはビルで、愛とソックスを天秤ばかりに乗せてみる。一応はリンジーが勝つかも知れない。だけど、無理しているからなんかの拍子にハカリがガクッとソックスに重みをつける。自分でも自分の気持ちを操れないから、怒りの矛先はリンジーに向かうんですね。
傷つくリンジー。いくらあとでベンが謝っても許すんじゃない!と思ってしまう。今さら遅いんだよ。こぼれた水は元には戻らないのですよ。
でも、許しちゃうのがラブコメの定めなのね~。

最近、ラブコメなんて(ラブコメに限らず、ラブストーリー全体)がミョーに苦手です。なのに、見てしまったのは…まぁ魔が差したかな(笑)。でも、面白かったですよ!レッドソックスに掛けるファンたちの熱意とか情熱とかを見ているだけでも笑える。いいじゃん、いっそ恋人なんか作らなくても結婚しなくても、アアタたちはソックスがあれば満足なんでしょうから(笑)。
こう言う人と結婚したら、我慢する事が多くって奥さんは大変かもね。

★★★★
14:22 : [映画タイトル]英数トラックバック(0)  コメント(2)

翳りゆく夏/赤井 三尋

406275469X翳りゆく夏 (講談社文庫)
赤井 三尋
講談社 2006-08-12

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第49回乱歩賞受賞作品です。

東西新聞社に内定の決まった女子学生をめぐって、過去の誘拐事件が暴かれると言うミステリー。なかなか面白く、読ませる文章構成で一気に読みました。登場人物も魅力的で好感が持てて、乱歩賞としてはそこそこイケているなぁと。

女子学生は、実は20年前の誘拐犯の娘だったのです。その娘が新聞社に内定が決まって、それをスクープされてしまう。しかし、どうしてもその娘が欲しい新聞社は、過去の誘拐事件をもう一度洗いなおすことにします。そこで20年の時を経て浮かび上がる真実とは!

と言う話なのですが。
面白いのは面白いとして、時効もとっくに過ぎてて、犯人はそのときに死んでしまっているのに、はたしてもう一度その事件を調べようとするものなんだろうか・・・確かに調べなおす事になる過程は書かれているんですが、動機として弱かったと思う。
そして、20年前の事を人は覚えているものだろうかとも。ましてや証言者の中には当時5歳だった人物もあるのです。5歳当時のことをそんなにきちんと覚えているのか・・・昨日のことすら覚えてないわたしには神業に思えるし、わたしじゃなくても無理があるんじゃないかと思ってしまった。たしかに、昨日の事よりも20年前の事の方が覚えてたりするものかもしれないけども・・・。
ミステリーは謎解きを楽しむものなので、時々こうやってかなり都合の良い展開になることがある。それを承知で読むべきなのかもしれないけど、乱歩賞を取るにはちょっと都合よすぎる展開では?と思った。
結末にはある程度予想は出来たけど、でも、面白い展開だと思いました。

話の流れには関係ないけど、途中「職業美人」って言う言葉が出てきて、印象に残っています。その人はお化粧も髪型も地味で飾り気が全然ない、でも、主人公はそのストイックな姿を「キレイだ」と思うのです。よく「薄化粧をするのは人前に出るときの最低限のマナー」と言う事を聞くのですが(聞いたのですが)なんか納得できなかったんですけど・・。上手くいえないけど「職業美人」って良い言葉だなぁと思いました。
11:21 : [本・タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(0)

ウォーターボーイズ

B0000AL27Bウォーターボーイズ DVD-BOX
山田孝之 森山未來 瑛太
ポニーキャニオン 2004-01-21

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夏休みにドラマの「ウォーターボーイズ」の再放送をしていました。うちのいちご(中一)が、何度も見ていると思うのだけど今回なんだかどっぷりハマってしまい、ヤフオクでドラマのVHS(安いから)を買う始末。んで毎日毎日繰り返し繰り返し見ています。
なぜか森山未來くんが好きでして。顔も自分に似ていると思ってる。いちごは目離れ系の顔立ちなので(笑)ちょっと似ているかも。でも、嬉しいのか?それが不思議。

ま、それとは別に、映画の続編と言う形のこのドラマ、シンクロをやろうとする部員たちの前に次から次へとこれでもか!的に邪魔が入る。それを乗り越えて文化祭でシンクロ公演を実現するまでを描く爽やか感動青春ドラマなのですが、ドラマには興味がないわたしも、最後のシンクロの実演はいつ何度見ても感動しますね。
主役の山田孝之君も最後、マジ泣きですよ。頑張ったんだろうな。


それにしてもいつも思うけど、杉本哲太氏・・・・一体銀蝿一家の中でこの人が一番手堅く芸能界に残ると・・・だれが想像したでしょう。もう30年近く前ですよね。しかも結構いい味だしね。うーん、わからんもんです。(て、失礼な発言か!)
23:04 : [そのほか]もろもろトラックバック(0)  コメント(0)

坂元のくろず



継続は力なり
と、ウチの父親を見ていて思うときがありますが。
この「坂元のくろず」を長年毎日決まった時間に決まった量飲んでいます。
このたび、いつも買っていたお店が、入荷をやめてしまい困っていた父に、日ごろの親不孝の腹いせに、もとい罪滅ぼしに「ネットで買ってあげる」と申し出ました。(あ、お金はもらいますよ。。。なんじゃそりゃー!)
飲み続けていることで一体何がどうなのか、比較対象がないのでわかりませんが、父は結構健康です。酢だったら何でも良いのじゃ?と思うけど、これじゃないとダメだらしいです。


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22:53 : [そのほか]もろもろトラックバック(0)  コメント(0)

鉄コン筋クリート

B000OCZAVI鉄コン筋クリート (通常版)
二宮和也 蒼井優 マイケル・アリアス
アニプレックス 2007-06-27

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アニメと言ったらジブリ、で、ジブリじゃなくてもジブリっぽい雰囲気のアニメが多いと思うけど(「ブレイブ・ストーリー」とか「時をかける少女」とか?)このアニメは全然違う雰囲気、それでいてかなり洗練された完成度の高いアニメで、絵を見ているだけでも眼福モノ。
近未来なのか、パラレルなのか今の現日本とは全然ちがう日本が舞台。舞台となったこの町、近未来の整然とした美しい近代的先進的な都会の中に一画だけ置いてけぼりを食ったような町なのだ。でも、決して「暖かい」感じのする町じゃなく退廃的であり世紀末的な風景に諦めたような切なさが漂っている。その町で生き、その町を「オレの町」と言う主人公のクロは少し年下の少年シロと、野良猫のように寄り添いながら生きている。
町を開発しようとするヤクザとの抗争などがあり、争いがあるからには勝敗もあるんだろうと思ってみていたんだけど、予想とは違う方向に進んでその点はイマイチわからないところがあった。
クロとシロの内面を追うだけでもの凄く切ない気持ちになる作品。ともかく絵がきれい。でも声が。娘は良いと言っていたけどわたしはダメ。
印象に残るシーンは、最初の方だけど、シロが学校の運動場をフェンス越しに見ているシーン。それと、蜘蛛の糸もないのに、屋根から屋根を高々と飛び回るシーン。気持ち良さそうだった。

★★★
17:32 : [映画タイトル]アニメトラックバック(0)  コメント(0)

それでもボクはやってない

B000JJRW5Iそれでもボクはやってない スペシャル・エディション(2枚組)
加瀬亮;瀬戸朝香;山本耕史;もたいまさこ;役所広司 周防正行
東宝 2007-08-10

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うん、おもしろかった!淡々とした地味な映画だけど、眠くもならずつりこまれて一気に見た。
今さら説明の必要もないでしょうが、痴漢行為をしたと間違われ、冤罪により裁判で闘う主人公の話。
まず、ブタ箱っていうのか、拘置所(留置所?)に入れられて、そこで刑事に取調べを受けたり、副検事に取調べを受けたり、また、身内のものが彼のおかれた状況を知るまでとか、差し入れのこととか、そういった一連の流れなどが上手くストーリーに絡んできて興味深い。特に留置所の場面などは、今まで見たことのない場面で、それだけでも一見の価値あり。へぇ~ほぉ~の連続。母親役のもたいまさこの演技もすごくリアルでよかったのだけど、母なのに事件のことは何も警察からは知らされないもんなのか。ストーリーとは別に、そういうウンチクみたいな部分で大きく釣り込まれた。
弁護士側は、最初に接見して「やってなくても認めたほうが得」と、とんでもないことを言う当番弁護士、主人公の側にたち、真摯に事実を追及して裁判に臨もうとする役所広司、女性だからこそ痴漢行為を憎み被害者の立場に立ってしまうその弟子?の瀬戸朝香、と各種様々な立場の弁護士がいた。裁判官もだけど弁護士も色々で、当たりはずれってあるんじゃないかと思った。
疑わしきは被告人の利益に・・・というのはまったくのタテマエでしかないのね。ともかく、「やってない」と言い張る主人公が「やってない」と言い張れば言い張るほど、つまり事実を訴えるほどコトが硬化して行くのです。本当のことを言っているのになぜ?ところが「やってなくても、やったと認めればすぐに釈放」というのが。あるいは本当に痴漢をして捕まっても、認めればすぐに釈放(犯罪歴はつくにしろ)という事は・・・下手したら、痴漢は釈放、無実は拘束・・・という本末転倒な事態になってるという事ですよね。
裁判は最後にどう判決が出るのか、それはタイトルからみて想像できましょう。ご都合主義のラストにしなかった所もグッド。
それにしても主人公にはいい友達がいるなと思いました。たとえばウチの息子がこんな目に合ったら誰かこんな風にともに戦ってくれる友達はいるんだろうかと、思ったりした。

★★★★
16:44 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

ギャングスター・ナンバー1

B0009H9ZQEギャングスター・ナンバー1
ポール・ベタニー マルコム・マクダウェル デヴィッド・シューリス
ポニーキャニオン 2005-07-06

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ベタニー主演なので前から気になっていた作品。やっと見た。
街のチンピラだった主人公が、突然その町の「キング」フレディに認められ幹部になり、のし上がってゆく物語です。
不思議な事に主人公、名前が明らかになってない。最後まで名前はわからないのです。フレディの「影」でしか、所詮はなかったということなのかなと思ったんだけど。
物語は「フレディの出所」の時からのフラッシュバック。なぜフレディが「服役」していたか、それまでと、そのあとの主人公の物語なのですが、まーこの主人公、イってしまってます。かなり酷い。キングであるフレディの方が断然紳士に見える。フレディ役の人はリーマス先生なのですが、高級スーツを見事に着こなすかなり上等の紳士なのです。彼に憧れて、彼のようになりたいと願ううちに、主人公の願望は別の方向にそれてしまう。主人公の気持ちの変化が手に取るようにわかって、スリリングな展開になります。
命を狙われ瀕死の状態から生還し数十年にわたって服役して、人生180度変わってしまった・・成長したフレディと、いつまでもそこにしがみつく主人公の対比が興味深い物語でした。でも、世間的な評判ほどはわたしは面白くなかったかも。ただ飽きずには見られたけど。あまりにもイタイ性格の主人公に引いてしまったか。ホラーやスプラッタでの「血ドバ」とはちょっとタイプが違うので。

でも、フレディは若いときも老いてからも同じリーマス先生が演じたのに、なんで主人公は違う人間になっているのか。身長さえも違うじゃないの?ベタニー様がそのまま演じればよかったのにと思うのは素人なんでしょうか。
ベタニーはやっぱりカッコよかったけどね。
背高!足長!スタイル良!!
男前じゃわぁ。眼福♪

っつーか、リーマス先生って、「太陽と月に背いて」のヴェルレーヌだったのね。今気付きました(~_~;)


★★★
11:17 : [映画タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(0)

悪人/吉田 修一

402250272X悪人
吉田 修一
朝日新聞社出版局 2007-04

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面白かった!一気読みした。

保険外交員をしていた石橋佳乃が、土木作業員の男に殺され死体遺棄されてしまうという事件が起きる。殺された佳乃の両親、同僚、上司、逮捕された男の祖母、叔父、友人、以前に親しくしていたヘルス嬢、そして佳乃が憧れを抱いていた大学生やその友人の目を通して、この事件に関わった人々を描く群像劇。
登場するすべての人たちの人物描写が巧い!と思った。どこか悪意があったり、どこか善人であったり、まず誰もがその両面を持っているのだと、凄く説得力のあるキャラクターたちが生き生きと描かれていて、それだけで話に一気に入っていった。自分がこの物語の中に登場するとしたら、どんな風に描かれるだろうかと、ふと考えたりもした。

佳乃が殺された夜、本当はいったい彼女が誰に会いに行ったのか、誰に会ったのか、なぜ殺されてしまったのか、読者はそれを追々分かっていくのですが、単なる「殺人事件」じゃなく、そこまでに至る経過と、取り巻く人々のドラマが読み応えがあるんです。

殺されてしまう佳乃。いやなヤツなんですよ。見栄っ張りでうそつきで。出会い系サイトで出会った男と援助交際をしたりして。だけど、だからと言って殺されてしかるべきかと言うと決してそんなことはない。親から見ればいつまで経ってもかわいい娘。でも、徐々に明らかになる娘の生活に驚かされて。かわいそうな人たち。娘を殺された上に、まだマスコミや世間に心ない仕打ちを受ける。どう言う育て方をしたんだと言う声も。みんな勝手な事ばっかり言うね。でも、自分もその「みんな」なんだな。テレビでコメンテーターたちのコメントを聞くときは、心して「選別」しようと思った。

そして、祖父母を大事にするいい青年なんだけど、無骨で寡黙で上手く他人とコミュニケーションの取れない祐一、華やかで友達は多いけど軽薄で鼻持ちならないボンボンの増尾、一体どっちが「悪人」なのかと聞かれたら誰もが思うことは同じでしょう。祐一よりも増尾に憎悪を抱いてしまう佳乃の父親の気持ちが、すごくよくわかった。(こいつにはどこかで天罰が下るといいと思ってしまう)育てる側の気持ちが、石橋の両親、祐一の祖母どちらの気持ちもじわじわと迫ってきて感動した。でも、どっちも最後は顔を上げてくれて、その彼らの姿に一番感動!「バスの運転手、動くサインポール」これが二大感動シーン。ありがとう、吉田さん、このシーンを入れてくれて。

それまでは、ほんとに何を考えているのかわからない部分のあった祐一(母親でさえ真意が理解できない)の、本当の気持ちが見えてくるラストには胸打たれます。ちょっとその前の展開が安っぽいメロドラマみたいで興ざめした部分があった(逮捕直前の光代の号泣)んだけど、それがちょっと残念だったかな。

切ないラストにしばし余韻に浸る。
オススメします!

10:59 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(2)

ブラック・ブック

B000SADJHIブラックブック
カリス・ファン・ハウテン.セバスチャン・コッホ.トム・ホフマン.ミヒル・ホイスマン ポール・バーホーベン
Happinet(SB)(D) 2007-08-24

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第二次世界大戦当時、ユダヤ人の主人公ラヘルは家族をナチに全員目の前で殺されてしまうが、自分は危うい所で助かる。その後地下組織に命を救われ、そのレジスタンス運動に加担してゆく。髪の毛をブロンドに染めて、ナチス将校のムンツェの愛人になるのです。そこで、彼女は自分の家族を殺された時に、その場にいた軍人を見つけるのだが。


めっちゃおもしろかった!!
洗濯物を取り込みそびれたほどに。
最初から最後まで目が離せず、ずっと引っ張られた。
久しぶりにこんなに面白いサスペンス映画を見た!!
満足満足!!

この手のスパイ映画は、ちょっと油断すると物語が分からなくなり、巻き戻してみたりうとうとしたりを繰り返して、「やっと面白くなってきた」って言うパタンが多いけど、これは違うよ。最初から最後まで面白かった。ドキドキハラハラ。緩急きちんとついているので、飽きない。

もちろん戦争モノ、ユダヤ人の虐殺などがあって、戦争は怖いとかナチスの残虐非道振りとかが描いてあって、社会派的な要素を含むと言うか・・・恋愛部分も出てきてそれなりに楽しめるし、二人の間にある愛情には感動もしたけれど・・・しかし、それよりともかく一切の面白みはただただ「サスペンス」な部分。
主人公が、ナチス軍部に入り込んでどう言う仕事をするのか、それは上手くいくのか、誰が裏切って誰が味方なのか・・・。
わたしとしては意外な展開の連続で、先が見えずに、本当に画面から目が離せなかったのです。

サスペンス映画としては出色のできばえ。すくなくともわたしにはかなり面白く感じた。オススメ。誰か見て下さい!

★★★★★
15:14 : [映画タイトル]は行トラックバック(0)  コメント(2)

理由なき反抗

B000H1QRRC理由なき反抗 スペシャル・エディション
ジェームス・ディーン ナタリー・ウッド ジム・バッカス
ワーナー・ホーム・ビデオ 2006-09-08

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古い映画を見直そう企画:第4弾くらい?

むかし、NHK名作劇場の放映を録画していたテープがあったので。

分かってくれない大人たちへの不信感を内面に溜め込んで、大人になりきれなくて自分をもてあまし、エネルギーのやり場に困りながら迷走する高校生たちの一夜の物語。

ジムは何不自由ない暮らしをする普通の高校生なのだけど、父親が家庭内で権威がなかったり母親が威張っていたりするので気に入らず、非行に走ってるのです。そのあたりで「甘えとる!!」と思うけど(虐待されているのでもないし、一見かなり愛されて育っている)親の愛情の表現の仕方が間違ってるのが問題と言うか。ジムが問題を起こすたびに引っ越しすることで解決を図ろうとしている。今回もそうやって越してきたばかりの日のこと。
隣のジュディ(ナタリー・ウッド←ウェスト細い~~!!!しかし16歳には全然見えない~~~!!!)のほうがどっちかと言うと親の愛情に飢えてる感が大きい。と言ってもこっちもちょっと甘えん坊過ぎると思う。友達になったプラトンのほうがかわいそう。親とは一緒に住んでおらず、お金だけは十分あるんだけど、孤独感が大きい。

でも、若者たちが迷走してしまったこの夜の物語は、それだけで充分説得力も訴えるものもあり感動的。チキンレースによって相手を死なせてしまうジムは警察に行こうとするのだけど、なんと親が止めたりして。保身に走った親を見てジムはがっかりしたし軽蔑もしただろう。それでも自ら警察に出向こうとしたジムがカッコよいというか、説得力があるのです。若者よ、悪い事をしたら隠そうとせずに警察に行き罪を認めよう!と言うメッセージ??
あと、ジムがプラトンに寄せる包容力が大きく魅力的があった。ジムは自分が拗ねているだけの若者だったんだけど、孤独な可愛そうなプラトンを守ろうとする事で大きく成長した感じ。でも悲劇だったけど。

昔見た時のことを思い出してみれば、「エデンの東」よりも「理由なき反抗」のほうが印象に残ってて、チキンレースとか最後の銃撃戦(??)とか覚えてたなぁ。

「エデン」にしろ「反抗」にしろ、ジェームズ・ディーンって本当に母性本能をくすぐる、暗く拗ねた瞳が。わたしにとってそれは多分レオナルド・ディカプリオにも感じるもの。
若くてハンサムな寂しがり屋には、「オレ様」と同じくらい弱いわたしでございます。(笑)

★★★☆


4860909887ジェームズ ディーン [TX-1624] [ポスター]
トライエックス 2003-04-01

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B000Q6BRPU映画ポスター『ジェームスディーン《頬杖》』
シネマコレクション

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B000Q65SO6映画ポスター『ジェームスディーン《横》』
シネマコレクション

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4860909895ジェームズ ディーン [TX-1625] [ポスター]
トライエックス 2003-04-01

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4860905628ジェームズ ディーン [FP-1086] [ポスター]
トライエックス 2003-04-01

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ハンニバル・ライジング/トマス・ハリス

4102167064ハンニバル・ライジング 上巻
トマス・ハリス 高見 浩
新潮社 2007-03

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4102167072ハンニバル・ライジング 下巻
トマス・ハリス 高見 浩
新潮社 2007-03

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ご存知レクター博士の若き日を描いた作品で、同名映画の原作。
映画を先に劇場公開時に見ていて、(感想こちら)そのときはあんまり面白くないと言う事を感想として書いたのだけど、原作はそれなりに楽しめた。
読んでいるうちに映画の最大の取り得の一つ、主人公ギャスパーの美しさや映像美が目の前によみがえり、映画を再現しているようで大変堪能した。
もちろん、こちらもレクターの若き日を描いてあるにしては物足りない、でもそれはもう映画を見たときに感じた事なので覚悟の上。その上で本を読めば、充分に楽しめる作品と思います。これは出来れば映画を観てから原作を読んだ方がよいでしょう。
それに映画では残酷な場面がソフトになっているけれど、原作はそのあたりが満足感が大きい。歯が見えるまで頬を切り取るって、映画ではそこまで見せてなかったように感じましたが記憶違い?

なによりも「あの」レクター博士と切り離してみてみれば、主人公のレクターがとっても魅力的に描かれています。だって、あのギャスパーが浮かんでくるし、それはもちろんクールなハンサムでオレ様なんだもの。しかも天才だし。すっごく好みのタイプなわけで(笑)。

ただやっぱり映画を見たときも違和感があったけど、紫夫人のキャラクターつくりがね、日本人としては受け付けられないかも。あんなのいないよね。ハリス氏が日本文化にえらく通じているのは分かったし、日本と言う国を使ってくれて嬉しいけど、どっか変なんだよね。しかも、映画ではコン・リーが演じていたけど、どうして日本人を使わなかったのかな。それこそ工藤夕貴当たり持ってきたら英語は上手いし、いい雰囲気が出たのでは。コン・リーよりキレイな英語の堪能な女優は他にもいそうなんだけどね?思うに、西洋人って東洋人はどれも同じと思ってるのでは。ハリー・ポッターの恋人の中国少女にしても、もうちょっとキレイな子を使ったら良いのに、と思っていたんだけど、あれも東洋人に対する審美眼がまるでないからでは?なーんて思ってしまった。

ともかく、映画を見たあとで読んだからだと思うけど、充分面白かった!満足でした。ラムちゃんにお借りしました。ありがとうございました

B000S6LHQMハンニバル・ライジング 完全版 プレミアム・エディション
ギャスパー・ウリエル;コン・リー;リス・エヴァンス;ケビン・マクキッド;ドミニク・ウェスト ピーター・ウェーバー
GENEON ENTERTAINMENT,INC(PLC)(D) 2007-08-24

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14:24 : [本・タイトル]は行トラックバック(0)  コメント(0)

ボビー

B000LXHF36ボビー BOBBY 
アンソニー・ホプキンス;デミ・ムーア;シャロン・ストーン;イライジャ・ウッド;リンジー・ローハン;ヘレン・ハント;クリスチャン・スレーター;ウィリアム・H・メイシー;ヘザー・グラハム;ローレンス・フィッシュバーン エミリオ・エステヴェス
東宝 2007-08-10

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むちゃくちゃ感動した。
最後に本当に涙がだ~だ~だった。


ベトナム戦争の最中に大統領に立候補したロバート・F・ケネディ。彼がやってくる予定のアンバサダー・ホテルでの16時間を描いた群像劇で(だから、このひと!と言った主人公はいないんですが)ともかく、いろんな人のドラマが描いてある。
選挙事務所の人たちが先にこのホテルに待機しているんですが(一時事務所になってるのかも)そこでケネディのために寝ずに働く若い人たち、(その中には抜け出してLSDでハイになる輩もいたりするが)でもみんながケネディを心底支持している。
かたやホテルの従業員たち。
野球の試合に行きたくても行けない下働きのコック、嫌味で人種差別主義のマネージャー(これがわたしの好きなクリスチャン・スレーター、ティモンズ)不法就労者たちにも選挙に行かせろと人権派に見えるが無理を言う支配人、その妻はそのホテルで美容師をしていて、そこにはもうすぐ結婚式を挙げる若い女の子が来て、ホテルの歌手は飲んだくれで・・・と、色んな人たちの目線で物語が進む。
でも、それが決して「うるさく」はなかった。
随所にバランスよく埋め込まれた当時のフィルム、そこからにじみ出る「ボビー」の人柄が大変すばらしく、このような圧倒的な支持を得るのもうなづける。
また人間模様にしても「老」あり「人種差別」あり「不倫」あり「ベトナム戦争」ありと、いろんな問題がそこここにあった。人間の悩みや問題っていつの時代も大して変わらないのかもと思えた。
ボビーは選挙に圧倒的な強さで勝つか・・・と思われたそのとき、凶行に倒れてしまう。喜びから一転、阿鼻叫喚、悲しみと混乱に包まれるホテル。

その中で、しずかにボビーの演説が流れます。
この演説が本当に素晴らしい。
わたしが泣けたのはひとえにこの演説に対して。

ボビーが呼びかけたのは「暴力はいけない」と言う単純な事。
「暴力は人の命や、積み上げてきた大切なものを奪い、国家の品格を貶めるもの。暴力は人間性や文明社会を無視して、幸せに豊かに生きたいという人の願いを奪うもの。暴力は暴力を生む。抑圧は報復を生む。しかし、暴力を抑えるのは法律などではない。一人ひとりが、ともに暮らす人々はみな同胞だと思い出すことが唯一の方法なのだ」という、(←さわりのみ)この切々とした呼びかけが感動以外の何ものでもない!
世界中の人たちがこの演説を「今」聞くべき。政治家たちだけじゃなく、アメリカ人だけじゃなく、世界中の人たちが。

映画が良かったのか、演説が良かったのかと言われたら、モチロン演説が良かったと言いましょう。でも、そこに持ってくるまでの群像劇をこんな形でつなげて、退屈させずに見せたのは、監督お見事と思う。

前評判はそんなに良くなかったようなので、期待しないで見たのですが、ここまで感動するとは思わなかった。

★★★★☆



以下ちょっと思ったことなど。ちょっと恥ずかしい(~_~;)


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17:57 : [映画タイトル]は行トラックバック(0)  コメント(0)

007 カジノ・ロワイヤル

B000GQMJBQ007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション (初回生産限定版)(2枚組)
ダニエル・クレイグ; エヴァ・グリーン; マッツ・ミケルセン; カテリーナ・ムリーノ; ジュディ・デンチ; ジェフリー・ライト; ジャンカルロ・ジャンニーニ マーティン・キャンベル
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2007-05-23

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かなり評判のよい新、007。
最初は体を張ったアクションに魅入ってしまいました(逃げるほうも凄かった、というかボンドよりも逃げる黒人のほうが凄かったね)。
スーツもばっちり着こなしてカッコイイと思ったけど、ストーリーがよく分かりませんでした。国家のお金を取り返すのに、なんで賭け事で勝たないとダメなのか・・・もっと他のやり方で取り返すということは出来なかったんだっけ?その点、見ててよく分からんかったなぁ。中だるみもあったと思う、途中で意識喪失、その間に大事なエピソードが入ってきてそれを見てなかったから分からなかったのだろうか。長いよ。まだ終わらないの?と思ってしまったもん。
ただ最後はちょっとウルルンっとしたけどもね。

ところで、わたしが物心ついたときは、ボンドと言えばロジャー・ムーアだったのですよ。ショーン・コネリーはアンタッチャブル以降は大好きだけど、それまでのあの人はなんか油ギッシュな感じで(ボンド⇒女たらしのイメージが大きい)な~んかスキじゃなかったのですよ。
ロジャー・ムーアのときのボンドって、派手な装備をしたド派手な車だのコンコルドだのでアクション全開で、見た後は残るものは何もないけども、見ているときは退屈する暇もないというイメージ。
スキだったかそうじゃなかったかと言われると「嫌いじゃないけど大して好きなシリーズでもない」と答えますが(~_~;)

今回のボンドも評判ほどにはわたしは面白くなかった。ズバリそういうことでしょう。

★★☆
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世界最速のインディアン

B000PDZJ7Q世界最速のインディアン スタンダード・エディション
アンソニー・ホプキンス クリス・ローファード アーロン・マーフィー
ハピネット・ピクチャーズ 2007-07-27

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すっごくよかったー!
見ている最中も、見終えてからも、とっても気持ちのよい映画!
ニュージーランドに住むバート(アンソニー・ポプキンズ)と言う老人が、25年来の念願を果たし、あるレースに出るまでを描くロードムービーです。
このレースに出るために、バイクを改造したり、お金を工面したりして、ついには地球の裏側に当たるアメリカのネバダまで行くのですが、隣に住む少年トムとの友情や、近所の人たちのバートへの気持ちがまず素敵です。トムの親は結構いろいろ迷惑しているんですが(笑)バートがアメリカに出発する時には「コレクトコールで電話して様子を教えて」とトムに言わせたりするし、町中みんながこの老いぼれ爺さんのドリームを応援しているのがいい。誰も本気でこの爺さんと老いぼれバイクがレースに優勝するなんて思ってないんです。でも、それでもバカにせずに送り出している。
道中も、レース会場についてからも色々トラブルがあるのですがそのたびに、袖摺り合う人々とのご縁によって助けられたりして、やっぱり気持ちがいい。それはやっぱり、バートの人柄がそうさせているからなのでしょう。助けてくれた人たち、一人ひとりが印象的ですが、やっぱりモーテルの彼女が良いかな!
他の人たちもみんな、惜しみなくこの老人を見守り後押しする、その気持ちがほほえましくって、それでいてジーンとしまくり。随所で笑ったり泣かされました。

一番気持ちが良いのが、主人公の明るさ。こんな明るい人になれたらなぁ。家族はいないようですが、子どもたちも独立して離れて住んでると思うのだけど、飄々とした暮らしぶりがいいなぁ。自由なんですよね。しがらみもなくて。縛られてない。それが年齢から来るものだとしたら、トシを取るのも悪くない。むしろこんな老後を送れたら最高ではないですか。

ともかく、こう言うのは大好き!!
オススメです!!

★★★★★
21:15 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

人生銀行

B000MRNY7W人生銀行 金運色
タカラトミー 2007-04-25

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いきなり、母親が欲しいと言い出し、Amazonで買いました。
たかが貯金箱にこんな大枚はたくなんて・・・(-_-;)
ディスプレイがついていて、そこが3畳一間から、お金が溜まると住いがゴージャスになるというゲームみたいな、そんなのがあるみたい。
500円硬貨しか入れる事ができません。
一枚、寄付させていただきました。
すると母
「リビングに置いておこうか。
また、いつでも入れてくれたら良いから」
と・・・。
冗談じゃないっす。
自分の部屋にもってイキナサイ!
20:47 : [そのほか]もろもろトラックバック(0)  コメント(5)

ラッシュアワー

子どもの学校が始まり、どうにも映画館に行きたくなって。
特に見たい映画はなかったのだけど
(本当は「キサラギ」が見たいんですけど
シネコンでは上映していないのです。単館上映なので今回はスルー)
夫が「TAXI4」が見たいといったんだけど、吹き替え版しか上映なし。
そこで「ラッシュアワー」を見ました。
2001年の今頃に「2」を見に行ってるので(多分)なんと6年ぶりですか!!


内容は前回同様見終わった後思い出せないくらい、どうでもいい感じのストーリー。そもそもムダなエピソードが多すぎるとおもう。(空手の道場での乱闘とか、病院での乱闘もそうだけど、ムリにそういうシーンを作りすぎ。議員の娘がやたらジャッキーに抱きついたのもわざとらしかった。)まぁこのシリーズはそういうもんだと割り切る必要があるでしょうが。
それでも、今まではジャッキーのアクションが楽しみだったのだけど、今回はさすがにトシを感じたかも。キレも派手さもなくって残念だった。(クリスタッカーは前回に比べてかなり成長したね?肉体が)
代わりに、我らがジャパンアクション(?)、真田広之に楽しませてもらいました。この人が出ているのは知っていたんだけど、忘れてて(-_-;)いきなりあんなシーンで登場したので、ビックリしました。だってもっと若い人を想像していたのに、振り返ればもうすぐ50男(失礼か)の真田広之!!すごいわ。あのアクション。(走ってるところは本人かどうか知らないけど)英語も堪能で今後海外で是非とも活躍できると良いね。
久藤夕貴も(きっとアクションシーンは吹き替えだと思うけど)結構活躍していて、英語も堪能で以下同文。
クライマックスのエッフェル塔のシーンは面白かったけどね。ラストはどうかっちゅう話。わたしは「なんじゃそりゃー!」と思ったけどね。
せめて、主人公二人の「兄弟」って言う所がもうちょっと、観客の共感を得たり感動させてくれたりしたら良いのになぁ。「ビバリーヒルズコップ」みたいに。
でも、今後もジャッキーには頑張って欲しいと切に願います。

それにしても、パリ・・・いちど行ってみたいな。こう言う映画を見ると、行った事ない場所の景色が見られるのがいいですね。と言いつつ、実際に行ってみたいなと思いながら見てました(~_~;)

★★☆
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神戸大学院生リンチ殺人事件―警察はなぜ凶行を止めなかったのか/黒木昭雄

4794215282神戸大学院生リンチ殺人事件―警察はなぜ凶行を止めなかったのか
黒木 昭雄
草思社 2006-09-23

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国や地方自治体を相手に訴訟を起こす事を、国家賠償請求訴訟(国賠)と言うそうです。今まで読んできたノンフィクションの中でも「桶川ストーカー殺人」や「栃木リンチ殺人」など、警察が的確な捜査をしていれば被害者の命が救われていたと思われる事件でも国賠が起こされている。もちろんそれ以外にも沢山の国賠があるわけですが、ことごとく「国」が勝っています。その確率たるや100%の割合で。
そんななか、初めてその100%以外の判決が出たのは初めてとのこと、つまり異例中の異例だったのです。(だから、100%ではなくなったのですね)
反対に言うと、それほどまでにこの事件の警察は「だめ」だったと言う事。なにせ助けを求めている一般市民を見殺しにしたのです。ヤクザと「持ちつ持たれつ」の関係を築き、恩を売るためにか、とんでもないお粗末な初動捜査。このときの警察の仕事が的確だったら、被害者の男性は死ななくてすんだはず。

事件発生から、警察の怠慢ぶり、裁判の様子など順を追って事件のあらましが非常に分かりやすく良く書かれていて、事件の内容はどうにも腹が立つのだけど、著者の文章には好感が持てました。
黒木さんはもと警察官。そこから本来の警官のあり方など含めて、事件に迫っているので読み応えがあると思う。

いろんな事件で、マスコミを利用して情報操作を行っていると言う告発とも取れるコメントも見逃せません。次の著作が待たれます。
00:36 : [本・タイトル]か行トラックバック(1)  コメント(0)

ボーン・コレクター/ジェフリー ディーヴァー

4167661349ボーン・コレクター〈上〉 (文春文庫)
ジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver 池田 真紀子
文藝春秋 2003-05

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4167661357ボーン・コレクター〈下〉 (文春文庫)
ジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver 池田 真紀子
文藝春秋 2003-05

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同名の映画にもなった作品の原作。
映画がつまらなかったので、どうだろうと思いながら最初は読み始めましたが、すんなりと一気読み!面白かったです。
読んでいると映画のシーンが思い浮かぶようで、本を読んでるというよりも映画を見ているような感覚。
同じ設定でも日本国内の設定だったら、こんなに面白くなかったでしょうね。それを思うと不思議ですね。

主人公のリンカーン・ライムは数年前の捜査中の事故により、首から下が動かない殆ど全身麻酔状態。わずかに指の一本が動き、頭が動く程度ですが、しょっちゅう頭痛やら腰痛やらに苦しめられています。人生に絶望してひたすら安楽死を願う毎日。実際、そのチャンスはすぐそこに来ていました。
と、そんな時、世間を震撼させる残虐な猟奇事件が起き、否応なく事件にかかわりを持って行くのです。
そのことがライムに「生きる気力」をもたらしてゆく、ライムが生き生きとしてよみがえるのが目の当たりになるのですが、事件は事件としてそのライムの変化が面白かったです。
美人のヒロインと最初は険悪ながら次第に心を通わせてゆくと言うのも、ありきたりと言えばいえるので、分かりきっているのだけど、やっぱり面白かったです。
事件は次々に誘拐された人物が無残な姿で発見されるのを、犯人が故意に残したと思われるわずかな手がかりから阻止しようと言うもの。犯人の思惑通り、ライムたちが次の犯行を「読む」のがどうも出来すぎな感じがして(と言うか、そこまで細かい所にまで実際目配りしているのですかね?)「小説」って言う感じがぬぐえなかったのですが、ここが海外モノだからこそ面白く読めたと思いました。
映画を見ていて結末も知っているはずなのに、犯人は意外だったし、ラストの展開もドキドキモノでした。

ウチにも長らく積んでいる「悪魔の涙」があるので、近々読んでみようと思ってます。
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歳三往きてまた/秋山 香乃

4835537459歳三往きてまた
秋山 香乃
文芸社 2002-03

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秋山版新撰組ですね。
大政奉還がすでに行われた、幕末も末期から(変な言い方ですが)の物語になっています。

この物語はなんといっても土方が魅力的に描かれています。ともかくカッコイイ。新撰組の隊士たちもしょっちゅうクラクラしているぐらいに色っぽい、男をも惑わす色男。そして、また、たまに入るそういう描写が読者をどぎまぎさせてくれます。男ばかりの世界なので、まぁその手の色気がぷんぷん。マンガ好きのわたしとしては、少女マンガ風の土方が流し目でこっちを見つめるような錯覚を覚えましたよ。
だけど決してそれだけではない、ひとたび戦闘体制に入ればきりりとした姿がどこまでも男前なのです。
何よりも近藤勇との友情や師弟愛を超えた結びつきが泣かせる。斬首になったのは自分のせい、介錯してくれと頼まれた時にかなえてやれなかった自分を責めて・・・。
その後も戦いのたびに、大事な隊士たちを失ってゆく土方。その喪失感、虚無感と寂寥感がこちらにも伝わります。今まで感じていた近寄りがたかった土方と違い、どこか人間的で愛しい土方像だと思いました。

それにしても、大阪城から逃げた慶喜、これがなかったらこのひと、面白くって興味深い人なのに。いつ読んでもここはだめです。ね?

個人的には「茶々」シリーズの方が好きですね。
歴史をうまくライトにアレンジにする人だと思います。

らむちゃんにお借りしました。ありがとう♪
23:28 : [本・タイトル]た行トラックバック(0)  コメント(2)

自閉症裁判/佐藤幹夫

4896918983自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」
佐藤 幹夫
洋泉社 2005-03

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(ネッ友さんたちに「またか」と思われて呆れられ、さては引かれてしまわないかと心配しながらも、やっぱりこの手の本を読む)

「累犯障害者」を読んだ時、障害者が犯した事件と裁きの結果において、とても象徴的な事件だと言う印象を受けたので、この本を借りてきました。
事件は2001年4月東京浅草、レッサーパンダのニット帽をかぶった知的障害のある男によって、女子大生が殺されてしまうというもの。
しかし、裁判は、男が「自閉症」であると言うことを加味しない判決となって、無期懲役。(その後控訴しましたが、被告自ら取り下げたとのこと)
行きずりの一般人を一方的に殺してしまう、ということはもちろん、障害者であれ健常者であれ許される事ではない。
亡くなった女性の家族の方々の言葉を聞いて(読んで)いると、辛さ悲しさが伝わりいたたまれません。
しかし、決して公正とは思えない障害者を取り巻く司法のあり方を見て、日本の福祉と言う点でも多いな疑問を提示しています。

しかし、「累犯障害者」を読んだときも思ったのだけど、この事件の陰にいる「被告の妹さん」というのがとっても気の毒なのです。彼女の事を知りたくてこの本を読んだと言っても過言じゃないです。

妹さんは、つまり兄が知的障害者で昔から手を煩わされてきたのですが、父親も実は知的障害者だったのです。(母親は既に他界)
でもそれを知らずに、当然障害者手帳なども持たずに、ひたすら父親の面倒を見るだけの生活。働いても働いても父親が賭け事などに使ってしまう。そうして癌に侵されてしまうのですが、その病気の時も自身の病院代を支払うために、働いています。しかし、それでも父親が使ってしまう。そんなときに起きたのが兄の刺殺事件。
しかし、皮肉な事に、この事件がきっかけで妹さんは、共生舎という障害者の支援グループの援助を受ける事ができるようになったのです。
しかし、そのとき既に命はわずか数ヶ月と、限られていました。せめて数ヶ月楽しい事をしよう、と言う共生舎の人たちの提案に「25年間生きてきて、楽しい事は一つも無かった」と言ったらしい。
残りのわずかな期間だけでも、共生舎の人たちの充分なケアを受けて少しでも幸せな時間を持てたようなので、その点救われる気もするのですが、こんなにも困窮している家族(困っていたのは妹さんだけだったのだけど)を、公共の福祉は何の手助けもしてない。癌の手術を2度も受け、いたるところに転移もあり、そんな体でも自分の病気の必要経費のために働かなくてはならない・・・もっと早くなんとかならなかったのかと、無念と言うか腹立たしいと言うか。
父親にも兄にもお金をせびられ、自分のために買ったものも持ち出されて金に換えられる生活。
なんとかならなかったのか。それしか言葉が出てきません。




そして、また他にも読んだ「事件モノ」ふたつ。↓
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