2007'08.08
![]() | いじめはなぜ防げないのか 「葬式ごっこ」から二十一年 豊田 充 朝日新聞社出版局 2007-07-20 by G-Tools |
![]() | 教室の悪魔 見えない「いじめ」を解決するために 山脇 由貴子 ポプラ社 2006-12-21 by G-Tools |
子ども同士の「いじめ」って言うのは、今の時代はものすごく恐ろしいものです。大げさに騒いでいるとか、子どもに堪え性がないとか、そんな次元ではないようなのです。
その具体的な例があげてある本が「教室の悪魔」です。
まず、この「教室の悪魔」には、驚くべき現代のいじめの様相が書かれていますが、にわかには信じられないようなケースがたくさん。
特に考えさせられるのがケータイやインターネットを使ったいじめ。メールで悪口をばら撒いたり、根も葉もない誹謗中傷をばら撒く、本人だけではなく親の悪口なども。知らないうちに出会い系サイトに登録されていたり。こう言うのは昔では考えられないいじめの種類ですよね。
で、誰がやったのかわからない、どんなメールが飛び交ってるのか分からない、それで精神的に追い込まれてゆくのです。
そのほかには
・共犯関係を演出しては「一緒に遊ぶんだろ?」と脅し、金銭強要する子供たちの話
・女の子同士で下着を隠したり貼り出したりと徹底的に「恥ずかしい思い」をさせていじめるケース
・いつも常に「汚い」『醜い」と言い続ける事で、言っている方も集団ヒステリーに陥り本当にターゲットが「汚い」と感じ、またいじめの被害者も「自分が汚い」という強迫症に駆られてしまう
・教師やオトナに発覚しないように、見えないところで小さな暴力を続ける(コンパスの針で背中を刺し続ける)
・奴隷にしてしまう。いじめにより被害者の心が挫けている時に「いじめるのを止めてあげるから」と、言われると万引きから援助交際までなんでもしてしまう。そういう気持ちに追い込まれている。
などなど、実際にこのようなすさまじいイジメが(れっきとした犯罪ですよ)描かれていて驚きを通り越して暗澹たる気持ちにさせられます。
この本の、しかし、一番重要な点は「もしも我が子がいじめにあったら親はどうすれば良いのか」と言う点が、しっかりと示されている事。
ともかく、親は「子どもを守る」事が重要。と著者は言います。
いじめに合っても親には相談しない(出来ない)子どもが多いので、親は自ら子どもの異常に気付かねばなりません。その点もチェック式でいじめられたいる子どもの発する「合図」を書いてあるので、わかりやすく参考にしたい本です。







