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ダイ・ハード4.0

これは文句なく楽しめた!ひょっとして、今年映画館で見た映画の中で一番「面白かった」かも。
今まで何度も危機に陥った人類ですが、そのネタとしては「宇宙人侵略」「隕石落下」「核戦争」「地殻変動」などなど・・・。結構「またか」って言う感が否めないと思うけど、今回はそんなことは思わなかったです。コンピューターに頼りきっている今の社会ならではの恐怖、それがものすごくリアルに描かれていた。いつこう言う事態が起きても不思議じゃないと思って怖かった!
それに加えて映像の迫力。これでもかこれでもかと言う場面の連続で、興奮のうちにあっという間の2時間強でした。(時間も長すぎず短すぎずで良かった)
しかし、助ける相手が妻から娘(ファイナルデッドコースターだよね)になってしまいましたね。なんか、その辺が「妻」としては寂しいかなぁ(笑)。それに「娘を助ける」というストーリー展開は正直「もういいです」と言う感じなのだけど(ひとえに「24」のせいです。)それを差し引いてもよく出来た映画です。

それにしても、「ロッキー」と言い「ダイハード」と言い、長年のブランクを経たシリーズが「今さらやらんでも」と思われたものが頑張ってるじゃないですか~!「スパイダーマン」とか「パイレツオブカリビアン」なんかより評判がもの凄くいい。(わたしは「パイレーツ」好きですよ。でも評判としては結構悪いので)なので「ランボー」も「インディ・ジョーンズ」も今からとても楽しみです♪
頑張れ~~おじさんたち!!(笑)

もっと大きな問題は、その輸送に使われる飛行機にあります。ナイルパーチの輸出が盛んな事に目をつけたのは武器商人たち。彼らにとっては戦争や内乱ほど「おいしい」ことはないのです。そして、生きるために、より良い暮らしをするために兵士になりたい、だからと言って「戦争」を待ち望んでいる人たちがいるということ。それほどまでに「普通の暮らし」からは遠い暮らしをしている人たちがいると言う事。
何も知らずにアフリカ産の白身の魚を食べる日本人であるわたしたち。見終えたあとには深い虚無感が・・・。

いつも思うけど、あそこで目を潰されながらアンモニアとウジの中で生計を立ててる女の人は、ひょっとしたら自分だったかもしれない。他の子供たちと一握りのゴハンを奪い合いながら、夜はシンナーやタバコをすって何もかも忘れて眠ろうとする子どもは、わたしの子どもだったのかも知れない。
その違いはスレスレだったかも知れない。
そう思うと、この日本で安穏に生きられる幸福をもっと真摯に受け止めないといけないなぁと痛感させられます。自分が恥ずかしい。

★★★★★


監督 レン・ワイズマン
出演 ブルース・ウィリス 、ジャスティン・ロング 、ティモシー・オリファント 、クリフ・カーティス 、マギー・Q 、シリル・ラファエリ
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14:01 : [映画タイトル]た行トラックバック(0)  コメント(2)

ブラックダリア

B000J6HYLSブラック・ダリア コレクターズ・エディション 2枚組
ジョシュ・ハートネット ジェイムズ・エルロイ ブライアン・デ・パルマ
東宝 2007-05-18

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監督 ブライアン・デ・パルマ
出演 ジョシュ・ハートネット 、アーロン・エッカート 、スカーレット・ヨハンソン 、ヒラリー・スワンク 、ミア・カーシュナー 、マイク・スター


ジョシュ君が出てるので劇場に行ってでも見たかった作品です。ブラックダリア事件と言う本当にあった猟奇殺人事件に魅せられてしまった二人の刑事の物語。
ブラックダリア事件が本筋なんだろうけど、そこに行くまでがもたついた気がしたので、ちょっとのめりこめなかったかな。
でも、あの戦後の時代の雰囲気がよく出てたし(アメリカと日本の戦後のこの違い!)、ジョシュはカッコイイし、楽しめる要素はたくさんありました。「原爆投下以来の大ニュース」って言うニュアンスのブラックダリア事件。って、ちょっとそれはどうかと思ってしまった。疎なもんなの?たしかにすごい猟奇殺人だけどさ・・・。そんなところでちょっと萎えてしまったかな。

★★★
13:47 : [映画タイトル]は行トラックバック(0)  コメント(0)

烏女/海月ルイ

4575234877烏女
海月 ルイ
双葉社 2003-12

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祇園の夜の世界に生きる女たちに、店舗を持たずにハンガー屋と呼ばれながら服を提供している主人公珠緒は子持ちのバツイチ。あるとき知り合いから自分の夫を探してくれと言われる。時を同じくして立て続けに殺人事件が起き、事件の陰に「烏女」の存在が噂される。ただの都市伝説なのか、それとも・・・。

++++++++++

ん~~~。ふつーのミステリーって言う感じでしたが、結構楽しめました。この人の世界観みたいなのが結構性に合います。
謎解きとしては、ちょっと物足りない気がしましたが、夜の女の世界、花柳界って言うのか、そんな人間模様など上手く描いてたと思う。気位の高い京都祇園のホステスたちの人物造形も上手かったのでは。
そして、いちばんよかったのは、この珠緒の分かれた夫です。この夫去る事情からあるときはダンボールの中に住み、あるときは日雇い労働をし、ともかく世間からも元妻からも娘からも姿を隠しています。これが、妻が知りたいと思ったことを巧みに調べ上げてくれるし、妻が危険な目に合えば助けてくれるし、なかなかツボでした。こう言う夫婦関係も良いかも!なーんて思ったら結構萌えたわ(笑)
13:36 : [本・タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(2)

再婚生活/山本文緒

再婚生活
再婚生活山本 文緒

角川書店 2007-06
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めちゃくちゃ久しぶりに読んだ、ヤマフミさん。
鬱病と闘ってらっしゃったのですね。あ、闘うって言う言葉は正しくないのかもしれませんが。
この本の中で前半は、最初の入院から4ヵ月後、まだまだ治りきってない所からスタートして再入院するまで、そして後半はそれから一気に3年ぐらい飛んで、ほぼ治ってからのモノ、どちらも日記です。
前半はともかくキツかった。。。欝がこちらにも忍び寄ってきそうでした。「嬉しいと感じることが少なくなってきたのは感性が鈍ってきたのか」とか「生活は細かい事の積み重ね、どこかで面倒くさいと思ったら雪崩のように全部面倒くさくなって、放浪の旅に出てしまいそうになる」とか(原文ママではない)読んでてうなづける部分が一杯あった。でも、色んなタイプの症状があるだろうから、いっそこんなふうに体に出てしまって「入院→治療→治癒」と進めたのは、こう言っては顰蹙ですがヤマフミさんはラッキーだったのかも。いろんな意味で結構イタイ作品でした。読むのやめようと思ったんだけど、こんなに精神的にきついのに頑張って書いてるヤマフミさんを見届けたかった。
でも、後半穏やかになっているヤマフミさんの文章は、胸にジワーんと迫るものがあり感動。特に王子(だーさま)との会話なんか涙なくしては読めない。王子の気持ちを慮るヤマフミさんの気持ちを思うと、泣けました!
13:21 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(2)