2006'12.24
![]() | 果つる底なき 池井戸 潤 講談社 2001-06 by G-Tools |
先日大変面白く読ませていただいた「空飛ぶタイヤ」の池井戸さんの、乱歩賞受賞作品です。
内容は、
二都銀行に勤める「私」の同僚でもあり友達でもある坂本が、突然死してしまう。
アレルギーによるショック死だというのだ。
その当日の朝、私は坂本に会いいつものように雑談を交わして分かれたばかり。
しかし、坂本は別れ間際に「これは『貸し』だ」と言うなぞの言葉を残していた。
その言葉と坂本の死は関係があるのか?
坂本のパソコンのデータを調べたり顧客情報を調べてゆくうちに、私はあることに気付いてゆく。
果たして坂本の死の真相は・・・。
乱歩賞にふさわしいミステリーらしいミステリーでした。
が、どうして、アレルギーによるショック死でないといけないのとか、その辺が納得できず、別の方法でも差し支えない所が残念。
しかし、池井戸さんと言うのはなんという魅力的な主人公を作り出すのか。
「空飛ぶタイヤ」もそうでしたが、この「果つる底なき」の主人公もすごく魅力的。
ストレートにかっこよいのです。
むろん、武術に長けるとか、格闘が強いと言う類のかっこよさでもイケメンで女が寄ってくるというタイプのかっこよさでもなく、一本通ってる本筋がかっこよいのです。
じつはわたしは本当に金融関連に対して(も)弱くって、「債権」「回収」「株券」「利率」とかに対しては、全然ダメなんです。
正直良く分からない部分が結構あった。
でも、それを差し引いて人間ドラマとして見たとしても十分読ませるものがあったと思います。
もっと金融に強かったら、面白さも倍増しただろうなと思うと残念ですが。
この池井戸さんの文章とか、すごく読みやすいし性に合っているだけに残念。
その意味では「空飛ぶタイヤ」は絶品でしたよ。







