2006'11.27
![]() | シャドウ 道尾 秀介 東京創元社 2006-09-30 by G-Tools |
道尾さんは初めて読む作家です。
冒頭からすんなり文章に入れて、そのまま一気に読まされました。
面白かったです!
主人公は小学校5年生の我茂凰介(がもおうすけ)。
癌で母親が亡くなり、父親の洋一郎との二人暮らしが始まる。
しかし、哀しい出来事はそれだけではなかった。
その数日後、母親の親友であった恵が身投げして死んでしまったのだ。
その夫は父、洋一郎の同級生であり旧友でもある水城徹。
水城の一人娘は、凰介の幼馴染であり同級生でもある亜紀。
不幸なことに、親を亡くすという同じ状況に陥った凰介と亜紀だったが・・・。
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特に大きな事件性のある設定ではないのだけど、凰介がふとした拍子に見る幻のような光景や、父親の態度にどことなく不安を感じるらしい凰介の心理描写、おなじく父親に不信感を感じるらしい亜紀の心理、パソコンに残る「あるはずのない」ファイル、時々挿入される精神病患者の症状やレポート・・・などが、ミステリーな感じ。
人の心理なんかを淡々と追っているだけともいえる展開なのに、不思議と読者の心をわしづかみにして離さない。
逸らされることなく物語を読み進めていくと、ラストには驚きの真実が用意されていて、「やっぱりミステリーだった」という感心が沸き起こる。
また、この著者のほかの作品もぜひとも読みたい!
と言う気持ちにさせられる一冊でした!!




