ALWAYS 三丁目の夕日

B000C5PNTGALWAYS 三丁目の夕日 豪華版
西岸良平 山崎貴 吉岡秀隆
バップ 2006-06-09

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夫が、ビッグコミック・オリジナルをもう30年ぐらい読んでます。
わたしも夫と知り合った頃から読んでるので、20年以上になる。
読み始めたときからすでに連載されてた。ロングラン!!
連載は読みつづけるのが面倒になってきたので、あまり読まなくなったんだけど、「三丁目の夕日」はたまに読んでいます。
原作は連作短編漫画で、一話ずつ読みきりです。
これが一つの映画になるなんて、どういうストーリー展開になるんだろうと、すごく不思議な感じがしたし、ちまたの「感動した!」「泣いた!」と言う評判に、逆にちょっと腰が引けてたんだけど…。

原作のレギュラー陣が、映画の中で下町人情溢れるあったかい物語を展開してゆく。鈴木オートの一家3人、売れない作家の茶川と居候の淳之介、飲み屋の美人おかみサユリ。
ものはないけど、活気と明るさ、あたたかさだけは十分すぎるほどあった昭和のよき時代を見事に再現しています。
作りかけの東京タワー、都電が走る街にはまだまだ高層ビルの面影すらなくて、多摩川にかかる鉄橋のうえを煙はいて走るSL。
戦後の傷跡を覆い尽くして、これから発展するぞと言う活気に溢れた街、思えばこの映画の頃が日本人は一番幸福だったのかも知れませんね。

+++++

映画でよかった〜と思ったのは子どもたちが可愛かったこと。
鈴木オートの一平君もすごくかわいかったし、茶川さんにもらわれた淳之介くんも、健気で良かった。
とくにクリスマスにプレゼントをもらうくだりがすごく良かった。
そのまえに自分の希望を「何がほしい?」と訊かれ、すごく遠慮しがちに答えていたのだけど、実際にもらったプレゼントは淳之介の本当にほしいものだった!その時の輝く顔!
「どうしてぼくのほしい物がわかったんだろう」と、つぶやく淳之介に教えたかった。
「それをくれた人が、君のことを好きだからだよ。好きな人のことを知りたいと思うのは当然なんだよ」と。(←ちょっとくらもちさん入ってるんですけどね)
もらったほう、あげたほう両方の気持ちにジワーンとしました。

++++++

泣くよ、泣くよと思っていたので逆に心構えが出来ていたのか、わたしとしたことが思ったほどには泣けなかったのは我ながら意外。
原作のほうが好きだと感じたからかな?
それとも、わたしには物語が美しすぎて毒が足りなかったかな?(笑)

でも、映画もとってもよかったです。オススメです。


★★★★
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生首に聞いてみろ/法月綸太郎

4048734741生首に聞いてみろ
法月 綸太郎
角川書店 2004-09

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「ほうげつ」綸太郎、だと思っていました^^;。
「のりづき」さんだったのね。しかも、作中人物(主人公)と著者が同じ人なんですね。新鮮でした。
もちろん初読み!!kigiさんにお借りしました。ありがとうございました♪


雑誌のライターをしている主人公の法月綸太郎は、昔馴染みのカメラマン田代周平から写真展の誘いを受ける。その写真展で、田代のファンだと言う川島江知佳と知り合うが、彼女は綸太郎の知り合いの翻訳家、川島敦志の姪だった。
江知佳は高名な彫刻家、川島伊作の娘であり、伊作の石膏像のモデルになっている。そんな話の最中に伊作が倒れたと知らせが入る。伊作が倒れた現場にあった江知佳をモデルにした石膏像は、首がなくなっていたのだ。誰が何のために、首を切り取ったのか?
そして事件は起きた。江知佳が行方不明になったのだ。江知佳の失踪と、石膏像の首がなくなっていることとの関連は???


+++++++++++++++++


登場人物の相関が結構ややこしいかも。登場人物は少ないのだけど、中身の濃い相関を展開していて、最初のうちはメモをとりながら読みました(笑)。
事件が起きて、盛り上がるまでがちょっと長い。はやく事件が起きないかな〜と、不謹慎なことを考えてしまった(笑)。
事件そのものは、残酷シーンに慣れきってる読者にはたいした衝撃はないけど、同時期に読んだ他の作品との類似点にちょっとビックリ。(読んだのは「心にナイフをしのばせて 感想こちら」)
なかなか進展しない捜査にイライラするが、こつこつ積み重ねるタイプの主人公の推理に、読者も徐々に巻き込まれるようにして読ませられる。だんだんと真相に近づく様子は読み応えがありワクワクした。
犯人がわかってみれば、今までまんべんなく張り巡らされた伏線の数々に思い至り、アレはそう言うことか、と言う発見の連続で、気持ちよく騙された感じの清々しさを覚える。
特に犯人は(またしても)全然分からなかったので、ビックリさせられた。犯人と言うか犯人が行った「工作」に驚かされた。
ラスト、皮肉な巡り合わせに愕然とする川島の慟哭が辛い。

でも、どうしても言いたくなる。
そんな迂遠な手を使わず、さっさと自首と言う形で真相を告白すればよかったのに」と。ゴメンなさい!!(笑)
でも、面白かったです!!
11:15 : [本・タイトル]な行トラックバック(1)  コメント(0)