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ワーホリ任侠伝/ヴァシィ章絵

講談社の「小説現代新人賞」が、「小説現代長編新人賞」となり、今までの短編から長編になった模様。この「小説現代新人賞」では金城さんが「レボリューション№3」で受賞されてますね。
栄えある今回第一回目の受賞は、ヴァシィ章絵さんの「ワーホリ任侠伝」。
ヴァシィ章絵さんのプロフィールは
1967年埼玉県生まれ
慶應義塾大学文学部文学科卒
調査会社勤務を経て95年青年海外協力隊員としてフィジーに派遣される。
現在もフィジーに在住

と、「小説現代」に書いてあります。
選考委員は石田依良氏、伊集院静氏、角田光代氏、重松清氏、花村萬月氏。それぞれ、下手だけどという前置き付きでべた褒め。構成や文章も下手だそうだけど、物語に大きな魅力があると書かれてます。

物語の内容は…

一流商事に勤めるOL(イカ部門担当)の野島日奈子がワーキングホリデーで海外生活をするという夢の実現のためにキャバクラでバイトを始め、リュウイチという男に知り合ったために波乱万丈なあれこれに巻き込まれ、転落していきながらも自分にとって大事なものをつかんでゆく物語。
キャバクラ嬢から、デリヘル嬢、そして逃亡…と、絵に描いたような転落人生、あれよあれよと転落していく主人公。しかし、そこに悲壮感もなければ陰気さもない。暗くも重くもない。
だけど、内容が内容だけに爽やかとも言いがたい。主人公の仕事が仕事だけに、読者にとっても好き嫌いは別れるところではないかと思うけど、審査員たちがこぞって謳うように、ともかく物語に吸引力がある。パンチがある。読んでいて目を離せないというか、先が気になる展開なのだ。
先日読んだ桂望実さんの「Lady,Go」も、同じくキャバクラ嬢の話だったけど、「ワーホリ…」のほうが物語りの鷲づかみ度は高かったなぁ。
重くないけど決してばかばかしいような軽さでもなく、なんか、主人公を応援してしまうというか、主人公に幸せになって欲しいと思う。読者を味方につけるタイプの主人公だったと思う。
さくさく読める爽快感って言うのもあったような。

10月に単行本になり出版されるそうなので、興味のある方は読まれてはいかがでしょうか。
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23:48 : [本・タイトル]わ行トラックバック(0)  コメント(2)