【映】サウルの息子

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一度挫折したけれど、町山智弘さんの解説を見て、再チャレンジ。
詳しくは、その、町山智弘さんの解説を見ていただくとして。。(^-^;

あとで、Wikipediaを見たら、ほー、そういう話しやったんか!みたいな。
展開としては、衝撃的なんだけども、淡々としている・・
というか、主人公のサウルに感情が見えないので。

ナチスの強制収容所には、ゾンダーコマンドと言う特殊任務を請け負う囚人たちがいたらしい。
ナチスのいわゆる、「手下」みたいな仕事をする。
実際にユダヤ人たち、収容された人たちを「殺して」いたのは、ナチスではなく、収容されたひとたちの一部だった。らしい。
「カポ」と言うひとたちのことは聞いていたけれど、ゾンダーコマンドは初めて聞いた。

この映画は冒頭から同じ囚人が囚人をガス室に閉じ込め殺害し、その衣類を集め、死体を始末し、ガス室の掃除をしていた。
サウルの背景では死体が山積みになっていたり、引きずられていたりする。

こんなことをさせられていたらそりゃ、無感情にもなるよね~。(^-^;

そんな中で、サウルは一人の少年を「自分の息子」と言い、解剖されるところを必死で止め、ラビに祈ってもらって埋葬したい、ユダヤ教のやりかたで葬ってやりたいと奔走する話しです。

以下ネタバレあります。



でも、この少年はたぶんサウルの息子じゃないのでしょう。
ほかの囚人には「お前には息子はいない」と言われているし、医者に子どもの名前を訊かれても答えられないし。
それなのに、なぜかこの子どもを埋葬することにこだわるサウル。

ゾンダーコマンドとして同胞含む収容者たちを殺さないといけない、そして自分もいつ殺されるか分からない、どんな精神状態でいればいいのだろう??極限のなかで、精神がおかしくなっていったのかな?
あるいは、そのことをよすがとして自分が人間だということを確認したかったのかな。

結局、実際に起きた収容者たちの蜂起によって、サウルも息子を担ぎながら逃げる。
ラビと信じた男と一緒に逃げるけれども、男は偽ラビだったので、お祈りも唱えられない。
あげく息子は逃亡中に、川に流されてしまう。
自分は逃げるけど、身を隠した小屋で、他の逃亡者たちと一緒にナチスに射殺されてしまう。
その音声が聞こえて、それが映画のラストです。

サウルは小屋で、外から小屋を覗きこんでいる少年を見る。
その少年を見て、サウルは微笑みます。ほんの少し。

つらい思いしかしてないサウル、最期に微笑むことができて、すこしはよかったのかな。








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【映】世界一キライなあなたに

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原題は「Me before you」で、原作本のタイトルは「ミー ビフォア ユー 君と選んだ明日」。
映画化につきなぜこんなタイトルにしたか。
近頃アカデミーノミネート作品で『ドリーム 私たちのアポロ計画』と言う映画が、邦題が酷いと物議をかもし、ついには「ドリーム」だけ、、になったという事件?があったばかり。邦題はもっと考えよう。
かと言ってこの映画に関して、原作本の「君と選んだ明日」と言うのも、どうかと思う。

ちなみに私がこの映画を見たいと思ったのは、Amazonビデオで何か見ようと物色していて、これがとても評価が高かったのと、「マイインターン」みたいな感じなのかなと、漠然と印象を受けたから。(マイインターンは大好き)
内容をまるで知らずに選びました。


舞台はイギリスの田舎町。ルイーザ・クラーク(エミリア・クラーク)は、お洒落をすることが大好きな26歳。ある日、働いていたカフェが閉店することになったルーが新たに得た職は、バイクの事故で車椅子生活を余儀なくされ、生きる希望を失ってしまった超ハンサムな大富豪ウィル・トレイナー(サム・クラフリン)のお世話係をする期間6ヶ月の仕事だった。最初はルーに冷たく当たるウィルだったがルーの明るさが、ウィルの頑な心を溶かしていき、やがて2人は恋に落ちていく。しかしある日ルーは知ってしまう。
ウィルが決めた「生きる時間」があとわずかだということを・・・。(公式HPより)



イギリスの田舎街にも大きなお城があって、バスも「お城経由センター街行」なんてバスがあって。
そんな街の感じ。(のちに勤め先となる家から正面にこの城が堂々と見えている)
ルーのくるくる変わる豊かな表情、意表を突く、かといって奇抜すぎない、決してセンスがいいとは思えない、でもキュートなファッション。
イケメンだけどシニカルになってしまったウィルと気持ちを通わせ、魅かれ合っていくさま、、
見どころはとてもたくさんあって、楽しく見ていたのです。

ウィル役のサムフランクリンって、「パイレーツ 命の泉」に出てた人だよね。あのときは全然いいと思わなかったけど、こんなにイケメンだったとは不覚でした。

ルーは「ターミネーター新起動」のサラコナーの人ね。印象があまりに違うので全然わからなかった。
というより、「ターミネーター」が印象に、そもそも残ってない(^-^;

ほかに、「ハリーポッター」のネビル~~~~!!や、ダウントンアビーのベイツさんが出ています。

以下ネタバレ!!!

つまり本人は全身まひが辛すぎて、自殺したい。
それを世間は尊厳死と言うけれど、結局は「自殺」と同じだと思う。

ルーとの出会いがその気持ちを変えて、生きることへ前向きな気持ちになってくれるんだと思って見ていました。

でも、結局彼は、その意思を変えることなく、当初の予定通り、死んでいくのです。
ルーと愛し合い(ルーには恋人=ネビルがいたのに!)人生観が変わり、生きていくことを選ぶと思っていたのに!!

とても残念でたまりませんでした。

でも感動した人が多いので。。びっくり(^-^;
それがウィルの「愛し方」だとか。

「自殺」はいけません!!
と私は思う。
どんなにつらくても。
そもそも、自分の体だから自分で死んでもいいと思うのは間違っていると思う。
「私」という「意思」「意識」が「支配」しているからと言って「肉体」は「私」の「勝手」に出来るものではないと思う。
「私」は死にたくても「体」は違うと思う。
細胞のひとつひとつは「生きよう」としている。
それを「私」が生きていたくない、死にたいからと言って死んでしまう「権利」はないはず。

うつ病とかで、本当に本当に本とーーーーーーに、苦しんでいる人に「死んでも良いよ」とは言わないでしょ。
そんなに苦しいなら死を選んでもいいんだよ、なんて言わない。
なのに、なぜ全身まひだと「死んでもいい」ことになるのかな。

映画ですから。
命を愛する結末にしてほしかった。
生きることに前向きなメッセージを発してほしかった。
尊厳死を選んだ人のことを描いてもいい。
映画だから。
どんなひとの「選択」を描いてもいいんだとおもう。
でも、そこには深い悲しみや後悔や懺悔が描かれていてほしい。
「ミリオンダラーベイビー」も辛すぎたけど、あの作品には、「悲しみ」があったし、「懺悔」があった。だからダンは姿を消したしその罪を一生背負っていくんだろうと、思わせるラストだった。

けれども、この映画は自殺したことが彼女への「愛」であり「感動」だと。
悲しい結末だけれどハッピーエンドだって。

私はそう思えなかった。
邦題が酷いという以上に、結末があまりにも酷すぎた。

「ウィルが生き続けたらルーには介護生活が待っていて一生全身まひのウィルに縛られてしまう。何年もたてばひょっとしたらルーは後悔したかもしれない。だからこそ二人の関係が最高潮の時にウィルが死んで思い出も美しいまま。そして遺産をルーに残し、ルーはその遺産で幸せな生活を送る。美しい思い出とお金が手に入り、面倒な彼氏は死んで、ハッピーエンド」

と言う風に思えてしまう。
おそらく、ひねくれていると言われるだろうけど。
遺されたルーに悲しみはなく(見受けられず)、あるのは(見えたのは)甘美な涙と素敵な生活(あのユニークなファッションまで捨ててしまった)。
美談ですか??
弱者は去ることが相手への愛??
いやいやいや。
みんなで共に生きる世の中、どんな命も愛おしむ世の中であってほしい。
映画ではそれを発信してほしかったな。


原作本の「君と選んだ明日」と言うのもどうかと思う・・・というのは、死ぬことはウィルの独断だったよ?
このタイトルなら、生きることを選んでくれると、思うではないですか。



01:26 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

【映】セッション

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映画「セッション」を見ました。
名門音大でドラムを学ぶ男子学生と、鬼教師との物語です。

この教師の鬼っぷりがもう、半端じゃなくて。。。怖いのなんの。
私だったらすぐにメゲてしまうなぁ。(^-^;
実際、映画を見ているだけでも、私まで怒られてるような緊張感が伝わってきて「こ・・・こわ~~~・・!!!」とビクビクしながら見てました(^-^;
スリリングで緊張感に包まれた2時間。
あっという間でした。

ただ、鬼教師のことを私は好きになれなくて、でも、この映画ではこの人は「いい人」で、この人を尊敬しないといけないんじゃないだろうか?私には無理・・と言うことは、私にはこの映画のよさがわかってないんじゃって言うことか??
と、そんな居心地の悪さがありましたけど(^-^;

しかしながら、結局、主人公のドラマ―少年も「いい人」ではなくて(^-^;
ふたりとも全然好きになれない人物だった。

映画って、誰か好きな人がいないと、誰に感情移入してみたらいいか分からなくなるよね(^-^;
この映画には好きな人が全然いなくて困りました。
でもそれでも面白かったのがこの映画の凄いところだと思います。

鬼教師のセリフですごく印象深いものがある。
「人間をダメにするのは【よくやった(GoodJob)】と言う2語」
とかいうものです。
この映画のテーマがそれだと思います。

昨今は、しごきなんてもってのほか、きついしかり方もダメ、ともかく褒めて育てよ・・・と言う環境です。
この鬼教師はその真逆を堂々と行くのです。
叱って叱って苛め抜いて貶めて罵倒して突き落とす、それでも這い上がって付いて来られる人間だけが(この映画の場合)ドラマーとして成功する。
その信念で教育してるので、ものすごくものすごく厳しいです。

ここからネタバレ

そのおかげで少年も性格が悪くなるのですよね(^-^;
音楽が第一だから、恋人とも別れる。
自分で誘った相手なのに「君といる時間が惜しい。」とか言って。
デートの時間もなくなると、君は文句を言うだろう・・とか、すべて自分が想像したことでしかないのに、恋人を責めたのです。
なにこいつ、バカか?
と思うけど、ほんと、バカになってしまったのね(^-^;
途中で先輩の楽譜をあずかって、それが紛失してしまうという騒動があるけど、それも少年の自作自演らしい。
先輩が楽譜をなくして、先生に怒られ、自分がメインドラマーに昇格するんだもん。
そのときひそかににやりと笑う少年。
あ~これはこいつがやったんだなと思うんですが、もう、この主人公が嫌いになってくる。

先生もね、厳しいけれど、人間性は素晴らしいのかと思ったのに、実はそうではない。
主人公のドラマ―少年が、しごきのなかで鬱状態になってしまう。
人間性は崩壊するし、大変なことに・・・。
それで少年はドラムをやめてしまう。
平凡な大学生になろうとする少年は、付きものが落ちたように「良い人」に戻ってて。。
でも、どこか空虚な感じが否めない。

のちに二人が再会すると、教師のほうは当時の責任を問われて教師をクビになっており、しかし、ジャズはもちろん続けていて、次回のコンサートに少年をドラマーとして誘うのです。
禍根を残してないその教師の様子に、ああ、さすが音楽を愛する人間に悪い人はいないんだなぁ・・みたいに思って感心しました。
ところが、それはなんと「仕返し」だった!!
コンサートの舞台で演奏が始まると、それは少年が演奏するように聞かされていた楽曲ではなく、全然知らない「新曲」だった!
まるで分からないから、右往左往するだけの少年。
その会場にはプロのスカウトも来ているというのに。
いったんダメだというレッテルを貼られたら、一生プロのドラマーになるチャンスはなくなる、たしか鬼教師はそう言ってた。
と言うことは、舞台の上で少年に恥をかかせ無能っぷりを披露させて、少年のチャンスを奪ったと言うこと?
「お前がおれを告発したんだろう」と少年に恨みをぶつけたのでした。
なんちゅうセコい男。。。がっかりも甚だしい(^-^;

茫然自失で会場を去ろうとする少年。
優しく抱きしめる父親。
しかし、少年は舞台に戻り、教師の鼻を明かすように、自分で演奏を始めます。
楽団もそれに続きます。
それはそれは素晴らしい演奏を披露する少年。
その演奏に、最初は悪態をついていた教師も釣り込まれるようにタクトを振り・・。
ふたりの「音楽」が見事に共鳴します。



少年の技術を高めるのは、父の優しい抱擁ではなく、鬼教師に対する「憎しみ」だったと?
おのれフレッチャーめ!!という気持ちこそが、憎い憎い相手とではあるけれども、最高の演奏を生み出した。
好きとか嫌いとか関係ないっていうか、
甘さがいっさい排除された世界。

音楽が憎み合う二人を結び付けたのか??

みたいなラストで、私はこのラストがまた苦手(^-^;

どこかの誰かのブログには、そのあと二人がまた決別した・・と想像してあって、私もそれならしっくりくるかなと思いました。
少年が先生に「もう二度とあんたとは演奏しない。会わない」と捨て台詞で去るのです。
それが小気味よくって、私としてはベストかな。

世間的にはものすごく評判がいいです。
たしかに面白かったし印象に残る映画です。
でも、自分に甘い私には、ちょっと厳しすぎたかな。



21:32 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

【映】それでも夜は明ける

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巷ではアカデミー賞決定で沸いてます(?)ので、WOWOWはアカデミー作品特集です。
いろいろ放送してくれるので、せっせと見てます。
「それでも夜は明ける」も見ました。

原題は「12 Years a Slave」で、ワシントンDCで、自由黒人として奴隷身分から解放されて経済的に自立した生活をしていた主人公、ソロモン・ノーサップが、拉致され奴隷となり過酷に生きて再び解放されるまでの12年間を描いています。

南北戦争の少し前の話で、北部では珍しくなかった自由黒人が、どうしていきなり捕まえられて売られてしまったか。今から考えると驚くべき事件ですが、当時は珍しくなかったのかな。
自分が拉致され売られて奴隷になって、鞭で打たれるわ、殺されそうになるわ、人権無視され、衣食住もままならぬ環境でしか生きられないなんて、想像するのも嫌な話です。

やがては解放されて、こういう体験記を本にして、解放活動に関わっていく主人公ですが、私はむしろこの映画の「その後」を知りたかった気がします。
奴隷仲間を残して、自分だけが助かった主人公。
それまでは自由黒人として生きていたので、きっと、奴隷として生きる黒人のことを思ってこなかったかもしれません。
でも、自分が奴隷となって、初めて彼らに共感したかも・・・。
彼らと自分は違うんだと
自分は「自由黒人」なんだと、思ったのではないでしょうか。
奴隷としての12年間がなかったら、その後奴隷解放の活動に関わらなかったかもしれない。
そういう思いを感じることができました。

映画としては、案外「ふつう」で、そりゃ、凄惨で過酷な12年ですが、衝撃度はそれほどでもないかな・・。
と言うのは、やっぱりかつて「ルーツ」を見た経験があるので、あの時に比べたら・・・と言う感じです。

★★★☆
01:30 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

【映】サイレント・ウォー

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パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2014-09-10

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香港映画の感想が続きます。今度はトニーレオンの「サイレント・ウォー」です。
「コールドウォー」「ドラッグウォー」に続いて。。。「サイレントウォー」ですね。

これがもうとっても良かったんですよ~。ウォーの中で一番良かったです!
物語も気に入りましたし、映像もきれいでした。
ぼかしが効いたレトロっぽい映像で、全編うっとりしました。
トニーレオン、良かったですー!
もう、泣きました。余韻に浸りました!
★★★★★


第一次世界大戦後、中国では共産党と国民党の内戦になりました。
トニー・レオン演じる何兵は、目が見えなくて、驚異的な聴力を持っていました。
その能力を見込まれて、共産党の暗号解読部隊「701部隊」に呼ばれます。
敵(国民党)がモールス信号を発する無線チャンネル(って言うのか?)を、ころっと変えてしまったので、共産党は相手の無線を傍受できなくなりました。何兵は、その信号を探すために、ありとあらゆる「放送」から、無線を送っているチャンネルを見つけ出すのです。

スパイものとしては、何兵は基地にいて無線を探してるだけなので、ハラハラするってことは無いんです。
だけど、この「聴力」を頼みに次々と訓練をこなしたり、無線信号を見つけたりするシーンは見応えがありました。
(ちょっと長いと感じましたけどね・・・若干地味なので)
でも、聴力だけで行動してるのに、強いの!
トニーレオンが凄くカッコよかったです!!!

何兵は張学寧という女性諜報員に発掘されたので、学寧は何かと何兵のお世話を焼きます。
ふたりの間にはやがて、同志と言う以上の感情が・・・。
だけど組織のトップである学寧、何兵の気持ちを受け入れません。
そんな学寧の気持ちをまた、何兵も了解します。
この二人の、お互いの気持ちを抑え込んで、任務のために頑張る姿が、切なくて切なくて・・・。
何兵はやがては、組織の中から気の合う伴侶を見つけますが、心の底では学寧を愛していたんだと思う。
危険な任務に就く、就かねばならない学寧を送り出す何兵、心は辛かったでしょう。
妻もきっと、そんな夫の「本心」を知っていたと思うな・・・。
知っていて、夫の気持ちを尊重していたんだと思う。
この3人の気持ちに泣かされました。

学寧は任務が終わったとき何兵の目の手術をする医者を連れ帰ります。
角膜移植によって目が治った何兵。
だけど、目が治ったら聴力が弱ってしまった。
そして、そのために、大事なところで「聞き間違い」を犯してしまい、しかも、それが学寧の命を奪うことになります。

見えていても聞こえなければ無駄

と、何兵はせっかく戻った視力を自分で、失います。目を傷つけて・・・。
「春琴抄」を思い出しますよね。←余談ですけど(^-^;

再び取り戻した聴力によって、学寧の仇を討った何兵。
敵の「重慶」グループを摘発するシーンは、ちょうど学寧の葬儀のシーンと重なっていて、印象的です。
ベルリーニの「ノルマ」の調べに乗って。
これ「清らかな女神よ」って言うタイトルなんですね。学寧のことでしょうか。



ラストシーンは、学寧のお墓に花を手向ける何兵と妻の姿。
寂しい場所だけど、701の人間は生きていることも死んだことも秘密のうちに・・。
風の音しか聞こえない場所で安らかに眠る学寧を思う、何兵の姿が、いつまでも心に残りました。



18:35 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

【映】ソウォン/願い

ソウォン/願い [DVD]
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TCエンタテインメント 2015-01-30
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実話ベースの韓国映画です。
ものすごく辛い事件を背景にしていますが、事件に対する憤りや遣り切れなさ、また、被害者本人、家族の悲しみや苦しみになど、もろもろのエピソードに胸が塞がれながらも、どこか優しさを感じる物語なのです。
事件に関わった人々の間にやり取りされる、「思いやり」「愛情」「優しさ」などが浮き彫りになり、全編見ている最中ずっと、涙にくれてしまいました。
犯行や犯人を「許せない」と思う、また、事件の「その後」にも理不尽を感じつつ、被害者家族の人生に胸がぬくもる気持ちがして、こんなにも辛い事件を扱っているのに、見終えた後に温かいものが胸を満たそうとする、稀有な映画です。
ぜひとも見て見てください。

詳しい感想は拙ブログ「いまさら韓ドラ日記」で書いています。
よろしければ覗いてやってください。
12:49 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

【映】スノーピアサー

スノーピアサー [Blu-ray]
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「殺人の追憶」「母なる証明」など、その作品が私も大好きなポン・ジュノ監督がハリウッドで撮ったというSF大作です。
設定は近未来、今から程20年後の2031年。
世界は氷河期に突入していて、絶滅に近い状態です。
ノアの箱舟のように、スノーピアサーという列車に乗った人たちだけが生存者。
列車は走り続けています。止まったら全員死ぬとか言ってたような気がします。曖昧ですみません(^-^;
この列車がすごく長くて、すごくすごく長くて、先頭に近づくにつれ支配層(裕福層)になっていって、最下層の人間たちが最後尾の車両にとじ込められてるんです。
物語はこの最後尾の最下層の人々が反乱を起こすというもの。
出演陣がとっても豪華です。
主演はクリス・エヴァンス。ひげ面で私は分かりませんでした。イケメンがひげで隠れててもったいなかったけど、イケメンは髭面でもイケメンです(笑)
彼が反乱軍のリーダーなんだけど、弟分には「リトルダンサー」の(イメージが強いので)ジェイミー・ベル。最下層の長老みたいな人がジョン・ハート。そして監督のお気に入り(と思う)ソン・ガンホ。ティルダ・スウィントンとか最後にはあんな大物俳優さんも。。。
物語は前半がちょっとダラダラしたような気がします。が、列車の最後尾で閉塞感に包まれた極貧生活は見ていてつらいぐらいでした。食べ物と言うと真黒なプロテインバー(だったかな)という、グミみたいな羊羹みたいな食べ物です。でもこれがのちにとんでもない原料からできていると分かります。
何だと思いますか。。色から想像してください。うげー。。。
極限状態の中で、リーダーのクリス・エヴァンスとかジョン・ハートとかジェイミー・ベルとかがとてもまっとうな正義感を持っていて救われるのですが、彼らがともかくカッコよく見えます。
革命軍は、長い長い列車を最後尾からずんずんと先頭車両に向かって進みます。
その途中では阻止する支配層側の兵士たちとの戦いがあったり、革命軍の誰かが命を落としたり、中盤からはハラハラの展開で釣り込まれました。
いかんせん長い物語なので、入り込むまでに時間がかかりましたね(^-^;
最後に思わぬ事実が発覚するんだけど、「そうだったのか!!」と、感動する(驚く)には、ちょっと映画の長さと展開に疲れてしまっていたかなぁ・・・(^-^;
個人的には★★★~~★★★☆かな。
ぜひとも見てみて!!って言う感じではなく、お好きな人はどうぞって感じ。
何が好きって言うと、終末世界を描いた映画や、監督や俳優さんが。あるいは、鉄道が好きとか?


それにしても、いろんな終末のパターンがあるけど、よくいろいろと思いつきますね。
まだ地球の形が残ってるので良かったです(笑)
16:44 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

【映】ゼロ・グラビティ

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面白かったですーー。
一気に90分が過ぎました。
これは劇場で見たら迫力あっただろうなと思いました。
テレビでも十分面白かったのですけど。
アカデミー賞も取って、テレビでもさんざん宣伝してたので、それだけで見たような気になってしまったんですね。
うーん。見に行かなくてちょっと後悔。。。
ストーリー的にはそれほど驚きの展開と言うわけではなかったです。
ただ、宇宙空間の描き方が、ものすごい臨場感です。
ほんとうに宇宙で撮影してきたみたい!
劇場の大スクリーンで見て、CGの迫力がすごくても、テレビで見ると結構CG丸出しだったりで、思ったよりもしょぼいなと思ったことはよくあるんだけど、今回はテレビで見ても迫力ありました。
演技もリアルで、宇宙では本当にこんな風になるんだろうなと言う感じです。
サンドラ・ブロックも結構イイ年だとおもうんだけど、鍛えられた美しいボディで、それも目を奪われました。女性から見たら憧れます。

宇宙の厳かな静謐と美しさ。
人間がそこに足を踏み込む(踏みにじる)のは傲慢なのでは?
ふとそんなことを思ったら、火の鳥(手塚治虫)が画面の彼方から飛んでくるような、錯覚を覚えました(笑)

ネタバレになるので言いませんが、泣けました。
★★★★★

★★★★☆
どちらかでしょう。
もうしばらく考えてから決定しましょうかね。
15:31 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

【映】小説家を見つけたら

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WOWOWで放送があったので、久しぶりに見ました。
ション・コネリーというと、スコットランドの独立問題でタイムリーです。
このひと、スコットランド人だったのですね。
「アンタッチャブル」ではアイルランド人の役だったので、ついアイルランド人だと思っていました。
というか、あんまりよく分かってないですが(^-^;

それはともかく、映画の話。

泣きました。。
以前に見たときもかなり泣いたけど、今回もとても泣けてきました。

好きな場面は、ウィリアム(ショーン・コネリー)の誕生日だからと、彼を外へ連れ出すところ。
まだ少年のジャマールは、それがウィリアムに、どれほどの負担になるかも考えず、ただ喜ばせようとして連れ出すんですよね。自分が好きなバスケットの試合、きっとウィリアムも楽しむに違いないと思ったんだと思う。
けれど、長年引きこもっていた老人には、あの人ごみはハードルが高いですよね。
パニック障害が起きてしまう。
そこでジャマールはウィリアムが好きなヤンキーズの野球場へ連れていく。オフシーズンで(たぶん)静まり返ったグラウンド。でもウィリアムは楽しそう。
そして、自分の過去を告白するんです。
尊敬する兄が帰還兵となり荒んでしまい、飲酒運転の末に事故死したということ。
兄が死にゆくそばで、看護師が嬉々として、ウィリアムの小説を好きだといい、サインを求めたこと。
それで断筆したということ。
その告白も、パニック障害も、何もかもを含めて「今夜はとても楽しい夜だった」って言う、その台詞とか、お互いの気持ちがとっても素敵です。
もちろんラストの作文コンテストに、ジャマールを助けるために登場したウィリアムもとってもカッコいいです。
自転車で急ぐ老作家。手信号がまた渋いです!
嫌味な教授を相手にジャマールを弁護するウィリアム。。泣ける~。
ジャマールをカッコよく助けた後、故郷へ帰ると言ってまた自転車。
まさか自転車でスコットランドまでいかないだろうけど?解放された感じが見えて感動。
ウィリアムが死んだあと、その部屋に、彼の小説が置かれていたのも、その序章をジャマールに書くようにされていたのも。もう泣けて泣けて・・・。
「グッドウィルハンティング」と、とても良く似た話です。
同じ監督の映画だから。
でも、正直に言えば「グッドウィルハンティング」よりも私はこの「小説家を見つけたら」のほうが好きなんです。
先日はロビン・ウィリアムズ氏が亡くなって、追悼番組として「グッドウィルハンティング」と「いまを生きる」をこれも久しぶりに見ました。
特にこれらを比較する理由もないけど「小説家を見つけたら」が一番感動的だったのです。



22:11 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(2)

【映】そして父になる

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冒頭、私立小学校の説明会かなんかで福山を見て・・・そのカッコよさ、見てくれのよさにのけぞりました。
実は福山氏が演技してるのを見るのって、「一つ屋根の下」以来なんです。。古っ!!(笑)
歌手として歌ってるのは見たことあるけど、それはそれでカッコいいけど、こうして「一般人」の「ふり」をしているのを見ると、そのカッコよさが際立ちますね。
「いない、いない、こんな一般人!!」って思ってしまいます(笑)
ふと、「こんだけカッコいい人はきっとスカウトかなんかされてみんな芸能界に入るんだな。だから一般と芸能人の間にラインがあるのだな」なんて納得してしまいました。
いや、福山ファンじゃないんですけどね。
そのうえ、かれはいわゆる「勝ち組」ってやつで、自信みなぎる押し出しの強いエリート、そして子どものことも妻に任せっきりというわけでもなく、社会人としても家庭人としても満点に近い。なんかもう・・・羨ましすぎる尾野真知子演じる奥さんが!!!
尾野さんが小柄なので、よけいに福山の長身が引き立って、さらにカッコよさが増幅されてますよ。


と、福山のカッコよさにばっかり言及しちゃって(^-^;


就学直前の息子が、じつは他人の子どもだったという物語です。
現実にある話で。私の地方でもあったみたい。

ものすごくカッコいいし、エリートな福山さん。だけど、この問題ではそれが裏目に出た感じでした。
相手の家庭をすごく格下に見て、上から目線。
あれれ、結構嫌な奴だな・・みたいな。
妻への発言のあれこれも「わ。こんなダンナいやだな」みたいな・・。(でもこれだけカッコよかったら我慢できるかも・・違)


こんなことが実際に、自分の上に起きたら、たまらないですよね。
どうしたらいいかわからないです。
両方引き取りたいという、尊大なんだけど福山パパの気持ちもわかります。

だけど、なによりも、子どもが可哀想だった。
子どもにとっては、いつも一緒にいた相手こそが「親」だもん。
いきなり他人の家にお泊りだって辛い。
慶多くんはまだしも、相手の家に弟と妹がいて賑やかだし、また父親も子どもの相手が上手で楽しく過ごすことができてよかったけど、琉晴くんは母親と二人きりで息がつまりそう。
大人目線で見れば美しくスタイリッシュで羨ましい億ション(死語か!)も、子どもにとっては冷たくよそよそしい空間でしかないような・・・。
子どもって、物差しがおとなと違うから、案外相手のゴッチャリした家庭のほうが面白くて楽しくて好きかも。
レクサスの乗り心地よりも、ライトバンのほうがよかったりしません?
↑乗り物酔いの酷い私、子供のころタクシーで乗ったクラウンがふわふわしてとくに酔いました。我が家のパブリカのほうが酔わなかったという体験から(^-^;
いまどきは高級車のほうが乗り心地いいのかな(笑)
社会的には断然福山でも、6歳の男の子にとって魅力的な父親は斎木だったり・・。

泊まるだけでも可哀想なのに
ある日突然「親」が入れ替わるなんて・・・・!!


後半はずっと泣きっぱなし。
いくら原因を究明できても、いくらお金で補償されても、いくら謝罪されたとしても、時は戻らないもんね。
(説明する病院側はいっさい謝罪なし。看護師は当然許せないけど病院の態度も許せなかった)
子どもにとっては今までの生活を続けるのが良いと思いました。
でも、長じてから問題が出てくるから、それではいけないわけで。
なにが本当に「正解」なのか誰にも分らないんですよね。
子どもの年齢によっても変わってくる話です。

ラストもそれをぼかしてある感じでした。
問題の解決はできなかったけど、二組の親たちが、ほんとうに子どもを愛しているというのが伝わってきたので、どこかホッとして見終えることができました。

子どもたちが幸せに成長できますように。
14:30 : [映画タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)