ルポ正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場/小林 美希

4877143696ルポ正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場
小林 美希
影書房 2007-05

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今日は、朝から『民間企業で働く会社員やパート労働者の昨年1年間の平均給与は435万円で、前年に比べて2万円少なく、9年連続で減少したことが国税庁の民間給与実態統計調査で分かった。年収別でみると、200万円以下の人は前年に比べて42万人増え、1023万人と21年ぶりに1000万人を超えた。一方、年収が1000万円を超えた人は9万5000人増加して224万人となり、格差の広がりを示す結果となった。(asahi.comから抜粋)』と言うニュースを何度もテレビでも見ました。
この「ルポ正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場」と言う本書の内容は、この事態に深く関連していると思います。
著者は2000年の3月に大学を卒業。当時は超・就職氷河期と呼ばれた時代で新卒の就職率は60パーセント未満、著者の周囲にも労働環境が悲惨な同世代の若者が多かった、週刊「エコノミスト」の契約社員(記者)として働きながら、自身や周囲の友人たちの労働環境に疑念を抱き、統計や過去の労働法の移ろいなどから、今現在の非正規、低賃金、重労働を鋭く分析、問題提起する一冊です。
最近景気は回復しているとの事ですが、要は大幅な人件費の削減の上に成り立つ景気回復と言えると言う事を丁寧に解説してくれてます。株価が大暴落→構造改革→リストラ→人件費削減→株価回復。このからくりは「株価対策にはリストラを」と言う図式があり、しかもそれを経済アナリストやら政府やらが奨励していると。企業や政財界は「コスト削減」と「人件費削減」と同じ扱いをしている、ということは労働力、労働者は企業にとって捨て駒であるとはばかりなく言っていると同じこと。企業に都合の良いのは派遣労働者で、彼らを保護していた派遣労働法を次々と改定し、派遣労働の規制緩和を進めていった。そのことで景気は回復して潤っているのが、今日のニュースにもあったように企業や一部の高額所得者で、働きたくても非正規雇用しか道がない若者たちは、苦しい生活を強いられていると言うのです。
若者たちは「フリーター=パラサイトシングル」と呼ばれているけれど、それが決して若者たちの怠慢だとか、無気力だけのせいではないと諄々と訴えてあるのが本書で、読めば読むほど人間よりも利益が大事、営利優先のために人をどんどん切り捨てていく社会(企業や政治)のあり方に、怒りがこみ上げる。
特に「ホームヘルパーと請負の実態」が描かれている第5章は、言葉もないほど読んでいて辛かった。介護の問題は、働く側だけじゃなく受ける側としても興味深い所です。
雇用改善が言われているそうですが、実態はどんなものなのかと言う事がよくわかり、この本書を読んでやるせない気持ちになりました。「新卒採用が改善」とか「転職市場にも明るい兆し」と言ううたい文句が、まったく別の色で見えてきました。一体日本はどうなるのか・・。
「基本的人権の尊重」って?
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累犯障害者/山本 譲司

4103029315累犯障害者
山本 譲司
新潮社 2006-09-14

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秘書給与詐取と言う罪により実刑判決を受けた著者が、1年2ヶ月の服役中に見た「障害ある受刑者」の実態と、罪に問われた障害者への司法のあり方への疑問を問題提起する。出所後も福祉に関わりながら地道に障害者たちとコンタクトを取り、世の中に「タブー」を突きつける問題作です。

考えた事もありませんでした。重度の知的障害者の人が刑法39条にも触れずに、裁判で裁かれ刑に服していたなんて。
そのほかにも驚くべき事実がここに書かれていて、唖然とするばかりです。
浅草で女子短大生がレッサーパンダの帽子をかぶった男に視察されたとされる事件、これは非常にデリケートで難しい問題です。実際に女子大生は命を奪われたわけですから、知能障害者であれなんであれ、罪は罪。しかし、彼が障害者だったために、障害者=犯罪者と言う偏見やモンダイが人権問題に発展する恐れからこの事件の報道はうやむやになってしまったらしいけど、著者は「同様の悲劇を未然に防ぐためには事件の背景にあるものを社会全体が直視すべき」と言う思いがあるのですが、全くその通りだと思いました。

また別の章では、障害者であるがゆえに無実の罪を押し付けられそうになった一件も紹介。また、ヤクザたちに障害者年金が目当てで不当に養子縁組をさせられ、年金を巻き上げられている障害者が多いとの事。
福祉も見て見ぬフリのことがあるというので驚きです。

そして同じ女性として衝撃だったのが、知的障害者の売春をする女性が多いということ。そういう人を狙って、組織に引き込んだりする輩がいるそうで、まったく怒りに目がくらむというか、恐ろしさに身がすくむ気がしました。

第4章と5章はろうあ者の犯罪について。
ここではまず、普通に音の聞こえる健常者の「手話」が、ろうあのひとたちには全然(というか殆ど)わからないものだと言う事に愕然。
考えてみれば、わたしたちが使っている言語は文法などにしても音が聞こえ、目が見え文章が読める人のものです。ろうあのひとたちには独自のコミュニケーションがあって当然です。彼らを健常者の視点で見て、その枠に押し込めようとする手話や口話を「押し付けている」様なものだとのこと。
マンガですが山本おさむさんの「遥かなる甲子園」はろうあ者たちが甲子園を目指す物語ですが、そこにもそのような事が書かれていたなぁと思い出したのですが、犯罪の話とは別に、それがとってもショックでした。

ともかく、ここには書ききれないほどの、自分が知らなかった真実やもろもろが書かれていて非常に驚き衝撃を受け、深く考えさせられた一冊でした。いつも以上に乱れた文章だったと思うけど、良かったら皆さんにも読んでいただきたい一冊です。
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ローザの微笑/海月 ルイ

4163260900ローザの微笑
海月 ルイ
文藝春秋 2007-06

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現役女子大生でありながらAV女優と言う変り種、ローザはその「仕事の内容」と立ち居振る舞い言葉使いのギャップがマスコミの話題になり、テレビや雑誌でも引っ張りだこに。そして、彼女が「劇中」でいつも使う常套句「わたくしと、セックスしていただけませんか」が流行語になるほどの売れっ子になって行った。
しかし、一緒に仕事をしていたAV監督の兵藤は、ローザに見切りをつけ他の女優の元へ走る。そこからローザの転落人生が始まった。

+++++++++

どんな話か全然知らなかったので、こんな話でびっくりしました。
ローザを一言で言うと「ひたすら受身の人生」なのです。下り坂はゆるいのに、転がる事に全然抵抗しないから、普通なら踏みとどまれる所でも踏みとどまるどころか、自ら転がっていくような感じ。
それがなぜかというと、幼いころの「虐待」が原因ではあるらしいのだけど、それもそこまで説得力はないかなー。雰囲気が読んだ事のあるあの作品やこの作品のような感じがしないでもないなぁ・・・なーんて、思いならが読んでたのだけど、いつの間にかローザの人生から目が離せなくなっていた。人によっては「陳腐」と思ってしまうかも。(わたしも陳腐な部分はあると思ったけど、それもこのローザの一部分なのかも。)
それでもローザに多少の同情こそすれ、どこか覚めた目でその人生を見ていたんだけど、最後は泣いてしまうほど感動したのです。
なんといっても最後の60ページくらいが圧巻。そこまで到達してしまったのか、ローザ…という驚きと(まぁこれは一種のフラッシュバックの物語なので、一番最初のページを読めば分かる事なのですが)そこで初めてローザに感情移入が出来たのです。
しかも後を引く涙でね〜〜。その後すぐにお風呂に入ったんだけど(涙を家族に見られるのがちょっとね)お風呂の中でもしくしく泣いてしまった。一夜明けて朝、草をとりながらもずっとローザのことを考えてましたよ。
海月さんの作品は「子盗り」「プルミン」「烏女」に続き4作品目ですが、これが一番心に残る作品になりそうです。
16:41 : [本・タイトル]ら行トラックバック(0)  コメント(2)

隣人/永井するみ

4575234206隣人
永井 するみ
双葉社 2001-07

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一見、ごく普通の仲の良い夫婦に見える主人公とその夫。
平凡で幸せな家庭生活を送っているように見えるのに、実はドアを開ければそこには、外からはうかがい知れない暗い闇があった。
表題作「隣人」を含めて、思いがけない殺意に絡め取られた人たちの姿を、スリリングに描く短編集です。
パートナーに愛されていると思い込んでいるひとは、一度じっくりパートナーの気持ちを慮ってみませんか?
20:30 : [本・タイトル]ら行トラックバック(0)  コメント(2)

Lady,GO/桂 望実

4344011953Lady,GO
桂 望実
幻冬舎 2006-07

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恋人から突然振られてしまった、主人公の南玲奈。勤め先の派遣会社からも仕事の終了を言い渡される。次の派遣先はなかなか決まらず、そのうちに部屋のエアコンも壊れてしまい…。そんなとき、友達のキャバクラ嬢から一日体験で仕事をしてみないかと誘われた。キャバクラの一日体験は「タイニュー」と呼ばれる。お金欲しさにタイニューしてみた玲奈だったが、肌に合わないと感じたのだが、思いがけず同級生の姉の泉がキャバクラ嬢をやっていると知り、泉のススメで泉の店でもタイニューをする事になる。泉は店での名前を美香として、以前の地味なイメージからは考えられない転身を遂げているのだった。


+++++++++


この後、主人公の玲奈は「みなみ」と言う源氏名で泉(美香)と同じ店「クリップ」でキャバクラ嬢として働き始める。地味で自分に自信が無い玲奈が、キャバクラ嬢という仕事を得て、段々と自分を磨き変わってゆく姿をジワジワとじっくり描いてある。
イライラするような性格の玲奈。なにかにつけ自分を卑下しオドオドし、人の目を気にしてばかりいる。家庭環境がそう言う風に玲奈をしたという設定なのだけど、読んでいてこの玲奈には何度もイライラさせられた。特に時々出てくる呟きのような「〜〜〜なのかな。」という章の締めくくりにはイラーっ!(笑)
サクセスストーリーとしては成功していると思うし、玲奈を嫌いではない。応援したいと思いながら読んでいたんだけど、物語り全体が奇麗事過ぎる気がする。キャバクラの全部がこんな上質の店ではないだろうし、キャバクラ嬢のすべてがこんな向上心のある人たちばかりでもないだろう。とは思うが、読んでいる最中はここにも「人生の美学」「真に美しい女とは」などの薀蓄が見え隠れして「ほほ〜〜なるほど」と言う気分に。
ただ、あまりにも綺麗にまとまりすぎてて、小説としてはパンチに欠ける気がする。そこそこ面白いけどなんだか少し物足りないと言うところか。
桂さんにはやっぱ、少年を主人公にした物語を書いてもらいたいなぁ。「死日記」や「ボーイズ・ビー」みたいな。今回も一番よかったのはオカマのケイだもんね。羽田の人となりにももうちょっと突っ込みが欲しかった。

あさみさんにお借りしました。ありがとうございました。
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ラッシュライフ/伊坂幸太郎

4101250227ラッシュライフ
伊坂 幸太郎
新潮社 2005-04

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「陽気なギャングが地球を回す」が今日公開の、伊坂本4冊目。

+++あらすじ+++

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

以上 Amazonから+++

ストーリー紹介が難しいので、Amazonのそのまま引っ張って来ました。
この本もかなり評判が良いですね。

わたしも読んでるときは面白かった。
黒澤なんて、すっごく好み。渋くてクールで無精ひげが似合う、もうちょっと年取らせたオダジョーみたいな感じ?こう言う人好きです。
うらびれた豊田もよかった。ダサくて、無気力で、陰気だったけど物語の中で替わってゆく豊田に好感が持てました。
合間に描かれる不可思議な出来事が最後にストン、ストンと収まるところに収まり、全体を見てみればまるでよく出来ただまし絵のよう。それは見事と思いました。
ただ、わたしの理解力がなかったので、は?アレはどうなったんだっけ?これは結局どういうことだったのだっけ?と、行きつ戻りつしてようやく全貌が分かった感じで、物語の面白さを味わうと言うよりも、ピースをはめ込む作業に疲れた感じ。
一度読んだだけで「スッキリ!!」と分かったらきっと「面白かった!!」って言い切れたのだろうな。ちょっと自分がふがいなく思いました。


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離婚裁判~モラルハラスメントからの脱出/荘司 雅彦

4344990285離婚裁判~モラルハラスメントからの脱出
荘司 雅彦
アメーバブックス 2006-03-25

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図書館に行ったら、新刊コーナーに置いてあって、そそられるものを感じて借りてきた一冊です。
ブログから発行にいたった本のようで、元ブログはこちら↓
離婚裁判

内容は、実は小説として読むとなんだかなぁって感じです。ゴメンナサイ。素人の枠を出てないというか…。
ただ。著書あとがきに書かれているように、小説としてどうこうと言うよりもこの本の出版の目的は「モラル・ハラスメント」略して「モラハラ」と言うらしいんだけど、その言葉の認知度を少しでも高めるためとのこと。そのために小説風にすればもっと大勢の人に知ってもらえるのでないかと言う意図によるものだとのことです。
素人臭い文章ですが(ぎゃー、わたしに言われたくないと思うけど!!)読みやすくはありますので、著者や出版元のその意図は成功しているかも。

さて、というわけでモラハラについてご説明をしますと。

特殊な精神的虐待で、真綿で首をしめるように相手に『自分が悪い』と思わせるようにしむけ、最終的には相手を、精神的に完全に支配してしまうこと。
例えば子どものうちから毎日のように、親から虐待を受けると、子どもは親の機嫌を取るようになり加害者の意のままに動くほうがかえって精神的な安定を得られるようになるそうですが、このモラハラにおいても、最終的に被害者は加害者に完全に支配され抵抗できず、言われるがままの状態になってしまうとのことです。
特に暴力をふるうわけではないので、離婚しようとしても難しい。『性格の不一致』で片付けられてしまうのがオチです。
裁判官などの法曹界の人たちでさえまだまだ認知度が低いんだそうです。

なかなかショッキングなネタだけに、実力のある小説家のかたに、また描いていただきたいものです。わー。何様?って感じでほんとに、ゴメンナサイ。
13:43 : [本・タイトル]ら行トラックバック(0)  コメント(0)

レイクサイド/東野圭吾

4408534641レイクサイド 新装版
東野 圭吾
実業之日本社 2004-11-15

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これも、図書館で予約して読みました。
映画にもなってるのですね。映画のCMをなんかのレンタルDVDで見た時に「読もう」と思って借りたんですが。

ふつーの推理小説、というかんじで、正直言って可もなく不可もなくって感じ。
だいたい、東野さんあたりになると、読むほうも「めちゃくちゃ面白いもの」を期待してしまうので、普通の感じじゃちょっと物足りなく感じます。

+++あらすじ+++

中学受験を控えた3組の家族が、親子合宿と言うかたちでやってきた湖畔の別送。そこで殺人事件に巻き込まれていく…。と言う話です。

+++感想+++

淡々とした、本格ミステリーで、謎解きを楽しむのがメインかな。
わたしはどっちかというと、殺人の背景にある動機や、人間模様をどろどろ〜ぐちゃぐちゃ〜としつこく描いてあるほうが好みなので、その点はあっさりしすぎだなーと感じました。
殺人事件を隠蔽するために、細工を施すシーンがあるんだけど、ああいうのももっと微に入り細を穿つような描写が欲しかった。
やってるほうの心理描写なんかも、もっと凄まじいものがあるのでは?

でも、これ、中学受験にのめりこむ子供と親の姿をかなり手厳しく風刺してあるので、そこはおもしろかった。

子どもが言うのです。
「いい学校に入れば得になる。入れなきゃ損だ。
 悪いことをしてお金をもらう役員だって
 東大を出てるからそう言う仕事に就けるし
 また、東大出の警察官にかばってもらえる。
 世の中、出世したものが勝ち」
って。
これは、もちろん親が教え込んで、勉強するためにはっぱをかけてるんだけど、そのあたりの皮肉の入った今の世の中への批判が、結構きつくてよかったです。
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龍の黙示録/篠田真由美

龍の黙示録
4396331797篠田 真由美

祥伝社 2004-08
売り上げランキング : 55,050

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東日流妖異変 聖なる血―竜の黙示録 唯一の神の御名―龍の黙示録 紅薔薇伝綺 新・世界の七不思議


あらすじ…

主人公の柚ノ木透子は、ある人物の紹介で鎌倉の著述家の龍緋比古(りゅうあきひこ)のところに秘書として働きに行くことになった。
しかし、透子の知り合いが言うにはまったくの同名の人物が明治時代から存在しており、しかもその容貌までも酷似していると言う。そして、その年令さえも…。そこで、龍が吸血鬼では?と言うのが、知り合いの言い分なのだが、現実派の透子はそれを、一笑に付していた。
が、透子の周辺にもなにやら不思議な出来事が重なり、ついには透子も巻き込まれていく…。
はたして、龍の正体は?

わたしは吸血鬼が好きなのです。吸血鬼と言えば、血を吸われても構わない、それどころか吸ってください!と言いたくなるようなイケメンと、相場が決まっています。そう、この龍さんもすっごくイケメンっぽい!(彼が吸血鬼かどうかは読んでのお楽しみ、ということで(笑))そしてとってもクールなんです。魅力あふれる龍に、ぐいっとひきつけられました!
良い意味で漫画やアニメのように、その場面が浮かんでくるような、耽美的な雰囲気の作品でした。
あとがきで、著者篠田さんと恩田陸さんが対談をされててそれも面白かったんですが、そこで恩田さんが「龍を演じるとしたら『トヨエツ』が良い」と言っておられて、びっくり!実はわたしもそう思いながら読んでいたので。当然カイルは若かりし日の武田真二…。なんか、別のお話になりそうだけどね(笑)
らむちゃんにお借りしました。
ありがとう〜♪
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