虚夢/薬丸 岳

4062147416虚夢
薬丸 岳
講談社 2008-05-23

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通り魔に襲われた一家が味わう地獄のような日々。そのなかで生き残った家族が感じる理不尽さや、癒されることのない悲しみや苦しみがもたらすものは。。。

とても、読物としてはよく出来ていると思う(ナニサマな発言ですが)。釣り込まれたし、一気に読めたし、登場人物たちにも充分感情移入ができた。と言う事で、いい作品だと思うのですが、ノンフィクションが好きで、とくに「累犯障害者」や「自閉症裁判」などを読んでしまった後では、やっぱり「小説」の域を出ていないと感じられてしまいました。どうしても、あの事件を思い出すし、あの事件を思い出せば事件の陰で「今まで生きてきて一度も楽しいと思ったことはない」と言って短い人生を閉じて行った妹さんのことを思い出さずにいられず。被害にあった人たちの苦しみも筆舌にしがたいとは察しますが、きっと表面からは見えない苦しみや悲しみがあちこちにあると思うのです。
でも、刑法39条に関する疑問、心神耗弱心神喪失によってたとえ何人人を殺しても、罪に問われないあるいは、軽い刑で済むということ、それが果たして正しいのかどうかと言う問題提起は重いです。
ぜひとも、広く読まれたら良いと思う作品です。
ただ、「天使のナイフ」同様、登場人物たちのつながりに、あまりにも都合の良い偶然が多すぎるような気がしましたが。

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暗闇のヒミコと/朔 立木

4334925871暗闇のヒミコと
朔 立木
光文社 2007-12-14

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人里はなれた郊外にある、高級老人ホームで老人カップルが不審死。容疑者に上がったのは老人ホームのベテラン介護士だった。事件の真相を追う新聞記者は、個人的に容疑者に惹かれていくが・・・。

リンメイ先生シリーズの番外編といったところでしょうか。
冤罪をテーマにした所は「死亡推定時刻」と同じような感じだったけど、容疑者と言うか被疑者に肩入れできないので(これも、「暗い日曜日」だっけ、のときに感じたんだけど)どうしても弁護士等に「無罪を勝ち取るために頑張れ」と思えなかったので、読んでる間テンションが上がらなかった。
この物語は主人公が新聞記者で、彼が被疑者との関わりの中で事件に対して感じた心象や、被疑者への思いなどが中心になってるのだけど、被疑者にいい感じを抱けないから、この主人公に対しても感情移入ができない。またこの記者には、ちょっとイラっとさせられたし。
裁判の様子はたしかに詳しく、リアルに描かれてて臨場感もあったけど、ちょっとくどいと言うか飽きてきてしまった。
つまらなくはなかったけど、可もなく不可もなく、と言うカンジ。やっぱり「死亡推定時刻」みたいな「鷲づかみ感」は無かったです。残念でした。
僭越ながら、朔立木氏の書く物語は、読者心理を無視している部分があると思うなぁ。エラソーだけど。どうも読んでて共感ができないんですよね。物語は面白いんだけどね。

★★★



これは↓★★★★★

4334924360死亡推定時刻
朔 立木
光文社 2004-07-21

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狐火の家/貴志 祐介

4048738321狐火の家
貴志 祐介
角川書店 2008-03

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「硝子のハンマー」の続編(のようなもの)。
例のかっこいい泥棒さんの榎本が、弁護士の青砥純子をサポートするという、前作同様の設定ですが、今回は短編集だったのでイマイチ乗り切れなかった。
二人のビミョーな距離感みたいなのが、ちょっと前作ほどトキメキをかもし出してないような気がしました。ストーリーよりもこの二人の関係がわたしには重視ポイントになってるので、その点含めて今回は思ったよりも面白みに欠けたような気がしましたが。
でも、やっぱり榎本の活躍は続けて見て行きたい。
純子さんがもうちょっと榎本に翻弄される様子が見たいな。
この続編も切に望みます。
出来れば長編で。(「新世界より」ほどじゃなくてもいいから)
よろしくお願いします、貴志せんせ。

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ゴールデンスランバー/伊坂 幸太郎

ゴールデンスランバーゴールデンスランバー
伊坂 幸太郎

新潮社 2007-11-29
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伊坂さんの、超人気作品。図書館の本を借りたんだけど、かなり待ちました!
近未来、街中のいたるところに「セキュリティーポット」という個人情報を取得するシステムが置かれた仙台市で、その土地が輩出した首相が凱旋パレードの最中に、ラジコンヘリを使った爆弾で暗殺されてしまう。
多くの目撃情報から、犯人は数年前にアイドルを痴漢から救った、元配達員の青柳雅春だと手配される。はたして、犯人は青柳なのか。


とにもかくにも、ラストが素晴らしい。ラストまでを読めば、今まで読んでみた全文、どこにも無駄な部分はないと良く分かり、伊坂さんのすごさが分かります。それぞれのエピソード、登場人物、セキュリティポッドなどの小物、それらのつながりがとってもスマートで驚くほどです。「え?この人も?」みたいな。次々と明らかにされる事件の真実に、ただただ「へぇ〜」「ほぅ〜」と唸るばかりです。
巧い、見事な作品だと思いました。

ただ、自分がすきかどうかと言うと、そこまでは好きじゃないかな。登場人物たちが「いい人」すぎて「爽やか」すぎる。ひねた目線で見てしまう自分がいます。
自分の中では伊坂さんは、どうしても「★4つ」以上にはなれない作家さんなのです。
相性ですかね。伊坂ファンの人気を悪くしないで・・。

でも、文句なく面白い作品でした。

★★★★


ネタバレで思ったこと↓ 反転して下さい

イケメン君だったのに、変貌はもったいない。
その後、彼はどうやって生きていくんだろう。
戸籍もないし、仕事も結婚も何もかもが困難になる。
まだ若い、人生前半なのに。
顔だけでもイケメンのままなら、水商売もいけそうだけど、不細工君になってしまってはね〜。
そう思うと暗い寂しいラストでは。。。
20:42 : [本・タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(3)

神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩/石井 光太

神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く
神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く石井 光太

新潮社 2007-09
売り上げランキング : 50786

おすすめ平均 star
star実体験は少なくとも卓上の勉学よりは貴重であろう
star圧倒される現実。これは虚構ではないのだよな。
starイスラムを理解できるファンタジー

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「もの乞う仏陀」の石井光太氏が、イスラム圏の風俗に焦点を当てて、実際に半年以上その場に身を置いて、見聞きしたもの感じたものを纏め上げたルポ。
今の日本で、普通の生活をしていたら、考えられないほど貧しい人々がここには書かれています。それは「もの乞う仏陀」でも同じだった。たとえば、物乞いをするために、自分で体の一部を切り取ったり、子連れのほうが同情を拾いやすいと言う事で、子どもをさらってきて、その子どもの体や顔の一部を切り取り、より多くの施しを受けようとしたり。
今回は、生活のために身を売る女性や少年を取材しています。
最初のうちは、そういった生活の中でも「一生懸命に生きている」人たちを見て、著者はこう言う人たちを「救おう」としているのではなく、どこまで共感できるか、出来る限り彼らの人生を肯定したい、と言う気持ちがあるのではないか?と感じました。
しかし、読めば読むほど、そういう感覚はなくなり、ひたすらその凄惨な生活にたじろいでしまう気持ちになりました。
先日、どこかのタレントさんが「チャリティとか慈善という言葉は嫌いだ。施すと言うのは、上からの目線だから。助けてあげなければと思うよりも、こちらも向こうの人たちから学べる何かがあるはず、お互いにそういう自分たちの持っている素晴らしい部分を交換する気持ちになるべき」とかなんとか言っていました。誰だったか忘れたし、言葉も正確には覚えてなくて、いい加減なもんですが概ねこんなことを言ってました。
この本を読み始めたときは、そのタレントの言葉をふっと思い出しました。
最初にそのタレントの言葉を聞いたときは「いい事を言うなぁ」と思ったんですよね。。
でも、13歳の自分の娘と同じ年の子どもが、体を売らなければ生きていかれない現実を、どう捉えたらいいのか。お金なんて、日本円にして数十円とか、あるいは一食分とか。中にはもっと酷い事をする人もいるようです。自分の娘がそんなことになったとして、それがそのタレントさんの言う事で済まされるのか。どうか、娘を助けて下さい、と言いたいでしょう。路上でしか生活が出来ない、食べるものもない、体を売ることしか出来ない生活、想像すらできないような貧困。。貧困と言う言葉すら、追いつかないほどの底辺で生活でする人たち。彼らに「お互いに素晴らしい部分を交換しましょう」と、言えるんでしょうか。この本を読みながら、ずっとそんな気持ちになってしまいました。
石井氏の文章は、会話文があまりにも小説調で、ノンフィクションらしくないのです。そこが反発を受けている部分もありますが、それでも一読の価値ある本だと思います。
思っちゃいけない、それは思い上がりだと思う、でもどうしてもその生活と自分の生活を比べてしまい「よかった、日本に生まれて」と、思わずにはいられないのです。

著者の石井光太氏のHP「コウタイズム」はこちら
20:14 : [本・タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(0)

顔なし子/高田 侑

4344013727顔なし子
高田 侑
幻冬舎 2007-08

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東京での生活に見切りをつけて、20年以上離れていた古里へ戻った修司。義理の弟である桐也は、ここ数年音沙汰がないという父の言葉に、修司の思いは忌まわしい事件のあった昭和55年へと馳せる。修司の父親は妻を亡くして喪の明けないうちに、桐也の母親を連れてきたのだ。すべてはそこから始まった。昭和55年に何があったのか。そして、その事件が現代にも禍々しい影を落とす。次々と起こる不審な事件は、過去の事件に関連するのだろうか。

陰湿な寒村を舞台に、泥臭くじめじめと陰気な物語が続くのだけど、なかなか読ませます。55年当時の話は、閉鎖的な村社会でありそうな事件だけに説得力がある。妻の喪が明けないうちに新しい女を連れ帰る父親、その新しい女であるセリ、そして昭和55年の修司・・・修司には気を許す女友達である麻樹と、孤独な少年桐也などのそれぞれの心理描写もていねいに描かれていて釣り込まれます。
排他的で残酷な村人たちにたいして、主人公たちは根底に人を思いやる気持ちを持ってるというのが、この物語の魅力だと思う。じめっとしている割に暗くなりすぎずに読めるのはそのおかげかもしれない。
だんだんとミステリー色が濃くなっていくのは、前回読んだ「鉄槌」とよく似た感じがしました。
ただ、ラストのミステリーのオチはそれほど意外性もなく、平凡な感じで拍子抜けしてしまった。もっと、胸震えるような真実が隠されているのでは??という期待を抱かせられる展開だっただけにちょっと残念。でも中盤が面白かったし、おどろおどろしくもオカルトではないかんじが好みだったので、また次も読んでみたいと思わせられる作家さんです。わたしは割と好きなタイプ。
個人的に言いたいのは「桐也に対して、結婚した事を義理の父親になぜ言わないのか?セリが死んだのは義父のせいだと恨んでいるのだろうか?でもその後も血のつながりのない桐也を育てたのは義父なのだから、せめて結婚した事ぐらいは伝えても良かったのでは」と言う事。
しかし、ああ言うラストはそれはそれで良いとおもうけど。
22:01 : [本・タイトル]か行トラックバック(0)  コメント(0)

コフィン・ダンサー/ジェフリー ディーヴァー

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ジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver 池田 真紀子
文藝春秋 2000-10

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ライム・シリーズの2作目です。
今回は、コフィンダンサーと言う異名を持つ殺し屋が登場。実はそいつは、かつてライムの部下を殺した事のある因縁の相手。そしてものすごく周到で、誰もその正体を知るものはないどころか、指紋の一つさえも残したことがない。
そのコフィンダンサーが狙うのはある民間航空機の未亡人(夫は既に殺されてしまった)とその仕事上のパートナー。ライムは彼らを守り抜く事ができるのか??

この本では、今回、コフィンダンサーという殺し屋とライムの頭脳戦がスリリングに描かれていて、気を抜けない。(これは前に読んだのもそうですが)ライムが殺し屋の裏をかけば、また殺し屋もライムの裏をかこうとする、と言うように、どちらの頭の中もどうなってるんだろうと思うほど賢いです。
そして、アメリアとライムの気持ち。これがくっつきそうでくっつかなかったりという、読者をジリジリとじらすもので、その部分も目が離せない。
殺し屋に狙われているパーシーとの三角関係にも似た感じが、かなり面白いです。またこのパーシーが最初はすごく傲慢でワガママで嫌な女!と思っていたんだけど、段々と好感が持ててしまう辺りの人物描写もうまい!面白かったです。

しかし、ライムシリーズにどんでん返しはつき物のようですが、今回はちょっとやり過ぎって言う感じも。「えーそりゃないよ」と思ってしまいました。それじゃぁあの時のあれはなんだったの、みたいな。たとえばケータイのところなんか・・。突っ込みたくなってしまうんですよね。突っ込んだところできっと、完璧に跳ね返されてしまうんだろうけど。そこまではすっごく面白かったのに、ちょっと白けてしまったのが残念。でも、面白い事は確かです。
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虐待の家/佐藤万作子

4120038858虐待の家―義母は十五歳を餓死寸前まで追いつめた
佐藤 万作子
中央公論新社 2007-11

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2003年大阪府岸和田市で起きた虐待事件。
15歳のその少年が意識不明となってその両親に救急通報された時、体重はなんと24キロだったとのこと。そしてそんな状態まで追い詰めたのは、実の父親とその妻である義理の母親だった。
彼らの言い分では、言うことを聞かない息子に対し、身体的暴力と食事を抜くと言う「バツ」を与えた。それは3ヶ月(推定)にもわたった。
少年は一命を取り留めたものの、重い脳障害が残り、今までのような日常生活は出来ない体になってしまった。当然事件被害の詳細を訴える事も出来ない。
このルポは、その事件に「親の方」から迫ったものである。
放置すれば死ぬと分かっていながら「死んでも良い」と両親が考えたかどうかが、裁判の争点になったらしいが、それを紐解いてゆく。
多分に著者の推理や考察も交えてはいるけれど、多角的に事件を見ていて冷静に判断してある印象で説得力があった。
でも、どうもしっくり来ない部分もあるのは、読み手に虐待の実態が良く伝わってこないというか、親の言う事と少年の受けた被害とがあまりにもずれている感じがするから。
親の方はびっくりするぐらい虐待したと言う意識がないようなのだ。
もっと驚くのは、少年が食事を与えられずやせ細り、次第に正常な判断も出来なくなっていき、なんと自分の排泄物を食べていたと言うもので、それをこの義母もその目で見ているのに、その後義母が語るところによると「それをおかしいと感じなかった」と言うこと。ウンチを食べると言うことも衝撃なのだけど、それを目にしながら「変だと思わない」親の精神構造にもただビックリ。それって本当なのか?
もう一つ腑に落ちないのは、少年はこの家から逃げようと思えば逃げられたのだ。現に弟はこの家を出て祖父母の家に身を寄せているし、少年の方も実の母親と暮らすという選択肢もあったのだ。
なぜ少年がこの家に留まり続けたのか。虐待の家であるこの家に。
それがなぜなのかを紐解くもろもろが書かれたルポなのだけど、それだけに留まらず中学や福祉センターの、虐待児に対する支援のあり方にも言及していて深く考えさせられる。
この事件では、自分の価値観のままに子どもに接しようとした義母の融通の利かなさと共に、それぞれの機関が「自分に与えられた任務をこなせば良い」という、これまた融通の利かなさが悲劇を招いたのだと言うことが浮き彫りになる。
虐待をなくすために必要なことは、虐待を起こす保護者の側からの問題を考えていくこと、そのために行政ができる事はなにかと言う問題提起がなされていて、報道とは色々と違う視点で書かれていて、非常に読み応えがあった。
ちなみに、この事件が福祉関連にもたらした影響は大きいらしく「岸和田以前」「岸和田以後」と、線引きされる物差しになっているらしい。
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黒い履歴/薬丸 岳

読みました。

と言っても単行本ではなく、小説現代の12月号掲載作品。
しかし、コレがとってもよかったんですよ。
短編らしく、少々小粒にまとまってるのが惜しい感じですが。(ナニサマ!)

しかし、人物の魅力といい、物語の方向といい
「天使のナイフ」の薬丸さんならでは!って言う感じ。
主人公や、刑事の魅力は「天使のナイフ」よりも良かった。
好きだもん、単純に。この人たちが。

こんなのを待ってました。
薬丸さん、お次の作品も期待しています!!


B000YGNFXY小説現代 2007年 12月号 [雑誌]
講談社 2007-11-22

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君たちに明日はない/垣根 涼介

4101329710君たちに明日はない (新潮文庫 (か-47-1))
垣根 涼介
新潮社 2007-09-28

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「借金取りの王子」と言う新刊が出ているので、それを読む前にこちらを、と思って読みました。
リストラと言う重苦しい題材を扱っているのに、暗くならずにさらっと描いてあって軽い気持ちで読めるのがいいですね。
この本では、リストラを言い渡す(と言うのとは若干意味合いが違うけど)主人公側の気持ちと、リストラの対象となった相手の気持ちがどっちも丁寧に書かれていて、いわば「裏表」両方読めるのがいい。
恋人との間のことにしても、両面から描いてあるのでそこが面白いと思う。
結構、この主人公が好きだな〜。
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