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2018年の読書記録、と、Kindle買った話

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
去年の読書記録でございます。
なんと八冊。
月間ではございません。
年間の読書記録でございます。
この他に、
『海がきこえる』
『海がきこえるⅡ』
『娘になった妻、のぶ代へ 大山のぶ代「認知症」介護日記』
『大家さんと僕』
『くらもち本~くらもちふさこ公式アンソロジーコミック~ (マーガレットコミックスDIGITAL)』
なども読みましたので、まぁ、マンガ本を除けば年間10冊くらいは読みましたか。
たしかその前の年が年間五冊でしたので、倍も読んだことに!(笑)
ことしは、去年の倍の二十冊を目指そうかな!
Kindleも買ったことだし!
ゆるゆる読書楽しみたいです。

ところで、Kindle、私はヤフオク!でゲットしたのですが、最初の画面を見てびっくりしました。
なんだかロック画面というらしいのですが
スマホやPCみたいに、電源が落ちていたらディスプレイが完全に真っ黒になっているわけではなく、電源が落ちていても画像が表示されているために、かなり混乱しました。
なんだかおもちゃみたい(笑)
イラストシートが挟んであって、それを取るのだと思って、どこからシートが取れるか剥がせるんだろうかと探ってしまいましたよ。
そしてやっと、剥がせないし取れないんだとわかって電源をつけてみたら(スイッチを押してスワイプ)白黒画面!
これまでKindleは、スマホのアプリで使っていましたが、それは当然のようにカラーだったので、この白黒画面にはまたまたびっくりしました。
ヤフオク!でゲットしたからバッタもんだったのか、壊れてるのか!不良品なのか!
と。
先日父親がブルーレイデッキを新しくして、操作方法がわからず機械のせいにしている一面があってのですが、同じことやってるなぁ(笑)
ま、そんなこんなで使い始めたKindle。
がんばって使ってみたいとおもいます!
もう、紙の本は目の衰えのせいで、読みにくいのね。本格的に老眼鏡を使わないといけなくなってきましたよ。
Kindleだと老眼鏡いらないから便利ですよね。

今日も本を一冊ポチっとしました。
でも、物色するのはスマホのアプリ。
やっぱりカラーが見やすいよね。

さて、ながくなりましたが、去年の読書記録をぺたりんこ。
少ないっ!!(笑)


今年もよろしくお願いします!



2018年の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:3253
ナイス数:241

コンビニ人間 (文春文庫)コンビニ人間 (文春文庫)感想
物語自体はとても面白く一気読みしたが「みんなちがってみんないい」と差異を認める理想を掲げていても、結局は普通がいいとどこかで思い込んでいるのではということを、ユーモアと皮肉交じりに突き付けられた。自分が無自覚に、自分や他人を普通かどうか選別していると。誰でも自分なりのモノサシを基準としていて、疑うことはあまりない。でもそれは本当に難しいことなんだなあ。だってこの主人公のように、赤ちゃんを静かにさせる方法を思いつく人物のモノサシを認めるなんて出来るだろうか。ペットの墓に花を殺して飾る派の私ですから…。
読了日:11月25日 著者:村田 沙耶香
幻夏 (角川文庫)幻夏 (角川文庫)感想
前作『犯罪者』の読了後直ちにポチっとして、すぐ読み始めた。多分荒削りな所があるんだろうけれど、キャラの魅力やスピード感などでグイグイ読ませるのはこちらも同じ。三人のチームワークが好きで目が離せない。やはりドラマっぽい物語(かっこよすぎる)で、あまりにもエンタメ的なんだけど、冤罪に対する問題提起や警鐘が少しでも伝わり、法も意識も改善されたしという著者の願いがストレートに伝わってきた。あと、主人公たち、『おっさん』と言うから同年代かと思いきや、ふた周りも年下!こちらおっさんではなくジ(バ)ーさんなのねん。
読了日:11月04日 著者:太田 愛
犯罪者 下 (角川文庫)犯罪者 下 (角川文庫)感想
Kindleで上下合本版を購入。お初の作家さんだったけど、とても面白くはらはらどきどきで釣り込まれた。女性作家にしては硬質。好きなジャンルの社会派ミステリーは時々無理に犯罪を絡めなくても?と思うこともあるけどこの作品は犯罪の絡みが必然で説得力があった。キャラも魅力的でつい映像化を想像してしまった。すぐさま『次』の『幻夏』をポチッとな。
読了日:10月24日 著者:太田 愛
犯罪者 上 (角川文庫)犯罪者 上 (角川文庫)
読了日:10月24日 著者:太田 愛
我が心の底の光 (双葉文庫)我が心の底の光 (双葉文庫)感想
幼いころに強烈なネグレクトを受ける描写があるけれど、それが当の幼児の目線にしてはあまりにも大人っぽく完璧で、リアリティがないように感じた。大人になってからの話も脈絡がなく、つかみどころがなくて面白みに欠けた…と思ったら、最後に本当の理由、意味が明かされて、納得!!そう言うことか!!最後まで読んでよかった(^^;途中離脱するところだった。
読了日:09月29日 著者:貫井 徳郎
特捜部Q―吊された少女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)特捜部Q―吊された少女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
かなり長い時間を掛けて読んだ。スピリチュアルとかヒーリングとかにまるで興味がないので、途中その類の描写部分は斜め読み!しかしかなりの部分をそれで占めていて、ミステリーの部分が少ないのではなかろうかと思いながらの読書になってしまい、まともに読んだとも言えないなぁ。感想を書くまでもないと思うけど、個人的には興味を引かれず、今までのシリーズ中でいちばんつまらなかった。
読了日:07月17日 著者:ユッシ エーズラ・オールスン
漫画 君たちはどう生きるか漫画 君たちはどう生きるか感想
友達に強くプッシュされていたが、色んなタイプが出版されており迷っていた。たまたまクリニックにマンガ版が置いてあったので待ち時間に読んでみた。原作は未読だけどマンガと文章を上手く組んである。おじさんとコペル君の誠実で真面目に人生に向き合う姿勢に感動した。立派な大人になれという願いが本書の根幹で、分かりやすく趣旨が伝わり、感銘を受けた。人気があるのも頷けた。
読了日:07月17日 著者:吉野源三郎
沈黙 (新潮文庫)沈黙 (新潮文庫)感想
スコセッシの映画を見て4度目の再読。信仰とは各種宗教によって各々の教義があり、師の教えにより教義を正しく理解する。潜伏して師の言葉が聞かれないと次第に教義は自己流のものになっていくのではないかと思う。フェレイラやイノウエがロドリゴに語る日本人の宗教観に納得がいく。神に救いを求めた当時の農民や泥沼のような日本で苦労した宣教師たちに思いをはせた。実存した人々の心中がまさに描かれたのでは。誰がキチジローはじめ転んだキリシタンをなじることができるものかと思う。自分なら間違いなく「踏む」と断言できるから。
読了日:05月05日 著者:遠藤 周作

読書メーター
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10:42 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)

【話】鑑賞記録まとめについて

今年は愛用していた『鑑賞メーター』のサービスが終了してしまいました。
なくなって知るそのありがたみ、つくづく便利なサービスだったなぁと惜しまれます。(運営者さんいままでありがとうございました)
ほんとは鑑賞するたびにブログに感想を書けばいいんだけど、かなりの数を見ているので(自慢にはなりませんが)、ブログでは手間がいりすぎしまうんです。ほんと自慢になりませんが。とほほ。。
代わりに、いまはフィルマークスを使わせてもらっています。
キネノートもよかったんですが、ぱっと見がフィルマークスのほうがシンプルで見やすく、私には使いやすそうでした。
それでもやはり、感想メーターのほうかよかったのになーと思ってしまいます。
感想メーターの『まとめ機能』は前月、前年の鑑賞記録を一望できるまとめを、ブログにはることができました。
これはほかの記録サイトにはないサービスかと。
ブクログにはあるのですが、ブクログは新作映画、上映中の映画はフォローしてませんよね。ソフト化したものしか検索できないようです。
私はソフト化してない作品もちょくちょく見ているので、鑑賞記録に抜けができてしまいます。
でもまとめだけは、ブクログで作ることにしました。
ま、鑑賞記録なんて、そこまで厳密に、真剣にやらなくてもいいんですけどね。
(しかも年末の慌ただしいときに…)
我ながら呆れてしまいますが、なんせ趣味ですので。。。
09:39 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)

【本】海がきこえる/氷室冴子

海がきこえる (徳間文庫)
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なんだか唐突に氷室冴子さんの「海がきこえる」を読みたくなるときがありまして
いままでも何度か読み返しています。
今回きっかけとなったのは
↓ このニュースを見たからかな?

氷室冴子: 没後10年記念特集 私たちが愛した永遠の青春小説作家 (文藝別冊)
氷室冴子: 没後10年記念特集 私たちが愛した永遠の青春小説作家 (文藝別冊)氷室冴子 新井素子 飯田晴子 伊藤亜由美 榎木洋子 榎村寛之 荻原規子 菊地秀行 木村朗子 久美沙織 近藤勝也 嵯峨景子 須賀しのぶ 菅原弘文 高殿円 田中二郎 俵万智 辻村深月 ひかわ玲子 藤田和子 堀井さや夏 三浦佑之 三村美衣 群ようこ 山内直実 柚木麻子 夢枕獏

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こちらもすごく興味を引かれますが、でも読みたかったのは「海がきこえる」でした。
夏だしねぇ(^^;
(この記事を書き始めたときは真夏だったんです!)

でも、最後に読み返してから本が行方不明になってしまって(^^;
私が持っていたのは単行本だったんだけど、今回文庫本を購入。
加筆修正されているみたい。
どこが違うのか確かめてみたくて、単行本をもう一度さがしたけど
やっぱり出てこなかった(^^;

私はコバルト世代と言ってもいいのかわからないけど、読んだのはすごく初期ですの。
中学に入ったとき新しく同級生となったひとが、コバルト文庫をいっぱい持っていて
貸してもらって読んでいました。
そのひとは、吉田としさんとか、佐伯千秋さん、清川妙さんなどが好きだったようで
そのひとたちの作品を読ませてもらった記憶がありますが
2年生になってクラスが別れてからは読まなくなりましたっけ。
そんな風にそれほど仲が良くもなかったけど、本を貸してくれるという、
気前のいい、気持ちのいい同級生だったなぁ…。


ちなみに私の中学時代は、近所に本屋はおろか
図書館も電車に乗っていかないと行けなかったし、
本はけっこう遠い存在でしたっけ。
学校の図書館には読みたい本は無いって言う感じだったし。

閑話休題

そんな私は、氷室冴子さんはコバルト文庫では読んでなくて、
「海がきこえる」もアニメを見たから原作を読んだのだと思います。
読書メモによれば、1997年に読んでまして
それが氷室冴子さんの作品を読んだ初めてだったのです。

それから(大人になっていたので)図書館にある本をちょくちょくと読んでいたけど
膨大なコバルト文庫等の作品をほとんど読んでいなくて
ネットを始めて、ネットを通してお友達になった方に
たくさん、コバルト文庫を貸していただきました。
それでも、氷室作品のほんの少ししか読んでいませんね(^^;
「ジャパネスクシリーズ」
「ザ・チェンジ」
「多恵子ガール」のシリーズ
などなど
エッセイもおもしろいですよね!!


だから氷室冴子さんのファンです
とは、言いにくいのです。
青春時代にコバルト文庫で氷室さんの作品を読んだ人たちには
少し引け目を感じてしまいます(苦笑)

青春時代にコバルト文庫で氷室作品を読みたかったな…(^-^;



前書きが長くなったけど(長すぎ~~)『海がきこえる』は、高知での高校生活と、進学した東京での大学生活を舞台に、わがままな美少女(たち)に振り回される主人公たちの青春物語、という感じでしょうか。
そんな簡単な物語じゃないんだけど(^^;

主人公杜崎拓は松野という親友がいて、成績もそこそこで、先生たちに媚びを売ることもなくプライドを持って、それなりに充実した学校生活を営んでいた。そこに突如東京から、里伽子という美人で成績もよくてスポーツもできる、まぶしすぎる転校生が来ます。
なぜか転校生とかかわり合いを持ってしまう拓。
やがて里伽子を好きになった親友松野との友情にひびが入り…

順調だった学校生活は望まずとも里伽子の出現によって波乱を強いられてしまいました。
そんなほろ苦い思い出を抱えての上京。
拓はそこで偶然里伽子に再会します。

拓の学生生活もみずみずしく描かれ、里伽子のほかにも年上の美女に絡まれてしまい、飽きることがないいろいろな出来事が次々起きる…と言っても突拍子のないことでもなく、等身大の若者の姿が描かれ、なんだか学生時代に戻りたいなぁと思わせられる作品です。

拓は、当時はその言葉はなかったけれども『草食系男子』です。
恋愛小説という側面がありながら、その手の部分はほとんど描かれていません。
だいたい、いつの間に拓と里伽子は、おたがいに名前を呼び捨てし合う仲になったんか??(^^;
友達以上、恋人未満(懐かしい?)そんな感じの関係が、物足りない人もいるかもしれないけど、私は心地よく読めました。

小説は雑誌アニメージュに連載されたそうです。
1993年 単行本化
1999年 文庫化
そのつど加筆修正がなされているようですね。
Wikipediaに
【1993年の単行本化の際には、作者による編集が加えられ、拓と里伽子が高知城前でキスするシーン、拓と里伽子、松野と知沙が四万十川へ泳ぎに行くシーンなどが省かれた。1999年の文庫本化の際には、時の流れによるヒット曲などの変遷(例えばWinkから安室奈美恵へ)により現実と小説にギャップが生じたため、当時の状況に合わせて作者による修正が加えられた。】
キスシーンがもとはあったのか!!
今初めて知ったぞ(^^;
私はないほうで読んでたから、キスの一つもなくて潔い小説だなぁと思ってた。
削ったのか~~。なんでやろ?でも、ないほうがいいな。(^^;
ふたりのそういうシーンは今となっては想像もできない。
カラオケのシーンも文庫で「アムロ」になってるから驚いた。
アニメージュだけに「ガンダム」のことかと思ってしまった(笑)
あと、文庫版のあとがきにマンションの値段を変えたとありましたね。
バブルのころのとんでもない値段をそのまま使えなかったとのことでした。

懐かしい。
ノスタルジーな小説です。
単行本、出て来たらいいのにな(^^;







21:00 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)

【本】あん/ドリアン助川

4591144895([と]1-2)あん (ポプラ文庫)
ドリアン助川
ポプラ社 2015-04-03

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どうしてこの本を読もうと思ったのかな?
何らかのきっかけがあったはずなんだけど思いだせません(^-^;
表紙は女子生徒。でも女子生徒の物語ではありません。
だいじな登場人物ではありますが。
どら焼きを持っています。
どら焼きは重要アイテムでした。

じつは映画の「あん」の存在は知っていました。
そのころ私のポンコツになった読書向きのアンテナにも「和菓子のアン」という本が引っかかっていて、映画の「あん」は「和菓子のアン」の映画化作品だと思い込んでいました。作者も全然違うんですよね(^^;
でも、こちらの「あん」もたしかにどら焼きという和菓子の話だし、ややこしいと思うのは私だけでしょうか?(^^;

話を戻しまして(閑話休題ってやつ)

内容を全然知らずに読んだのですがとてもよかったです。
人生に挫折して(と一言では言ってはいけないと思いますがあらすじとして)どら焼き屋をやっている主人公の仙太郎。
あるとき見知らぬ老女がやってきて、どら焼きの餡を作って、自分をここで働かせてくれと言います。
そんなつもりのなかった仙太郎も、その老女徳江が作る餡子にうなり、いつしか彼女をやとい、その餡を伝授されます。
しだいにお店は繁盛してゆくのですが、とあるきっかけで客足がぱたりと途絶えてしまう。
どら焼き屋をやめ、ほかの店を始めろという店主に、どうしても納得できない仙太郎は、かつての常連のひとりであった女子高生とともに、徳江を訪ねます。
徳江の住んでいる所は…。



ネタバレになりますが…



徳江はハンセン病だったのですね。
ハンセン病とネタばらしになりますが、それを言わないと感想も書けないし、そもそもだいたいがあらすじでそれを言ってしまっていますね(^^;

ハンセン病はほんの少し学習したことがありますが、それはそれはつらい病気だったのですね。
辛いのは世間の差別です。
ハンセン病患者が出たと判明すると、その家は一家離散もありえたぐらい、家族中が差別されたのです。
北条民雄の「いのちの初夜」でもわかりますが(その北条民雄の人生を描いた高山文彦「火花」にも描かれていますが)
ハンセン病と判明すると強制隔離です。
どんな幼い子どもでも、家族からはなされ療養所という名の強制収容所に隔離されます。
その後の扱いは、本書「あん」でも徳江の人生として描かれていますのでここでは言いませんが、ほんとうに壮絶で過酷な人生が待っていました。
どなたであれその体験談を聞くなり読むなりすれば、それはそれは涙なくしては聞けないのですが、その苦しみのもとである「差別」をしてきたのは間違いなく「私たち」なのですよね。
そしてここがまたすごく惨いことなのですが、ハンセン病に対する一般の知識や認識は間違っていたのです。
ハンセン病は感染率も低く、ほとんど感染しないそうです。
遺伝もしません。
発病しても抗生物質で完治します。
19 9 6年に「らい予防法」が廃止されるまで、国の誤った政策は改善されませんでした。
しかし「らい予防法」が廃止されても人々の無理解は続き、患者(完治しているのだから元患者と言うべきですね)の苦しみは続きました。
間違った知識、間違った国策によって苦しめられた人たち。
今もその苦しみが続いています。
徳江もそういう苦しみを背負って生きた人です。
それは惨いと思いますが、さて、自分だったらどうでしょうか。

先日遠藤周作氏の「沈黙」の感想を書きまして、それで思いだしたのですが、遠藤氏の書物の中に(どの本だったか覚えてないのですが)若いころの体験談(だったかな?)として、ハンセン病療養所の慰問に行った時のエピソードが挿入されていました。
慰問チームと療養所チームとで野球をしたというのです。
筆者は1塁を守っていました。
療養所チームが打ち、塁に出ます。
守りのメンバーがボールをとり、一塁に送球。
キャッチして走者にタッチ…が、一瞬ためらってしまったというのです。
触ったら感染する。と言う恐怖に一瞬でも駆られてしまったのです。
その一瞬の恐怖を、そのランナーは見逃しませんでした。
「タッチしたことにしてあげます」みたいなことを言われたとかなんとか。
その若い日の体験が遠藤氏のなかでずっと残っている…うろ覚えですが、そんな内容だったと思います。
それが私たちの姿なんだと思います。

「あん」の中でも、徳江がハンセン病だったと知って敬遠する客たちや、やめさせろと言う店主がいます。
彼らを薄情だと責められません。
自分がその立場ならそうしたのではないでしょうか?

差別は、自分には関係ないと思っているうちはなくなりません。
誰にも差別心があります。
そこに気付かないと何も始まりません。

この「あん」という小説はそれを教えてくれています。

仙太郎は優しい誠実な人物です。気弱な一面があって徳江に押し切られバイトに雇ったり、女子高生に店で騒がれても何も言えず、店主と徳江の板挟みになって困ってしまう、そんな仙太郎が好ましいです。
その仙太郎が徳江との出会いによって再生していく姿も感動的です。
押し付けがましくなく自然体で、ハンセン病に対する思いを表現してあるので、ハンセン病のことを知らない人たちにも良い入門書みたいな役割もあると思いました。

なによりも人生そのものに対する優しさが描かれていると思います。
どんな病気でも、どんな失敗をしても、どんな人間にも、生きていく権利がある。
どんな人にも命は尊いとつたえてくれる、そんな物語です。
仙太郎にエールを送りたくなりますが、それは自分へのエールにもなるような気がしました。

読んでよかった。
ありがとう。









01:11 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(4)

【美】酒粕パック

先日から、酒粕パックを試してます。
酒粕を精製水で溶いて滑らかにして、洗顔後にパックするだけ。
いろんなサイトを見て、テキトーに作って、テキトーにパックしてます。
しっとりと滑らかな肌になる・・ような気がします。

情報はたくさんあって、中には
・米ぬか
・ヨーグルト
・はちみつ
なんかもお肌に良いとか。
だから全部混ぜてパックしてます。
分量はもちろん、テキトーです。

しかし、昨日のこと。
とんでもないことが起きました。
きいてください!

そもそも、このパックで気を付けないといけないのは、パックの時間だそう。
パックが乾燥してしまうと、肌の水分を奪って逆効果になるんだって。
それで乾燥する前に落とさないといけないらしいです。

でも、湿気によって乾燥が遅れるのでお風呂でパックすると良いのだと、書いてあるところがありましたので、お風呂につかりながらパックしてました。
30分ほどパックしたままにしてまして、そのあとは洗い流し、お風呂を出たのです。

そして、私は鏡を見て愕然としました!

Σ( ̄ロ ̄lll) 
シワが・・・・
シワが・・・・・・!!!!

くっきりはっきり、深く深く!!刻まれていたのです!!

ええ、それはもう、とんでもないほどに。

新しいシワっていうわけじゃなかったんだけど、
もともとあるシワでしたけど
それでも、それが深くなるのと浅くなるのは、全然、ぜんっっっ・・・・ぜん!!
違います!!!
なんで??
お風呂でパックしてたので、乾燥はしてませんでした。
油断した・・・!!!
痛恨の極み!!!

一瞬絶望した私ですが、すぐに化粧水やら乳液やらナイトクリームを塗り込み、パックシートをあてて15分ほど置き、その夜は寝ました。

朝になったら、深く刻まれたシワは、元の段階まで回復しておりまして、ほっと安堵しました。

酒粕のパック、確かに肌がしっとりとなると思います。(たぶん)
でも、使用方法を誤っては元も子もないと、痛感した次第です。

みなさんも、試してみようと思われたら、パックする時間だけはご注意ください!

現場からは以上です!(笑)



14:52 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(3)

3月の読書

3月は2冊・・・・(^-^;
そのうちの1冊は再読。
感想を書くために再読したんだけど、書けないままにお友達に返してしまいました。
お友達、ありがとうございました(*^-^*)






2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:706ページ
ナイス数:43ナイス

なぎさ (単行本)なぎさ (単行本)
読了日:3月29日 著者:山本文緒
殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件感想
警察の捜査、DNA鑑定、マスコミの報道・・全て信用できない感じがした。今リアルタイムで騒がれている事件も「本当にそうなの?」と疑ってしまう。真犯人を追及しようとする著者の姿勢には(桶川のときもそう感じたが)ひたすら敬服する。警察もこの人ほど頑張って欲しい。一介の記者のほうが有能だなんて推理小説じゃないんだから・・警察組織として恥ずかしくないんだろうか。警察の都合で真実が隠蔽されるなんて市民にはこんな怖いことはない。著者の文体は最初は暑さに引いてしまうが(御免)最後はその熱さが感動を呼ぶ。深く共感した。
読了日:3月4日 著者:清水潔

読書メーター
08:00 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)

【本】冤罪死刑/緒川怜

4062181673冤罪死刑
緒川 怜
講談社 2013-01-30

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内容(「BOOK」データベースより抜粋)
三年前に発生し、犯人逮捕で終結したはずの少女誘拐殺人事件。だが、その裏側にはあまりにも多くの嘘や裏切り、腐敗や汚職があふれていた。死期を迎えた刑事の告白、目撃証言に挟み込まれた意図、被害者の母の衝撃的告発、そして埋葬された記念品…。事件を洗い直すべく動き出した通信社記者と女性弁護士は、次々と意外な事実に突き当たる。ともに東京拘置所に収監されている死刑確定者と、勾留中の刑事被告人の間には、いかなる接点があったのか。


感想
ぎゅ~~~っとたくさんの事が詰め込まれていて、正直、途中でお腹がいっぱいになってしまい、胃もたれしそうになった。けれど、最後に綺麗に消化できたと言う感じで、かなり良くまとまったミステリーだと思う。
ただ、読み終えてしまうと、余韻がない。。。私は登場人物に魅力を感じることが出来ず、そこにあるドラマにもあまり感動を得られなかった。
テーマはとても重いし、考えさせられることがたくさん含まれていて、社会的にも真剣な問題提起がなされていると思う。なにか・・・惜しい!と言う気がしてしまう。
でも、一読の価値はあると思う。
10:47 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)

【本】俺は駄目じゃない/山本甲士

4575238228俺は駄目じゃない
山本 甲士
双葉社 2013-05-21

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巻き込まれ3部作と「ぱちもん」が大好きだったけど、「わらの人」を最後にご無沙汰していた山本さん。
このたび久しぶりに手にとって見た。
面白かった!
以前のような毒っ気は抜けてたけれど、主人公の性格をユーモアたっぷりに「見せる」あたりは、さすがの手腕。心の呟きのひとつひとつが面白くて、随所でくすくすと笑えた。

主人公は名井等(ない ひとし)。「余計なことには関わらない」「余計なことはしない」が、生きるモットーだ。それゆえ、平凡に地味に生きてきた。時には理不尽な仕打ちに合いながらも、耐え忍んできたのだ。
ところがあるときふとした拍子に、警察に誤認逮捕されてしまう。
そのことがきっかけで、あらぬ方向にあれよあれよと、望みもしないのに巻き込まれてしまった主人公の顛末が描かれた物語。
「どろ」「かび」「とげ」の巻き込まれ3部作とは、逆の意味での巻き込まれ系の物語と言っていいと思う。

面白いのは主人公等の性格だ。本当に事なかれ主義で、無気力と言うのではないけれど、極力無駄なパワーを使わないようにセーブしている感じ。余計な揉め事を避けるために、嫌なことでも引き受けたり。いいように利用されているのが見え見えなのに、女と別れられなかったり・・少々イライラさせられる場面もあった。

そんな等のところに、ある市民団体(と言っても3~4人の小さな規模)が接近してきて、ブログを立ち上げよと
言う。例によって断れない等は、言われるがままにブロガーとなり、事の顛末をネット上にアップするのだ。
するといろいろな人が訪れ、コメントを残し、管理人(等)とやり取りをし・・やがて、等のブログは大きな波紋を広げていく。ネットの持つ力は確かに巨大だ。

自分の意思とは関係なく社会が沸いて、動いていく。警察にまで大きな影響を与えるとなれば、普通の人間なら多少なりとも功名心が働いたり、いろんな欲が出てきたりすると思うんだけど、この性格の等だからこそ、あくまでも控えめ。そこが等らしくもあり面白い。すぐにキレる若者とは一線を隔している。
こういったドラマでは、弱い男がたくましく成長していくケースが殆どだと思う。
でも、等はいつまで経ってもあまり変わらない。あくまでも「事なかれ主義」で・・・そこがまた面白かったんだと思う。
それに、激変はないけれどほんの少し変わっていくところも良かった。

象徴的なのが表紙のイラストである。サラリーマンのボクシング。
じつは等もボクシングを習っていたが、その性格ゆえに、防御は出来ても攻撃が出来ずに、結局ボクシングをやめてしまった。
だけどそのとき、会長が「ここで積み重ねたことは、いつか役に立つから」と言う。
その言葉は、なにもボクシングの技術だけの話ではないと思う。等の人生そのものが「それまで積み重ねたことがムダではなかった」と言える人生になっているのじゃないか。結局、弱虫だヘタレだと思ってたけど等は、折れにくいしなやかな柳そのもの。


素晴らしい、よく出来た人間でなくてもいい。
駄目じゃない、それだけで十分だよ・・
そして、自分を「駄目じゃない」と思えることが大切なんだ・・・
そんなメッセージを受け取った。
とても清々しい気持ちになれた一冊。オススメ。



ちなみに、主人公の等は、中学のときに「など」「ら」とあだ名をつけられからかわれたと言うけれど、私も読むときついつい「など」と読んでしまっていたことを・・反省・・(^_^;)
21:45 : [本・タイトル]あ行トラックバック(0)  コメント(0)

【本】アトロシティー/前川裕

4334928730アトロシティー
前川 裕
光文社 2013-02-16

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タイトルの意味「アトロシティー」とは、「アトロ」な「街」ではなくて・・・(^_^;)
atrocity→
1【不可算名詞】 暴虐,非道,残虐.
2【可算名詞】 [通例複数形で] 残虐行為,凶行.
3【可算名詞】 《口語》 ひどいもの,悪趣味なもの.
だそうです。(Weblioより

「クリーピー」が面白かったので、こちらも手に取った。「クリーピー」は面白かった割りに内容をあまり覚えてなくて・・・。自分の感想を見返してみても、いまいち内容が分からない・・(^_^;)
ネタバレ回避で感想を書いていると、私みたいな文才のない人間には、ちゃんとした文が書けません。とほほ。。。


「私」は一こまだけ大学で講師として教えている、本業はフリーランスのライターだ。
依頼を受けて記事にしたのは、母親と幼子の孤独死。生活苦の末に水道まで止められて餓死してしまったという。同時に、自分の住むアパートの隣室では、悪質な訪問販売に居座られ困っていて、「私」は助けを求められた。
隣の住人の伝で知り合った刑事に、ある事件について極秘に協力をすることになった「私」は、世間を震撼させたある事件に近づいていく。

いくつもの事件が交錯する。中でも印象的なのは、実際にあった事件をモデルにしたもので、若い男女数人のグループがあるアベックを拉致し、酷い虐待の末二人ともを惨殺したというもの。
その昔の事件が、本書の中でどう絡んでくるかは読んでいただくとして、主人公がその犯行グループのメンバーに接触してインタビューするくだりなどは、とてもリアルで印象深かった。
親子の孤独死にしても、悪質な訪問販売にしても、現代社会が抱える重篤な闇の部分と言え、とても興味深いテーマであり、上手く小説に取り込んでいるなと思った。
かなりの吸引力で(文体も私の好み)ぐいぐいと読まされた。

がしかし・・。

中盤以降がつまらない。はっきりと言いすぎかもしれないけど言う、あえて。
あまりにも普通のミステリーになってしまって平凡極まりない。
気になっていた事件のほうも、あれ?と思っている間に終わってしまい、いつのまにか「主役」が変わってしまった様な、目をそらされたような、なんだかうやむやなイメージになってしまった。
犯人の行動も腑に落ちないと思う。犯人なれば発覚しないように出来るだけ距離をとろうとするはずなのに、なぜにわざわざ余計なことをしたのかと言う感じ。それをしなかったら見つからなかったんじゃないのかな、と思う。

でも、全体としては好みなので、また次も読ませていただきたいと思う。
期待しています。

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【本】アニバーサリー/窪 美澄

410325923Xアニバーサリー
窪 美澄
新潮社 2013-03-22

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内容紹介(Amazon)
子どもは育つ。こんな、終わりかけた世界でも。七十代にして現役、マタニティスイミング教師の晶子。家族愛から遠ざかって育ち、望まぬ子を宿したカメラマンの真菜。全く違う人生が震災の夜に交差したなら、それは二人の記念日になる。食べる、働く、育てる、生きぬく――戦前から現代まで、女性たちの生きかたを丹念に追うことで、大切なものを教えてくれる感動長編。

感想
晶子と真菜、二人の人生の交錯。最初はまるで無関係なその人生を、それぞれじっくり丹念に描く・・・というパターンは「晴天の迷い鯨」を思い出させた。そして、「晴天の迷い鯨」では、過干渉の毒母が登場したが、今回は放任の毒母が登場。種類の違いはあれど、同じく毒親と言う点で、これも良く似た印象を受けた。
ひょっとして著者も同じように親との間に何かがあって苦しんでるのかな?
うがち過ぎかもしれないけど・・。
そしてこのひとはR18の人だったと思い出した。
後半部の真菜の話が印象深く、それを読んでいるときには晶子の人生は薄れてしまった。
しかし、それぞれをきちんと描いたから二つの人生が交差するときに説得力があった。
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