やんごとなき読者/アラン・ベネット 訳:市川 恵里

4560092257やんごとなき読者
市川 恵里
白水社 2009-03-11

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バッキンガム宮殿にお住まいのやんごとなきご身分の、女王様。あるとき、移動図書館を見つけ、気まぐれから本を借りて見ます。そこから女王様の「読書人生」が始まるのです。人生もかなり終盤に達しようとする時、敢えて「新しい領域」に踏み込む楽しさ、読書していく事で自身が少しずつ変わって行く過程、読書によって鍛えられていく思考、そして、何よりもやんごとなき身分の者の読書を好まない周囲との「戦い」が、とてもユーモラスに描かれていて楽しめる作品。
本が好きなら、誰でもこの本は楽しく読めると思います。
かつては面白くないと感じた本が、読書を積み重ねる事でいつの間にか「読むチカラ」が備わり、その魅力を充分に味わえるまでに(本読みとして)成長した女王様の姿に、本読みの先輩として「よっしゃ」と思う気持ちと(ナニサマ??)、自分には長年読書をしていてもそのチカラが備わったと言い難い忸怩とした気持ちが妙に入り乱れてしまいました。
最後に女王の出した結論に至るまでには、紆余曲折があるんだけど、それすらもその「結論」にたどり着くための「ご縁」だったと思うと、人生にはこうした「ご縁」と「出会い」が絶妙に面白いはたらきをもたらすと言う側面があるなと感じ入りました。
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厭な小説/京極 夏彦

4396633165厭な小説
京極 夏彦
祥伝社 2009-05-14

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祝!!
初京極本、ついに読了。
とても分厚い本だけど、サクッと読めました。
厭な子ども、厭な老人、厭な家・・・いろんな「厭」が散りばめられた、「厭」だらけの小説。こんな小説を読む意味、書く意味はあるのか・・・と思いながらも全部読んでしまいます。
でも、マンガ読みから見たら、こう言うのはホラ・・山岸凉子さん辺りのほうが断然上手いんだなぁ。
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もう私のことはわからないのだけれど/姫野 カオルコ

4822247481もう私のことはわからないのだけれど
姫野 カオルコ
日経BP社 2009-06-18

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家族の介護に関わっている人たちの、インタビュー集。
呟きのようなその文面から、諦めと絶望、そしてその人の人生の一端が垣間見え興味深い。

と思ったら
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女工哀歌

B001UEGE7S女工哀歌 [DVD]
ドキュメンタリー映画, ミカ・X・ペレド
CCRE 2009-06-03

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今まで何も考えず、何も知らずジーパンをはいていたのが、申し訳なくなるようなドキュメンタリーです。
主人公のジャスミンは、四川省の農村から、丸2日かけて工場のある町に出てきます。
そこで朝の8時から働き、残業は夜の7時から、遅いときは2時3時まで働いてもらう・・と、言われます。彼女は17歳ですが、一緒に働いている少女は14歳。
ジーンズの山に埋もれて働くジャスミン、段々と疲労の色が濃くなっていくのが分かります。
とくに、納期前になると、徹夜の連続。
中国には労働基準法みたいなものはないのか?と思いますが、あるんだそうです。それを無視しているようですね。そんな工場の経営者は元警察署長。でも、少女たちを違法に働かせコキ使います。
タイトルの「女工哀歌」は、かつて「野麦峠」で知られる「女工哀史」を彷彿とさせますが、まさにそんな感じなんです。

そして「女工哀史」と同じく、それほどに一生懸命働いても、工場で働く少女たちが手にする賃金はごく僅か。ごくごくごくごく僅か。こちらの理解の範囲を超える低さです。
中国の女性はおとなしく、従順なので、無理を言っても聞く。だからこう言う工場では主に少女たちを雇うと言うのです。
見ていると、工場長が憎く見えてくるんですが、その工場長とて、ジーンズのブランド会社から、買値を叩かれています。
私たちが買っているジーンズの値段とのあまりの違いに、一体その差額はどこに行くんだろう?と疑問に思いますが、ほとんどがメーカー側が儲けにしているんですと。なんとがめつい。
映画を見ている間中、あまりの過酷な労働と低賃金に憤りを覚えずにいられないのですが、自分がどの立場にいるのかと考えると、居心地が悪くて仕方がない。
低賃金→低所得→安いものしか買えない→安いものしか売れない→コストダウン→賃金を下げる→低所得→安いものしか・・・と言う悪循環の発端はどこにあるのか。

「わたしたちが作ったジーンズは、誰が買うの。同じ世代の子が買うのかな。その子たちは働かなくても良いの?なんて運がいいんだろう。」という少女たちの呟きが胸に痛かったです。
そして、映画の終わりにジャスミンは「ジーパンに手紙をしのばせたい」と思いつきます。
いつか、私が買うジーパンにもジャスミンが書いた手紙が入っているかも。
入っていなくても、彼女たちが作ったかもしれないジーパンを、大事にはこうと思いました。
すごく稚拙な発想だけど、それしか、自分に出来ることがないから。

特典の監督インタビューがまた見応えあり。なんとこの1本撮るのに4年かかったと言うのです。逮捕されたり、没収されたり、退去勧告を受けたりで、すごく困難な撮影だったそう。
是非とも皆さんにも見ていただきたい一本でした。

★★★★★
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宮廷画家ゴヤは見た

B001PRR8C0宮廷画家ゴヤは見た [DVD]
ハビエル・バルデム, ナタリー・ポートマン, ステラン・スカルスガルド, ミロス・フォアマン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2009-04-22

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面白かったです!
「ベルサイユのばら」で、フランス革命はよく知っているけれど、(いや、実際は「よく」は知らないんだけど)同じ時代、スペインでもやはりこんなに激動の時代があったのだと、まるで目からうろこが落ちるように感じました。そうだ、この時代は激動の時代だったのだ、と改めて実感しました。
魔女狩りと呼ばれる、異端審問。徹底的に弾圧される「魔女」たち。その犠牲者となったのは、ナタリー・ポートマン演じる、裕福な商家の娘、イネスでした。イネスへの残酷な拷問からは、この時代のカトリックがもつ傲慢さが窺えます。
カトリック、絶対王政、民主化、ナポレオン・・・善と悪の間を行きつ戻りつして、権力や勢力のあり方がコロコロと目まぐるしく変わった時代を垣間見て、とても感慨深かったです。
ゴヤ自身は、イネスを見守ると言う立場であり、この時代の趨勢を見守ると言う立場で、まさに「見た」人なのですね。ゴヤがその時代の活版印刷をするシーンがあるんだけど、印刷物が出来上がる手間暇の掛かった過程を見るも、とても面白かったです。

★★★★
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森の写真動物記/宮崎学

森の写真動物記〈6〉樹洞 (森の写真動物記 6)
森の写真動物記〈6〉樹洞 (森の写真動物記 6)宮崎 学

偕成社 2008-10
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森の写真動物記〈5〉クマのすむ山 (森の写真動物記 5) 亜熱帯の森 (森の写真動物記 4) 森の写真動物記〈8〉肉食獣(にくしょくじゅう) (森の写真動物記 8) 森の写真動物記〈7〉草食獣(そうしょくじゅう) (森の写真動物記 7) ワシ・タカの巣 (森の写真動物記 3)


先日、この著者の「森の365日」を読んで、森の動物を被写体とする写真家の苦労と言うか、努力を垣間見てすごく感心しました。(エラソーですが・・)そしたら、こう言う写真集を出されている写真家さんだと、改めて分かり、さっそく手にとって見ました。
さてこの写真集はシリーズとなっていて、
1 「けもの道」
2 「水場」
3 「ワシ・タカの巣」」
4 「亜熱帯の森 」
5 「クマのすむ山」
6 「樹洞」
7 「草食獣(そうしょくじゅう)」
8 「肉食獣(にくしょくじゅう)」
と、あります。
今回読んだのは「樹洞」と「草食獣」の2冊。
色んな迫力ある写真があって見ごたえがあるんだけど、写真だけではなく、宮崎氏がその目で見て、感じ、経験から考察したいろんな事が書かれていて、とても勉強になります。
たとえば、今シカやキョン(シカよりも小型、台湾原産のシカの外来種)が増えすぎて、高山植物が食べられてしまうと言う被害などが深刻化してるそうだけど、それはなぜか・・・元来草食動物は、食べられる側にあるので、食べられても食べられても種が残っていくようにプログラミングされている(つまり、たくさん産み、たくさん育つ)。近年環境の変化や、天敵であるオオカミがいなくなったり、人間が狩りをやめてしまったことで、増える一方になったらしいです。
自然は絶妙なバランスを保てるように、うまい具合になっているみたい。そのバランスを崩しているのは人間ですよね。本当の自然保護って一体どう言うことか、考えたい・・・と、そういうことや、自然の仕組みのなんとも上手く出来ていることが子どもにもわかるように易しい言葉で書かれているので、オススメです。
「樹洞」も、樹に穴が開いて、それを10年のスパンでシジュウカラが使い、その後小型フクロウが使い、その後は大型フクロウ、そしてモモンガ・・・最後にはクマが使う・・・と言うように、1000年ぐらいのスパンで森が生きているという、気が遠くなるような、でもとても宇宙的な神秘さを感じさせる解説文が、とてもいいです。
「森の365日」で、著者が観察していたシジュウカラの巣が、あるとき蛇にやられていてショックだった話があったのですが、この写真集にそれが載っていて「ああ、これは!!」と、思わず唸ってしまいました(笑)。でも、蛇も生きてるもんね。食べたいもんね(^_^;)
他の本もまた読んでみたいです。


21:15 : [本・タイトル]ま行トラックバック(0)  コメント(0)

実録闇サイト事件簿/渋井 哲也

4344981235実録闇サイト事件簿 (幻冬舎新書)
渋井 哲也
幻冬舎 2009-05-27

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ときどきこの手の本を読んで、インターネットは便利で大好きだけど下手したらおっそろしいものだということを、自分自身に喚起しないといけないと思いまして・・。そして、子どもたちにも「こう言うサイトにアクセスしてはいけない」と言う具体的なことを教えてやれるように・・・。
ひところは「出会い系サイト」に登録してはいけない、と言っていましたが、それが「プロフィールサイトに登録してはいけないよ」になり、今では「一部のSNS」がその手の温床になっているらしく・・・。
情報は日々更新されているので、こちらもなるべく新しい情報で子どもに注意を呼びかけないといけないと思いまして。


しかし、思った以上に怖い本でした。
闇サイト、というと、忘れられないのは2007年の「闇サイト殺人事件 名古屋OL拉致殺人事件」です。あの事件を知ったとき、誰もがその内容の恐ろしさに慄然としたはずです。犯人たちは「じゃあ、誰でもいいから襲っちゃう?」という、軽いのりで犯行に及びます。
その犯人たちが集まったきっかけと言うのが「闇の職業安定所」と言う「闇サイト」だったのは、記憶に新しいと言うか強烈な印象がありますが・・・。
第一章:闇サイトと殺人依頼
第二章:自殺系サイトとネット心中
第三章:出会い系・家出サイトに潜む罠
第四章:ネットで流通する合法ドラッグと大麻

と言うように、本書の内容である各章のタイトルを見ただけでも、ネットの怖い面ばかりが実感として迫ってきます。
ひとつひとつ詳しく書くのはやめておきますが、これらを読んで思ったのは、今の世の中のなんと病んでいる人々がたくさんいることか・・・と言う事。インターネットが普及して、病んだ人々が表面化して来ただけに過ぎず、本来も病んだ人々は沢山いたのかもしれないけれど・・・。
妻が邪魔だ・・・弟を殺したい・・・父親を殺したい、で闇サイトに殺人を依頼する。
振られた腹いせに元彼復讐しようと「復讐サイト」に殺人を依頼する。
それが「呪いサイト」の場合もあるらしい。みんな真剣にそういうことを考えるんだ・・と思うと、そのことにビックリ。世の中こんなにも絶望に満ちているのか。
もちろん、依頼を受けるほうも・・・。
それは「自殺サイト」の章でも強く思います。死にたい人が多すぎます。こんなに生きにくい世の中でいいんだろうか・・。日本の自殺者は1998年以降、年間3万人を越えているらしいです。リストラにあった中高年などの自殺者も増加しているらしいですが、30代などの若い人たちの自殺もすごく増えているようです。自殺サイトにはそういった人たちが心中相手を求めてやってきたり、あるいは死にたい心境を吐露して分かち合ったりもするようですが、中にはそういった人を利用して自分の異常嗜好のために連続殺人を犯した犯人のことも書かれていて、恐ろしいとしか言いようがなかったです。
著者は、だからと言ってネット規制をしても、そういった人たちの問題は別の場所で形を変えて噴出するに違いなく、ネットを規制して安心できるものではないと言います。
報道によって加熱し、模倣する形で、より多くの事件や自殺者が激増する場合もあるし、色んな問題点が複雑に絡み合っているのがよく分かりました。
ネットリテラシーと言うけれど、冒頭に書いた名古屋のOLの事件などは、いくら自分が気をつけていても巻き込まれる可能性があるのでどうしようもない・・・。
一体世の中はどうなるのか、暗澹としてしまいますが、本書はいたって冷静に問題点を分析しているので、一読の価値ある良書と思います。
全然うまく紹介出来てないです、ゴメンなさい、でも本書はオススメ。
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森の365日/宮崎学

ふくろうの森

森の365日―宮崎学のフクロウ谷日記
森の365日―宮崎学のフクロウ谷日記宮崎 学

理論社 1992-08
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野生動物が見つめるゴミ列島―宮崎学のカメラ・アイ (TAROブック・JIROブック) けもの道 (森の写真動物記 1) 動物と話せる男―宮崎学のカメラ人生 (シリーズヒューマンドキュメント) 森の写真動物記〈5〉クマのすむ山 (森の写真動物記 5)


ふくろうつながりで、こんな本を手にとって見ました。
著者は(ノンフィクションライターの同姓同名の宮崎学さんとは別人で、こちらは自然写真家。ホームページはこちら⇒宮崎学(がく)写真館 森の365日

著者が「フクロウ谷」と呼ばれる、長野県上伊那郡中川村の奥地の山中。
昔は田んぼがあったらしいが、機械が入らないほどの山奥だった事、減反政策の為に野生化したその土地に、著者はフクロウを観察する為に機材を持ち込み、小屋を立て、まさに365日そこに住みフクロウやその他の動物たちや自然を観察したようです。
生物学者ではないので、フクロウの生態については詳しく書かれていない。でも、実際にそばに暮らし観察したその日記風の文章は、フクロウたちの姿をとてもユーモラスに、愛情深く伝えてあり、微笑ましく面白く読みました。
フクロウは以前はカエルもよく食べたようだけど、今はもっぱらネズミが主食だそうです。一晩に多いと一羽で20匹のネズミを食べるらしい。
人間のいる所にネズミはわくので、フクロウも案外人間に近いところにいるようです。
ところが、人間がたとえばカラスよけに張った網などに、フクロウが引っかかって死んでしまう。
親フクロウが死ねば、巣の中で親が持ち帰る餌を食べられなくなったヒナも死んでしまう。
フクロウが減れば、ネズミは天敵がいなくなって爆発的に増える。
ネズミが増えれば・・・病気の蔓延やら、住まいへの侵食など、人間は困りますよね。
結局人間は自分で自分の首を絞めているということですよね。
この本が書かれたのが1992年、あとがきに、フクロウ谷はひょっとするとゴルフ場が建設されるかもしれないとあります。その後どうなったんだろう?
しかし、私がアウトドアを想像するとき、トイレはどうするんだろう?とか、買出しは何日おきに行くのだろう?とか、なんとなく主婦目線で見てしまうんだけど、
トイレは・・・やはり、自然の中で、自然のバクテリアの分解能力に頼ってるらしい。
蚊はいないんだろうか?と思うけど、アブに刺されるとたまらなく痒い・・という記述はあるけど、蚊のことは書かれてない。ちょっと不思議。蚊って山奥にはいないんだろうか?栗拾いにいったとき、すっごい蚊がいて困ったことがあったんだけど。
小屋に、色んなネズミが来ると言うのも面白かった・・・自分ならイヤだけど。蛇も来るし、カメムシも来る、そしてカマドウマ。
なかなか覚悟のいる山中生活。
本書を読んで、少しなりとも、自然の中で生活したような気分を味わえました。
13:02 : [本・タイトル]ま行トラックバック(0)  コメント(0)

雪冤/大門 剛明

404873959X雪冤
大門 剛明
角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-05-29

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平成5年、司法試験の合格を目指しながらホームレス同等の暮らしをしている石和は、ある殺人事件の現場に出くわす。そこで二人の若者が殺され、のちに仲間の一人が犯人として逮捕された。
石和はその15年後、弁護士として、殺人事件の被告である青年の弁護を引き受けていた。その青年は、死刑判決を受けながら冤罪を主張していたのだった。

「雪冤」とは、無実の罪を晴らすと言う意味。タイトルの通り、死刑判決を受けた息子の為に真犯人を探そうとする父親八木沼を主人公に、あるきっかけから八木沼に協力するようになった津田というストリートミュージシャン、そして石和弁護士の必死の奮闘を描く。そして八木沼(息子)を無条件で憎む遺族たちの姿を描きながら、15年前の事件の真実に迫る。
被害者側、加害者側、二組は真っ向から対立していたのだけど、真犯人と言う人物から接触があったことから物語は意外な方向に進む。一体八木沼は本当に冤罪なのか、接触してきた「真犯人」なる人物は誰なのか、本当に真犯人なのか。今頃になり接触してきた理由は何か・・・。
八木沼(父)も、元弁護士だった事から過去の事件も含め、目まぐるしく物語は展開しする。
死刑は是か、非か。その論争が本書で展開されるけれど、それが一番読み応えのある部分でありまた著者の訴えたかった事だったのではないだろうか。

・・・・と言う意図はよく伝わったし、実際死刑の廃止か存置かということで考えさせられたけれど、物語としては少々読みづらく、人物関係もある部分把握しにくく混乱したし、最終の結末に至るまでの「フリ」が余りにも長く展開に納得できかねた。
12:20 : [本・タイトル]さ行トラックバック(0)  コメント(0)

ふくろうの森/横田雅博

ふくろうの森 (Seiseisha photographic series)
ふくろうの森 (Seiseisha photographic series)横田 雅博

青菁社 2002-10
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愛しきものエゾフクロウ―横田雅博写真集 (SEISEISHA PHOTOGRAPHIC SERIES) フクロウにあいたい (Seiseisha minibook) フクロウ―その生態と行動の神秘を解き明かす 2009ふくろう (Yama-Kei Calendar) いっしょがいいね。


ふくろうは憧れの「とり」です。
なぜだろう?
きっと、不思議な動きや生態、愛らしい表情と、時おり見せる猛禽類の猛々しさが
絶妙にいいバランスを持っているからかなと思います。

ハリーもふくろうをペットにしてるけど、そういうところにもあの作品の人気の秘密があると思う。。。

「ふくろうの森」は、ふくろうの愛らしい写真も沢山あるんだけど
ふくろうたちが住む森の風景の美しさも見応えありますね♪
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